第89夜 なごり雪

幼い頃母と離別し、父と2人暮らしの浩平。ところが、ツーリングが趣味の父は、バイクで事故死。孤独になった浩平は、高校を中退。母の妹にあたるおばを頼り、上京して自動車工の見習いとして働くことに。対照的に美里は、地元九州の大病院の1人娘で、何不自由なく暮らすお嬢様。小学校の頃、いじめにあっている所を、1級下の浩平に救われてから、仲良く付き合って来たが、浩平が上京する時に告白し、彼女になる。東京の大学に進学した美里は、浩平を訪れて同棲を始めるが。
【登場人物】
♂佐々木浩平・・・22歳。幼い頃母親と離別し父子家庭だったが、父親もバイクで事故死。東京にいるおばを頼り、自動車工見習いとして、住み込みで働いている。
♀桑原美里・・・23歳。九州にある大病院の1人娘。小学校時代、学年は下の浩平に助けてもらい、親しい友達になる。浩平が東京に引っ越す時、告白して彼女になり、東京の大学に進学した。
♀田中真理・・・42歳。浩平の母の妹で、父のツーリング仲間だった正志と結婚した。正志とはSMプレイに興じる、好色な女性。
♂田中正志・・・47歳。浩平の父とは、ツーリングとSMと言う共通の趣味を持ち、親しく付き合っていた。自動車整備工場を自営している。
21.禁欲を課した恋人を残し、男だけのツーリング旅行(4331字)
週末だけの美里との同棲生活にも慣れた頃、俺はようやく念願のツーリングに参加する事になった。正志さんのツーリング仲間が5名ほど集まり、男だけで箱根まで足を延ばす。そして、夜は温泉で宴会。と言う行程だ。せっかく取り寄せていた、愛車カタナに乗るのも初めてだ。
その前の週末に別れる時、俺はその旨を美里に話し、心良く承諾を貰っていた。そして、寂しくないよう、貞操帯に自家発電可能な仕掛け(例の俺のチンポで象ったディルドであり、クリと尻穴にはローターだ)を施し、別れようとしていた。リモコンも渡し、その次の週まで1人で我慢させるつもりだったのである。
ところが、それを知った真理おばさんは、駄目だと言う。
「それじゃ、美里ちゃん、イキまくりよ。ほら、立ってごらんなさい。試してあげるから」
せっかく装着を終え、帰ろうかと言う時である。美里はこの時、ごく普通のお嬢様らしい服装で、上は淡い色のブラウス、スカートはロングだったのだが。おばさんがリモコンを操作すると、美里はたちまちウッとスカートの前を抑える。さらに続けると、完全にしゃがみ込んで「イク」と告白していた。おまけに何と失禁してボタボタ液体がこぼれている。.
「ほら、せっかくお嬢様学校に通ってるのに、おもらししちゃったじゃないの」
「ごめんなさい」
「やっぱり、貞操帯はちゃんと着けないと」
それは良くわかっている。変態夫婦のアドバイスにより、局部を慰める事が出来ない、本来の用途で貞操帯を装着させると、外してからのセックスは、桁違いに素晴らしいのだ。美里はもう、全身が性器になったかのようで、ごく普通の愛撫で狂ったように激しく乱れ、何度も失神してしまうのが常だった。
「でも俺、来週はいないんで」
「いいわよ。美里ちゃん、来週私とデートしましょ」
「そりゃあいい。お嬢ちゃんが来てくれりゃあ、真理も寂しくないだろう」
正志さんも、美里を歓迎する口ぶり。結局俺は貞操帯を着け直す。失禁の処理もしてやったのは、言うまでもない。そして禁欲でカラダが異常に疼いているであろう美里を呼び、真理おばさんに、相手をしてもらう事になったのだ。
次の週美里は、又もやセクシー過ぎる、ミニスカセーラー服を着てやって来た。例によってノーブラらしく、バンと突き出した乳房の、先端の乳頭がツンと勃っているのも、丸わかりと言う過激さだ。さっそく美里を待っていた真理おばさんが、歓迎する。こんなはしたない恰好も、おばさんが、事前にリクエストしたもので、さっそくお尻を触られた美里は、随分と悩ましい声が出てしまう。
「ア、駄目ですう」
「いい声が出ちゃうのね。素敵だわ」
おばさんは更に、無遠慮にも、ミニスカの中に手を入れて確かめる。
