第32夜 パパのヒミツ
パパのヒミツ
 女子高生ケイは、単身赴任している大好きなパパが書いてるブログをチェックするのが日課。ところがある日、なぜか一時的にそこからリンクされていたSMサイトにたどり着き、コメントを書き込む熱心な読者になってしまう。ケイはこのサイトの管理人はパパなのではないかと疑いながら、彼氏との性交渉がうまくいかない悩みを告白。そして、女の子もカラダを開発すべきだと言うアドバイスで届けられたのは、大人のオモチャ。ケイはその快感に夢中になってしまい、そして……(約1万5千字)


3.大人のオモチャのプレゼント(3062字)

 こうして「パパのヒミツ」を発見してしまった私は、パパも「ケイ」と言うハンドルネームで何度もコメントを送っている私の事を、自分の娘だとわかってるのかしら、と思いました。もちろんそんなありふれた名前だからわからないかも知れません。でも、おかしな話ですが、私はパパの表サイトにアクセスして堂々とコメントやメッセージを送った直後に、「SMめいと」に同じ名前で同じような文体でコメントしてしまってるのです。

 パパは几帳面な人だから、もしかするとアクセスを解析してる可能性もあります。そしたらバレバレでしょう。いえ、きっとパパはわざと私にリンクをたどらせて、「SMめいと」に引っ張り込んだのではないでしょうか。何しろ会うたびに過激なSMプレイで楽しんでいるラブラブなママの娘であり、パパの事が大好きな私なのです。パパだって、きっと私の事を……

 もう私は、きっと「ジュンイチ」さんは「ケイ」が私の事だとわかっているに違いないと思い込み、その日からますます熱心に、毎晩「SMめいと」にコメントを送り続けました。ほとんど間を置かず返信してくれる「じゅんいち」さんのコメントもその気で読むと、ドキドキと胸をときめかせているイケないわが娘に対しての言葉みたいに思えて仕方ありませんでした。

 それから私は、思い切って「ジュンイチ」さんに個人的な悩みを聞いてもらってもいいですか、というメッセージを送ってみました。もちろん返事はOK。そこで私が送った内容は、とても実の親に相談など出来るはずのない性に関する悩み事です。

 実は私にはもう1年近くお付き合いしている同級生の彼氏がいて、パパもその事は知っているのですが、ズバリ彼とのえっちがうまくいかないという悩みでした。バージンをあげちゃった時ものすごく痛かったんです。彼は優しくて、それから後えっちする時は彼なりにいろいろ頑張ってくれるんですけど、ちっとも気持ち良くなれません。まだ高校生だからそんなものなのでしょうか?

 すると「ジュンイチ」さんはとても親切に相談に乗ってくださり、高校生だからセックスを楽しめないなんて事はありません、もう結婚出来る年齢ですから、と言ってアドバイスをくれました。どうやら女の子の方も自分の体が感じ易くなるよう努力した方がいいみたい。

「ケイさん、1人えっちはしていますか?」

 そういう「ジュンイチ」さんの質問に、私はものすごく羞じらいを覚えながら、はいと返信しました。

「ちゃんと指をアソコの奥まで入れてますか?」
「いいえ、入口の辺りにちょっと入れるくらいです」

 こうして文字で読むと大した事でもなさそうですが、パパに悩み事相談を聞いてもらってると思うと、私は全身がおののくくらいの興奮を覚え、夢中になって慄える指でキーボードを叩いていました。もしパパに面と向かっていたら、絶対にこんな話は出来ません。何しろ彼氏がいる事をパパに告げた時でさえ、私は羞ずかしくて真っ赤になってしまったくらいでしたから。

「おっぱいやクリトリスを弄って十分気分を出してから、できれば指を2本くらいしっかり奥に入れて、感じる所を探るように慣らしてみてください」

 とても実用的なアドバイスだな、と思いました。確かにロストバージンしてしまっても、私は指1本入れるのも怖くて駄目なんです。これじゃ彼氏のおちんちんなんか迎え入れる態勢じゃないですよね。そうか女の子も努力しなくちゃいけないんだ、と真剣に思いました。

