桜の園
桜の園
 金持ちの子女が集う私立桜園高校の経営者で校長の桜園五郎は、皆に敬慕される人格者で地元の名士だが、巨根で若い女性のアナルに執着するSM愛好家だった。死病に冒された彼は、何人もの若く美しい女性が喜んで差し出す尻を並べて犯したい、と言う男の夢を実現するために、一癖も二癖もある性技に長けた男達を学園に集める。狙いを定めた7人の美しい女生徒と教師を同意の上で性奴隷に堕とし、鍛え上げた尻穴を校長に捧げさせる、壮大な「性奴隷プロジェクトの幕が今切って落とされたのだ。 (現在更新休止中)

5-6.5月8日(月)6奴隷妻の狂乱と使用人の憂鬱(2)(9723字)

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「とても大きな子供がいるとは思えない」子持ちの中年女性の美しさを賞賛する最も陳腐な表現が、緊縛されてその大きな乳房に左右から手を掛けられた藍子にはピッタリだった。体の大きさだけなら自分より大きく成長した娘を持つ豊満な肉体の女性ならば乳房が醜く垂れ下がって来るものだが、彼女の理想的な釣り鐘型のバストはまるで少女のようにツンと尖ってそそり勃ち、重々しく張り詰めた膨らみはみじんも垂れていないのだ。もっとも先端の乳首はピンクと言うには色素が濃い上グミのように大きく熟れているし、雪白の乳肌が内部の情欲の深さを表すように血管が浮き上がって赤く染まりネットリと妖しく輝いているのは、いかにも40女らしい性への貪欲さを示しているようだった。

「奥さん、素晴らしい体だ」
「とても男なしじゃいられねえだろう」

 竜と巧は掛け値無しの本音で藍子の見事な肉体美に目を見張ってそう評し、暴漢役らしからぬ壊れ物を扱うような丁寧さで、ソッと大きな熟れた果実に手を掛ける。

「んんん~っっ!!」

 それだけのことで驚くほどの感度の良さを見せて、ギャグの下から感極まったような淫声を洩らす藍子は、男にとって理想的な女神のような女性だと言えた。媚薬をまぶした淫虐な股縄に股間を緊縛された正座の美腰はますます盛んに揉みねじられ、まるで少女が小用を我慢しているように真っ赤になって悶絶しているのがこよなく男の嗜虐欲を煽り立てるのだ。

ーーお乳を揉まれてるだけなのに、こんなに感じちゃうなんて信じられない……ああ、あなた、ごめんなさい。藍子は、も、もう、駄目、いきそおっ!

 男たちの陵辱を知らされていなかった藍子も、夫の異常な性癖からこれが仕組まれたプレイに過ぎないことには薄々勘付いていた。だが異国の卑しい使用人に長期に渡って辱められて完璧なマゾ奴隷妻に仕上がってしまった彼女は、プレイだとわかっていても「夫の目の前で無理矢理陵辱されて心ならずも感じてしまう不貞な妻」に成り切って感情移入してしまい、狂ったように激しく反応して責め手の男を喜ばせるのだった。

 重々しい豊満さなのにまるで張りを失っていない胸の膨らみをゆっくりと揉みほぐしていた2人の男が、申し合わせたように顔を寄せて先端の熟れた乳頭をチューッと吸い上げると、一際悩ましい悲鳴をギャグの下にくぐもらせた藍子は正座の上体をピンと弓なりに反らせ、ハッキリと極めてしまったことを示していた。驚くべき感度の良さであるが、そこでサッと手を離して顔を上げた竜と巧は口々に彼女を辱めてやる。

「ハハハ、乳首を吸ってやっただけでいきなりイッチまったな、奥さん。ダンナも呆れてるだろうよ」
「よほど欲求不満がたまってたみたいじゃねえか」
「何でえ、イヤイヤって首を振って。な、イッチまったんだろ? 素直になりなよ、奥さん」

 これも男の嗜虐欲をそそるマゾ女の媚態に過ぎないのだが、(イッテなんかないわ)とガックリ垂れてしまった顔をイヤイヤと揺さぶって見せる藍子の顎をしゃくった竜がそう問い質すと、すっかり彼らの愛撫に怯え切ったパッチリした目を開けた貴婦人は、弱々しくノーの意思表示をして更なる責めを呼び込んだ。

