☆この小説は「愛と官能の美学」のShyrockさんより投稿して頂いたものです。著作権はShyrockさんが持っておられます。
shyrock作 綾 長安人中伝

shyrock作 綾 長安人中伝

第15話
尿意は気になりだすと一層拍車が掛かるものだ。
綾はこの際、やむを得ず用を足そうと考えた。
ところが両手を後手に縛られているため、手で蓋を外すことが出来ない。
綾は脚を使って蓋をどうにか外した。
不快な香りが漂ってきた。
綾は顔を顰めながらも目的を果たそうと考えた。
しかし下半身を包む衣類が邪魔をして簡単には用を足せない。
その時であった。
扉のある方向からカチャリと音がした。
誰かが牢獄の鍵を開けたようである。
まもなく3人の男達がズカズカと入って来た。
張宝とその手下であった。
「おお、これはこれは。用を足そうとしているところであったか」
張宝は綾を見据えニタリと笑った。
「両手を拘束されていて、何かと不便だろう?何なら手下どもに手伝わせようか?」
綾は張宝をキッと睨みつけ毅然と断った。
「結構です」
「ははははは、そう意地を張るものではないわ。我慢してもそう長くは持つまい。素直に従うほうが楽だぞ」
「いいえ、結構です」
「ははは、なかなか強情だなあ。それはそうと、お前にひとつ聞きたいことがある」
「・・・?」
「今や董卓の勢いは凄まじい」
「・・・・・・」
「漢王朝を援護するためと欺き、王朝に入り込み実権を奪い取り、都では我が物顔に振舞っておる。自分に歯向かうものは殺害し、正義の名の元に我々を滅ぼそうと企んでおる」
「そんなこと、私は関係ありません」
「ふふふ、確かにそうかも。しかし・・・」
「・・・?」
「その董卓には呂布という天下無敵の将軍がついておる。奴がいるがために、董卓軍は今やこの国最強の軍隊となっておる。今、この国で奴らに勝てるものはおそらくいまい」
「・・・・・・」
「このまま奴らを放置すると、我々黄巾もおそらく滅ぼされるだろう」
「・・・・・・」
第16話
綾は張宝の蛇のような視線から目を逸らしながらも、彼の言葉から黄巾賊の思惑を確かめようとしていた。
「董卓がこうまで威張ってられるのは何故だか分かるか?綾」
「し、知りません。そんなこと私が知ってるはずが無いでしょう?」
「ふふふ、そうかな?衰退したと言っても王朝は王朝だ。その王朝が勅命を下す時には『玉印』というものが押される」
「・・・・・・」
「その玉印を今持っておるのは董卓だ。つまりヤツの命令は王朝の命令と同じなのだ。その董卓がついに我々黄巾討伐の命を出したのだ!知っているだろう?」
「知りません」
「ふふふ・・・まあ、いいだろう。そこでだ。綾、お前に聞くぞ。董卓は『玉印』をどこに隠しておるのだ?」
「『玉印』なんて知りません!本当です!私はまつりごとに関しては一切聞かされてません」
「ほう、そうなのか?お前は董卓第一の側近、呂布の恋人と聞いておる。さらに」
「・・・・・・」
「お前は歌や踊りに卓越した才があると聞く。そのため、董卓からも好かれヤツの宴席には度々呼ばれ舞っておるとも聞いておる」
「・・・・・・」
「本当は知っておるんだろう?正直に吐け。正直に吐けば、お前の命は助けてやるし、董卓打倒の暁には、私の兄者である大賢良師様の側女に抜擢してやっても良い。どうだ?」
「そんなことを言われても、知らないものは知らないのです!」
「ふふふ、嘘はよくないぞ」
張宝はそういいながらニタリと淫靡な笑みを浮かべた。
「では、お前の身体に尋ねることにするか」
「!!」
囁くような小声であったが、綾を威圧するには十分過ぎる言葉であった。
綾の心は一瞬凍てついてしまった。
一体自分にどのような蹂躙を加えようと言うのか。
拘束された不自由な身に・・・。
続く→綾 長安人中伝 第17~18話
戻る→綾 長安人中伝 第13~14話
