お早うございます、二次元世界の調教師です。読書感想を書いたので、ご覧下さい。
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☆「インヘルノ」は地獄の意味だと思い、前巻の感想で、次巻はタイトルからして凄い、と書いたのだが、他の意味もあったとは意外。それはともかく、主人公了助が、武道の修行を通して、人間的にも成長していく様を描くストーリーだった。



 了助にとって最大の試練は、雇用主である光國と父の因縁を知り、それでも協力してやっていけるのか、と言う心理的葛藤である。義仙との旅で、この葛藤を断ち切った了助が、身の危険も顧みず、仇敵の剣客に木刀で挑む場面は、迫力十分。手負いの敵が放った「インヘルノ」を避けるため、光圀に抱かれて川に飛び込むシーンは、2人の因縁が消えたと暗示するクライマックスだった。



 了助が、同じ境遇の少女と、将来を約束して、又旅に出るラストは、エンタメ的に嬉しくなる。光圀にとっての泰姫と同様、出番は少ないが、影響力ある女性の描き方が秀逸で、男臭いこの作品に、花を添えていた。



 いずれにせよ、作者渾身のエンタメ時代劇で、傑作である。