こんにちは、二次元世界の調教師です。注目の芥川賞受賞作に読書感想を書いたので、ご覧下さい。
51+AObpSW+L._SY445_SX342_
☆アイドルの推し活が生活の中心となり、高校も辞め、やる気がなく、就職も出来ない、クズな女子高生を描いている。だが、彼女に共感出来ない、とか、けしからん、と本作を批判するのは、文学の読み手が取るべき姿勢ではない。同様に、言いたい事がわからない、とかテーマが不明、とか言う批判も、とりわけ純文学には的外れだと思う。



 中高生の多数派が、「推し」を持っている、現代社会を、作者は見事に表現していると思う。もちろんこの小説のヒロインは、極端に描かれてると思うが、彼女の一見理解し難い思考や。行動は、確かに伝わって来た。作者はこのヒロインを肯定も否定もしていない。もちろん、何かを訴えようとしてるわけでもなく、ただ「推し」が生活の中心となった、ヒロインの生態を描いただけである。余計な作者の思想を出さない、純文学らしい書き手だと思った。



 作者の方向の正しさは、全世界でベストセラーになった事実が、証明している。大人が、この作品を読んで、わからなくても良いのだ。「推し」がいて普通な青春時代を経験してないんだから。