第58夜 ストーカーラブ

ストーカーラブ


 ポッチャリ型で勝ち気なヒロイン「舞ちん」は、無口で大人しく皆からシカトされているクラスメイトの男子からラブレターを貰ってしまう。ところが彼は、ボーイッシュだが女らしい性格の舞の親友に1年の時ストーカー行為を働いていたと言う。担任の男性教諭と良からぬ関係を持った場面を盗撮された舞は、それから悪夢のようなストーカー男の脅迫を受け、メールの指示で親友と共に耐え難い恥辱的な命令に従わされる羽目に陥るのだった。ところが、実は。(約5万1千字)



4.エッチな指令(5932字)

「ねえ佐藤君。変なメール送って来たの、アンタでしょ!」
「え!? 何のこと? 僕知らないよ……」

 次の日さっそく善は急げとばかりに、私はノッコと一緒に始業前自分の席に着いていた佐藤を詰問しに行った。幸いクラスで浮いてるヤツの近くには人がいない。「ストーカー」行為を口にするのは他の子たちの手前気が引けたが、よく考えるとむしろ困るのは佐藤の方だ。今でも女子にシカトされてる彼の立場がさらに悪化しても自業自得だろう。

 そう自分勝手に理屈を組み立てた私は、勇気を出しいつもの男勝りで勝気な「舞ちん」になって強い口調で言ったんだけど、佐藤はもちろんシラを切るよりない。平気でトボけて見せる佐藤はなかなかの役者だなと思ったが、私は机をバンッ! と叩いて大声で怒鳴ってやった。

「とにかくやめてっ! 本気で警察に訴えるからねっ!」
「ホントに知らないんです……ごめんなさい……」
「あんだとお!」
「舞ちん、やめて……」

 私がキレてしまった様子を黙って見ていたノッコが、本気で佐藤にケリを入れようとするのを止めてくれた。私の剣幕にすっかり怯えてしまい、シラを切りながら謝罪を口にする情けないストーカー男の姿に、私は勝利を確信した。

ーーどんなもんだい、舞ちんを怒らせたら怖いんだぞ!

 他の子たちも何事かと注目してるし、私にたずねて来た友達には、ハッキリと、佐藤から変なメールが送られて来たことを言いふらしてやった。その前のラブレターのことやら、メールの内容についてはもちろん一切口にしなかったけど、これで十分だろう。

 暴力沙汰を止めてくれたノッコは、私らしい乱暴な解決法だと思ってるだろうか。彼女にとっては災難だけど、ノッコの席は佐藤の隣だ。授業中に妙な様子がなかったか、後で聞いてみよう。こうしておバカな私は意気揚々と一番前の自分の席に戻ったのだ。

「ツヨシ先生、オハヨッ!」

 朝のHRに先生が入って来ると、私はわざといつものように明るい声で挨拶してやった。すると先生はそれに答えず、何食わぬ顔で無視しやがった。佐藤をとっちめてやったつもりで気持ちが大きくなってた私は、さらに調子に乗りバカ丸出しの大声で聞く。

「ねえ、今日も補習すんのー?」
「いや、もう補習は終わりだ」
「え~っ!? 私、せんせーと数学の勉強するの楽しみだったのにー!」
「ウソばっかり」
「舞ちん、フラれちゃったんだー」

 周りの友達もそう言って笑ってくれた。先生はたぶん複雑な気持ちだったろう。何だか落ち着かない様子でHRを始めた。教卓の後ろに立った先生は、本当に私の席の真正面だ。机の下の私の下半身もしっかり見えてるに違いない。

ーーそう言や、コイツにパンツを見せろ、だなんてバカな命令されてたな。フン、もう二度とお前なんかに見せてやるかっつうの! 今度あったらセクハラで教育委員会に訴えてやるんだから!

