第79夜 調教家族
調教家族
 上田家は短大生の長女と高校生の長男、次女が両親と暮らす平凡な家庭。ところが、父親が病死し再婚相手の男がやって来てから母親の様子がおかしくなる。鍼灸師だと言う新しい父親の手伝いに出掛けて遅くなった母親を迎えに行った長男は、衝撃的な光景を目撃し……(約5万1千字)


7.息子に調教される母の狂態(1)(3843字)

「どこに行くんですか?」
「マスター施療院だよ。裏に登山口があって、小さな広場になってる。朝まで、まず人が来る事はない」

 何も準備する事はないので、舟山さんと一緒に部屋を出て勝手口に向かいながら小声で話した。母さんはどこにいるんだろうと思ったら、もう準備万端勝手口に正座して待っていた。服装は変わっていないが、後ろに回した両手に掛けられた本格的な手錠と首輪が、暗がりで光って見える。出口の方を向いているのでよく見えなかったが、舟山さんに呼ばれて振り返った口には猿轡として手拭いが嵌められる完璧な奴隷スタイルだった。

「真由美さん、お待たせしました。翔太君も来てくれる事になりましたよ」

 僕の姿を認めるとニッコリ笑顔を向ける母さん。僕の方がオドオドし、思わず母親なのに頭を下げてしまっていた。母さんの口は塞がれているが、僕の方も掛ける言葉がない。

「今日は親子3人水いらずで行きましょう。いいですね、真由美さん」

 ウンウンとうなづいた母さんを連れ出し3人で門灯の明かりの中に出ると、舟山さんはその明かりを頼りにスマホを掛けた。どうやら夕方に目撃したSM仲間の人たちだったようで、僕が参加するので遠慮してくれるらしい。

「翔太君は初心者だから、知らない人と一緒ではハードルが高いだろう。真由美さんに脱いでもらうのも向こうに着いてからだ。それでいいね?」
「気を使って頂き、ありがとうございます」

 母さんの奴隷ルックを除けば3人とも普通の服装だし、本当にただの散歩に出かけるみたいだった。露出調教と聞いて怖気づいていた情けない僕も、一安心だ。舟山さんを初め、立ち会うのを遠慮してくれるSM仲間の人達もずいぶん紳士的に思われたのだけど、それは甘かった事をすぐ思い知らされてしまう。

「さて、真由美さん。良く見えるよう、そこに立って。翔太君、こっちこっち」

 外灯の下に母さんは立ち、僕も呼ばれるまま近寄ると、しゃがむようにと頭を押さえられた。そして僕の頭が母さんの股間部を眺める位置になったのを確認した舟山さんは、いきなりズボンをずり下して母さんが下着を着けていないのを見せた。替わりに僕の目を焼いたのは、無毛の股間にギッチリと食い込む赤い縄である。ケバ立った麻縄でなく、荷造り用のカラーロープみたいだったけど、食い込みが強烈な上に嫌らしい細工が施されていた。

「驚いたかい? ホラ、結び目がいい所に当たってるだろう。大きいのがマンコに中くらいのがアナルに埋まって、小さいのはクリトリス用だ。お母さんのは完全に剥けて大粒だから良くわかるだろう。もう歩くだけでズリズリ擦れてたまらないだろうね。グチョグチョになってるのが分かるかい?」

 舟山さんは結び目がメリ込むマンコから指で粘液を掬い、まるで納豆みたいに糸を引くのを見せた。

ーー母さんが妙にゆっくり歩いて、トイレが近かったのはこのせいだったのか……

 こんな強烈な股縄を締められてたのに、母さんは平静を装って僕と買い物して帰ったのだ。だけど矢も楯も溜まらない風でトイレに駆け込んでいたのを思い出す。我慢出来ず気をやっていたのかも知れないと思うと、僕のペニスはカチカチになっていた。おまけにあの時から相当時間がたっているのに、股縄の快感を密かに味わっていた母さん。僕に調教されると知っても取り乱すどころか、にこやかに笑って歓迎してたじゃないか。子供にヤバイ薬物まで飲ませてしまう母さんの思惑通りに弄ばれてるのは、僕の方だったのである。

「こりゃあ酷い。こんなになるまで我慢してちゃ、翔太君の前でも余裕はないだろう。枯れるまで汁を吐き出して、何度でもイクといいよ。翔太君、そちら側の乳首にコレを着けてあげて」

 舟山さんは母さんの着てた薄手のシャツをたくし上げてノーブラの胸を露わにし、ポッチリと存在を主張していた濃いピンクの乳首にローターをテープで貼る。コードで繋がった同じ振動体を受け取った僕もそれに倣って装着すると舟山さんがコントローラーでジジジとバイブさせ、途端に背筋を反らせた母さんは左右の快楽の実をググッと膨らませてンーッと悩ましい声をくぐもらせる。シャツを戻しローターのコントローラーを動かしたまま 落ちないよう押さえ付けてズボンをはかせた舟山さんは、一寸失礼とダラリと萎えたペニスを取り出した。

