こんにちは、二次元世界の調教師です。新作を更新しました。
第90夜 剣道一家 背徳の宴

剣道一家 背徳の宴




 作中に出て来る「スタンガン」について考えて見ます。
A1002_I1

 黒い警棒タイプなので、こんな感じでしょうか。販売元から引用します、

十分な間合いを確保できるロングバトンタイプのスタンガンです。
●TMM製最強の出力130Vで、ロングボディは存在感だけではなく相手との距離も十分に確保できるので危険に対処できます。

●威嚇スパークは図太い猛烈なスパークで見るものを圧倒するほどです。

●電撃ショックは一瞬にして相手を行動不能にします。相手が電撃を受けている間、耐え切れないほどの激痛とともに体の自由が全くきかなくなります。

●本体側面に電極パネルが配置されておりますので、相手が握りとろうとしても電気ショックを与えることが可能です。

●業務用・個人用問わず使用できる至上最高の撃退能力を持ったスタンガンです。

●次世代最新鋭電気回路を搭載し、高次元のハイパワーと安定性を実現し、業務用スタンガンに匹敵するほどの高い威力を発揮します。


 結構ヤバそうですね、基本護身用ですが、私の作品では、主に女性を拉致するのに使っています。

 拙作で印象に残っている「スタンガン」使用場面は、地味ながら代表作と思っている「恭子さん」

 妻である「恭子さん」を、恋敵の医師に拉致監禁された夫と調教師が、妻を奪還するため、深夜の病院に乗り込んだ場面です。長いのですが、引用します。
 この日の俺は残念な事に悪い方にばかり働く勘が冴え渡っていたようだ。「ボン」と気安く呼び、若造だと守男を見くびっていた事や、久美は俺達の味方になってくれるのではないかと勝手に期待していた事など、すぐに後悔する羽目に陥ったのである。



「お待ちしておりました」

「お、おい、久美。一体どういうつもりや」

「申し訳ありません。お二人とも私達の言う通りにして下さい」

「悪い冗談はやめてえな」

「冗談ではありませんよ。姉さんが持っているのは外国製の強力なスタンガンです。死ぬ事はない筈ですが、保障は出来ませんね」

「ドアを閉めて下さい」

「久美っ! お前、気いでも狂うたんか」



 院長室のドアを開け一歩足踏み入れた所で、俺達は一歩も動けなくなってしまった。見た事もないような酷薄な表情を浮かべた久美が、奇妙な拳銃をまっすぐ俺達に向けて構えていたからである。それは愛する弟のために覚悟を決めて、自分と親しい女性を寝取らせると言う悪事に手を染めようとする中年女の、暗い情念がこもったような鬼気迫る迫力だった。口調こそいつもと同じ上品で丁寧なものだったが、ドアを閉めろと言う命令に従わないと、久美は一瞬の躊躇もなくニードル拳銃型のスタンガンをぶっ放し、俺達の横の壁に何本もの鋭利な針が立ってキラキラと光る。俺達は仕方なく慎重にドアを閉めると、両手を上げてホールドアップの姿勢を取った。



「気が狂ったか、ですって? そうかも知れませんわ。でもこれは、かわいいモリオ君のため。貴男たちに邪魔してもらっては困りますの」



ーーアカン。これはマジで気い触れとるかも知れんで……



 愛嬌のあるファニーフェイスを凄艶な表情に溶け崩しスタンガンを構える久美は、俺が知っている優しく上品な上流階級の淑女とは別人で、まるで悪霊にでも取り憑かれているみたいだった。いつの間にか全身から冷や汗が滴り落ち、情けないほど全身がガタガタ慄えてしまう。隣の達也も同じような状態のようだ。何をしでかすかわからない狂女ほど怖いものはない。




 スタンガンを構えて、躊躇なく引き金を引く狂女と言うイメージが、我ながら名場面と思いながら書いた記憶があります。又こんな力の入った作品を書きたいものです。