百姫夜行〈3〉神招姫たちの隷幸 綾上竜樹
無題



囚われてしまった御巫波音は、南方と付喪神に魅力的な肢体をもてあそばれ、姉と同じ運命を辿ろうとしていた。股間を剃毛され、着飾ることで新しい自分を開発された彼女が、次第に官能の虜となって堕ちていく。線の細い彼女の身体がごつごつしたイボだらけの手に愛撫され、その心は千々に掻き乱れて妖しく身体を火照らせる。やがてそんな姿が広く全国に垂れ流されるに至り、遂に御巫家の長姉、涼皇が動き出した。圧倒的な力を持った涼皇の口から語られる真実。だがそんな彼女ですら淫らに呑み込んで、事態は静かに進行していくのだった。新しい局面を迎えた彼女らの物語は、さらに新たな生贄を求め、残酷に、そして妖艶に幕を開けようとしていた…。


☆ラノベ系最強のソフトSM作家綾上竜樹が得意とする触手凌辱もののシリーズ。定番だが魅力的な、巫女姉妹をターゲットにいわゆる敗北ヒロインを描いて楽しませてくれる。巫女姉妹の学齢期と言う年齢設定も個人的にはツボであり、美形で官能的な体だが、清楚で性的にはオクテと、萌え要素はパーフェクト。そういう清純な少女が、触手などで嬲られて官能に目覚め、淫女に堕とされる、いわゆる「悪堕ち」作品に魅力を感じる男性は多いと思う。苦痛でなく羞恥や快楽で調教する「ソフトSM」の典型であり、愛好家としては見逃せない。
 この作品では、触手に準ずるイボだらけの手に愛撫されるのがメインのプレイだが、犠牲者の巫女に自分の口で調教を懇願させる、焦らし隠語プレイが何度も出て来て、個人的には素晴らしいと思った。ただし、濃密な描写でこれをやられると、読む方がしんどくなるのも確かなので、合わない人もいると思う。前巻でも書いたが、本格的な伝奇小説なので、手軽に抜ける作品とは言えないのだ。読み手の方も、延々と続く触手嬲りにドップリと漬かる覚悟が必要。抜きどころはほぼ全編に渡っており、綾上竜樹本領発揮のシリーズと言える。


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