「アレえ、美里ちゃん。貞操帯ちゃんと着けてる。なのに、あんなに感じちゃうの? ホラホラ、美里ちゃん」
おばさんは、貞操帯の上からダイレクトにお尻を触り、美里をイジメる。
「だってえ」
「よっぽどエッチしたいのね。イケない子だわ。前も触ってあげよっか?」
「アッ! ダメです。ダメえ~!」
「もう、この子ったら、私の手をオマタで挟み付けて、グイグイ擦り付けて来るじゃない。浩平くーん」
貞操帯の禁欲で、美里が完璧に欲情してしまっているのを、おばさんが、同性らしい執拗さで、暴いてしまうのを、感心しながら眺めていると、突然呼び掛けられて、咄嗟には反応出来なかった。
「美里ちゃんの貞操帯を外して、これを穿かせてあげて。お出掛けの準備よ」
おばさんに手渡されたのは、純白の小さな布地。どうやら三角ビキニの下着らしい。Tバックになっており、はいてる方がそそられるような、エッチなパンツである。それを確かめて、ぎょっとしてると、おばさんは、美里にとんでもない仕打ちを仕掛けていた。
「さあ、美里ちゃん。両手を背中に回してね。はい、親指同士を括っちゃいましょう。後は彼氏にお出掛け用のパンツを、はかせてもらうのよ」
背中で親指同士を括られて、手を完全に封じられた美里。SM愛好家らしいおばさんの手際の良さに感心したが、美里は不安そうに顔を曇らせている。俺は美里をしゃがませると、貞操帯を解錠して脱がせ、セクシーなTバックの下着を穿かせてやった。
「まあ、素敵。美里ちゃん、一緒に山の手線に乗って、ランチを食べに行きましょうね。もちろん、オテテはそのままよ」
「そんな…...」
「痴漢さんが多いので、有名なのよ。まず私がお触りして、この子、痴漢オッケーだって、教えてあげるわ。何回イカせて貰えるかしら? 楽しみね、美里ちゃん」
禁欲して、メチャクチャに欲情したカラダを、痴漢に捧げるべく、わざわざ電車に乗り込む。両手を封じられて、立った美里は、もう考えただけで興奮してしまい、無防備過ぎるカラダをワナワナと震わせてるようだった。おばさんが面白がって、胸やお尻を触ると、ビクンと反応し、我慢出来ずしゃがんでしまう美里。
ーーコイツ、大丈夫か? 痴漢されるのが、クセになりそうだな
「浩平君、俺達も出発するぞ」
「はい」
何でもなさそうに、俺を呼ぶ正志さん。痴漢に触らせるプレイも、この変態夫婦は、とっくに実行してるんだろう。しゃがんでしまった美里を、おばさんが抱き起して立たせるのを見送り、俺も出発する事にした。
三々五々、すぐに集まった仲間のライダー達と、お昼を食べる店に直行。その場で俺は、工場で雇われた新人だと、正志さんに紹介された。仲間の人達は5人いたが、皆同年代のオジサンばかり。子供くらいな年代の俺は、当然注目を浴びたが、質問される前に、正志さんが細かく紹介してくれた。親父がライダー仲間だった事。亡くなって1人になり、正志さんの妻である真理おばさんを頼り、九州から上京した事。皆さん大いに同情してくれて、俺は気持ち良く、仲間として迎え入れてもらったのである。
親父の遺品である、愛機カタナも、皆さん褒めてくれた。東京に来てから、初試乗だったにかかわらず、絶好調の走り。父親みたいなライダー仲間に囲まれて、俺はしみじみ幸福を感じていた。

箱根に入ってどんどん高度が上がり、時々休憩して絶景を楽しむ。温泉宿に到着したのは、5時くらいで、ちょうど良い時刻だった。皆さっそく温泉に浸かり、夕食の宴会に備えた。そして男だけの宴会は、とんでもない盛り上がりを見せたのである。
ズラリと並んだ大量の食事。正志さんが幹事らしく、「乾杯」の声で、7人の男達が、一斉に箸を付け、歓談が始まる。そして、仲居さんにカラオケセットを頼むと、オジサン達がマイクを握り、皆さん芸を披露し始めた。
俺は全くうといので、よくわからなかったけど、皆さん演歌から、最近流行の歌まで、芸達者。気心の知れた仲間なので、皆舞台に集中しており、一緒に歌ったり踊ったりしていた。が、何と言っても真打は正志さんだった。「いよっ!」「待ってました」「日本一」などのかけ声を浴びて、舞台に上がった正志さん。歌い始めたのは、何と山本リンダの「狙い撃ち」