ーーこの女責められ慣れてるな
ーーチキショウ! 何ていい女なんだ。あんなエロ親父にはもったいないぜ

 本当は責められることを願っていても、簡単には屈しない演技をしてしまうのが真性のマゾ女性らしい媚態なのである。そんな気丈さを見せることでSの男は本能的な嗜虐欲を煽られて、ますますかさに掛かって彼女を責めてくれることだろう。



 幾度となく藍子を色責めに掛けて、彼女の秘めていた被虐願望をすっかり目覚めさせてしまったタクは、今遠くから覗き見ながら複雑な感情を覚えずにはいられなかった。

ーー奥様はいつもそうだった。気が強くて、俺のことを虫けらみたいに思ってて、一度イッテも絶対にお認めにならなかった。だけどそんな所が却ってそそるんだ。俺は張り切って奥様がイッちまったことを認めて下さるまで、いつまでもマンコやケツの中を舐めて差し上げたんだよな……奥様は俺が逆らったことを報告すると真様に半殺しにされるもんだから、三度も四度もイカされてしくしく泣きながらおっしゃるんだ。「イッタわよ、タク! とっとと出てお行き!」って……

 だが、今の藍子に残念ながらそこまでの気丈さを見せる余裕はないようだった。使用人による長期間の性調教で大輪のマゾの花を咲かせた完熟ボディーが用意周到な女を歓ばせるエキスパート2人に責められたのだから、彼女がすぐに夫を裏切ってメラメラと官能の炎に燃え上がり狂態を見せても、誰にも咎めることは出来ないだろう。

「何だ、こんなにしちまってるのに強情張ろうってのかい、奥さん」

 モジモジと盛んに揺さぶられている股間に手を差し入れた竜がからかうと、藍子はハッと体を強張らせて又も感極まったような淫声を鼻から洩らしてしまう。

「見ろ、もう大洪水でベトベトじゃないか。巧君、奥さんが素直になれるように、もう1回優しく乳を揉んでやってくれないか」
「わかりました。さ、もう意地を張らないで目一杯感じてくれりゃいいんだよ、奥さん」
「うふうんんっっ!!」

 無遠慮な竜の手に股縄の喰い込む股間をまさぐられ、背後に回った巧に縄目で括り出された大きな乳房を再び掴まれた藍子は、もうどうしようもないとばかりに鼻声で悲鳴を上げ、見知らぬ男たちの手に熟れ切った体を任せ始めてしまった。

「ハハハ、嫌がって見せたって体は正直だ。俺の手に乳を擦り付けて来るじゃねえか」
「さ、立つんだ奥さん。股の間が痒い痒いのを癒やしてやろう」

 いつの間にか無意識に乳房と股間を男の手に擦り付ける動きをしてしまっていた藍子はハッとして自分を立て直そうとするが、徐々にいたたまれなさが極まって来た股間の掻痒感は強烈だった。立たせようとして掛けて来た竜の手を肉付きの良過ぎる太股できつく挟み付けると夢中で痒い部分を押し当て、その手が離れようとすると(行っちゃイヤ)となかなか太股で離そうとしない有様なのだ。竜は苦笑しながら手を引き離し、藍子の首輪を部屋の鴨居からやや余裕を持たせた鎖で繋いでしまうと言った。

「よし、立ったところでいい事を教えてやろう。ダンナに見せつけるつもりで股縄を挟んだ腰をブレイクダンスみたいに思い切り振ってみな。大事な所が縄瘤に擦れて少しは痒いのが治るぞ」
「へへへ、奥さん、素直だな。スッゲえケツ振りダンスだぜ、こりゃ見物だ」

 背後からゆっくりと柔らかく大きな乳房を揉み上げている巧がそうからかったように、正にストリッパーも顔負けの大股開きでグイングインと大きく腰をグラインドさせる藍子は、最早貴婦人の仮面をかなぐり捨てて淫魔が乗り移ったかのような迫力だった。

