第61夜 サンタ屋
サンタ屋
 互いに好き合っていながら自分の気持ちに気付かず、幼ななじみのカワイコちゃんを別の男に紹介して後悔し、クリスマスイブにAVを鑑賞している少年。するとPC画面から「サンタ屋」の文字が飛び込んで来て時空が歪み、気が付くとヤクザのような強面のサンタと、天使だと言うAV女優のようなエロエロのお姉さんに対面していたのだった。望みを叶えてやろうと言うサンタに、少年は幼なじみを取り戻したい、と告白させられるが……(約5万字)

5.淫乱化したミサのオナニー鑑賞会(1)(6914字)

「お願いです、天使さん! やめさせて下さい!」
「わかったわ」

 その瞬間、僕は又あの非現実的なイメージに囚われ、周囲の光景がモワーンと歪んだように見えた。それは、前に学校の授業で見せられたことのある、薬物中毒患者が見ている幻覚のようだったが、又してもあの福引き会場まがいの派手なガランガランと言う音が聞こえて、現実? に引き戻され、ハッと気付けばミサと高木も僕の隣にいたんである。2人は今天使の母乳鏡で見たままの格好で、僕だけスッパダカなのは不公平な気がしたが、ま、いっか。いや、よくない! 高木はともかく、見ないでくれ、ミサ! が、2人はいきなりとんでもない事態に引き込まれて何が何やらわからないんだろう。床の上にへたり込んでポカンとした表情で辺りをキョロキョロ見回していた。

「オイ! こっちを見ろ!」

 サンタが怒鳴り、2人の視線が前に注目すると、大いに戸惑ったような驚いたような表情に変わり、見ていて少しおかしかった。そりゃそうだろう。サンタ服を着た凶暴そうなヤクザが露出狂みたいに下半身をモロ出しにしているわ、色気の固まりみたいな美人がスッパダカでにっこり笑ってるんだから。ミサはさすがに真っ赤になって、すぐに顔を伏せていた。

「オラオラ、姉ちゃん! 見ろと言っただろうが!」
「ダメよ、サンタさん、怖がらせちゃ。さあ、カワイコちゃん、こっちにいらっしゃい」
「や、ヤダ……」
「あ、おい、ミサ!」

 天使がどこかで聞いたようなセリフと共に誘導すると、ミサはフラフラと立ち上がって前へ歩き始める。僕の時と同じように天使に操られているらしい。ミサは嫌がり、高木も彼女を引き留めようとするが立ち上がることが出来ないようだった。ハッ!

ーーこんな冷静に観察してる場合じゃないぞ! あのイカれた連中は、何をやらかすかわからないからな

 そこで遅まきながら僕も立ち上がろうとして、出来ないことに気付いた。どうやら天使の力で足止めされてるらしい。全く、僕の願いを聞いてやると言いながら、どうしてこんな仕打ちに合わねばならないんだろう。ふとやや離れた場所にいる高木の方を見やると、ヤツは無言で自分の下半身を見やり身動きが取れないのに驚き、何とかならないかと苦労してるみたいだった。

「ムダだよ、高木君」
「えっ!? こ、これは一体……」
「何て言ったらいいんだろう。僕の夢の中だと思うんだけど」

 初めて僕に気付いたかのような高木に掛けてやる言葉はほとんどなかった。いちいち説明するのも面倒だし、僕自身真相はよくわかってないんだから。だから自分自身に言い聞かせてる「夢」なんだという説明で終わらせたんだけど、もう僕はこの事態は夢なんかじゃなくて信じられないことに現実であることに薄々気付き始めていた。

 だが高木なんぞに関わっている場合じゃない。問題は怯え切ってるのに天使の力に抵抗出来ずおびき寄せられていくミサのことだ。彼女はついにサンタと天使の中間くらいまで歩いて行ってしまった。

「あらまあ、かわいらしいわねえ。ホントに高校生? 小学生じゃないわね?」

 そんなひどいことを言われたミサは、直立不動でやたら悩ましい裸女の方をじっと見ているようだ。視線を反らしたくても出来ないんだろう。

「オラ、質問には答えろ! このアマッ!」
「……高校生です」

 サンタが怒鳴ると、ミサは初めて口を開き蚊の鳴くような小声で答えていた。天使はまるで乱暴者の子供をたしなめる母親みたいに、メッ、とサンタに睨みを聞かせると、ミサに言い聞かせていた。

