サンダークラップス〈2〉スカイ&シャドウ 羽沢 向一
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THEY ARE BACK! CAUSE YOU DEMAND!!

別の地球、別の日本。

そこではオフビートと呼ばれる超人たちが、正義のスーパーヒーローと凶悪な犯罪者に分かれて闘いをくりひろげていた。
ある日、新人女子アナウンサー大空美紀は生放送中に偶然超能力を得てしまう。
会社公認の正義の味方となった美紀は、仲間の不審な行動を追い、闇の闘技場ダーク・アリーナへとたどりつく。
そこは大勢の観客の前で、スーパーヒロインたちが恥辱のセックスバトルを演じさせられる魔窟だった。
美紀もまた肉体を淫らに改造され、敏感な局部に女泣かせの責め具をはめられたまま、いつ終わるとも知れない闘いと快感に身を焼かれていくのであった……。


☆サンダークラップスシリーズは全巻購入したが、手元にはこの2巻目しか残っていないので、今巻のレビューを書く。結局このシリーズの中で一番気に入って抜けた巻なのである。
 ヒロインの美女が敵とのエロバトルに挑むこのシリーズ、まず両乳首とクリトリスの3点にリングを嵌められ繋いだ糸で三角状に吊され、さらにリングにバイブレーションを掛けられる責めが私の性癖ど真ん中。その他も基本的に快楽で堕とすソフトSMなので安心して読むことが出来た。苦痛を与えたり肉体を損傷する恐れのあるハードSMは苦手なのである。3点リング責めなど責めのバリエーションが嗜好に合ったので、今巻が一番オナネタになったと思う。
 性癖ど真ん中で抜けたので満点評価とするが、本当はゲーム感覚のバトルと言うのは難点があると思っている。この手の18禁小説では責め手が鬼畜だったりおぞましい変態だったりして、ヒロインが恥辱を味わわされるのも醍醐味の一つと思うのだが、その辺の心理はこの設定では表しにくい。実際とんでもない強敵だったとは思うものの敵役がどんな男だったか全く印象に残らなかった。正にゲーム感覚であり、気になる人も多いのではないかと思う。
 安心して読めるソフトSM小説と言うのが正当な評価だろうか。


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