「ハハハ、ケツの方は歯応えがあるだろう、奥さん。巧君、ちょっとよけてくれ」

ーーああ~! 気持ちいい! 気持ちいいのお~っ イヤッ! 行かないで・・・・・・うひい~っっ!!」

 乳揉み係の巧がどいたと思いきや、その背中から腰を目掛けて竜が鞭を一閃させたのだ。ビシイッ! と乾いた打撃音が響き、何発かムチを振り下ろした竜は、ガックリとうなだれてしまった藍子の顎をしゃくって聞く。

「奥さん、今ケツをぶたれて気をやっただろう。え、どうなんだ? 答えな」
「ハハハ、正にアメとムチですね。だいぶ素直ないい子になって来たじゃねえか」

 藍子は竜に見破られた通り、鞭打たれた瞬間激しく気をやってしまっており、聞かれるままにコクリとうなずいていたのだ。ミラーの向こうではもう何発か出していた真が又もや手を汚してしまい、ひたすら感心していた。

「いやあ、鞭で打たれた女が気をやってしまうとは、最高ですね」
「左様。鞭打たれた女は痛みの反作用でまんことアナルがキュッと締まるんじゃ。それで股縄をきつく喰い締めて気をやってしまったと言う案配じゃの」

 さらにその向こうから覗き見しているタクも感心仕切りであった。

ーーやっぱり巧には敵わねえな。あっと言う間に奥様をメロメロにしやがった。この分なら美幸様も……

 さらに数発気合いを入れて藍子を鞭打ち激しく気をやらせた竜は、首輪吊りの鎖を外してグッタリとなった美熟女の体を畳の上に横たえる。鞭打ちの時間はわずかだったが、打たれる度に何度も激しく気をやってしまうアブノーマルな快楽を経験した藍子が、貴婦人としてのプライドや羞じらいや慎みを全て剥ぎ取られ、従順に見知らぬ陵辱者たちに身を任せる気に陥るには十分だったろう。竜はここで鞭を捨てたが、彼らはもともと苦痛でM女性を躾けるのは好みではない。抱いてやって夢のような性の歓びを与え、骨抜きにして籠絡する。そんな元竿師とナンバーワンホストの本領が発揮されるのは、これからだ。

「それじゃ本番と行こうぜ。文句はねえな、奥さん」

 マゾの歓びを満面に浮かべた藍子は羞ずかしそうにコクリとうなずいてしまう。女優のように美しい年増女が少女のような素振りを見せるのも、男たちをますます獣性に駆り立てるようだ。

「いいのかよ、ダンナが見てるってえのに」
「中にタップリ出してやるからな、奥さん。嬉しいだろう、ハハハ……」

 竜に中出しを表明されても様子が変わらず大人しく恭順の意を表している藍子を見た真は、さすがに慌ててマイクを握った。

「ちょっと待て! それはやり過ぎだ、中出しはやめてくれ!」
「おい、ダンナがたまらなくなってあんなマヌケなことを言ってるぜ、奥さん」
「うるせえ! 今さら後悔したっておせえんだよ、そうは問屋が卸すもんか」
「さあ、邪魔が入らねえ間にやっちまうぜ、奥さん」
「だ、駄目です、やっぱり! ああ……」
「欲しくてたまらないくせに、意地張っても無駄だぜ、ハハハ……」

 理性が崩壊しかかっていた藍子も、いつにない夫の本気で慌てた大声を聞いて抗おうとしたが、縄掛けされた体を2人の男に押さえ付けられていては逃げようがない。それどころか竜の手が股縄を外しに掛かると、思わず協力して腰を浮かせてしまう始末だった。

ーーああ、だ、駄目! でも、オチンチンが欲しいの、もう気が狂っちゃいそうだわ……

 乳房揉みや尻振りダンスや鞭打ちで何度極めても、淫薬を使われてズキズキを身を切り刻むような恐ろしい掻痒感に疼き上がる前後ホールの中はまるで刺激が与えられていない。夫以外の見知らぬ暴漢に犯され孕まされると言う恐怖も、その痒みを癒してもらう魅力には勝てないのだった。と、言うよりそんなはしたな過ぎる妻を演じることで、藍子のマゾの血がより一層妖しくざわめき凄まじい興奮が理性を押し流してしまうのだ。

ーーああ、あなた、助けて! 藍子はもうこの人たちに逆らえません。中に出されても……うふうん、いい~っ!

