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人も羨むツンと立ったバスト―超ド級プロポーションの持ち主、日乃優希は、世間には知られず裏の世界で連綿と受け継がれてきた一子相伝の裏武術・日乃正統流縄法を後継する謹厳実直な女子高生。夜になると素顔をマフラーに隠し、秘伝の技で縄を自在に操り、黒流星と名乗って、ご近所の悪を懲らしめる正義の日々を送っていた。ところがある日、何者かに誘い出された優希は、津波のように押し寄せる緋縄に成す術もなく絡め取られ、悍しい外法縄の餌食に…。


☆悪を懲らしめるべく正義の縄で日々戦っている女子高生ヒロインが、悪の縄使いの外法縄に緊縛されると言うソフトSM好きの心が躍る設定。絶対に抜けられないガードの掛かったこの縄は着衣の上からは見えないが、縛った女性を異常に欲情させる。だが、我慢出来ず自慰行為に及ぼうとすれば縄の呪縛で体が動かなくなる、と言う素晴らしい仕掛け。ラストまでソフトSM的な抜ける場面がギッシリ詰め込まれ、とても満足した。基本エロシーンは女同士が中心なのも、私の性癖には適うものだった。
 ラスト前で、外法縄の餌食となった味方たるべき女性2人とヒロインがふたなり3Pレズに耽ってイキ狂う場面が一番の見所と思ったが、縄で強引に着けられたぶたなりペニスと言うアイディアはさすがに無理っぽかった。いかにも痛そうである。最後に屈服したかと見せて油断した敵を倒したヒロインの縄使いも、あり得ないアクロバティックさだったが、そんな詰まらない事をつついても仕方あるまい。
 安っぽい文庫本でチープに見えるが、性癖が合えば十分に抜ける一冊。


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