 もちろんそんな命令などもうヘのカッパの私は、黒いスパッツをはいてて万が一にも見せてしまう心配はない。スカートは短めで、アシをだらしなく広げて座るお行儀の悪い私でも、無駄なものは無駄だ。 

 4時間目は数学の授業だったけど、私は当てつけのように最前列の席で爆睡してやった。バカでも一応マジメに授業を受けるのが取り得の私としては少々気が引けたのだが。それでも先生には全く注意されなかった。

 そして昼休み。一緒にお弁当を食べるためノッコがやって来たかと思いきや、違ってた。ママに作ってもらってる私と違い、彼女は自分で弁当を作って来る家庭的ないい子なんだけど、今日は忙しくて作れなかったから学食に行くんだと言う。なのにわざわざ佐藤の様子を報告しに来てくれたのだ。そしてヒソヒソと耳打ちしてくれた内容に、私は思わずギョエ~ッ! と叫びたい気分になった。

「あのね、言いにくいんだけど……やっぱりずっと舞ちんのこと見てて……左手はずっとズボンの中……」

 何と佐藤は授業中ずっと私の方を見ながら、左手で股間を弄ってたらしいと言うのである。ズボンのポッケを破って、チンコを握るやり方があるんだそうだ。ノッコから佐藤のストーカー行為の1つとして聞かされていた。やめていたそのおぞましい行為を、私にけちょんけちょんにやり込められた佐藤が、思い出したようにやっていただなんて。

ーーコイツ、マゾかよ……

 ノッコはずっと見てたわけじゃないだろうが、そんな姿勢でズボンの前がモゾモゾ動いてたと言うのである。わざわざ嫌なものを観察し報告してくれた彼女には悪いが、いっぺんにメシがまずくなった気分だった。

ーーハー、食った、食った……

 食事を終えた私がつまようじで歯をシーシーしていると、ノッコが妙に急ぎ足で学食から帰って来た。

「舞ちん、舞ちん! 何だか人がたくさん集まってるよ、校門の掲示板の所で……」
「マジで? すぐ行かなきゃ!」

 ヤジ馬精神で好奇心の人一倍旺盛な私は、ノッコに誘われるまま校門を入ってすぐの所にある掲示板まで見に行ってみた。すると確かに生徒の人だかりが出来ており、中でハゲ頭の教頭先生を初め何人かの先生が、帰りなさい! と大声で怒鳴っていた。どうやらその問題物件はもう先生たちが片付けちゃったらしい。ガッカリした私は散っていく生徒の中から知り合いの女子を探し、何があったのか聞いてみたんだけど、それを聞いた瞬間私は絶句してしまった。

「何かハダカの男と女の写真が貼ってあったみたい。ああ、気持ち悪い~!」

ーーも、もうおしまいじゃん! あの写真顔までバッチリだったし……

「舞ちん、どうしたの? 急に顔色が悪くなったよ」
「ノッコさ、ごめん。気分悪くなったから帰る。先生にそう言っといて」

 まるで天国から地獄に突き落とされたようなショックだった。写真をバラまくぞと言う脅しを、佐藤がまさか本当に実行に移すとは。

 回収されたって言うけど、それまでに江島先生や私の顔を知ってる人間が見ちゃってるだろうし、回収した先生がそれを問題にしたら? もうどうして良いのか皆目わからなかったし、その場でウェーンと泣いちゃわないので必死だった。心配していろいろ言って来るノッコの言葉も上の空で、私は彼女の静止を振り切ると勝手に家に帰ってしまった。

ーーどうして、あんな無茶なことしちゃったんだろう……

 うちは共稼ぎで昼間は誰もいない。私は自分の部屋に閉じこもって、昨日の晩と同じように又ボロ泣きした。今度はもう取り返しが付かない。佐藤の脅迫を軽視して、強気に強行解決を図ろうとした自分のバカさ加減に後悔しまくりだったけど、後の祭だ。

ーー先生、クビになっちゃうのかな……

 妻子のある身でありながら、学校内で教え子とえっちなことをしちゃったのだ。ニュースになってテレビや新聞に出るかも知れない。そうなれば私の方もタダではすまない。いや、あの写真を知った人に見られてしまった今となっては、もうとても学校になんかいけないと思った。

