第83夜 新米教師の悪夢
新米教師の悪夢
 母校である雪深い山奥の村の分校に、新採用の教員として戻って來た吉村龍也は、名門再建を託されて競技かるた部の顧問となる。部長である3年生小池柴乃1人だった部も2人の1年生が入り、まずは順調に再建へと踏み出したが、柴乃が部室で同じ3年の男子に暴行されかかる事件が起きた。悲鳴を聞いて駆けつけた龍也が取り押さえて事なきを得、柴乃と急接近して恋仲となる。将来を約束した柴乃と部室でファーストキスした龍也は、欲望を押さえ切れず柴乃を押し倒して・・・・・・恋人を理不尽に寝取られ、勝手に性調教されてしまう男の悲哀を描く。

16.絶望してM男に覚醒する新米教師(3915字)

 恋人が完璧に寝取られた事を見せつけられて絶望した僕は、廃人のようにヨロヨロとフラ付く足で、家に向かっていた。だがそんな状況でも、股間に張り付いた貞操帯に仕込まれたペニス型バイブは、容赦なくズンズンと尻穴を突き上げて、鋭い快楽の矢を打ち込んで来る。どんなに気を反らそうとしても無理で、歩くだけで変質的な自慰行為に耽っているのと変わらないのだ。いつしか僕は、まるで真夏の炎天下のように汗をダラダラ流し、このアナルを抉って動かない淫具に、カラダを支配されたような気分に陥っていたのである。

 板東兄弟の毒芽に掛かり、幼い性を売り物にされる「裏バイト」で、嬲り尽くされる運命の教え子達を残して、ただ一人帰宅する事になった僕。だが命を賭けて守ると誓った小池さんは、身も心も悪魔に売り飛ばしてしまい、もはや僕の手が届かない淫獄に囚われてしまった。あの忌まわしいレイプ未遂犯である健太に犯されているのに、小池さんは浅ましい肉の歓びに溺れていたではないか。両手でしがみ付き、夢中になって腰を重ね合わせていた彼女の眼中に、僕の姿は一かけらも入ってはいなかったのだ。

 強い相手に逆らえず、尻尾を巻いて逃げ出すよりない僕は、絵に描いたような負け犬だ。余りの情けなさに打ちひしがれて、涙も枯れ果てた僕は無意識に腰をよじらせている事に気付いて愕然とする。バイブがズリッと擦れるおぞましい快楽が走り、この状況でお尻のヘンタイ性感を楽しんでしまう自分が呪わしかった。あの忌まわしい媚薬ローションが、改めて塗り足されていた事も言い訳にはならない。僕は強い相手にイジメられる程に酷く興奮し、欲深いカラダが燃え上がって歯止めが利かなくなる真性のマゾなのだ。開き直った僕は自棄になって、動かないバイブを尻穴で食い締め、背筋をヒタヒタと這い上がる心地良い戦慄を貪る。こんな唾棄すべきヘンタイマゾな僕に、聡明で美しい小池さんはもったいない高嶺の花だったのだ。そして、アナルが快楽で蕩けるのに比例して、貞操帯で外界の刺激から遮断された包茎ペニスは、徐々に回復の兆しを見せていたのである。全く、いくら倒されても、何度でも立ち上がる、不屈のボクサーであった。だが、この不屈のペニスのおかげで、僕はさらなる難題に悩まされる事になるのだった。

   貞操帯に仕込まれたアナルバイブのおかげで、変態肛門自慰歩行を堪能してしまった僕は、ようやく自宅にたどり着くや、玄関の上がり口にドサッとカラダを投げ出して、横座りになる。普通に座ると、アナルの奥を突かれてしまうのを恐れての体勢だった。すっかり疲れ果てていたけれど、いつの間にか強烈な勃起に回復してしまった包茎チンポが、尿意を訴えているのに気付いた僕は困ってしまう。貞操帯をはめられてるのにオシッコ出来るんだろうか?

