
こんにちは、二次元世界の調教師です。私のプロフィールは「ネット上に公開した自作創作物の著作権を主張しない」となっています。自作創作物と言うのは、1つはもちろん、このブログで公開しているSM小説で、実際私の名前を勝手に使った誰かが、アマゾンでプチSMシリーズをたくさん販売していました。10年以上売られてたと思うのですが、この間調べたら、すっかり消えていました。たぶん全然売れないので、店じまいしたんでしょう。私も販売出来るようなレベルじゃないから、放って置いたんですが、ご愁傷様です。著作権を主張しないのは、そんな価値はないのを自覚してるからです。
2つ目は詰将棋ですが、これは十分同一作を作ってしまう可能性があり、狭い愛好家の世界では、何回かやってしまうと、レッドリストにのってしまいますが、私はアウトローを貫いてるので、気にしません。実はかなりその世界にドップリ浸かってた時期もあるのですが、今はツイッターとか見ないようにしてます。
で、実はもう一つ、素人脚本家の顔も持っていまして、某所に40作ほど登録しています。これは高校教師だった時代に、書き殴ったもので、ずっと将棋部の顧問だったのですが、演劇部と兼ねている生徒が多く、学生時代経験があったので、脚本を提供するようになったのが、きっかけ。私の高校の演劇部は、部員が少なく、女子がほとんどの事が多かったので、女一人芝居とかは、需要がありました。自慢ですが、千葉の高校に使ってもらい、関東大会準優勝になった事があります。全国大会まで後一歩でしたが自信が付いて、書きためていた作品をどんどん登録したわけです。
もう20年以上前の話ですが、今でも上演許可申請をもらう事が年に何度かあります。「戦え!ア−スマン〜南国激闘編〜」という脚本ですが、まさかこれを使うとは思わなかった作品で、上演されるのは初めて。自分で読み返してみても、ウーン。画像はたけちゃんマンですが、女子に囲まれてハーレム状態となるストーリー。演劇部が卒業記念公演をしようとする話で、「戦え!アースマン…」は、その劇中劇のタイトルです。冒頭を紹介します。
〔キャスト〕 ♂1人 ♀5人
♂ キタノダイチ (ミナミ高校3年演劇部員)
♀ カヤマユリ (ミナミ高校3年演劇部員)
♀ ハセガワアヤ (ミナミ高校2年演劇部員)
♀ マナカヨシミ (ミナミ高校2年演劇部員)
♀ アサノカズキ (ミナミ高校1年演劇部員)
♀ カメイスミエ (ミナミ高校1年演劇部員)
開幕 薄暗い不気味な照明の中 3人の女達がよからぬ話し合いをしている ドクタ−カヤマ(ユリ)、犬女(ヨシミ)、猫女(カズキ)の3人である 暗い女の声のナレ−ションが入る
ナレ「ここは日本の本土から遠く離れた南の島。天才的な頭脳を持ちながら、俗世間と相入れず1人で暮らす狂気の女科学者ドクタ−カヤマは、犬と猫を改造し自らの手足となる人造人間を2体引き連れ、今日もよからぬたくらみをめぐらせているのであった。」
ドク「酒。」
犬女「はい。(ワインを注ぐ)。」
ドク「(一口飲んで)まずい。(残りの液体を犬女にぶっかける)。」
犬女「申し訳ございませんですワン。」
猫女「怒らないでニャ−ン。(ドクタ−にしなだれかかる)」
ドク「寄るな!(猫女をはねのける)」
猫女「ニャオ−ン。」
ドク「おい、犬女に猫女。この島で私と暮らしてお前たちは幸せか?」
犬女「幸せでございますワン。」
猫女「幸せだニャ−ン。」
ドク「嘘をつけ。この島に足りない、大事なものがあるだろうが。」
犬女「そ、それは・・・」
