座敷童の掟 暴富は艶めく女体を贄に 綾守 竜樹

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人と人ならざるものとの間で調停を行う審神官・蓉子は、ある旧家に住む座敷童の少女・忍と、そのメイド・聡美の異常な関係に気づく。
なんと美しき女性は忍に捧げられた贄だったのだ。
哀れなメイドが妖怪たちの集う淫宴で貪られていく。


☆これは恐らく女性が読むと違った感想になると思う。ズリネタを期待するスケベオヤジ的男性の視点では、少し微妙な感想を持った。
 この作者らしい、女性を羞恥と快楽で堕とすソフトSM要素は文句なしに素晴らしい。恥ずかしがり屋の巨乳美女に露出過多なメイド副を着せ、扇情的な下着や首輪をはめて露出プレイ、二穴バイブ付き貞操帯やら、媚毒で焦らしておねだりさせ、際限ない連続絶頂など、申し分ない実用度であった。
 ただ登場する「オス」が妖怪変化だけであり、基本的に女性だけの関係。なのに、レズビアン的官能描写もないのはもったいない気がした。語り手は男性の方が良かったし、座敷童の少女と、メイドとの心の触れあいなど描くより、カラダの結び付きを是非描いて欲しかった、と言うのが正直過ぎるかも知れないが、私の感想である。


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