 仕方なくトイレに入った僕は、小便器の前でチンポを出す事が出来なかったが、貞操帯パンツの前部に排泄用小窓が空いてるのに気付き、個室の大便器に腰を下ろした。そしてチョロチョロと少量ずつオシッコを出す事により、何とか汚す事なく小窓からの排泄に成功したんだけど、無理矢理検尿させられるような惨めな用便であった。中に残さぬよう、丈夫な貞操帯から絞り出しながら、僕は慄然と思う。

ーーウンコしたくなったら、どうするんだろう? 悲惨な事になるぞ
 時刻は夕刻で母はまだ当分仕事から帰らない。僕は風呂に入って、貞操帯を検分する事にした。脱衣してる時も、一番の問題はアナルバイブの存在だった。一寸したカラダの動きですぐにズルンと擦れてしまい、尻穴がおぞましい快感を覚えてしまうのは、たまらなく屈辱的だ。でも貞操帯を外せない限り、この汚辱の快楽を防ぐ術はないのだ。

 風呂に入り、湯船の中でいろいろ試す。貞操帯パンツの脇にはワイヤーが入っていて、指1本潜らせる事も不可能だ。腰に厳重に巻かれた軽金属製の鎖にロックして吊られてるんだけど、ひどく頑丈で外せるとは思えない。鎖は背中で施錠されてるようで、ピッキングする事も出来ないだろう。そして内部に収納されてるペニスへの刺激は完璧に遮断されており、上から強く押しても叩いても、何も感じられなかった。そして困った事に、貞操帯をどうにか出来ないかとあがいていると、アナルの奥を突き上げるバイブから甘美な毒が回って、お尻の方がどんどん良くなってしまうのだ。

ーーうう、ヤバイ、チンポが欲しがっちまう……

 カラダを損ねる恐怖を覚えながら、精液をとことん絞り尽くされた筈なのに、数時間後には不屈のペニスが早くも強烈な勃起を取り戻してしまった。本当に猿並みの性欲の強さに我ながら呆れるが、さらにハッキリと射精欲まで、快楽で蕩ける尻穴から込み上げて来るのを感じた僕は参ってしまう。すぐに風呂から上がり、自室にこもって貞操帯に付けいるスキはないか、必死で試してみた。

 小窓からオシッコは出来たんだ。何とかなる筈と思い、小窓を調べたが指は入らない。ボールペンでも無理で、耳掻きを入れてみたが、何やら防護壁に邪魔されてペニスに到達出来なかった。性行為は無論の事、自慰行為すら完璧に防止する貞操帯の前に、僕は手も足も出ず、口惜しくて机の角にガンガン腰をぶつけるばかりだった。もちろん貞操帯はビクともせず、ペニスにもまるで刺激を与える事は出来ない。

 もちろんこんな貞操帯をはめられてる事を、他人に知られるのは絶対嫌だった。警察や消防に助けてもらうなんて論外だ。僕はまるで、性犯罪の被害を警察へ告発する事を躊躇い、泣き寝入りしてしまう気弱な女性のような気持ちに陥っていたのである。いざとなったら、黒革パンツを刃物で切り裂けばいい。アナル快感で心ならずも勃起して、ムラムラ射精欲に駆られるペニスを鎮めようと、無駄な努力を続ける僕は、そう甘く考えていた。だが、小池さんを奪った蛇蝎な奴らは、そんな僕の目論見などお見通しで、勝手に貞操帯を外せるわけはなかったのである。

