くノ一淫闘帖 上巻 天正秘録編 くノ一淫闘帖シリーズ 綾守竜樹
5198xThLfeL


百花忍軍ガくノ一、棒傀儡の巴。彼女は伊賀の里を滅ぼした仇敵を追い、「虫忍」の隠れ里へとたどり着いた。だが、そこで目にしたのは、かつての己の頭目、薊が男たちに肛虐を懇願する姿であった。巴は救出を試みるも、逆に薊自身の手によって囚われてしまう。そしてその身体をもって、「虫忍」に伝わる秘術を体験することになるのだった。肉体を蝕む媚毒と、「虫忍」による責めの秘儀。異形どもの紡ぐ悦楽が、淫術に長けたくノ一の魂魄さえも搦め取らんとする。魔悦の果てに巴を待つものとは?好評を博した『二次元ドリームマガジン』掲載分に加筆・修正と描き下ろしイラストを加えてお送りする、くノ一陵辱絵巻をとくと御覧じろ。


☆綾守竜樹は苦痛より快楽で女を堕とすソプトSMで、ラノベ系では最強の作家。とにかく濃密な性戯の描写が特徴で、性交そのものよりその前段階のフェティッシュな愛撫に力が入っている。責め手は男だけでなく性感帯を知り尽くしたような女も加わる事が多く、十二分に焦らした挙句とどめを指す段階でも延々と描写が続く執拗さが長所でもあるが、くどくてしんどいと言う読者もいるだろう。個人的にはこのくどさは諸手を挙げて歓迎。数ある作品の中でも、本作は最も彼の特徴がよく現れている超ド級のソフトSM小説だと思う。私のように性癖ともズバリ合致する読者にとっては神のような作品で、全編抜き所が満載。あえて難を言えば抜け過ぎて読書が進まない事だ。今回レビューを書くため再読したが、やはり冒頭数十ページで股縄を食い込まされたヒロインが緊縛された乳房を毛筆責めされるシーンで出してしまった。このペースだと10回くらい抜かないと前巻だけでも読破出来ないのだが、正にこの作者の真骨頂である。
 本作は女を狂わせる虫を体内に巣食わされて敵の手に堕ちたくの一のリーダーを救出に向かったヒロインがリーダー救出に成功したかと思った瞬間、敵側に寝返っていたリーダーに倒されて気を失い、気が付けば自分も恐ろしい媚毒を吐く虫を体内に埋められてしまったと言う発端。そこから体力的には敵ではない調教師に性戯での勝負を挑まれたヒロインが、無残に痴態を晒すと言うストーリーで、数十日で命が尽きる虫に一縷の望みを掛けて無謀な性の戦いに奮闘するわけだが、近代的なバイブ等の性具を使わずにこれだけ濃密な責めを表現出来るのは凄いとしか言いようがない。ゲップが出るような濃厚な性描写がお好みの方にはオススメである。


綾守竜樹レビュー一覧