催淫治療室―恥辱の強制絶頂 風間 九郎
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魔淫のツボを探すための淫らな実験!新体操の選手が、女性ライターが、桜色の乳首に、濡れ光る秘所に、会陰に、銀色の鍼を打ち込まれ、際限のないオルガスムスの波に溺れ、湧き昂る淫欲に悶絶する。


☆この作者は初読だし、なぜ購入したのかすぐには思い出せなかったのだが、本棚に転がってたのを読み返してみて、「催淫」と言うタイトルと鍼で性感を高めると言うアイディアに惹かれた事を思い出した。が、再読してもあまり興奮せず個人的には残念としか言いようがない。
 鍼で性感を高めるのはオリジナリティはなくとも魅力的なアイディアで、「催淫」と言うタイトルから無意識に人を操るMC(マインドコントロール)的なものを期待していたのだけど、完全に肩透かし。まあ強力媚薬のような扱いで、リアルではあるが夢はなかった。
 いわゆる「官能小説」なんだろうけど、実用性(ズリネタに使えるかどうか)を求める私のようなゲスな人間には歯痒い気がした。抜ける部分以外の描写は適当で良いし、逆に官能描写はしつこいくらいのこだわりが欲しい。そしてリアルではあり得ないアイディアを展開するロマンが必要だと思うわけで、この作品の場合さほど文学性を感じる出来ではないが、かと言ってゲスなズリネタとして勝負しているわけもなく、アイディア倒れと言う評価である。


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