第46夜 奥様はマゾ
奥様はマゾ
 内気で大人しい性格の綾子は美しい社長令嬢だが、父親が勧める敏腕社員新山との縁談を断り、全く平凡な他の社員と結婚して父の怒りを買ってしまう。そして夫と父が海外出張で不在の時に現れた新山は、会社のスキャンダルをネタに綾子を脅迫し、連絡が取れた父からも頼まれて、綾子は新山に抱かれる事に。しかし歪んだ欲望を綾子にぶつける新山は普通のセックスでは飽きたらず、綾子を性奴隷として恥辱的な調教を加えるていき、「奥様はマゾ」だと蔑まれた綾子は、その言葉通り辱められる事にいつしか妖しく興奮し美しい体を燃え上がらせるのだった。 (約3万字)


4.仮面M女の破廉恥コスプレ

「奥さまっ!」
「イヤッ!」

 興奮冷めやらぬと言った様子の新山さんが、相変わらずはしたなくM字に投げ出していた私の脚の付け根に手を伸ばして来ました。

「おもらしでもしたみたいにビショビショではありませんか。こんなものをはいていてはいけません。私が脱がせて差し上げましょう」

ーーああ、やっぱりえっちされちゃうんだわ

 新山さんが一度出しても全く元気なままであることから、散歩なんか行かずにここで犯されるのだろうと思った私は諦めて脚を投げ出し、彼がひどく濡れてしまったショーツを抜き取るのに任せていました。太股に当たる冷たい感触が何とも惨めで、こんな淫らな私だから罰を受けて夫以外の男性に犯されてしまうんだわ、などと思ってしまいました。

「これが奥さまの匂いが染み付いたおパンツですか。う~ん、素晴らしい、まるで夢のようです。私の宝物として大事にしまっておきますよ」

 新山さんはわざわざそのグショ濡れのショーツを顔の前で広げると、クンクン匂いをかいでそんなことを言うのです。ふと見るとベットリと私の分泌してしまった染みが納豆のような糸まで引いていて、私は顔が熱くなってしまいました。穴があったら入りたいとはこのことでしょう。いよいよえっちされるんだ、と下着まで奪われた私は覚悟を決めました。ところがここで新山さんの取った行動は全く予想外でした。

「奥さま、ノーパンでは外に出ることが出来ませんね。ちょうどいい、1枚お借りしますよ」

 新山さんは私が取り入れたばかりの洗濯物の山から、とんでもないデザインのショーツを探し当ててしまいました。ピンクのとても小さな股当布の両サイドにヒモが付いただけのタイプで、パッと見たらノーパンに見えてしまうような破廉恥なヒモパンです。新山さんは私を立たせると、わざわざそれをはかせて来たのです。

「おしとやかな奥さまが、こんなきわどいおパンツをはいておられるなんて、想像しただけで鼻血が出てしまいそうですよ。ああ、部長が羨ましいです……」

 選りに選って一番羞ずかしい下着が洗濯物で転がっていた不運を、私は嘆きました。それは新婚の私が昇さんを喜ばせようと、精一杯背伸びをしネットで取り寄せたセクシー下着なのです。もちろんヒモパンなどを着用するのは生まれて初めてでした。

「奥さま、ムダ毛の処理が不十分です」
「ごめんなさい」

 その小さ過ぎる布地からハミ毛が出てしまうのを新山さんが指摘すると、私はなぜか謝っていました。

「でもこれはこれでとても興奮いたします。後で剃って差し上げますから、取りあえずこれで散歩に参りましょう」

ーーう、ウソ! こんな格好で……

 彼に犯されるのものだとばかり覚悟を決めていた私は、パンチラ必至の超ミニテニスウェアにえっちなヒモパンと言う凄まじい格好で散歩に連れ出されることに、顔から火が出そうな羞恥を覚えました。ここで新山さんに抱かれる方がどんなにか気が楽です。ですがまさか私の口から、抱いて下さいと申し出るわけにもいきません。脚が竦んで立ち尽くしていると、新山さんは何と首輪に鎖のリードを付けて、犬のように私の首を引っ張りました。

「さあ奥さま、お散歩ですよ」
「待って下さい! こんな……ひど過ぎます!」
「何をおっしゃいますか。その気になれば奥さまを裸にして引きずり回すことも出来るのですよ。ちゃんと服を着せてあげてるんですから、感謝して頂きたいくらいですね」

 新山さんが強い力でグイグイと引くと、私はたまらず本当に引きずられるようにヨロヨロと付いていくしかありませんでした。

「せめて手は解いて下さい! こんな格好じゃ……」

 私はもう涙声で訴えます。はしたな過ぎるテニスウェアは我慢しても、首輪に手かせと言う罪人スタイルで晒し者にされるなんて、どう考えてもやり過ぎです。もし知り合いに出逢ったら、と考えると、死んだ方がましだとさえ思いました。するとそんな私の気持ちなどお見通しとばかりに、新山さんは大きな袋の中から又黒い道具を出して言ったのです。

「大丈夫ですよ、奥さま。これでお顔は隠して差し上げます」

 それは黒くて大きな蝶の形で、素顔を隠す仮面のような道具でした。それを着けた私は首輪を引かれる苦痛に耐え切れず、新山さんに玄関まで引きずられて行きました。

「ご覧下さい、奥さま。ご自分だとおわかりにならないでしょう」

ーーこれが、私!?

 玄関にある大きな姿見の鏡に映った私は、不気味な黒い蝶のような目隠しで、首輪の左右に手を拘束された惨めな女性の姿でした。新山さんが言ったように、とても結婚したばかりの幸せな新妻には見えません。その上白いテニスウェアのガッと開いた胸元と短か過ぎるスカートの中からはチラチラと下着が露出しているのです。そんな自分の淫らな姿を見せられた私は、もしかしたらこれが本当の自分なのではないかという倒錯した心理に陥り、全身に鳥肌が立つほどのゾクゾクする興奮を覚えていました。

「どMな奥さまにふさわしい格好ではありませんか。さあ参りましょう」

 新山さんがドアを開けると、まだ昼下がりで明るい陽光が差し込んで来ました。そして彼が先に立ってグイと首輪を引くと、とうとう私は今後の運命を狂わせる危険な「散歩」へと脚を踏み出したのでした。全身を揉み抜くようにゾクゾクと込み上げる凄まじい興奮が体中に横溢し、私は早くも(もうどうにでもして)と言う捨て鉢な思考に冒され始めていました。


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