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尿意は気になりだすと一層拍車が掛かるものだ。
綾はこの際、やむを得ず用を足そうと考えた。
ところが両手を後手に縛られているため、手で蓋を外すことが出来ない。
綾は脚を使って蓋をどうにか外した。
不快な香りが漂ってきた。
綾は顔を顰めながらも目的を果たそうと考えた。
しかし下半身を包む衣類が邪魔をして簡単には用を足せない。
その時であった。
扉のある方向からカチャリと音がした。
誰かが牢獄の鍵を開けたようである。
まもなく3人の男達がズカズカと入って来た。
張宝とその手下であった。
「おお、これはこれは。用を足そうとしているところであったか」
張宝は綾を見据えニタリと笑った。
「両手を拘束されていて、何かと不便だろう?何なら手下どもに手伝わせようか?」
綾は張宝をキッと睨みつけ毅然と断った。
「結構です」
「ははははは、そう意地を張るものではないわ。我慢してもそう長くは持つまい。素直に従うほうが楽だぞ」
「いいえ、結構です」
「ははは、なかなか強情だなあ。それはそうと、お前にひとつ聞きたいことがある」
「・・・?」
「今や董卓の勢いは凄まじい」
「・・・・・・」
「漢王朝を援護するためと欺き、王朝に入り込み実権を奪い取り、都では我が物顔に振舞っておる。自分に歯向かうものは殺害し、正義の名の元に我々を滅ぼそうと企んでおる」
「そんなこと、私は関係ありません」
「ふふふ、確かにそうかも。しかし・・・」
「・・・?」
「その董卓には呂布という天下無敵の将軍がついておる。奴がいるがために、董卓軍は今やこの国最強の軍隊となっておる。今、この国で奴らに勝てるものはおそらくいまい」
「・・・・・・」
「このまま奴らを放置すると、我々黄巾もおそらく滅ぼされるだろう」
「・・・・・・」
第16話
綾は張宝の蛇のような視線から目を逸らしながらも、彼の言葉から黄巾賊の思惑を確かめようとしていた。
「董卓がこうまで威張ってられるのは何故だか分かるか?綾」
「し、知りません。そんなこと私が知ってるはずが無いでしょう?」
「ふふふ、そうかな?衰退したと言っても王朝は王朝だ。その王朝が勅命を下す時には『玉印』というものが押される」
「・・・・・・」
「その玉印を今持っておるのは董卓だ。つまりヤツの命令は王朝の命令と同じなのだ。その董卓がついに我々黄巾討伐の命を出したのだ!知っているだろう?」
「知りません」
「ふふふ・・・まあ、いいだろう。そこでだ。綾、お前に聞くぞ。董卓は『玉印』をどこに隠しておるのだ?」
「『玉印』なんて知りません!本当です!私はまつりごとに関しては一切聞かされてません」
「ほう、そうなのか?お前は董卓第一の側近、呂布の恋人と聞いておる。さらに」
「・・・・・・」
「お前は歌や踊りに卓越した才があると聞く。そのため、董卓からも好かれヤツの宴席には度々呼ばれ舞っておるとも聞いておる」
「・・・・・・」
「本当は知っておるんだろう?正直に吐け。正直に吐けば、お前の命は助けてやるし、董卓打倒の暁には、私の兄者である大賢良師様の側女に抜擢してやっても良い。どうだ?」
「そんなことを言われても、知らないものは知らないのです!」
「ふふふ、嘘はよくないぞ」
張宝はそういいながらニタリと淫靡な笑みを浮かべた。
「では、お前の身体に尋ねることにするか」
「!!」
囁くような小声であったが、綾を威圧するには十分過ぎる言葉であった。
綾の心は一瞬凍てついてしまった。
一体自分にどのような蹂躙を加えようと言うのか。
拘束された不自由な身に・・・。
続く→綾 長安人中伝 第17~18話
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