もともと男にしては高い声の正志さんが、「ウーララ、ウーララ」と歌い始めるや、皆さん爆笑。途中で「ヘイ!」と言う掛け声も大合唱で入り、ノリノリの正志さん。何と浴衣を脱ぎ捨て全裸になった。「ねーらーい うーちー」と歌いながら、フニャフニャのチンポを手に持って、皆に向けるのだから、もうバカ受け。完璧にアブない変態オヤジであった。
正志さんの暴走はまだ続く。スッパダカで萎えたチンポをブラブラさせながら、山本リンダを歌い終えると、次に披露したのは「青い山脈」。ただし、エッチな替え歌であった。
ちーちーも ふくらみ けもはえたー おーしりもー おおきくなーりましたー
あーおーい パンティーを ひざまで おーろーしー
はやくしてー はやくしーないと ちーちーが くるー・・・
この替え歌が延々と続き、皆拍手喝采で、正志さんもご満悦である。さてそろそろお開きかと思いきや、恐れていた事が起きる。何と最後に、正志さんが俺にマイクを回して来たのである。俺は自慢じゃないが、無芸大食を自認している。人前で歌った事など一度もない。
「すみません。こういうの、俺駄目なんで」
だが、酒が入り、スッパダカの正志さんは、許してくれなかった。
「そう言えばコイツ、生意気にも彼女がいるんですよ。それが何と、松田聖子に似た美人でして」
「おお! そいつはいい! せいこちゃーん!」
とうとう俺は、松田聖子を歌う事になってしまった。曲は、これしか知らない「赤いスイートピー」
春色の汽車に乗って海に連れて行ってよ
煙草の匂いのシャツにそっと寄りそうから
何故知りあった日から半年過ぎても
あなたって手も握らない
I will follow you あなたに
追いてゆきたい
I will follow you ちょっぴり
気が弱いけど
素敵な人だから
心の岸辺に咲いた赤いスイートピー
俺は歌う自信がなかったんだけど、心配無用だった。カラオケでイントロが終わるなり、オジサン達が大声で「はーるいーろの きしゃにのーって」と皆で歌い始めたのだ。そして肩を組み、手拍子。俺も仲間に入れてもらい、大声で歌った。
実際に歌ってみると、「赤いスイートピー」は名曲だった。幼馴染から恋人になった、俺と美里のぎこちない関係みたいで、つい歌詞にしみじみとしてしまう。オジサン達も感じる所があったみたいで、馬鹿騒ぎだった宴会を切り上げる、良いきっかけになったみたいだ。
お開きになった後、誰ともなく宿のフロントに集まり、家に電話を掛けていた。皆さん所帯持ちで、奥さんや子供に電話してるようだった。子供がいないのは、正志さんくらいか。だから俺は子供代わりに、かわいがってもらってるわけだが。
さて、正志さんの番になったが、俺は無関係だ。だから離れた場所にいたのだが、「浩平君」と手招きされた。
「彼女からだ」
「……もしもし、美里?」
ところが、電話に出たのは、なぜか真理おばさん。
「美里ちゃん、彼氏よお」
「…...イヤッ! 又イッチャウウ!!」
「ごめんねえ、浩平君。美里ちゃんったら、痴漢にいっぱいイカせてもらって、イキ癖付いちゃったみたい。電マでイクの、我慢しなさいって、言ったのに、ちっとも我慢出来ない、イケない娘だわ」
どうも、とんでもない事になってるらしい。一際大きな声で、真理おばさんは宣言した。
「イケない美里ちゃんにお仕置きよ! ほう~ら、大好きな彼氏のオチンチン。ご奉仕するのよ!」
正志さんに話すと、真理おばさんは、俺のチンポ型ディルドをペニスバンドにし、美里を責めてるのだろう、と言われた。
「みんな仲良く円満で、いいじゃないか」
いいのか? こうして箱根の夜は、過ぎたのであった。
続く→なごり雪 22.望み薄の出世払いでアダルトグッズショッピング
戻る→なごり雪 20.電マ木馬放置責めで一晩中イキ狂い、性奴隷を誓う
なごり雪 目次
プチSM千夜一夜ものがたり第5期

