☆この小説は「羞恥の風」のとっきーさっきーさんより投稿して頂いたものです。著作権はとっきーさっきーさんが持っておられます。

とっきーさっきー作 ツレがスケベ小説に染まりまして……03ed01cc




もしもである。
結婚を前提とし、将来を約束し合った男性パートナーが、突然に『官能小説を描きたい!』と声を上げれば、女性側はどう対応すればいいのだろう?
少々驚きもするが、冷静に考えれば『ふ~ん、あなたに作れるの?』とか。
『面白そうね。完成したらわたしにも読ませてよ』とか。
『悪いことは言わない。時間の無駄だから止めなさいよ』などが、レギュラータイプの回答だろうか。
なかには『それ、どこで発表するの? もしプロの目に留まって出版なんてことになったら、版権の半分はわたしのモノだからね』とかいう、したたかな女性もいるかもしれない。

そして『もしも』が現実に置き換わり、男が『官能小説を描きたい執念』をメラメラと燃え出させた時、パートナーの女は……?
その薄紅色に染まった裸体を差し出し、羞恥に身を焦がしながらも……
『これもエッチな小説のためだから』と……


【登場人物紹介】
山口涼花(やまぐち りょうか)

本作品のヒロインで、20才の女子大生。
恋人の吾郎とは一年前ほどにバイト先で知り合い、現在は同棲中。
一風変わったところのある吾郎に振り回されながらも、その彼を一途に愛する美少女。


木下吾朗(きのした ごろう)

涼花の彼氏であり、現在20才。彼女同様に都心の大学に通っている。
男気のある優しい性格だが、最近は彼女である涼花とのセックスに満足していないらしい。
ある朝、突飛もないことを涼花に相談し……





第6話 原稿用紙に刻まれる自慰の調べ

カーキ色したチノパンが、ヒザ下まで脱ぎ落されていた。
男物の下着も引きずり下されていた。

男らしい毛深さで、男らしい筋肉質な太腿と下腹を露わにさせて、吾朗が膝立ちのポーズを取っている。
描きかけの原稿用紙を脇に追いやると、剛直した肉棒に手を添えて、ベッド上の涼花に目を向けている。

「あぁ、はぅ……吾朗ちゃんのぉ、とっても……くぅん、大きくなってる……」

「涼花のオナニーを見てたら、俺……もう、我慢出来なくなって……いいだろ?」

「そ、そうよね……はふぅ、うれしい……」

吾朗は決まり悪そうに頭を掻いた。
利き腕に慎重な運びでペニスを扱かせながら、顔を綻ばせて悦ぶ涼花と目と目を合わせる。
続けて、愛液がヌラヌラと光る彼女の股間部分を注視した。

「いいよ、吾朗ちゃん。涼花のアソコ……お、オマ○コ、もっと見てぇ、はあぁ……観察してぇ……」

オナニーをする。
男でいうところのセンズリをする。
けれども小説の取材も兼ねている。

涼花は、吾朗の目に複雑な色をした視線を感じた。
そして歓喜したような鼻声で女性器を口にすると、そこに這わせた指を僅かにスライドさせる。
男の目に見せびらかすように、亀裂のサイドから指先を沈めるのだった。

「あぁ、んふぅ……感じるぅ、恥ずかしいお肉がぁ、グチュグチュしてぇ……ねぇ、吾朗ちゃんにも見えてるでしょ?」

「あ、あぁ……涼花の丸見えオマ○コから、トロトロってエッチな汁が溢れるのも全部ばっちりだ」

「嫌ぁんっ、そんな言い方……ふぅぅ、でもホントかもぉ」

中指だけに遊ばせていた膣口へ、涼花は人差し指も向かわせた。
手のひらで割れ目の外陰部を押さえ込みながら、粟粒の浮いた柔肉を曝け出させると、期待するようにヒク付きを繰り返す女の孔への挿入をしてみせる。

「あくふぅ、熱いのぉ……涼花のオマ○コ、蕩けそうなくらいに疼いちゃうのぉ」

2本の指は付け根まで沈んでいた。
男のペニスを受け入れるのが仕事の膣腔に、捩り合された指のペニスを突っ込ませて、涼花が飾りっ気のない嬌声を吐いた。
これが女の自慰だというように、膣肉に絡ませたばかりの指を激しく抽送させていく。

