
ひとり暮らしの学生・仁志は学力向上のため、
女子大生・花蓮を家庭教師としてつけることにする。
しかし彼女がM願望を持つと知り、調教を重ねてしまう。
仁志の同級生に調教された由衣も家庭教師として加わり、
三人は異常な悦びを覚えてゆくのだった。
「わたしたち犬になった気がして、ゾクゾクします」
被虐を待ちわびるように僕におねだりする。
日常に密着したエロス、リアルな舞台設定で送る官能小説レーベル第179弾!
<登場人物>
●西塔 仁志
(さいとう ひとし)
自宅に一人暮らしの男子校生。テストの結果が悪くて悩んでいる。
●南野 花蓮
(みなみの かれん)
数学科に通う真面目な女子大生。友達の紹介で仁志の家庭教師となる。
●東川 由衣
(ひがしかわ ゆい)
英文科に通う上品な女子大生。仁志の同級生の家庭教師をしている。
●石本 直也
(いしもと なおや)
仁志の同級生。やや強引な性格をしている。
<目次>
プロローグ 家庭教師になりたい
第一章 オナニーをやめられない家庭教師でごめんなさい
第二章 牝犬になってしまう家庭教師でごめんなさい
第三章 快感を我慢できない家庭教師でごめんなさい
第四章 嫉妬で淫らになる家庭教師でごめんなさい
第五章 女同士で悦びに耽る家庭教師でごめんなさい
第六章 どこまでも恥ずかしすぎる家庭教師でごめんなさい
エピローグ もっと欲しがる家庭教師でごめんなさい
☆なぜか美形の女子大生に好かれ、志願されてSM調教してあげる男子高校生、と言う設定は悪くないと思う。性的に初心だが性欲旺盛な男子と、成熟した年上女性のマッチングも定番だろう。個人的には快楽責めが好みだけど、スパンキングや小水鑑賞、浣腸など羞恥責めもソフトSM表現として十分にアリだ。
が、もう一人の女子大生と彼女を調教していた友人との関係が、うまく処理されていないのが気になった。レズセックス表現も中途半端で抜けないし、もっと互いが嫉妬して燃え上がるとか、寝取られの背徳感が欲しかったと思う。
このストーリーを生かすなら、コメディにすべきだったんじゃないだろうか。真面目に読まされても、中途半端なモヤモヤ感が残ってしまう残念な作品だったと思う。
羽沢 向一レビュー一覧
コメント