女豹は夜の狩人Ⅲ 由紀かほる

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由紀かほるオリジナル・コレクション第14弾「女豹は夜の狩人」全3巻。完結篇。

初出は「牝豹は夜の狩人」(雑誌「SMファン」に連載・司書房)1984〜5年。
後に日本出版社・アップルノベルズより同タイトルで上・下2巻本として1986年に刊行。

2019年、Amazon Kindle版発売に当たり、アップデートを行ったオリジナル・ヴァージョン、さらに新たな物語に改訂したリメイク・ヴァージョンを併載した長篇。


日本中を震撼させた「オウム事件」に先立つこと数年前。新興宗教団体の犯罪を取り扱った予言的作品として注目された。
著者の偏愛する「B級アクション系ドラマ」の手法を用いた初期の代表的官能バイオレンス作品。

「Ⅲ」リメイク・ヴァージョンは完全書下しの最新作。

《Ⅲ》リメイク・ヴァージョンあらすじ
ついに、恵朱里は潮教団本部へ潜入する。
再び、里見悦子女史と相見え、潮教団の教祖、一柳高貴との対決が開始される。

新たなキャラクターと奇想天外な発想によって、物語は未踏の領域へ踏み込み、衝撃の終焉へと向う。


☆この作品は作者初期の代表作として、上下巻とも購入したつもりだったが、ヒロインが教団に捕まり、官能に恵まれた体である事を見破られる性調教の場面は記憶に鮮明なのに、ラストに至るストーリーはあまり覚えていなかった。どうやら、ヒロインを完堕ちさせた里見女史の強烈な調教が、生理的に不快で読むのが辛く、立ち読みだけで購入を断念したようだ。想像力を働かせる小説という媒体で、あの表現は個人的にやはりキツかった。せめて暴力までなら何とか許容出来るのだけど。


 その点、性調教中心のリメイクヴァージョンの方が、すんなりラストまで読み終えることが出来た。バッドエンドなオリジナルより、エンタメ作としてはこちらを推したい。ただ人体改造を多用し、ヒロインも改造されてしまうので、単純なハッピーエンドとは言えないと思う。私自身は平気だが、やはり読む人を選ぶのではなかろうか。


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