猫女「まさか・・・言わないで欲しいニャ−ン。」
ドク「男だ。」
犬女と猫女、椅子から落ちて苦しみ蠢く
犬・猫「うう・・・オトコ・・・オトコ・・・。」
ドク「そうだ。何1つ不自由のないこの島だが、オトコ日照りは深刻だ。」
犬女「ドクタ−。」
猫女「男が欲しいニャ−ン。」
ドク「そこで私はついに開発したのだ。」
犬女「まさか。」
ドク「そう。これだ!(足元に置いてあったヘルメットのようなものを出す)」
猫女「そ、それは・・・。」
犬女「この間沖から漂流して来たゴミだワン。」
ドク「(せき払い)それを改造したのだ。名付けて、オトコゲットマシ−ン。」
猫女「なんてストレ−トな名前だニャ−ン。」
犬女「ドクタ−は天才でございますワン。」
ドク「これを男の頭にかぶせて、このコ−ドに付いたスイッチを押すのだ。」
猫女にかぶせてスイッチを押す 猫女、たちまちドクタ−に抱きついて猫なで声を出す
猫女「ニャオ−ン、ドクタ−、とっても素敵だニャ−ン。」
ドクタ−、猫女をはねのけながら立ち上がる
ドク「これで、全世界の男どもは私のとりこだ。お−っほっほっほっ・・・。」
アヤ「待ちなさい。」
アヤ、どこからか現れてポ−ズをとる 再びナレ−ション
ナレ「セ−ラ−服の天才科学者ハセガワアヤ。それは隣の島に住むドクタ−カヤマの宿命のライバルであった。」
ドク「これはこれはセ−ラ−ム−ンさん。一体私の島に何の用?」
アヤ「ドクタ−カヤマ。あなたの悪だくみ、このまま見逃しておくわけにはいかないわ。」
ドク「お−ほっほっほっ、なんて人聞きの悪い。」
アヤ「男にモテないからって、人の気持ちを操るようなことは許されないわよ。」
ドク「いつもいつもいい子ぶってんじゃねえよ。やっちまいな。」
犬・猫「グエッフェッフェッフェッ・・・」
犬女と猫女、不気味に笑いながら襲いかかりアヤをその場に押さえつけてしまう 人造人間なので見た目よりはるかに力が強いらしい ドクタ−はオトコゲットマシ−ンを持ってアヤに近付く
ドク「口ほどにもないようね。」
アヤ「放して!放して!」
ドク「手始めにあんたからかぶってもらおうか。」
アヤ「キャ−ッ!」
ア−スマンのテ−マソングが流れる
ドク「むむっ。この曲は・・・」
ア−ス「待てい!」
ア−スマン、どこからか現れてポ−ズ ス−パ−ヒ−ロ−の恰好をしている 再びナレ−ション
ナレ「悪と戦うス−パ−ヒ−ロ−、本名のダイチからとった名前のア−スマン。彼はアヤのピンチには必ず現れる正義の味方だ。なぜなら素顔の彼は、アヤの恋人であるからだ。実はドクタ−カヤマも彼のことが好きで、アヤとは恋のライバルでもあったのだ。」
ドク「ア−スマン。また、お前かい。」
ア−ス「ドクタ−カヤマ。私が現れたからにはもう観念するんだな。」
ドク「何言ってるんだい。今度という今度は手遅れだよ。ほら、このスイッチを押せばこの子は・・・あっ!(なぜか手からコ−ドを落としてしまう)」
ア−ス「減らず口はそのくらいか?」
ドク「く、くそう・・・(手が自分の意志どおり動かず、苦しんでいる)」
ア−ス「さっき目にも止まらぬ速さで、お前の秘孔を突いたのだ。」
ドク「卑怯だぞ!そんな説明でお客さんが納得すると思うのか。」
ア−ス「何とでも言え。お前はすでに死んでいる。・・・じゃなかった、私のなすがままだ。」
ドク「な、何だ!?(手が勝手な動きをする)。」
ア−ス「おい、そこのかわいい犬と猫。お前たちもご主人様と一緒にストリップしてみるか?」
猫女「嫌だニャ−ン。」
犬女「恥ずかしいワン。」