 竜がいよいよ藍子の股縄を解き始めると、慌てふためいた真はマイクを捨てて隣室に駆け込もうとしたが、桜園校長は彼を意外に強い力で引き留めて種明かしをした。

「まあ、待ちなさい! 心配することはないぞ。あの2人はパイプカット手術を受けて種なしなのじゃから」
「種なし、とは?」
「女性を妊娠させる能力はない、と言うことじゃ」
「……何だ、それを聞いて安心しました」
「じゃが奥さんはかわいそうに、おかげでパニックを起こすかも知れませんぞ。何しろあの2人、生殖能力はないものの、人並み外れた濃いザーメンを何発も出すことが出来る、性の超人みたいな男たちですからな。奥さんにも教えて、安心させてあげますかな?」

 桜園がニヤリと笑うと、やはり真の答はノーだった。

「いや……藍子が慌てふためく所を見てみたいものです。これは楽しみだ」
「アンタも悪い男よの……」

 最愛の妻を使用人に調教させて性奴隷に堕とし、今又見知らぬ他人に責めさせて楽しむ異常な性癖の立花真を、桜園はしかし非難することは出来なかった。同じSM趣味を持つ仲間として共感出来る所も多いわけだし、娘を性奴隷調教してくれ、と言う鬼畜のような父親の願いも、桜園自身の欲望を満たす計画の一部であるのだから。

 ミラーの向こうでは、鞭打ちと連続絶頂によるほとんど仮死のような状態から、夫の中出しを禁じる声を聞き無駄な抵抗を試み始めた藍子を、男たちは楽々と押さえ付けて本番の陵辱準備を着々と進めていた。

「よほど股縄が気に入ったみたいだな。まるで糊みたいにベトベトで、なかなか外れないぞ」

 あまりにきつく喰い締めて歓びを貪り夥しい愛液で濡らしてしまった股縄は体に同化してしまったような状態でそれをメリメリと引き剥がされていく快感が藍子の抵抗を懐柔した。いくら心で抵抗しても、燃え盛る熟し切った体が男を欲しがり、縄が剥がれた後の淫口はパクパクとおののいて挿入を心待ちにしてしまっているのだ。そして上半身を押さえていた巧はボールギャグを外して迫る。

「へへへ、奥さんいいだろう? 俺のチンポをしゃぶってくれよ」
「い、イヤ! あ、あ、ああ~っっ!!」
「このデカクリを弄ってやったら、素直になれるかい、奥さん」

 竜が縄をメリメリと引き剥がしていくに連れて、そのたまらなさに女性器の中が狂おしくさらなる疼きに燃え上がるようだ。無毛のためひどく淫猥な股間に、小玉で責められていた子供のペニスほどもある巨大なクリトリスがピッと突っ立っており、それを竜がクリクリと指で転がしてやると、藍子は口を開けて喘ぎ始め巧のペニスを捻り込まれてしまった。

「いい子だ、奥さん。そうそう、上手にしゃぶってくれたら、マンコじゃなくて口の中に出してやるよ」

 巧がそんな戯れ言を掛けながら鋼のような硬度の男性自身を口に含ませていくと、もう諦めたかのように藍子は年増女らしい愛情溢れた口唇テクニックまで発揮し始めていた。

ーーああ、私、もう駄目! おちんちんが欲しいの! ああ、素敵よ、熱くて固くて大きなおちんちん……

「それじゃ、奥さんいくぞ!」

 とうとう竜が正常位で上からおおいかぶさり、刺激玉入りの凶悪なペニスを突き立てていくと、心とは裏腹に大歓びで迎え入れてしまった藍子は、自分から積極的に腰を使い始めていた。

「ああ、藍子、何たることだ……」
「立花君」

 最愛の妻を他人に犯させ中出しまで許して、その痴態を覗きながら激しく自分の逸物をしごき立てて何度も欲情を吐き出している真を見た校長は、思わず声を掛けようとしてためらう。ある考えが頭に浮かび、それを問い質すのは勇気がいることだったからだ。だが、実の娘の調教を依頼する彼の異常さの底にあるものを確かめようと、桜園はゆっくりと聞いた。

