
「やめてっ、先生にそんな乱暴するの…」。不良の巣窟となっている男子高に美人で気の強い二十七歳の女教師が赴任してきた。早速、不良グループの撲滅をはかるが、一味の罠に堕ち、犯されるはめに。しかし教え子に嬲られるうち、被虐の妖しい悦びに火がつく…。美人教師が牝奴隷に転落していくまでの背徳の性宴を活写した官能学園小説の最高峰。
☆男にとって憧れの対象となる「女教師」をいたぶり尽くす作品。設定が極めてレトロであり、底辺女子校に巣食うスケ番グループと底辺男子校の不良グループが新任の女先生を監禁して色責めに掛ける。ロングスカートを引きずるスケ番などと言うもはや絶滅種の不良描写が、今読むとノスタルジーを誘う気もするが、責める小道具がずいき巻きの張り型と言うのもレトロ。レズ嬲りの執拗な描写は様式美さえ感じさせる安定の抜き所である。
この作品で着目すべきはSMを通じて変容していく終盤の人間関係の面白さ。被虐願望を暴かれた女教師はリーダー格の少年といつしか恋仲になってしまい、彼が本来気弱である事を見抜いてS的に振る舞ってみたりする。そして彼がヤクザの情婦に手を出してしまった落とし前として、自らヤクザに抱かれて彼を救おうとするが、「女教師」に劣情を抱くヤクザが浣腸を強いようとするのに我慢出来ず、気弱な少年はヤクザを刺して少年院送りに。そしてラストはスケ番グループに報復されるのだが、かつて清楚なお嬢様で女教師が守ってやった少女はスケ番グループに入って女教師を責めるし、スケ番グループのリーダーも面白い人物造形。
さすがに時代がかっていて官能小説としては物足りないのは否めないが、ノスタルジックなアウトロー小説としてとても面白い。思えば「女教師」が高嶺の花で男の憧れだった時代なわけで、遠く過ぎ去った昭和を懐かしく回顧したのであった。
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