☆この小説は「愛と官能の美学」のShyrockさんより投稿して頂いたものです。著作権はShyrockさんが持っておられます。

shyrock作 加奈子 悪夢の証書
加奈子 悪夢の証書



第9話

水は放物線を描き飛散し、まもなくその勢いは衰えていった。

「へえ~、なんとまあ、えらいようけ潮吹きましたなあ、奥さん。畳がびしょびしょに濡れてしもたがなあ。おい、園木、雑巾や、雑巾!」

突然雑巾といわれても、他人の家の勝手など分かるはずがない。
園木はキョロキョロと辺りを探したが見当たらない。
布巾や雑巾は台所に行けばだいたいあるはずだ。
即座にそれが思いつかなかった園木は、どこからか新聞紙を見つけてきて、飛散した場所に敷いた。

「奥さん、えらい派手に潮吹きはったなあ。がははははは~~~!以前から旦那はんに擦ってもろてしょっちゅう吹いてはったんか?」
「そんなことありません!」
「そんなむきにならんでもええのに。がはははははは~~~」

加奈子は自分が潮を吹く体質であることは以前から知っていた。
ただし、結婚してからと言うもの、夫の指によって潮を吹かされたことは一度もなく、かつて女子大生だった頃、当時付き合っていた彼氏に自分が潮吹きであることを身をもって教えられた経験がある。
それから10年が経ち、あろうことか突然押し掛けてきた見知らぬ男性に、肉体の秘密を発見されてしまうことになるとは・・・。
加奈子はとても口惜しかった。亡き夫にも見せたことのない痴態を、薄汚れた男たちの前で晒してしまったことが。


「さあて、ほな余興もこの辺で終わりにしまひょか?」

阿久原はそういって、持参したボストンバッグの中をごそごそと探し始めた。
そして何やら奇妙なものをバッグから取り出した。

「奥さん、どれが一番好みでっか?」

阿久原は両手に乗せた数本のバイブレーターを加奈子に見せ、ニヤニヤと笑った。
まるで男根そっくりの黒光りした大型バイブレーター。
幹に当たる部分には沢山の突起がついている。
先端が円盤のようになったマッサージ器のようなバイブレーター。
加奈子にとって未知の物体である。
シャープペンシルのような形をしたピンク色のバイブレーター。
これも加奈子はどのように使うかを知らない。
さらに最も小さなピンク色のたまご型のもの。
ピンクローターと言われている代物であり、加奈子は一度だけ使った経験があった。
いずれも女性を責めるための卑猥な性具ばかりである。
加奈子は思わず絶句してしまった。

阿久原が加奈子の表情を覗き込むようにしてうかがっている。
まるで獲物を追い詰めた野獣のように目をギラギラと光らせて。

「どれもこれも好みのモノばかりで困るてか?」
「そんなことありません・・・全部嫌です・・・」
「嘘ついたらあきまへんで。全部好みやちゅうて顔に書いた~るがな。がははははは~。」

横から園木が提案した。

「社長。奥さんは潮を吹いた後だし、入れて欲しくて、入れて欲しくてたまらないんじゃないですかね?ここは一気に大型バイブで責めませんか?」
「いやいや、大型バイブは後や。それより、天井から吊るされて、疲れたはるやろからマッサージしたげるのが一番の心遣いや。ぐふふふふ。」
「あ、そうですね!さすが社長!美人には優しいや!」

阿久原はマッサージ型のバイブレーターを手に取った。
スイッチが入り先端の円盤部分がブルブルと振動し始めた。
バイブレーターが加奈子の股間に近づいた。

「いやっ・・・や、やめてっ・・・!」

(ヴィィィィィィィィ~~~~~~~ン!)


続く→加奈子 悪夢の証書 第10話

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