こんにちは、二次元世界の調教師です。司馬遼太郎の豊臣滅亡を描いた作品に感想を書きました。

城塞(下)司馬遼太郎

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稀代のダークヒーロー徳川家康が、用意周到に豊臣家を滅ぼす、大坂夏の陣のフィナーレ。結局淀殿も秀頼も、炎上する城内で灰となってしまうのだけど、最期まで騙され続け、偽りの和睦に一縷の望みを託して、隠れていた彼女らの愚かさを笑うのは容易だ。真田幸村らが、絶望的な状況の中でも奮戦し、男らしく滅びの美学を貫いたのと比べ、やはり女は戦に向かないと切り捨てる事も出来るだろう。

 だが私は、死に急いだ男たちより、愚かな平和主義者淀殿と、最期を共にした秀頼に強い共感を覚えた。最期まで生を望んで、悪あがきをするのが、人間臭いではないか。

 ともあれ、家康の悪漢ぶりを描き切った本作は、抜群の面白さ。勧善懲悪なんて絵空事。悪が栄えるのが史実であり、だからこそ歴史小説は面白い。


 首位だったカープは、阪神に完敗で、1日天下に終わりました。

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3回、ピンチを迎えた中村祐太(右)に菊池涼介が声をかける
連投の栗林を使ってはならないし、接戦になったら、抑えが不安と思っていたが、杞憂に終わった。中村祐太が捕まって、6点先取され、分のわるい阪神秋山には完璧に抑え込まれて、あっさり敗戦。初戦の西も攻略出来たわけではなく、今年もこの2投手には苦労しそうである。
がんばれ! カープ