第54夜 トライアングル
トライアングル

 千種忠夫「蒼眸の悪魔」のオマージュ作品。魔少年をめぐる、美形の姉と同級生美少女のドロドロの「三角」関係を描く。タイトル含め「三角」がモチーフ。自分の目の前で実の姉を拘束しSM調教を施す少年を見た美少女は、嫉妬心から責めに加担してしまい、二人の美女は共に少年の性奴隷となる事を誓わされて、逃れられなくなる運命なのだった。(約2万8千字


8.三角豆吊るしの激痛を歓ぶどMな姉に潮吹きオナニーを見せ付ける(2328字)

「姉さん、麻美を連れて帰ったぜ。コイツと仲良く俺の女になる決心はついたかい?」

 彼の部屋に入るなり、ムッとする濃厚な嫌らしい女の芳香が充満しているように感じて、私は胸が悪くなりました。そしてその原因である、ベッドの上で拘束された全裸女性の施されていた処置の残虐さは衝撃的で、私は魂を奪われてかのように見入ってしまいます。

「三角豆吊しと言うんだ。なかなか楽しそうなお仕置きだろ?」

 四肢を人の字にガッチリと拘束された恭子さんは、さらに両乳首とクリトリスと言う3点の女の急所である「豆」にテグスのような糸を繋がれて、まるで三角錐を形作るかのように上方に吊られていました。ベッドの上に金属製のポールが突き出ていて、3つの「豆」を吊ったテグスはひとまとめになってそこに付けられていた滑車に繋がっています。

「姉貴のやつ、お前のことをさんざん罵って、別れろなんて俺に指図しやがった。それで今朝からこうやってお仕置きしてやってるのさ」
「ひどい……」

 憎い恭子さんでしたがあまりに残酷な「お仕置き」に、私は同性として恐怖を覚えそう口にしました。

ーーこんなことされたら……

 乳首はともかく、着衣の上から触れられても飛び上がってしまう程鋭敏なクリトリスを糸で吊り上げられるなんて、想像しただけで血も凍りそうな恐ろしさです。恐らく凄まじい激痛でのたうち回ることになるのでしょう。

「ははは、すっかり大人しくなったじゃない、姉さん。まだ起きてるんだろ? 俺を色仕掛けでたぶらかした、薄汚い小娘がここにいるよ……」

 恭子さんは全身を大量の発汗でヌラヌラと輝かせ、恐ろしい苦痛で美貌をひどく歪ませ凍り付いているようでしたが、時々痙攣するように体が慄えるので昏睡してはいないのです。そして私の存在を告げられた恭子さんはゆっくりと目を開けたのですが、光を失い混濁していた瞳に焦点が結ばれて私の姿を認めた途端に、まるで傷付いた獣のような恐ろしい呻き声が洩れました。

ーー恭子さんも、私が憎いんだ……

 私が映っているのであろう美瞳が、目を背けたくなるような憎悪の炎でギラついているのがわかり、私はそう確信しました。

「姉さん、下手に動かない方がいいよ。大事な豆が千切れちまうぞ」
「ぐあ~っっっ!!!」

 何と言うことでしょう。恭子さんが目を開けて私を睨み付けていると見た正彦くんは、滑車でさらに少し吊り糸を引っ張り、彼女から断末魔のような重たい悲鳴を搾り取ったのです。私はさすがにもう我慢出来なくなって口走ります。

「お願い、やめてあげて!」
「お前を口汚く罵倒して、俺に別れろ、と言った女だぞ」
「でも……」

 女性にとって最も辛い箇所をいたぶられる残忍なお仕置きを見せられて、平気でいられるわけがありません。しかし続く正彦くんの言葉はショッキングでした。

「勘違いするなよ、麻美。女の体はいくらでも痛みに耐えられるように出来てるんだ。でなきゃお産なんか出来るわけがない。姉貴もどMでさ、痛め付けられてスッゲエ歓んでるんだぜ。お前にもわかるはずだ……」

ーーあり得ない……で、でも……

 私は正彦くんの勝手な理屈を論外だと思いながら、恭子さんのひどい苦痛で歪められた顔が最高の快楽を訴えているものにも見えてしまったのを否定出来ません。そしてもし私がこの「三角豆吊し」をされてしまったら、と想像してしまうと彼の言葉が真実味を持ってしまい、いつの間にか全身が凄まじい興奮でガタガタと大きく慄えていました。恭子さんは少しでも動けば大事な女の子の急所に激痛が走る残酷なお仕置きを、ほぼ半日耐えて来たのです。

「俺はウソなんか言ってない。ソラ見ろ」

 正彦くんは恭子さんの吊られた花芽の下の唇を指でくつろげて見せました。中からドロリと大量の淫密が溢れ出し、指ですくうと納豆のようにネバネバの糸が引いています。何よりベッドのシーツが大量のおねしょでもしてしまったかのように洪水状態だったのが、彼の言葉を裏付けていました。

「んん~っっ!!」

 恭子さんは、激しい苦痛と快楽の狭間で正気を失いかけているのか意味のある言葉を発することが出来ず、ただ苦悶の呻きを搾り出すばかりでした。でもそれは聞きようによっては、強烈過ぎる快感に狂った女性が甘くむずかるように鼻声を洩らしているようにも思えるものでした。

「おい麻美。姉貴の顔に近付けて、例のパンツを見せてやってくれ」
「ええっ!?」

 私は戸惑い尻込みしましたが、正彦くんは強引に私を麻美さんが拘束されたベッドに上がらせ、膝立ちの姿勢で彼女の頭の上の方をまたいで、ミニスカの中をのぞかせる格好に誘導しました。

「姉さん、目を閉じるんじゃないよ。さもなきゃ……」

 正彦くんがさらに滑車に手を掛けると、再び恐ろしい悲鳴を上げた恭子さんは仕方なく目を開け顔面騎乗の格好で迫る私の股間に目をこらせたようです。

「コイツ、仲良くしたいからって、こんなに姉さんのパンツを汚したんだよ。麻美、もう一度オナって、姉さんにシミを付ける所を見せてやってくれ」

 ああ。何と言う不謹慎な行為でしょう。私は恋敵に当たる恭子さんの顔面に今にも触れそうなほど腰を落として彼女の視線を痛いほど感じると、理性が粉々に吹き飛ぶほどの強烈な興奮を覚えて、今日1日何度も繰り返し行った指弄りを始めてしまいました。股間に喰い込む恭子さんのTバックの下に入れた手指でクリ豆をくじり蜜壺を指でかきまぜ、さらにもう片手の指をアナルにまで打ち込むとあっと言う間に凄まじいアクメが訪れ、ほとんど失禁したのと変わらない豪快な潮を吹いてしまった私の体液はショーツを滴り落ちて、恭子さんの顔にまで掛かってしまったのです。



続く→トライアングル 9.仲良くご主人様に仕える2人のM女

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