９．絶頂ショッピングと１０本抜き輪姦トライアスロン（３６５３字）

　スマホ等を構えたギャラリーが見守る中、電信柱に拘束された私は、リモコンバイブの快感に、何度も絶頂した挙げ句、自失してしまいました。しかし、程なく意識を取り戻した私は、電信柱から解放され、交通量の多い車道に面した、大通りを歩かされる事になりました。パンチラ必至の、ヘソ出しミニスカセーラー服で、パンツの中には大きなバイブが仕込まれ、胸元は大きく空いて、乳首にローターを固定されています。そして後ろ手錠を掛けられ、首輪のリードを黒木さんに引かれると言う、完璧な奴隷スタイルでした。

　月曜の朝だと言うのに、黒木さんが集めたＳＭ愛好家は、１０人と言う驚くべき数でした。皆さん顔見知りのようで、和やかに談笑しながら、私を取り囲んで大通りを進んでいきます。遠くから來たとか、仕事を休んだとか、私をイジメるのに傾ける、彼らの情熱がうかがえましたが、歩き始めて間もなく、破廉恥衣装に、リモコン淫具を仕込まれた私は、のっぴきならぬ窮地に、追い込まれてしまいました。

　先程失神する程、強烈なアクメが弾けたばかりなのです。なおも快楽を貪ろうとする、女体の欲深さが私を悩ませますが、強力媚薬「女悦膏」は、半日はその効果が残存して、猛烈な欲情がぶり返す恐ろしい魔薬でした。ずっと続く快楽振動で、乳首とクリトリスは蕩けてしまい、野太い男根型のバイブには、膣肉がギュッと絡み付いて、締め付ける浅ましい動きを、もう自分の意志では止める事も叶いません。それによって、強烈な疼きが癒される快感は、何物にも代え難い素晴らしさでした。

　そして、いつの間にか育ってしまった、尻穴の悦楽が最大の脅威でした。排泄する不浄な部分で感じてしまう自分を恥じ、どんなに心で抗っても無駄。むしろ抵抗感を強く覚える程に、ますます強烈な快感が、背筋をヒタヒタと這い上がって来るのですから、手の施しようがありません。こうして嫌らしい快楽の蟻地獄に落ちた私は、一歩一歩進むだけで、逞しい男性に犯されているように、下半身を火柱のように燃え上がらせ、皆さんに見つめられながら、又も絶頂に向かっていたのです。まるで失禁したように、夥しい愛液が極小パンツを濡らして溢れ、内股をツーと流れ落ちました。

「ああ……イキますう」

　とうとう目も眩むばかりの強烈な絶頂に襲われて、脚を止めウッと目を瞑りながら、何とかそう口にしました。黒木さんと金谷さんが支えてくれなければ、その場にしゃがみ込んでいたかも知れません。大きな声を出せなかった私ですが、黒木さんもここでは、他人の目を気にしているようでした。

「全く知らない人も、歩いておるのですぞ。奥様は、本当に恥ずかしいお方でございます」
「そこのドラッグストアに入りましょう。皆さんもご一緒に」

　平日ですから混雑していないのは救いでしたが、お客さん達の視線が集まるのを感じて、生きた心地もしませんでした。平然と前に立つ、黒服の執事黒木さんに首輪のリードを引かれ、後ろ手錠で歩かされてるのです。いかがわしい行為に耽っている変態女であるのは明白で、警察に通報されるのではないかと。ドキドキしてしまいました。

　おまけにヘソ出しミニスカセーラー服で、大胆に白パンツを露出し、ガッと開いた胸元からも、大き過ぎる乳房をアピールしています。金谷さんと１０人の男の人達は、あえて離れて見物しており、ますます私が晒し者にされて、好色な視線を集めているのを、痛感してしまいます。ところが、凄まじい羞恥を覚える程に、私の淫らな肉体に食い付いたリモコン淫具は、着実に快楽振動を送り込んで止みません。又しても絶頂が近付く予感に、震えおののき、ダラダラと愛液を垂れ流してしまうのを、どうしようもありませんでした。

「すみません、お伺いしたいのですが」
「はーい」

ーーやめてえ！　イキそうなのに……

　私は心中悲鳴を上げましたが、黒木さんに声を掛けられた、若い女性の店員がやって来ます。いかがわしいＳＭプレイを、堂々と行っている変態女だと、侮蔑の視線を向けられても、全身に横溢する性的興奮から逃れる術はありません。

「コンドームは置いていますか。こちらの奥様がご所望ですので」
「こちらです」

　学生アルバイトのような若い店員は、ジロジロと無遠慮な視線を向けて来ます。こんな辱めにもしかし、全身の血が熱く淫らにざわめいてしまうのは、どMの私には逃れる術のない宿命でした。そしてこの機会を狙ったリモコンで、バイブの快楽振動がゆっくり上げられていきます。

