第46夜 奥様はマゾ
奥様はマゾ
 内気で大人しい性格の綾子は美しい社長令嬢だが、父親が勧める敏腕社員新山との縁談を断り、全く平凡な他の社員と結婚して父の怒りを買ってしまう。そして夫と父が海外出張で不在の時に現れた新山は、会社のスキャンダルをネタに綾子を脅迫し、連絡が取れた父からも頼まれて、綾子は新山に抱かれる事に。しかし歪んだ欲望を綾子にぶつける新山は普通のセックスでは飽きたらず、綾子を性奴隷として恥辱的な調教を加えるていき、「奥様はマゾ」だと蔑まれた綾子は、その言葉通り辱められる事にいつしか妖しく興奮し美しい体を燃え上がらせるのだった。 (約3万字)


9.真のご主人様の折檻

 こうして半ば虚ろな目をして諦めたような私は、新山さんに抱えられて片足を上げ木におしっこを引っ掛け、帰り道でも電柱に向かって用を足しました。帰宅しても家の中に入れてもらえず、庭で浣腸を施されてシモの毛を剃り取られ、植え込みの中にとぐろを巻いた大量のウンコをしてしまいました。新山さんは後始末もしてくれず、浣腸する時外していた黒革下着を排泄物のぬめりも借り、一回り太く変えたアタッチメントを嵌めてしまってから、首輪で繋いだ私を庭に放置すると言う鬼畜ぶりでした。そしてリモコンバイブを全部弱振動で固定してから、自分は私の家の中に入って行ったのです。

 家の外の庭で「犬」として放置された一晩は、私にとって決定的な経験でした。外とは囲いで隔てられているとは言え、ほぼ全裸で体の自由を奪われ首輪で繋がれた状態で、一夜を野外で過ごすのです。万が一誰かに見られたら身の破滅だと思うとしかし、全身の毛穴が開いて大量の汗が噴き出すくらいおぞましい興奮が込み上げて来ました。そして三日三晩男を離さなくなると言う「尼殺し」の秘薬を塗られた体は天井知らずに熱く淫らに疼き上がるのですが、それをジーッと間断なく慄わせるリモコンバイブの快楽が襲い掛かるのです。私は不自由な四つんばいの体を精一杯うねり狂わせて悶絶し、いつしか弱振動を物足りなく感じてしまう始末でした。

 そして翌日の朝、ほとんど一睡も出来なかった私は新山さんが現れると即座に彼の股間に顔をすり寄せて、えっちな「おねだり」を体で表現していました。

「おいおい、欲しいのか、アヤコ?」
「わんわん!」

 人間の言葉を発して嫌と言うほど手ひどくお仕置きをされた私は、無様に吠えて訴えるよりありません。放置されたおっぱいが小山のようにバーンと張り出し、おまんこもお尻の穴も中途半端な刺激で狂い上がって、人間語がしゃべれたならば「もう、メチャクチャにして!」とでも叫んでいたことでしょう。呆れた新山さんがズボンを下ろすのももどかしく、私はパクリと彼のペニスをくわえてジュバッジュバッと大きく卑猥な音を立てながらしゃぶり立て、発射された「お情け」をゴクゴクと喉を鳴らして飲み干しました。

「奥さま、立派なメス犬奴隷に成りました。人間に戻って、私と気持ち良いセックスを致しましょう」

 そう夢のようなことをおっしゃって下さった新山さんは、私を「犬」に変身させていた拘束具や黒革下着を外してお風呂に入れ、キレイに洗って下さいました。その時新山さんにいろんな汚い場所を洗われる歓びで、私がはしたなく何度も極めてしまったのは言うまでもありません。もうそれからは、私は新山さんと熱烈なカップルであるかのように淫らに疼く体をぶつけ合い、彼に手ほどきされるままに濃厚なロングランのセックスに突入したのです。彼は主人とは比較にもならないほどの絶倫で、一度や二度放出したくらいではビクともせず、根が生えたようにガッシリと岩のように逞しくそそり勃ち続ける新山さんのペニスに、私は全身全霊を支配されたような気分に陥っていました。