幼い頃母と離別し、父と2人暮らしの浩平。ところが、ツーリングが趣味の父は、バイクで事故死。孤独になった浩平は、高校を中退。母の妹にあたるおばを頼り、上京して自動車工の見習いとして働くことに。対照的に美里は、地元九州の大病院の1人娘で、何不自由なく暮らすお嬢様。小学校の頃、いじめにあっている所を、1級下の浩平に救われてから、仲良く付き合って来たが、浩平が上京する時に告白し、彼女になる。東京の大学に進学した美里は、浩平を訪れて同棲を始めるが。
【登場人物】
♂佐々木浩平・・・22歳。幼い頃母親と離別し父子家庭だったが、父親もバイクで事故死。東京にいるおばを頼り、自動車工見習いとして、住み込みで働いている。
♀桑原美里・・・23歳。九州にある大病院の1人娘。小学校時代、学年は下の浩平に助けてもらい、親しい友達になる。浩平が東京に引っ越す時、告白して彼女になり、東京の大学に進学した。
♀田中真理・・・42歳。浩平の母の妹で、父のツーリング仲間だった正志と結婚した。正志とはSMプレイに興じる、好色な女性。
♂田中正志・・・47歳。浩平の父とは、ツーリングとSMと言う共通の趣味を持ち、親しく付き合っていた。自動車整備工場を自営している。
21.禁欲を課した恋人を残し、男だけのツーリング旅行(4331字)
週末だけの美里との同棲生活にも慣れた頃、俺はようやく念願のツーリングに参加する事になった。正志さんのツーリング仲間が5名ほど集まり、男だけで箱根まで足を延ばす。そして、夜は温泉で宴会。と言う行程だ。せっかく取り寄せていた、愛車カタナに乗るのも初めてだ。
その前の週末に別れる時、俺はその旨を美里に話し、心良く承諾を貰っていた。そして、寂しくないよう、貞操帯に自家発電可能な仕掛け(例の俺のチンポで象ったディルドであり、クリと尻穴にはローターだ)を施し、別れようとしていた。リモコンも渡し、その次の週まで1人で我慢させるつもりだったのである。
ところが、それを知った真理おばさんは、駄目だと言う。
「それじゃ、美里ちゃん、イキまくりよ。ほら、立ってごらんなさい。試してあげるから」
せっかく装着を終え、帰ろうかと言う時である。美里はこの時、ごく普通のお嬢様らしい服装で、上は淡い色のブラウス、スカートはロングだったのだが。おばさんがリモコンを操作すると、美里はたちまちウッとスカートの前を抑える。さらに続けると、完全にしゃがみ込んで「イク」と告白していた。おまけに何と失禁してボタボタ液体がこぼれている。.
「ほら、せっかくお嬢様学校に通ってるのに、おもらししちゃったじゃないの」
「ごめんなさい」
「やっぱり、貞操帯はちゃんと着けないと」
それは良くわかっている。変態夫婦のアドバイスにより、局部を慰める事が出来ない、本来の用途で貞操帯を装着させると、外してからのセックスは、桁違いに素晴らしいのだ。美里はもう、全身が性器になったかのようで、ごく普通の愛撫で狂ったように激しく乱れ、何度も失神してしまうのが常だった。
「でも俺、来週はいないんで」
「いいわよ。美里ちゃん、来週私とデートしましょ」
「そりゃあいい。お嬢ちゃんが来てくれりゃあ、真理も寂しくないだろう」
正志さんも、美里を歓迎する口ぶり。結局俺は貞操帯を着け直す。失禁の処理もしてやったのは、言うまでもない。そして禁欲でカラダが異常に疼いているであろう美里を呼び、真理おばさんに、相手をしてもらう事になったのだ。
次の週美里は、又もやセクシー過ぎる、ミニスカセーラー服を着てやって来た。例によってノーブラらしく、バンと突き出した乳房の、先端の乳頭がツンと勃っているのも、丸わかりと言う過激さだ。さっそく美里を待っていた真理おばさんが、歓迎する。こんなはしたない恰好も、おばさんが、事前にリクエストしたもので、さっそくお尻を触られた美里は、随分と悩ましい声が出てしまう。
「ア、駄目ですう」
「いい声が出ちゃうのね。素敵だわ」
おばさんは更に、無遠慮にも、ミニスカの中に手を入れて確かめる。
「アレえ、美里ちゃん。貞操帯ちゃんと着けてる。なのに、あんなに感じちゃうの? ホラホラ、美里ちゃん」
