猶予(いざよい)の月〈上〉神林長平

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 こんにちは、二次元世界の調教師です。昔から愛読していた、日本人SF作家の第一人者神林長平の大作にレビューを書きました。このブログらしい視点からのレビューです。

これは昔読んでいて中断したのを、今になって読み返してるんだけど、素晴らしく面白い。いかにも作者らしいSF的アプローチはさておき、弟への許されない恋愛を、無理矢理それが可能な世界を創造しようと試みる姉、と言う視点で読むと、これはFEMDOM(女性優位)的SMの物語である。弟アシリスは魅力的な姉イシスに誘惑され、一夜を共にするが、そもそも姉への恋愛感情自体が、恋愛を司る専門家である姉に植え付けられたものなのではないか、と言う疑念を抱く。そしてイシスが姉であるからこそ愛しているのか、一女性として愛しているのかわからなくなって……と優柔普段に悩むのはM男の典型だ。詩人で優しい感性を持つ弟アシリスに対して、理論士である姉イシスは、世界を創造する強大な力を持ち、その上美形な非の打ち所のない女性である。完璧な女王様である姉の支配に悩む、M男である弟と言う読み方で、鬱屈した弟に感情移入して物語を堪能した。

 魅力的な年上女性に翻弄される気分が味わえる、私のようなM男気質の男性にはオススメである。万人向けではありません。


広島、4日にも自力V消滅 K・ジョンソン7敗 佐々岡監督「なかなか踏ん張れない」

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 カープは見事に惨敗。脳梗塞の持病がある私は、血圧が上がると死活問題なので、チェックするのを止めました。修行が足りませんね。