魔斬姫伝 退魔師たちの淫獄 綾守 竜樹

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日本を古来より霊的に守護してきた組織「神器省」に所属する斬魔師・鷹城八雲。
かつて自らを陵辱した淫魔への復讐心を漲らせ、戦い続ける彼女だったが、上司の裏切りによって淫罠へと搦め捕られてしまう。
淫魔との戦いで敗北し、女としての快楽を味わわされた八雲は自らの内に燃えあがる肉欲の炎に身を焼かれる。
彼女は魔を断つ刀と信頼関係を維持するため、セックスを禁じられていたのだ。
そんな八雲に淫魔が取り引きを持ちかけてくる。
彼女の暴行事件を揉み消す代わりに、一度セックスして欲しいというものだ。
揉み消しのためと自分に言いきかせながら取り引きに応じる八雲。
だが触手と肉根がもたらす快楽に狂わされ、女は肉悦の虜にされ堕ちていく。


☆「敗北ヒロイン」ものの、触手凌辱SM小説最高峰の序章。今巻では、メインヒロイン八雲は堕ちないのだが、完堕ちした上司や、後半アッサリ堕ちてしまう女性の痴態で、敵である淫魔の恐ろしさが、十二分に表されており、期待が高まる素晴らしい内容だ。



 触手と、異形の男根による凌辱で、快楽堕ちと言う内容なので、万人向けとは言えないだろう。が、愛好家には垂涎の名作で、作者の早逝が残念でならない。今後この作者を超えるのは、至難の業なんじゃないだろうか。


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