おばさんは、貞操帯の上からダイレクトにお尻を触り、美里をイジメる。
「だってえ」
「よっぽどエッチしたいのね。イケない子だわ。前も触ってあげよっか?」
「アッ! ダメです。ダメえ~!」
「もう、この子ったら、私の手をオマタで挟み付けて、グイグイ擦り付けて来るじゃない。浩平くーん」
貞操帯の禁欲で、美里が完璧に欲情してしまっているのを、おばさんが、同性らしい執拗さで、暴いてしまうのを、感心しながら眺めていると、突然呼び掛けられて、咄嗟には反応出来なかった。
「美里ちゃんの貞操帯を外して、これを穿かせてあげて。お出掛けの準備よ」
おばさんに手渡されたのは、純白の小さな布地。どうやら三角ビキニの下着らしい。Tバックになっており、はいてる方がそそられるような、エッチなパンツである。それを確かめて、ぎょっとしてると、おばさんは、美里にとんでもない仕打ちを仕掛けていた。
「さあ、美里ちゃん。両手を背中に回してね。はい、親指同士を括っちゃいましょう。後は彼氏にお出掛け用のパンツを、はかせてもらうのよ」
背中で親指同士を括られて、手を完全に封じられた美里。SM愛好家らしいおばさんの手際の良さに感心したが、美里は不安そうに顔を曇らせている。俺は美里をしゃがませると、貞操帯を解錠して脱がせ、セクシーなTバックの下着を穿かせてやった。
「まあ、素敵。美里ちゃん、一緒に山の手線に乗って、ランチを食べに行きましょうね。もちろん、オテテはそのままよ」
「そんな…...」
「痴漢さんが多いので、有名なのよ。まず私がお触りして、この子、痴漢オッケーだって、教えてあげるわ。何回イカせて貰えるかしら? 楽しみね、美里ちゃん」
禁欲して、メチャクチャに欲情したカラダを、痴漢に捧げるべく、わざわざ電車に乗り込む。両手を封じられて、立った美里は、もう考えただけで興奮してしまい、無防備過ぎるカラダをワナワナと震わせてるようだった。おばさんが面白がって、胸やお尻を触ると、ビクンと反応し、我慢出来ずしゃがんでしまう美里。
ーーコイツ、大丈夫か? 痴漢されるのが、クセになりそうだな
「浩平君、俺達も出発するぞ」
「はい」
何でもなさそうに、俺を呼ぶ正志さん。痴漢に触らせるプレイも、この変態夫婦は、とっくに実行してるんだろう。しゃがんでしまった美里を、おばさんが抱き起して立たせるのを見送り、俺も出発する事にした。
三々五々、すぐに集まった仲間のライダー達と、お昼を食べる店に直行。その場で俺は、工場で雇われた新人だと、正志さんに紹介された。仲間の人達は5人いたが、皆同年代のオジサンばかり。子供くらいな年代の俺は、当然注目を浴びたが、質問される前に、正志さんが細かく紹介してくれた。親父がライダー仲間だった事。亡くなって1人になり、正志さんの妻である真理おばさんを頼り、九州から上京した事。皆さん大いに同情してくれて、俺は気持ち良く、仲間として迎え入れてもらったのである。
親父の遺品である、愛機カタナも、皆さん褒めてくれた。東京に来てから、初試乗だったにかかわらず、絶好調の走り。父親みたいなライダー仲間に囲まれて、俺はしみじみ幸福を感じていた。

箱根に入ってどんどん高度が上がり、時々休憩して絶景を楽しむ。温泉宿に到着したのは、5時くらいで、ちょうど良い時刻だった。皆さっそく温泉に浸かり、夕食の宴会に備えた。そして男だけの宴会は、とんでもない盛り上がりを見せたのである。
ズラリと並んだ大量の食事。正志さんが幹事らしく、「乾杯」の声で、7人の男達が、一斉に箸を付け、歓談が始まる。そして、仲居さんにカラオケセットを頼むと、オジサン達がマイクを握り、皆さん芸を披露し始めた。
俺は全くうといので、よくわからなかったけど、皆さん演歌から、最近流行の歌まで、芸達者。気心の知れた仲間なので、皆舞台に集中しており、一緒に歌ったり踊ったりしていた。が、何と言っても真打は正志さんだった。「いよっ!」「待ってました」「日本一」などのかけ声を浴びて、舞台に上がった正志さん。歌い始めたのは、何と山本リンダの「狙い撃ち」