ーーアン、イジワルウ……ヒ！　イクウ…

　若い女性に蔑みの視線を、ジロジロと向けられている、最悪のタイミングで、リモコン淫具を強められる意地悪さを恨みましたが、股間のバイブ本体の振動は「豆さぐり」「菊泣かせ」にも連動しています。間もなく凄まじい絶頂に襲われた私は、脚が砕けてその場にしゃがみ込んでしまいました。

「大丈夫ですか」
「何、心配はいりません。この奥様はご覧の通り変態でして、見られると興奮し、バイブをくわえて、イッテしまっただけですから」

　驚いて声を掛けて来た若い女店員は、黒木さんの明け透けな言葉を聞いて、表情を強ばらせ去って行きます。遠巻きに見物していた人達も、集まって来ているようです。

「通報されると不味いので、ここは退散致しましょう。金谷君、買い物をすませたら、児童公園まで来て下さい」

　私はとうとう、犯罪的なわいせつ行為を働いてしまったのです。罪悪感に打ちひしがれ、呆然としましたが、一刻も早くここを去らねばなりません。首輪を強く引かれた私は、壮絶な絶頂の余韻で萎えてしまった脚を奮い立たせ、男の人達に囲まれて、来た道を戻って行きます。貼り付けにされた電信柱を過ぎ、人通りの乏しい住宅地を少し歩くと、小さな児童公園がありました。無人の公園内に公衆便所がありますが、１０人と言う大人数では入り切れません。

「買って来ましたよ。コンドーム１０人分」
「金谷君、間に合いましたか。それでは皆さんも、お手伝いをお願いします。奥様を、肉便器に致しますので」

　SM愛好家の人達は慣れているのでしょう。私はあっと言う間に、大きな洋式便座の上に、拘束されてしまいました。中腰で便器をまたぎ、ほとんど用をなさない、超絶ミニスカのお尻を突き出したのは、男性に後背位で愛して頂く格好でした。首輪と後ろ手錠、リモコンバイブも微振動したままです。

「奥様、万障繰り合わせて集まった皆様に、満足して帰って頂かねばなりませんぞ。オクチとアソコで、１０本のペニスを射精させるのです。言わば、トライアスロンですな」
「コンドームを配りますから、下に入れる時は必ず着けて下さい」
「金谷君、夜の部に備えて、我々は我慢です」

　黒木さんは、愛液とオシッコでずぶ濡れのパンツをずらし、ガッチリくわえ込んでしまった、大きなバイブレータを引き抜きました。それから、お尻の穴には、ご丁寧にローターが埋められます。止まっていた両乳首と、同時にローターが振動を再開すると、淫らな快感が呼び水となりました。空き家になった女性器が、おちんちんを求めてキュンとなり、ドクンと溢れた愛液が、内股を伝い落ちます。

「奥様」
「よろしくお願いします」

　見知らぬ二人の男性が、礼儀正しく頭を下げると、私の前後に分かれて回りました。まず頭を押さえながら、口元に突きつけられたオチンチンを、深々と頬張ります。灼熱の熱さでドクドクと脈動する男性器に、クラクラする程の興奮を覚えると、コンドームを装着したオチンチンが、バックから押し当てられました。メリメリと入り口を押し広げながら、挿入を深められると、脳を焼かれるように強烈な快感が込み上げます。無我夢中で、オチンチンにギュウっと、はしたない粘膜の襞を絡み付かせた私は、ネットリと情熱的に、口の中のオチンチンをしゃぶり上げました。

　パンパンとリズミカルに突かれると、すぐさま絶頂に襲われた私は、猛烈な締め付けを発揮。2本のオチンチンも射精して、口の中の精子はゴクリと咽を鳴らして飲み干しました。あっと言う間の第一ランド終了です。間髪を入れず、次のお二人に交代しました。

　それにしても、女の欲深さには、我ながら呆れてしまいます。何度も何度も絶頂してしまうのに、新しいオチンチンに交代すると、違う感触に飽きもせず歓んでしまい、いつしか私は半狂乱になって、イキ続ける肉人形と化していたのです。とうとう10本射精を達成した私は、しかし黒木さんの言葉に愕然としました。

「奥様、後半戦が残っておりますぞ。お一人様、口とアソコの両方で楽しませて頂かなくては」
「そんな！………ああ、もう好きにして！」

　つまり、本当は２0本抜くのがノルマの試練だったのです。自暴自棄になって叫んだ私は、恐ろしい真実に気付いてしまいました。

ーーもしかしたら、私、もっとシタイのかも知れない

　先程と場所を交代したお二人が、上下に挿入すると、新鮮なオチンチンの感触に嬉しくなりました。こうして輪姦トライアスロンは、後半戦に突入したのです。

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プチＳＭ千夜一夜ものがたり第５期