「はい、じゃあ、そこに立って何でも言われた通りにするのよ~ 目をつむったり反らしたりもダーメ」

 口に出して言わなくても操る力を持ってるはずの天使だが、さらに強い暗示力を持つのかも知れない。僕がそうだったから。

「じゃあ、お姉さんの方を良く見てね~ 見ての通り、私は天使よ。よろしくね~」

ーー一体、どこが見ての通りなんだ? どう見てもAV嬢か頭のイカれた女にしか見えないぞ

 だが人の良いミサは天然な答を返し、丁寧にお辞儀までしていた。

「はい、こちらこそよろしくお願いします」
「オイ、姉ちゃん。今度は俺の方を見ろよ」
「はい……」
「ミサちゃん、絶対に目を反らさないで、よ~く見てあげるのよ~」

 振り返ったミサに向かって、サンタはタイツのようなズボンを下げて取り出したビンビン状態の巨大なイチモツを手で持ち、見せ付けている。これでは学校の近くでたまに出没する変質者のオッサン同然だ。目を反らすことの出来ないミサは、かわいらしく顔を真っ赤にはしているが、意外に平気な様子で大きくてクリッとした目をはっきりと丸くし、口に手を当てあろうことかクスッと笑っている。

ーーコラあ! そんなデカいチンポを見せられたら、怖がったり泣き出したりするのがフツウだろ? 何でクスクス笑ってるんだ

 高木も同じように感じたのか、僕の方に参ったな、と言う目線を送って来た。まあ天然ボケのミサらしい反応ではあるんだけど、ちょっと幻滅したのは確かだ。

「見ての通り、俺はサンタだ。元はと言えば女好きのヤクザだが、今はサンタだ。よろしくな」
「はい、サンタさん。よろしくお願いします」

 露出狂の変態サンタにまで頭を下げているミサに、天使はとんでもないことを聞く。

「ねえミサちゃん。サンタさんのチンコは大きい?」
「はい、とても大きいと思います」
「よせやい、照れるじゃねえか」

ーーバカか、コイツ……

 自分から見せ付けてるくせに、大きな体を丸め頭をかいて照れ笑いするサンタは一枚足りない人みたいだが、やはり意外と根はいいヤツなのかも知れない。ホントに要注意なのは天使の方で、彼女の人間性はよくわからない。人間じゃないんだから当然だけど。

「じゃあお姉さんのオッパイはどう?」
「とても、大きいと思います」
「ミサちゃんのより?」
「はい、全然」
「じゃあ、ココはどう思う?」

 何と天使はアソコのビラビラをベローンとめくって見せている。何と言う卑猥なヤツだ。あの2人が地上にいたら、即逮捕されるぞ。そしてミサも、今度はさすがに羞ずかしそうだった。

「あの、とてもキレイなピンクだと思います」
「でしょ! よくいろんな神様にホメられるんだ、お前のアソコは使い込んでるワリには色がキレイだな、って、ふふん」

 一体どういう付き合いをしてるんだか知らないが、さすがは神様と不倫を働いて罰を喰らった天使である。ビッチか、お前は。

「ミサちゃんのアソコと比べてどう?」
「わかりません」
「あんま見たことないんだ?」
「はい」
「じゃさあ、コレ何だか知ってる?」
「……クリトリスだと思います」

 そんな言葉を子供子供したミサが口にしただけで、僕は思わず興奮してしまった。そして天使のエロ尋問は続き、僕はあろうことか胸をときめかせながらそれを聞いてしまった。

「ミサちゃんって、男の人としたことあるの?」
「ありません」

 僕はホッとして、思わず高木の方を見やった。そしてヤツもズボンの前を膨らませてることに気付き、僕は心の中で毒づいた。

ーー残念だったな、高木。ミサの処女はお前になんかにやるわけにはいかない

 初めはミサを高木から取り戻して、関係を修復し晴れて恋人同士になることだけが望みだったんだけど、いつの間にかさらに彼女とえっちな関係を持つことまで期待している自分に、僕は気付いていた。それは天使とサンタにそそのかされたものかも知れないが、きっともともと僕の心の中に眠っていた願望だったんだ。

「じゃあ、オナニーとかはしてるの?」
「……してます、たまに」

 ゲーッ! 学校で投票したら、オナニーなんかしてなさそうな女の子のトップに選ばれそうな子供っぽいミサの告白に、僕の股間のテンションはムダに上がってしまい、その場で自分がオナニーしてしまいたい衝動に駆られるくらいだった。

「どんな風にしてるの? お姉さんやサンタさんに見せてちょうだい。そうだ! あっちの男の子たちにも、よーく見せてあげてね~」
「……そんな」
「そんな、じゃないでしょお?」
「だって」
「よお~し、お嬢ちゃんのオナニーをガン見して、俺もせんずってやるからな!」