 だけど昨夜もそうだったけど、人間の涙の量には限りがあるのだろう。大泣きしてたら次第に涙も出なくなり、少し落ち着いてきた。するとまるでそれを図っていたかのようにメールが届く。やはりアイツからだ。

「佐藤じゃないと言ったのに。写真をみんなに見られたのがそんなにショックだったのかい。安心しろ、あれは顔がバレないようにマジックで黒く塗りつぶした写真だ……」

ーー助かった……

 正直そう思ってホッとした私を、佐藤は改めて脅迫して来た。

「次はないからね。顔出し写真を公開されたくなかったら、必ず命令に従うんだよ、舞ちん……」

 こうして私はジワジワと追い詰められ、まな板の上のコイのような心境に陥っていった。こんな忌まわしいメールなのに、削除するどころか一言一句見落とさないようチェックしないではいられないのだ。佐藤が本気で盗撮写真をバラまいてしまうヤバい男であることがわかった以上、もう私にはコイツの命令に背くことは許されないのだ。

 そんな心理状態の私に、メールの命令が届けられる。

「命令だ。復唱しろ。二度と佐藤君を疑ったりしません。二度と・・・・・・」

 同じ言葉が二度繰り返され、私は自然と復唱しているような気分に陥った。

「あなたをご主人様とお呼びします。あなたを・・・・・・」

 そんなあり得ない理不尽な命令も、私は復唱してしまう。もちろんまだそんな気にはなれないが、じきに自然とメールの送り手を「ご主人様」だと思ってしまいそうだ。

「明日、授業中ずっと江島先生にパンツを見せます。明日・・・・・・」

 ゴクリ。私はなぜかわいて来たツバを飲み込む。今日背いてしまったこのエッチな命令を、明日実行する私はきっとスリリングな興奮に見舞われてしまうに違いない。そして「ご主人様」は予行演習をさせてくださった。

「今からパンチラを撮って、ご主人様に写メで送ります。今から……。今日中に送らなければ、顔出し写真をバラまくぞ」

 二度繰り返されない言葉は命令でなく、「ご主人様」の脅迫みたいだった。命令に従うよりない心境に陥っていた私は唇をペロリと舐めると、スパッツを脱ぎ超ミニ丈までスカートをたくし上げると、明日先生に見せる時のつもりで、イスに座ってだらしなくマタを広げ、白いものがバッチリ覗けた有様を写メで撮影し「ご主人様」に送った。

ーーこんなエッチな写真、佐藤に送っちゃった!

 私は送信してしまってから、自分がいつの間にかストーカー男のペースに嵌り、ごく自然に命令に従ってしまった事実に慄然とした。だが間髪を入れずに送り返されて来たメールが、私への暗示をさらに強化するかのごとく命令を続ける。

「私は、ハズカシイことをすると、とてもコウフンします。私は……」

 復唱するまでもなく、それは事実だった。だって心臓がすごくドキドキして、身震いまでしちゃってたのだから。

「今日は寝るまでに、いっぱいオナニーをします。今日は……」

 ドキッ! そのえっちな命令を目にした私は、さらに全身に込み上げる興奮の高まりを覚え、ケイタイを置いてしまった。実は私バージンのくせに毎日1人えっちしちゃってるイケない子なのだ。乾いてた唇を再びペロリと舐めた私は、心の中で「ご主人様」に呼び掛けた。

ーーご主人様! 舞ちん、今からいっぱいオナッちゃいます・・・・・・

いきなり、なんてはしたないけど、ご命令だからいいのだ。私はもう服を脱ぐのももどかしく、カッターシャツの上からチクビを探り当てた。

ーーもう、こんなコリコリになっちゃてる・・・・・・

「あんっ!」

 そしてもう片手がさっき写メで「ご主人様」に送信したパンツの上から、下のオマメちゃんをまさぐると、やっぱりコチコチになっててすごく気持ち良く、今度はえっちな声まで出てしまってた。

ーーああんっ! キモチイイ、キモチイイよ、ご主人様あ・・・・・・

 そのままクリクリと上下のトンガリボーヤをイジッてると、いつになく強烈な心地良さに包まれた私は我を忘れた。きっと「ご主人様」の命令に従ってえっちなことをしちゃったから、いつも以上に興奮して強い快感が得られるのだろう。私はカッターシャツのボタンを外し、ブラをむしり取って巨乳ちゃんをギュウギュウ揉み上げ、指で直にチクビを転がした。余りの気持ち良さで頭の中がカラッポになりそうだ。下の方はパンツの上からで十分だ。バージンだし、怖いから直に触るのはタブーなのだ。

ーーご、ご主人様、いくうっ!