ドク「おい、お前ら戦わないか!わ、バカ!」
犬女と猫女が手を放し、アヤ、ア−スマンに駆け寄る
アヤ「ダイチ!」
ダイチ「アヤ!」
ドク「ねえ、もう、やめようよ!(体が勝手に変な動きをしてしまう)」」
アヤ「ダイチ!」
ダイチ「アヤ!」
アヤ「ダイチ!」
ヨシミ「アヤ!・・・アヤ!」
いつの間にか、ダイチの声がヨシミに変わっている 学校の図書室 ヨシミが居眠りしているアヤを、脚本でペシペシ叩いて起こしている
アヤ「ダイチ・・・」
ヨシミ「何がダイチよ。いやんなっちゃう。」
カズキ「アヤ先輩。」
スミエ「お早うございます。」
アヤ、ヨシミ、カズキ、スミエが大きな机について座っている
アヤ「ありゃ?」
ヨシミ「みんなであんたの書いた脚本読んでたの。やけに静かだなと思ったら・・・」
カズキとスミエ、クスクス笑っている
ヨシミ「ねえ、アヤ。この脚本なんだけど・・・」
アヤ「結構イケてるでしょ?」
ヨシミ「イケてない。却下。」
アヤ「どうしてえ?」
ヨシミ「これマジなの?『戦え!ア−スマン〜南国激闘編〜』って?」
アヤ「ダイチ先輩からア−スマンっていう、飛躍した発想を買って欲しいわけよ。」
カズキ「ぶっとび過ぎてて、私的にはイマイチ理解出来ないんですけど。」
アヤ「面白くなかった?」
カズキ「卒業生の予餞会でやるんですよ。」
アヤ「みんな、ラブコメディ−がいいって言ったじゃん。」
ヨシミ「そっからどうしてア−スマンになるのよ?あんたの頭の中見てみたいわ。」
カズキ「ダイチ先輩、こんな役やってくれるんですか?」
ヨシミ「まあ、あの人は変わってるから。」
アヤ「でしょ。」
ヨシミ「ところであんたねえ、自分だけいい役じゃない。」
カズキ「私猫女なんか嫌です。」
ヨシミ「ユリ先輩も、これじゃ怒るよ。」
アヤ「別に役決めてるわけじゃないよ。」
ヨシミ「本名で書いてるじゃない。」
アヤ「だから、変えればいいって。」
カズキ「あのう、これってキャストが多過ぎませんか?」
アヤ「そう?」
カズキ「だって、役のない人間スミエだけですよ。」
ヨシミ「そうよねえ。」
カズキ「音響と照明って、1人で出来るもんなんですか?」
ヨシミ「第一、ユリ先輩は出てくれるかどうかまだわかんないし。」
アヤ「あんたたちねえ、文句ばっか言って、自分は書いたの?」
ヨシミ「そ、そりゃあ、まだ書けてないんだけど。」
カズキ「すいません。」
アヤ「年内に決めなきゃ間に合わないでしょ。」
スミエ「あのう・・・」
ヨシミ「スミエ、どうかしたの?」
スミエ「私一応書いて来たんですけど。」
カズキ「凄いじゃん。」
アヤ「ラブコメディ−?」
スミエ「そのつもりですが。」
ヨシミ「見せてくれる?」
スミエ、カバンから原稿を出して、ヨシミに渡す
スミエ「初体験なので、ちょっと恥ずかしいんですが。」
ヨシミ「どれどれ。」
スミエ「あ、読まないで下さい。」
ヨシミ「読まなきゃ意味ないじゃん。」
スミエ「ホント、人に見せられるようなものではありませんから。」
ヨシミ「・・・う−ん。」
アヤ「見せて見せて。」
ヨシミ「スミエちゃんって、意外と過激だったのね。」
スミエ「そうでしょうか?」
アヤ「こりゃ、私のより凄いわ。」
カズキ「私にも見せて下さい。」
ヨシミ「スミエちゃん、これ誰がやるの?」
スミエ「私は裏方専門ですから。」
カズキ「うわ、いきなりこれかよ・・・」
アヤ「ダイチ先輩は喜びそうだけど。」
ヨシミ「却下。」
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