 サンタはそう言うとミサが立ってる横に陣取ってローアングルから覗く体勢を取り、僕たちに向かって怖い顔をニカッと笑って見せた。どうやら僕たちにもよく見えるよう、横に座ってやったんだぞ、と言いたいようだ。やっぱりサンタは顔に似合わずいいヤツだが、デカチンを握ったヤクザに覗き込まれるミサは泣きそうな顔になった。何しろ今から彼女は羞ずかしいオナニーなんぞをして見せねばならないんだ。

 でも僕はミサがかわいそうだと思うより何より、興奮して股間が張り切りピョンピョン跳びはねたいくらいの気分になってしまった。ふと見れば無言の高木もズボンの前をモッコリと膨らませ、何だか武者震いのように震えながら前方をじっと凝視している。すると天使のお姉さんは、そんな仕方のない僕たちのよこしまな欲望を解き放ってしまったんだ。

「さあさあ僕たちもこっちへ来て~」
「オラオラ、おめえたちには特等席を譲ってやるよ。真っ正面に座って、彼女のオナニーショウでも見ながらせんずってやりな!」
「遠慮しちゃダメよお~ あら、ハズカシイのね、かわいいわあ」

 これは天使に操られてるからだ。僕はそう自分に言い訳しながら、フラフラと泣き顔で立ちつくしているミサの正面まで進み、高木と並んで彼女の真っ正面に座った。でも正直、見たくてたまらなかったのも確かなので、本当に操られてたのかどうかはわからなかった。そしてすでにフリチン状態の僕はすぐに、高木はズボンを脱ぎパンツを下ろして股間のモノに手を掛けたのも、実は自分の意志で行ったことなのかも知れない。

ーーうう、ハズカシイ……ごめんよ、ミサ。お前の方がずっとハズカシイ目に遭ってると言うのに

 僕も、横目で伺った高木も、顔を真っ赤にしてハズカシそうだったろうが、それでもローアングルから眺めるミサから目線が離せず、手はいつでもシコシコ始める準備が完了していた。

「大丈夫よ、お姉さんがいいことしてあげるう~ 男の子たちは、ヤリタイヤリタイ精力絶倫にな~れ」

 うおっ! 天使の声を聞いた途端に、もうかなり出し過ぎたはずの僕の股間にドッと新たなエネルギーが流れ込んだ気分になり、僕はたまらず早くも手を動かし始めていた。もうミサがかわいそうだとか、彼女に悪い、と言う罪悪感は吹き飛び、天使が言った通り「ヤリタイ」と言う一心だった。そして高木も真っ赤な顔でミサを凝視しながら、シコシコと僕より少し大きそうなナニをしごき始めていたんだ。

「はい、ミサちゃんもそんな嫌な顔しないのよ~ 羞ずかしいトコロ見られると興奮しちゃう、ヘンタイ露出狂のインランちゃんにな~れ」

 おいおい、そんな嬉しい魔法アリかよ! と思ってると、泣きべそ一歩手前だったミサの表情が少し変わって来た。スカートの前を両手で押さえて妙にモジモジし、そう、何だかオシッコを我慢してるみたいな、辛くてハズカシイ表情だ。その様子だけで僕の股間をしごく手のスピードは上がった。

「ミサちゃんスカートの下にはいてるのかな? めくってごらん」

 ミサがハズカシがりながらペロンとスカートをめくると、黒いもので股間をガードしていた、当然。

「ダメよお。そんなブルマちゃんは脱いでお姉さんに渡しなさい」

 オイオイ、今時ブルマはねえだろ、とツッコミを入れたくなったが、ミサがそのスパッツを脱いで天使に渡す姿で、僕はもう出そうな予感を覚える。出してもいいのか? と少し不安を覚えたが、天使の言葉を信じればいくらでも出せるんだろうから、僕はスパートを掛ける準備に入った。

「じゃまずパンチラしちゃおうね~ ミサちゃん、スカートを両手で腰まで上げて~」
「お~っ!」

 その場の3人の男は確かにそうどよめいていた。今ではエロ雑誌やAVでしか拝むことの出来ない、かわいいジョシコーセーの完璧なパンチラだ。ミサがはいてたのは、期待通り純白のパンツだった上に、何とイチゴプリントのついた小学生のはくような代物だった。

「く~っ! たまんねえな、オイ!」

ーーこ、コイツ、ヤクザのくせにロリコンなのか 

 僕はそう思ったが、サンタはもうむくつけきデカチンを激しくシコシコと始めていた。そして消え入りたげに真っ赤になって羞じらいを見せているミサは、もちろんスカートは上げたままジッとサンタのせんずりを見つめている。コラ! 見るなよ、と思ったけど、天使の術で「ヘンタイ露出狂のインランちゃん」にされてしまったミサだから仕方ないのかも知れない。と、隣に座った高木が僕の肩を小突き、目で合図を送って来た。

ーー俺たちもせんずっていいのかな、だって? 知らないよ……うう、だけど、何だかもうガマン出来なくなって来たぞ!

