こんにちは、二次元世界の調教師です。村上春樹の旧作に感想を書きました。

1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉前編 村上春樹

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☆青豆と天吾が一緒に旅する話なのかと思いきや、交互の語りで全然別の話のように展開する。今巻の終わりに来て、ようやく同じように改変されたパラレルワールドの出来事、と言う共通項が生まれる。が、やはり2人が交わる事はないのだが、どこかで合流するのか、このまま平行線なのか、気になった。大長編を飽かずに読ませるテクニックだろうか。



 ストーリーは意外な展開で面白いが、いつもながら、セックスのハードルが低いのが、村上春樹らしい。ミニスカートで、首都高を徒歩で下り、胸の谷間で誘惑して、中年男を漁る青豆だが、下品でないのは流石。世界で売れるために、万国共通の「セックス」というテーマは、有効なのだろう。



 次巻が気になる、面白い導入だったと思う。「セックス」が全面に出てくるので、二の足を踏む人もいると思うが。