もともと男にしては高い声の正志さんが、「ウーララ、ウーララ」と歌い始めるや、皆さん爆笑。途中で「ヘイ!」と言う掛け声も大合唱で入り、ノリノリの正志さん。何と浴衣を脱ぎ捨て全裸になった。「ねーらーい うーちー」と歌いながら、フニャフニャのチンポを手に持って、皆に向けるのだから、もうバカ受け。完璧にアブない変態オヤジであった。
正志さんの暴走はまだ続く。スッパダカで萎えたチンポをブラブラさせながら、山本リンダを歌い終えると、次に披露したのは「青い山脈」。ただし、エッチな替え歌であった。
ちーちーも ふくらみ けもはえたー おーしりもー おおきくなーりましたー
あーおーい パンティーを ひざまで おーろーしー
はやくしてー はやくしーないと ちーちーが くるー・・・
この替え歌が延々と続き、皆拍手喝采で、正志さんもご満悦である。さてそろそろお開きかと思いきや、恐れていた事が起きる。何と最後に、正志さんが俺にマイクを回して来たのである。俺は自慢じゃないが、無芸大食を自認している。人前で歌った事など一度もない。
「すみません。こういうの、俺駄目なんで」
だが、酒が入り、スッパダカの正志さんは、許してくれなかった。
「そう言えばコイツ、生意気にも彼女がいるんですよ。それが何と、松田聖子に似た美人でして」
「おお! そいつはいい! せいこちゃーん!」
とうとう俺は、松田聖子を歌う事になってしまった。曲は、これしか知らない「赤いスイートピー」
春色の汽車に乗って海に連れて行ってよ
煙草の匂いのシャツにそっと寄りそうから
何故知りあった日から半年過ぎても
あなたって手も握らない
I will follow you あなたに
追いてゆきたい
I will follow you ちょっぴり
気が弱いけど
素敵な人だから
心の岸辺に咲いた赤いスイートピー
俺は歌う自信がなかったんだけど、心配無用だった。カラオケでイントロが終わるなり、オジサン達が大声で「はーるいーろの きしゃにのーって」と皆で歌い始めたのだ。そして肩を組み、手拍子。俺も仲間に入れてもらい、大声で歌った。
実際に歌ってみると、「赤いスイートピー」は名曲だった。幼馴染から恋人になった、俺と美里のぎこちない関係みたいで、つい歌詞にしみじみとしてしまう。オジサン達も感じる所があったみたいで、馬鹿騒ぎだった宴会を切り上げる、良いきっかけになったみたいだ。
お開きになった後、誰ともなく宿のフロントに集まり、家に電話を掛けていた。皆さん所帯持ちで、奥さんや子供に電話してるようだった。子供がいないのは、正志さんくらいか。だから俺は子供代わりに、かわいがってもらってるわけだが。
さて、正志さんの番になったが、俺は無関係だ。だから離れた場所にいたのだが、「浩平君」と手招きされた。
「彼女からだ」
「……もしもし、美里?」
ところが、電話に出たのは、なぜか真理おばさん。
「美里ちゃん、彼氏よお」
「…...イヤッ! 又イッチャウウ!!」
「ごめんねえ、浩平君。美里ちゃんったら、痴漢にいっぱいイカせてもらって、イキ癖付いちゃったみたい。電マでイクの、我慢しなさいって、言ったのに、ちっとも我慢出来ない、イケない娘だわ」
どうも、とんでもない事になってるらしい。一際大きな声で、真理おばさんは宣言した。
「イケない美里ちゃんにお仕置きよ! ほう~ら、大好きな彼氏のオチンチン。ご奉仕するのよ!」
正志さんに話すと、真理おばさんは、俺のチンポ型ディルドをペニスバンドにし、美里を責めてるのだろう、と言われた。
「みんな仲良く円満で、いいじゃないか」
いいのか? こうして箱根の夜は、過ぎたのであった。
続く→なごり雪 22.望み薄の出世払いでアダルトグッズショッピング
戻る→なごり雪 20.電マ木馬放置責めで一晩中イキ狂い、性奴隷を誓う
なごり雪 目次
プチSM千夜一夜ものがたり第5期
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