ドクトル・マノン《Trans Beauty》トランス・ビューティ 3 由紀かほる

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由紀かほるエンターテイメント・コレクション第5弾
「ドクトル・マノン《Trans Beauty》トランス・ビューティ 3」

アマゾン・キンドル版のための最新書下し。

由紀かほるが標榜する「奇想天外、驚天動地、荒唐無稽なるアンチ・ノンフィクションの恋愛大ローマン」の代表的長編大作第三幕。


《あらすじ》

「東亜コンチネンタル病院」の理事長、伊保内甚一らによる奸計によって、一ヶ月間、セックス奴隷として仕えると云う《契約》を結ばされた精神科医、甲田麻音(まのん)。

オトコたちによる24時間の《徹底玩弄》はいよいよ猖獗(しょうけつ)を極めた。

理事長の甥で、妾の子である外科医の古東猫麿。
理事長のベテラン秘書、毛里仁吉。
若い麻酔科医、真希多拓磨。

四人のオトコたちは昼夜を問わず、麻音の卓越したボディを貪って、己の欲望を満たした。

「Female Supremacy」(略称FS)
すなわち、絶対的な女性上位の社会の実現を目指す、21世紀のイデオロギー。
そのトップに君臨し、同時にその象徴でもあった麻音は、執拗なオトコたちの《徹底玩弄》によってはじめて男女のセックスにおける「おんなの歓び」を知ってしまう。

そんな中、スパイとして潜入した真希多が、FSのメンバーたちの手に落ちた。
麻音は真希多への仕返しとして、強烈なビンタの雨を注ぎ、ついに真希多の中に潜む「マゾヒスト」の性癖を引き出すことに成功した。

が、反撃もつかの間、《甲田麻音・徹底玩弄》は次のステップに入っていった。

その日、麻音が伊保内らの車で連れて行かれたのは、吉原にあるソープランド街の一角だった・・・


☆残念ながら、今巻は私にとって期待外れだった。



 まずオトコを責めるパートでは、やはり身体的に痛め付けるプレイが中心で、ハードSMが苦手な私には辛かった。



 ハイライトは、ヒロインがソープ嬢として、性欲過多のため性犯罪者となった男に奉仕する場面と思うが、自分が絶頂に達してはならず、彼を満足させねばならない、と言う制約が今一つ私にはピンと来なかった。少し理論に走り過ぎではなかろうか? 責められ役のヒロインが一人だけで、延々と責められるのは理想的と思うのだが、さすがに大長編では無理があるのだろうか。


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