こんにちは、二次元世界の調教師です。読書感想を書きました。
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☆この巻では、およそヴェネツィアと共通点のない、大国トルコが登場。海軍力だけで国を維持して来たヴェネツィアだが、トルコも海軍を増強し、絶対に勝てない相手と、外交交渉に活路を見出そうとするヴェネツィアの苦闘ぶりが、緊迫感ある文で描かれていた。

 そして、巻末で紹介された、聖地巡礼の観光事業が興味深かった。当時の国際情勢から、命がけの聖地巡礼を、ビジネスにしてしまう商魂逞しさは、これが国の生きる道と、信じた商人の姿をうかがわせた。