「ハァ、ハァ……『繊細で柔らかな女の裂け目から、まるで潤滑油のように淫らな液体が溢れ出ている』フゥ、ハァ……『りょうかの指がヴァギナを掻き回すたびにそれが、止め処なく洪水のように腿の根元へと垂れ落ち、洗い立てのシーツにも黒い沁みを記した』」

女の前で男の自慰を見せつけながら、それでもスケベな小説は綴られていく。
400字詰めの原稿用紙から男の脳内へと転移し、乱れていく涼花とりょうかの様をリアルに刻みこんでいくのだ。

「はうぅっ、んん……いいぃ、気持ちいいぃっ! 吾朗ちゃんのオチ○チンもぉ、感じてるよね? あぁ、はあぁぁっっ!」

「涼花ぁっ、感じてるに決まってるだろ? 目の前に、こんなグチョグチョのオマ○コがあるのに、ふうっ……見ろよ、俺の息子を」

涼花が喘ぎの合間に呼びかけていた。
怒張した男の肉棒に、ちょっぴり妬んだ顔をして見せる。
そして、吾朗が応じた。
脳内で進める官能の著作を一時中断させると、膝立ちだった足を伸ばした。
涼花の真ん前で仁王立ちしてみせ、脈動するペニスを太い指の腹で前後に激しくこすり上げていた。

「うれしい、ひはぁっ……わたしがエッチしてるのに、吾朗ちゃんも感じてぇ……んあぁっ、もっと、もっとぉ……弄ってあげるぅ」

カーテンで閉じられた薄暗い一室から、りょうかが消えた。
男の一物を独り占めした涼花が、指の動きを加速させる。

つい途切れがちだった胸のふくらみを、親指から小指まで5本全ての指で鷲掴みさせては、捏ねるように揉みあげていく。
純白の餅肌が汗にまみれて輝いて、指の関節が折れ曲がるたびに白からピンク色へと、艶やかな女心を映えさせていく。

「はあぁっ、ダメぇ……おっぱいもぉ、気持ちいい……キュンキュンしてぇ、ひゃぁぁっっ!」

涼花の背中が、ズズっと音を立てて落下した。
壁に垂直だった上半身が斜めにされて、自然と腰が押し出されていく。
バストの愛撫に負けじと、張り合うように律動するもう一方の指達を乗せたまま、ムンと匂い立つ女の狭間を吾朗の眼前で露わにさせた。

「なぁ、涼花。最後だけ挿れても……いいだろう?」

男の性本能が、涼花が演じる本気のオナニーに絆されていた。
ゴワゴワとした指の腹を相手にする自家発電よりも、水あめをまぶしたようにテカル恥肉の狭間に愛されたい。
スラリとした指のペニスを追いたてて、黒光りする男の怒張で、蕩けきった膣肉を思う存分に堪能したい。

「ダメよ、吾朗ちゃん。ひはぁ、オナニーで……オマ○コとぉ、オチ○チンを弄ってぇ、ああぁぁ……気持ちよく絶頂するのぉっ!」

「はあぁ、そ……そうだよな……」

けれども沸騰しそうな吾朗の情欲は、肝心の涼花によって拒絶された。
天真爛漫であどけなさに満ち溢れた美少女の、痴女のようなセリフに足蹴にされたのだ。

「一緒よぉ、吾朗ちゃん……はあぁ、んふぁっ……せえのでぇ、気持ちよく……いぃ、いっしょにね」

その涼花が呼びかけてきた。
まもなく昇り詰める女の指使いで、膣肉を抉るように刺激しながら。
こっそりと探り当てていた、Gスポットと呼ばれる過敏な性感帯を爪先で引っ掻かせながら。

そして、快感の頂点が目前に迫ったのだろう。
涼花は、投げ出していた両足をマットの上で踏ん張らせた。
ずり落ちていた背中を、再度壁に強く押し当てた。
ズボズボと指の束を花弁に突き立てながら、腰を浮かせた。


続く→ツレがスケベ小説に染まりまして…… 第7話 オナニーは愛する人の息遣いと共に

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