「夕方頑張って出し過ぎてしまってね。クスリを使わせてもらうよ」

 舟山さんがポリ容器に入った白濁液をまぶすと、たちまち大きく硬く膨らんだチンポがググッと天に向けてそそり勃ったので、即効性の強力な媚薬なんだろう。使うか? と言われたが、もちろん断る。まだ本格的な調教の入口なのに、凄まじく興奮してしまい、痛いくらい強烈に勃起してしまっていた。

「なかなか頼もしいな。余ったクスリは、後で真由美さんに塗ってやってくれ。さて、これからお母さんの大好きなプレイをやってみるけど、翔太君はどうする?」

 舟山さんは手錠のはまった母さんの左手を後ろに導き、自分のズボンの中に突っ込んでビンビンのペニスを握らせた。手コキさせながら歩かせるプレイらしく、露出はごまかせるけれど初心者で実の息子の僕にとってはとても刺激的だ。だがたぶんこのプレイ用にチェーンで繋がった手錠の右手は空いており、乳首ローターと股縄の刺激で悩ましく悶絶している母さんは握ったり緩めたりして何かを欲しがっているように見えた。僕も覚悟を決めて、母さんの右手をジャージズボンの中に導く。僕は仮性包茎なんだけど、皮を剥いておくのを忘れなかったのは、我ながらどういう心理だったのか良くわからない。だが、まさかそれですぐさま危地に立たされるなんて思ってもみなかった。

「よろしくお願いします」
「ははは、水臭いなあ。お母さんも沢山イッテくれるだろうし、翔太君も好きなだけ出せばいいんだよ。真由美さんは、大好きなチンチン2本しっかり握って」

ーー好きなだけ出すだなんて、オーバーだよ舟山さん。とりあえず向こうに着いてからが問題だな

 刺激的とは言え、母さんだって歩きながら実の息子に手コキを仕掛けるとは思えなかった。服を着ている状況で射精しようものなら、ズボンの中がビショビショに汚れてしまう恐れがあるのだ。深夜なので無人の道をトボトボと行きながら、母さんの手が余計なテクニックを使って来ない事に、僕は安心していたのだけれど。歩き始めて10分くらい、無駄口を叩かなくなっていた舟山さんが気持ち良さそうに言う。

「ああ、やっぱり真由美さんの手は最高だなあ。翔太君、どうだい? お母さんの手は甘手と言ってね、ネットリ吸い付いて来るだろう?」

 道中は街灯の明かりで結構明るく、舟山さんにホメられた母さんが振り返って笑顔を見せたが、僕はオドオドして押し黙っていた。舟山さんの口にした母さんの「甘手」が徐々に効いてきて、僕は平常心をなくそうとしていたのである。すると再び振り返った母さんが、イタズラっ子みたいに僕に向かってメッ、と言う表情を見せた。恥ずかしい事に、僕は無意識に腰を使ってペニスを母さんの手に擦り付ける動きをしてしまっていたのだ。舟山さんもそれに気付いて言う。

「ヤル気になって来たみたいだね。いやいや恥ずかしがる事はないよ。真由美さんも君が相手だから、いつも以上に素晴らしい反応を見せてくれている。これで奮い立たないようでは男じゃないな」

 確かに股縄を締められても僕を気にして反応を隠していた夕方を思うと、母さんは別人だった。まるでトイレを我慢してるかのようにクナクナと腰を揉んで結び目を食い締めたり、間断なく襲う乳首ローターの快感も堪能して、涎を吹きこぼしそうにだらしなく表情を緩め、猿轡を食い縛った口元からハアハアと熱く淫らな吐息を洩らしている様は、完全に性の歓びに溺れたメスそのものであり、全身性器と化したような母さんの手に僕は有りったけの劣情を吐き出していた。

ーー母さん! それは反則だよ、す、凄過ぎる……うああっっ!!

 包茎の皮を剥いてしまった僕の懸念が的中し、飛び散った精液でズボンの中が冷たくなったのを気にする余裕も与えられず、母さんは猛攻を始めていた。何と僕が大量に出してしまったザーメンを潤滑油に射精直後のペニスをしごく荒技で、一旦萎えて休息する事も出来ず次の射精へと強引に向かわされるのは危険すら覚える快感だった。だがそんな手コキの反則技に加えて、余ってた指がニュルンとアナルに侵入して来た時、僕は脳裏に火花が散るほどのショックを覚えてヘナヘナと腰が砕け、それでも離れてくれない母さんの手を逃れようと手で跳ねのけようとしてしまっていた。これではどちらが調教されてるのやら分からず、情けない事この上ない。

「どうした?」
「いや、ちょっと…この指が辛くて」
「なるほど。お母さん、翔太君は初心者なんだよ。アナルは許してやって」

 驚いて僕のジャージをずらして見る舟山さんに、恥を忍んで泣き言を訴え、ようやく母さんの凶悪な指がアナルから離れてくれたんだけど、そのままだったら母さんの調教場に着く前に僕の方が精を搾り取られてダウンしていたかも知れない。

「けしからん母さんだ。翔太君、こりゃ腰が抜けるまでトコトンお仕置きしてやらないといけないね」

 何とか立ち上がって手コキ歩行を再開したが、拘束され僕たちに絶対服従の性奴隷である筈の母さんが、2人がかりでも退治するのが容易でない妖怪のように思えて来た。

ーー僕、無事に帰れるのかなあ?


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