夜の飼育 越後屋

☆私好みのソフトSM小説で、性の快楽で調教すると言う1点に絞って勝負しようとしているのに好感が持てる。小説全体として団鬼六の影響を強く受けている気がしたが、調教師の男を好漢に描いているのにやや違和感を覚えた。女性が絶対に忌み嫌うような卑劣感や、肉体的に惰弱な男の方が良いと思うのだが、女性に嫌われそうな要素が容姿だけ、と言うのは中途半端に思う。まあ、彼を巨根にしなかったのはソフトSMなら当然だが、良かったと思う。又脇役で調教の邪魔をする馬鹿女の描き方が個人的には困った。途中で勝手に手を出して調教師の男を怒らせたりするのが本当に邪魔で、読者的にも抜き所を失ってしまうのだ。ここはやはり、先に調教を経験した女としてヒロインを性的にいたぶるレズテクニックを発揮し、恥を晒させて欲しかった。又個人的な責められ役女性の好みとして、処女であるヒロインの妹が登場するが、もっと力を入れて彼女も調教して欲しかったと思う。
ソフトSM王道作品で私のように嗜好が合えば十分観賞に足る作品と思うが、絶賛するには今一歩足らないようだ。個人的にはもっと抜ける筈なのになあ、と歯痒さを感じたのが正直な所である。
18禁小説・マンガレビュー一覧

「知らなかったよ、あねさん。こんなすけべな顔になるんだな」。島村組には、女に究極の性技を仕込む、源次という名の調教師がいる。若き組長夫人・愛理紗は、女と逃げた夫の尻拭いをするため、軽蔑していたその男の調教を受けることに。女の意地にかけて、屈服するわけにはいかない。だが、源次の舌は容赦なく愛理紗の肉芽に襲いかかる―。
☆私好みのソフトSM小説で、性の快楽で調教すると言う1点に絞って勝負しようとしているのに好感が持てる。小説全体として団鬼六の影響を強く受けている気がしたが、調教師の男を好漢に描いているのにやや違和感を覚えた。女性が絶対に忌み嫌うような卑劣感や、肉体的に惰弱な男の方が良いと思うのだが、女性に嫌われそうな要素が容姿だけ、と言うのは中途半端に思う。まあ、彼を巨根にしなかったのはソフトSMなら当然だが、良かったと思う。又脇役で調教の邪魔をする馬鹿女の描き方が個人的には困った。途中で勝手に手を出して調教師の男を怒らせたりするのが本当に邪魔で、読者的にも抜き所を失ってしまうのだ。ここはやはり、先に調教を経験した女としてヒロインを性的にいたぶるレズテクニックを発揮し、恥を晒させて欲しかった。又個人的な責められ役女性の好みとして、処女であるヒロインの妹が登場するが、もっと力を入れて彼女も調教して欲しかったと思う。
ソフトSM王道作品で私のように嗜好が合えば十分観賞に足る作品と思うが、絶賛するには今一歩足らないようだ。個人的にはもっと抜ける筈なのになあ、と歯痒さを感じたのが正直な所である。
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