 やはり僕たちも天使に強力な暗示を掛けられたんだ。高木と僕は一瞬ためらっただけで、ギンギンに勃起したペニスに手を掛けると、ミサのパンチラをおかずにシコシコと初めてしまっていた。はっきり言ってメチャクチャに気持ちいい。AVを見てせんずってたのがバカに思えるくらいだったけど、これも天使のせいなんだろうか。

「さあミサちゃん。男の人たちがワクワクしながら、あなたが羞ずかしいオナニーしちゃうトコロを待ってるわ。ほら、みんなオチンチンをビンビンにしてシコシコしてるの、わかるでしょ?」
「オラオラ! 早いとこオナってくれよ、お嬢ちゃん」
「や、ヤダ、ハズカシイよお……」

 天使が言った通り猛烈な勢いでデカチンをしごいているサンタが興奮してダミ声を掛ける。嬉しいことに羞ずかしがり屋なのに露出狂のインランにされてしまったミサは、ロリパンツをチラつかせながら湯気が出そうなくらい真っ赤に顔を上気させ、イヤイヤと身悶え羞じらいを見せてくれた。ハッキリ言ってこれだけで何杯もおかわりが出来そうなくらい素晴らしくエッチな眺めだったけど、いつものオナニーをして見せろと言う天使の命令に逆らえないミサは、サンタが深々と腰掛けてせんずっているソファーまでやって来ると、自分で上げているスカートから露出したイチゴパンツのアソコを角に押し当てグイグイと嫌らしく動かし始めたんだ。

「ふうん、ミサちゃんってこんなオナニーしてるんだ」
「アッ! ううん、こ、こんな……うふうんっ!」
「アハハ、いつもよりグッと感じちゃうみたいね~」

 天使によって「ヘンタイでインランな」露出狂少女にされているミサは、僕たちがせんずっているのを見ながらのオナニーが止められないようで、ソファーに女の子の部分を擦り付けるはしたない動きがどんどんダイタンになり、エッチな声が出るのもガマン出来ないようだった。それを見てせっせとチンポしごきに励んでいる僕たちのボルテージはもちろんどんどん上がり、僕はお尻の方からムラムラと射精欲求が込み上げて来るのを感じていた。

「ミサちゃん、今どんな気持ちか正直に言いなさい」
「ハズカシイけどキモチイイ……とてもいいです、もさいこお~」
「どこが気持ちいいの?」
「く、クリちゃんっ!」

 ぶっ! 僕は下手するとメンスも来てなそうな幼い外見のミサがそんな言葉を叫びながらオナってるのを見ると、本気で鼻血が出そうだった。と言うか、もうじき間違いなくザーメンが出てしまうだろう。そしてミサの声が明らかに上擦ってヤバそうな感じになり、彼女もクライマックスに近付いて来たようだ。

「ああ~っ! あん、も、もうダメ、あふうん!」
「うふふ、イク時は大きな声で、こう言いなさい」

 天使が嫌らしくにじり寄って耳元に何やら吹き込むと、ミサはとんでもない言葉と共に果てていった。

「ヘンタイで、インランな、ミサちゃん、いきますうっっ!! みんな私にぶっかけて!! あ、いぐううっっ!!」
「よし、オメエらもイクぞっ!」 

 サンタが怒鳴って、ションベンかよ、と言うくらい大量の白濁液をミサに向けて発射すると、僕と高木も操られるように彼女の下半身目掛けてザーメンを飛ばしていた。3人の男の精液は見事に彼女の露出したアシに掛かり、ソファーの角は汚い男の汁とミサが出してしまったらしい女の子の蜜液でテカテカと光っていた。

「あらあらイチゴパンツがビッチャンコよ。ヌギヌギしましょうね~」

 僕もこれまでで最高の感激を伴った射精で放心状態だったが、やはりグッタリして立っているのも辛そうなミサの、相変わらず両手で上げているスカートの中に手を伸ばした天使は、お洩らししてしまったように濡れてピッチリ貼り付いていたパンツを丸めるようにして脱がせていった。するとサンタが言う。

「お、おい! そのパンツを俺にくれ」
「もう、サンタさんたらロリコンでヘンタイなんだから~」

 ミサのソックスをはいたままの足下から抜き取った汚れパンツをポイッと天使が投げて寄越すと、サンタは大喜びで表情を緩めながら受け取り、嬉しそうにクンクン匂いをかいだり舐めたりしていた。見事なロリコン変態ぶりだったが、何を隠そう、僕も羨ましかったので人の事は言えない。ミサはそれだけカワイイ女の子なんだ。僕のサンタに対する親近感はさらにアップした。

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