 食事も取らず朝方から続く超人的な絶倫の新山さんとのセックスで、二度失神した私がなおもすぐ叩き起こされて、仰向けで力強く勃起させた彼の怒張にまたがり、ああ、ああ~、とひたすら尾を引く溜息を洩らしながら、もう自分の意思ではどうにもならない浅ましく快楽を求める腰を降り続けていたのは、夕刻だったでしょうか。悪夢が起こったのはその時でした。

「おお、おお、やっとるのお」

 鍵が掛かっているはずの家の玄関からずかずかと入り込んで来たのは、中国から急ぎ帰国中で明日にならねば帰らぬはずの父でした。

ーーああ、とうとう私、気が狂ってしまったんだ……
 
 これが悪夢でないのなら、正気を失った私が見ている幻覚なのでしょう。

「社長、おつとめ、ご苦労さまです」
「ところで新山、お前いつからやっとるんだ。まさか朝からずっと、とか言うわけではあるまい」
「いえ、そのまさか、なんでして。綾子さんがすっかり私のチンポを気に入って、離してくれないのです」
「綾子、お前父さんの前で新山と浮気して、腰を振ってるんだぞ、羞ずかしくないのか」

 夢や幻覚にしてはやけに生々しく現実的な父に話し掛られた私は、新山さんの素晴らしいペニスをくわえ込み、無我夢中でグイグイと上下させていた浅ましい腰の動きを、全身全霊で止めました。

ーーま、まさか、本物の父さん!?

 だとしたら私は死にも勝るふしだらな淫行に耽っているのです。絶対あの厳格な父に見せるわけにはいきません。せめてこの卑猥な腰の動きだけは止めなければ……でも私の腰は新山さんをくわえ込んで離せませんし、思い切り振りたくてお尻のくぼみが物欲しげにピクピクと痙攣していました。

「どうしたんですか奥さま。えっちがお嫌いになったわけじゃないでしょう?」

 新山さんがテクニシャンの手を伸ばして、汗みずくの背中をスーッと撫でるとそれだけで目が桃色にかすんでしまうくらい感じてしまう私は背筋を弓なりに反らします。さらにもう片手が私の弱点だと見抜いた脇腹から脇の下辺りを軽くなぞると私の全身は油に火を注がれたように燃え上がり、心中で絶叫してしまいました。

ーーああっっ!! ほ、欲しい! 新山さんのおちんちんが欲しいの!!

「お父さまの前だからって気取るのは止めましょうよ、奥さま。さあ、腰を振って」

 新山さんの両手がとうとう重々しく垂れ下がった乳房に掛かるともう駄目でした。私の腰は父の目の前で主人を裏切り、快楽を求めて上下し始めたのです。

「さすがだな、新山。わしが女たらしと見込んだだけのことはある」
「お嬢さま、いえ、奥さまはマゾなのですよ。私は手助けしたに過ぎません」
「綾子、お前はわしに逆らい面子を潰したくせに、選んだ旦那に操も立てられぬふしだらな娘だ。わしが折檻してやる」

ーーそう言うことだったのか……

 夢でも幻でもない過酷な現実に直面した私はボウボウと燃えさかる体の欲情ぶりとは裏腹に、一気に頭の中で事情を理解していました。新山さんと結託して裏で糸を引いていたのは、父だったのです!「折檻してやる」幼い頃からそれを聞いただけで慄え上がり決して逆らうことなどなかった父の言葉が今、真に恐ろしい現実となって襲い掛かろうとしていました。

「お前の母親もひどいマゾなのだ。だからお前もその血を引いておろう」

 父がズボンを下ろしながら言いました。それでも私は一瞬も新山さんの上で腰を振ることが止められません。

「お前の淫乱な尻を折檻してやる」

 父が私のムクムクと蠢くお尻を抱え込み、尻たぼをくつろげると一気に剛直を突き立てて来ました。私はその瞬間家の外まで聞こえようかと言う怪鳥のような恐ろしい咆吼を張り上げ、マゾの血を全開に煮えたぎらせて天国へと飛翔して行ったのでした。

~おしまい~



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