 私は驚くほど早くスパークしてしまい、しばらくウットリと心地良いアクメの余韻に浸っていた。が、その直後届いたメールの内容は、えっちな快感にボンヤリしていた頭を冷やすのに十分な衝撃的なものだった。

「明日学校に行ったら、ご主人様の前でノッコにパンツを見せて、オナニーの回数を報告します。明日……」

ーーな、何!? 何でノッコに……

「驚いたか。ノッコはもうずっと僕の性奴隷だ。何でも命令に従う。舞ちんがウソだと思うといけないので、朝のSHRが終わったら、ノッコとトイレに行け。そこでオナニーして見せるよう、ノッコには命令しておく……」

 ノッコが佐藤の性奴隷だって!? ストーカーの被害は治まったと言うのは大ウソで今でも続いており、今度はその汚らわしい手が親友の私にまで回って来たと言うのか? 私の頭は果てしなく混乱した。が私の戸惑いをかき消そうとするかのごとく、メールの命令は続いていた。

「新しい命令だ、復唱しろ。学校以外でノッコと連絡は取りません。学校……僕からノッコにもそう命令しておく……」

 この命令で私の疑念を直接ノッコに問い質す道は閉ざされた。彼女だって連絡に応じてくれないだろう。

「これから学校では、ノッコがご主人様の代わりになります。これから……」

 私の頭はますます混乱する。

「ではもう一度、明日の命令を繰り返して確認する。復唱しろ。明日学校に行ったら、ノッコにパンツを見せて、オナニーの回数を報告します。明日……SHRの後、トイレでノッコにオナニーを見せてもらいます。SHR……
江島先生の授業中、ずっとパンツを見せます。江島……Bye」

 メールが終わって、ハッと我に返った私は明日やらねばならない命令の内容を想像して、「ご主人様」となるストーカー男佐藤の狡猾な手口に舌を巻いた。ノッコと佐藤は隣の席なのだ。ノッコにパンチラを見せ、オナニーの回数を報告するのを、内心ニヤニヤしながら素知らぬ風を装って眺めるつもりなのだろう。そしてこれまで佐藤はずっとノッコを見ていたと言うが、今度からは前の席の私の痴態も観察しながら、ズボンのポッケに手を入れ手でシコシコと楽しむつもりか。あまりのおぞましさに背筋を悪寒が走ったが、命令されていきなりオナってしまった私は、彼の羞恥命令を実行することに興奮してしまうことは避けられそうにない。恐らくノッコもこんな嫌らしい手口を続けられて「性奴隷」にまでされてしまったのではなかろうか。そしてそれは近い将来の私の姿でもあるように思われた。

ーーあんなサイテー男の性奴隷だなんて、絶対にイヤだ! ああ、でも……一体どうしたらいいの?

 絶対に公開されてはならない破廉恥写真を握られ、命令に逆らおうとして顔を隠した写真を貼り出すヤツの本気さを見せられた私には、もう逃げ道はない。頼みにすべき先生も一緒に脅迫されてる始末だし、親友のノッコまで既に佐藤の軍門に下っているとは……

 私は暗澹たる気持ちに陥ってベッドに潜り込んだが、あろうことか心に刷り込まれた佐藤の命令が頭に響く。

「今日は寝るまでに、いっぱいオナニーをします……」

ーーああっ! 

 明日のことを想像しただけでも興奮が治まらなくなっていた私は、命令を実行すべく胸と股間に手を忍ばせて自棄になったように激しいオナニーに突入してしまったのだった。


続く→ストーカーラブ 5.親友とレズ調教

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