 僕が貞操帯と悪戦苦闘していると、母が帰宅し夕食を作ってくれた。貞操帯をジャージズボンの下に隠した僕は、気もそぞろでぼんやりと、母の言葉を聞いていた。

「アンタにも早く、ご飯を作ってくれる彼女が出来るといいのにね」
「……まだ早いよ」

 僕には辛い話題で、改めて小池さんを失ってしまった悲哀に、打ちひしがれる思いだった。だが恥知らずな僕のカラダは、情けないほど浅間しく肉の歓びを貪ってしまう。少し腰を浮かせても、容赦なく食い入った筒具はズンズンと尻穴を突き上げて、腰が甘美にジーンと痺れ、射精を禁じられたペニスは強烈に膨らんで、ビクビク震えおののいていた。

 夕食を食べ終え、腰を上げて食器を流しに運んでいる時に異変が起きた。アナルの奥深くを抉っていたバイブレータが、密かに振動しながら首振り運動を始めたのだ。僕は食器をガシャンと乱暴に置き、まだ食事中だった母の目を気にしながら、易々とおぞましい快楽が込み上げるお尻を手で押さえずにはいられなかった。そしてヘナヘナと脱力して、横座りにしゃがみ込むと、それでも止まってくれないバイブに責められて、射精もしないのに絶頂を覚えてしまう。男のくせに情けないと思いながら、必死で口を塞ぎ声を我慢したけれど、頭の中が真っ白になって、何も考えられないくらい強烈なアナルのもたらす絶頂であった。

 茫然自失で台所に崩れ落ちた僕だったけど、ちょうどその時家電が掛かり、母が出たため、醜態を見られずにすんだのは幸いだった。

「生徒さんから電話だよー。ミウラさんだってー」
 
 今日もさんざんいたぶってくれた、僕の「ご主人様」からの電話である。バイブの振動は止まっていたけど、ヘンタイ尻穴アクメの余韻が、ジーンと甘美にわだかまる腰を何とか上げて、電話機へと向かう。彼女はもう初々しい1年生の教え子などではない。はるかに豊富な性経験を積み、女子高生とは思えない、熟れ切った肉体を持つ「ご主人様」からの連絡に、僕の胸は妖しくざわめき、異様な興奮を覚えてしまうのを、どうしようもなかった。貞操帯に囚われて、外界からの刺激を遮断された包茎チンポは、強烈に固まって存在を主張し、僕は前屈みになってヨロヨロ脚を引きずりながら受話器を取る。

「あのう、かるた部1年の三浦です。先生、届きましたか?」

 一瞬? となったが、アナルバイブのリモコン電波が届いたかと言いたいんだろう。僕は母の手前だからと言い訳しながら、その実ごく自然に丁寧な言葉を口にしていた。「ご主人様」にぞんざいな口が利けるわけはないんだから。

「はい、ちゃんと届きました」
「それなら良かったです……」

 どうやら三浦さんは、まだ京太らと一緒にいるらしい。「リモコン届いたって」、と報告してるのが聞こえた。そして更にどうやって調教しようかと相談してるんだと思うと、全身が震えおののくような興奮に包まれる。ヘンタイマゾな僕は、とんでもない決意を胸に「ご主人様」の次の言葉を待っていた。

「先生、明日の部活楽しみにしてます」
「すみません、朝お願い出来ませんか」
「えっ!?……出したいんですか?」
「はい」

   又しても三浦さんが、京太に相談を持ちかけ、「どんだけヘンタイなんや」と呆れた京太が、爆笑していた。でも僕は笑われるに値する、下卑たM男だ。決してウンコを出したいわけじゃない。

「じゃあ先生、朝練しましょう。明日7時でいいですか? 田中さんも行くそうです」

 母にその旨を告げ、明日は早く出ると言うと、「熱心な生徒さんだねえ」と感心していた。僕は朝早くから熱心に調教して下さる事に感謝しながら、早々と自室の寝床に就いたのであった。

続く→新米教師の悪夢 17.ご主人様のラブコールと至福の3P朝練調教

戻る→新米教師の悪夢 15.屈辱の浣腸と絶対に外せない恐怖の貞操帯

新米教師の悪夢 目次


プチSM千夜一夜ものがたり第5期