☆この小説は「愛と官能の美学」のShyrockさんより投稿して頂いたものです。著作権はShyrockさんが持っておられます。

shyrock作 球 脱獄
球 脱獄



<登場人物>

小路 球(こうじ きゅう) 18才。167センチ。まだ女子高生だが抜群のプロポーションが原宿でスカウトの目に留まり人生初の水着モデルとなった。趣味はピアノ。

原口勲(はらぐち いさお) 42才。185センチ。強盗、傷害、強姦等の罪で服役中であったが、機会をうかがい脱獄を果たす。











第18話「変化」

「あぁぁぁ~~~……くはぁぁぁ~~~……あぁ~いやぁぁぁ……」

 グッチョグッチョという卑猥な粘着音が原口の欲望に拍車をかける。
 球の中で原口のイチブツが一段と膨張している。
 そのイチブツが球の中でピクンと魚が飛び跳ねるように大きく揺れた。
 そして球は胎内が急に熱っていくのを感じとった。

「いや!抜いて!お願い!」
「う、うぜえ!今、抜いてたまるか!」

 ドピューンと数回熱い物がはじけ散った。
 球は逃れようともがいてみたが、原口ががっちりと腰を掴んでいて微動だにしない。
 ドクドクドクと熱いものが奥地に注ぎ込まれる。

「だめぇ……」
「はぁはぁはぁはぁはぁ……」
「あぁ……」」
「ふぅ~、気持ち良かったぜぇ、でへへへ」
「中に出さないでって頼んだのに……」
「約束しただろう?おめえがイったら直前に抜いてやるって。だがよ、イカなかったじゃねえか。仕方ねえな、諦めな」
「……」

 うなだれる球の背中に、原口は唇をつけた。
 目的を達したのに球から離れようとしない。
 まるで動物の交尾のような痴態のままで、原口は背後から球を抱きしめた。
 さきほどまでの荒々しい態度とはかなり違う。

「俺……」
「……?」
「俺、おめえに惚れたかも知れねえ」
「冗談はやめて……」
「冗談じゃねえよ」

 原口の言葉には妙に真剣味が感じられた。
 球は返事に困ってしまった。
 不法侵入して来た脱獄犯に散々犯されて、あげくの果て、好きになってしまったと告白されても、受け入れられるはずもない。

「からかわないでよ」
「からかってなんかねえぜ。マジだよ」
「……」

 わずかな沈黙のあと、原口がポツリとつぶやいた。

「だがよ、気にすることはねえぜ。おめえに惚れてもらえるなんて思ってねえからよ」
「……」

 重い空気が周囲を漂っている。
 沈黙を破ったのは球の方だった。

「ねえ?」
「なんだ」
「自首して?」
「何を言うかと思えばそんなことか。やなこった」
「でも、このまま逃げ続けたとしても、毎日警察を気にしなければならないよ」
「……」
「それに警察だってあなたに脱獄されて面目丸つぶれだから、必死であなたを探してるはずだよ。絶対に逃げ切れないわ」
「ふん、小娘が。生意気な口をきくな。俺は絶対に逃げ切ってやるぜ」
「うまく逃げれるかも知れない。でもね、毎日がつらいと思うよ」
「……」
「それよりも、あっさりと自首して刑期を軽くして、堂々と社会に戻った方がいいよ」
「堂々と社会に? チェッ、前科者の俺が堂々と社会に復帰なんかできると思ってるのか」
「でも逃げ続けるよりマシよ」
「ふん、高校生のてめえにこの俺がどうして説教されなきゃならないんだよ。けっ、ふざけるな」
「関係ないわ! 高校生も大人も関係ないわ! これだけ一生懸命言ってあげてるのに分かってくれないのならもういいよ!」

 球はキュッと原口をにらみつけた。

「……」

 風呂場の中で長い沈黙が続く。
 球も原口も全身湯気と汗にまみれてびっしょりだ。

「ふう、のぼせて来たぜ。俺、もう風呂を上がるぜ」
「私も出るわ」

 球たちはシャワーで汗を流したあと、浴室を出ることにした。

 球は父親の部屋から下着類を取り出して原口に手渡した。
 いつのまにか原口は球を警戒しなくなっていた。
 原口は下着を着替え、リビングルームへと戻っていった。

 ソファに座り、テーブルに置いてあった折込みチラシを束にして、団扇代わりに扇ぐ原口に球がささやいた。

「クーラーつけてあげるよ」
「ん? いや、いい。それより冷たい水をくれ」

 球は冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出しコップに注ぎ込んだ。
 原口はかなり喉を乾かしていたようで、一気に飲み干してしまった。

「お代わり入れようか?」
「へへへ、急にサービスがよくなったな。どうしたんだ?」
「いや、別に……」
「じゃあ、もう一杯もらおうか」
「うん」

 原口の差し出すコップに再びミネラルウォーターを注ぐ球に、原口は思いも掛けない要求をしてきた。

「電話を貸してくれ」
「え? 電話? いいけど……」
「警察に電話をする」
「ええっ! 警察に!?」
「そうだ。今から自首する」
「ま、まさか……マジで!?」
「こんなこと冗談で言えるかよ。へへへ」
「あなたがしにくければ、私がしてあげてもいいよ」
「いいや、それはいい。おまえが電話をすると、おまえまで巻き込むことになる。お前には迷惑を掛けたくない」
「……」
「もうかなり迷惑を掛けたけどな。ははは」

 原口の変貌ぶりに、驚きを隠しきれない球。

「よく決心がついたね」
「おまえの言うとおりだよ。いくら逃げても毎日追われるのはきついぜ。怯えて暮らすと寿命が縮まりそうだしなあ。ははははは~」
「そうね。でも良かった。ちゃんと務めを果たして出所したら、胸を張って世間を歩けるものね」
「胸を張るところまではいかねえが、逃げてばかりよりマシだろうよ。さあ、電話を貸してくれ」


続く→

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