 それから「ジュンイチ」さんは、更に男性器の形をしたバイブレータを使う事を提案してくれました。「SMめいと」には、そのような道具の写真が沢山掲載されていましたから、もういっぱしの知識はあった私ですが、いざ自分が使うとなると考えてしまいました。第一どうやって手に入れたらいいのでしょう。

 するとそんな私の気持ちが手に取るようにわかるらしい「ジュンイチ」さんは、何とそういう道具をプレゼントしてあげましょうと言うのです。

「ケイさんが自分で体をえっちに鍛えるためのものと、彼氏とのえっちで使えるお道具を一式送ります。これはいつも熱心なコメントを下さるケイさんへの、私からのプレゼントです、受け取ってください」

 「ジュンイチ」さんは本当はパパなのですけれど、私はわざわざ住所をメッセージで送りました。万が一私の大きな勘違いだったら、という可能性も頭をかすめましたし、もし「じゅんいち」さんがパパであり、「ケイ」が娘の私である事をはっきりさせてしまったら、もうこんなやり取りも出来なくなると思ったんです。お互いに相手を意識しながら、表面上は赤の他人のようにメッセージを交わすという、微妙な関係が良いのだと思いました。
 
 そして待ちに待った「ジュンイチ」さんからのプレゼントが届いたのが今日だったと言うわけです。私は風呂上りにえっちな道具を試そうと思っていましたが、お風呂に入った時からもうドキドキと胸が高鳴ってアソコにシャワーを当てたり、湯船の中で乳首とクリちゃんをイジイジしたりしてました。

ーーああ……気持ちいい、いっちゃいそう……

 いつも以上に体が敏感になってるみたいでした。でも、こんなのでイッチャ駄目です。「じゅんいち」さんのくれた道具を使い、私は男の人の大きくて硬くなったおちんちんを歓んで迎え入れる事の出来る体になれるよう、今日からトレーニングするのです。

ーーああっ、痛い!

 ちょっと頑張って人差し指と中指を2本アソコに入れようとした私は、少し痛みを覚えていました。やはりまだ駄目ですね。私は「ジュンイチ」さんのプレゼントに対する期待に、高校生にしては結構大きいと思う胸を膨らませていました。

 お風呂から少しのぼせ気味で上がった私は、ゆったりしたホームウェアに着替えて自分の部屋にこもり、いつものように勉強机に付きました。この机の引き出しの中に、ママには絶対見せられない、パパから送られたえっちな小道具一式が入っているのです。

 私は今日はママの邪魔が入らないかな、と少し不安に思いながら、すぐには引き出しを開けず、ノートPCを立ち上げました。不思議なもので、今日もいつものようにパパのブログのチェックから始めるつもりになっていました。明日は漢字テストがあるから勉強しないといけないのですが、きっと今日は出来ないでしょう。

 いえ、それではパパも悲しむに違いありません。寝る前に必ず勉強もしよう。そう決意した私は、まずパパの表サイトのブログにアクセスします。ママの邪魔が嫌だったら中から鍵を掛ける事も出来るのですが、なぜかそんな気にはなりませんでした。もしかしたらパパにもらった道具で1人えっちしてる所を、ママに見つかってもいいや、と言うさらにアブない気持ちになっていたかも知れません。私は単身赴任のパパが大好きだけど、自分とよく似たママも嫌いではないのです。

 「SMめいと」で「じゅんいち」さんにえっちなSM調教をされて、普段の上品な姿をかなぐり捨てて淫らにとち狂ってしまう女性がママに違いない事を知ってから、私はママに対してもエロティックな視線を向けないではいられなくなっていました、 

 さて、何だか仕事が忙しくて疲れたみたいな事を書いてあったパパのブログに

「無理をせず、体に気を付けてね」

 とコメントを書き込んだ私は、同じ「ケイ」と言うハンドルネームで、今度は「SMめいと」に管理人だけ閲覧可能なメッセージを書き込みました。

「今日品物が届きました。ありがとうございます。さっそく使わせてもらいますね」


続く→パパのヒミツ 4.淫らになっていくケイ

戻る→パパのヒミツ 2.サイトの管理人はパパだと確信

パパのヒミツ目次

プチSM千夜一夜ものがたり 第2期 目次