「失礼じゃが、立花君。君は奥様とのセックスでは興奮しないのではありませんかな?」
「はっはっは、やはりおわかりでしたか。桜園さんには敵いません。実はこの所ずっと、藍子と夜の生活がうまくいかないのです。彼女はあのようにとても魅力的だし、私と来たら日に何度もせんずってしまうほど欲が深いと言うのに、誠にお恥ずかしい」
「いやいや恥ずかしがることはありませんぞ。男のセックスはデリケートなもんじゃ。わしなど、孫くらいの幼い娘っ子にしか興奮してナニが勃たんのじゃから、君より重症じゃ」

 その話も盗み聞きしているタクは、複雑な思いを禁じ得なかった。

ーーチッ! 何てこった、俺が奥様を調教してやったあの苦労は何だったんだ。やっぱり一発ヤらせてもらっとくんだったな……それにしてもアイツら、活きがいいぜ

 藍子の口と女の部分を占拠した2人の男はタイミングを合わせて同時に射精していたが、すぐさま持ち場を交替して第二ラウンドに入っていた。藍子はもう理性を喪失したように自ら積極的に男を歓ばせる動きを示し、従順に中出しと口内射精を受け入れてしまう。そして新しい持ち場を与えられた一度の射精ではまるで衰えない2本の灼熱の肉棒にむしゃぶりつく口と、きつく締め付けながら揺さぶる腰の動きは、ひどく嫌らしく浅ましいものだった。

ーー藍子奥様! 俺のムスコにはズボンの上から触ってくれもしなかったのに、知らない男どものチンポにはそんなに歓んでしまわれるのですね、何と言うことだ……

 そんな苦い思いに耽るタクもしかし、自分が手掛けたかつての性奴隷である藍子の痴態にどうしようもなく興奮し、何度目かの射精で手を汚していた。

「さあ第三ラウンドだぜ、奥様」
「ま、又ですの……ああ……」
「何言ってるんだ、奥さん。俺たちよりアンタの方がもっと欲しがってるはずだ」

 竜がそんなことを言いながら、楔のように打ち込んだペニスを抜かず支点のようにして、正常位で貫いていた藍子の体を女性上位になるようひっくり返す。そしてムクムクと蠢く真っ白なお尻に、後ろから巧が迫った。目的はもちろん藍子の雄大な尻たぼの狭間にひっそりと息付く羞恥の後穴である。そして巧が尻たぼをくつろげ、おちょぼ口みたいなアナルを指で開いて逸物を押し当てると、藍子は恐怖で声を引きつらせていた。

「ヒッ! そ、ソコは……」
「知らねえってことはないよな、奥さん。変態のダンナのことだ、コチラでセックスしたこともあるだろ?」
「い、いえ……ありません」

 ミラーの向こうでは真が真顔で桜園に言う。

「本当です。私のナニが大き過ぎて、藍子は痛がるばかりでとても挿入出来ないのです」
「うむ。アナルはしっかり拡張せんといけませんからな」

 他人事ではない桜園も同情して見せる。本当に女性を歓ばせるためには、巨根の持ち主には苦労ばかり多いのが実情だ。大きい方が女性に歓ばれるなどと正反対のフィクションを信じた愚かな男が持ち物に大きな真珠など入れようものなら、一生女性を絶頂に導くことの出来ない体になってしまうことだろう。小さい物をカバーする事は可能でも、大きい物はどうしようもないのだ。「大は小を兼ねない」わけである。だが、硬度や持続力は超人的でもサイズ自体は並である巧は、自信タップリに藍子のアナルに怒張を押し当てて言う。

「大丈夫だ。これだけ真っ赤に爛れてるんだからな。奥さんもホントは入れて欲しいんだろ?」
「ああ……はい……」
「よし、決まりだな。一生忘れられないような気持ちを味わわせてやるよ、オラあっ!」

 たちまち藍子の口からはこれまでで最高のつんざくような大きな悲鳴が上がる。それは一瞬激痛に見舞われたからであるが、淫薬を盛られて既に限界近く疼き上がっていた藍子のアナルはすぐに夫以外の男根を受け入れて苦痛は吹き飛び、壮絶な痒みが癒されるのと引き替えの悪魔の肛悦が込み上げて来るのだ。おまけに女陰部にも女泣かせのソフトイボで武装された竜のペニスが挿入されており、前後を一杯に満たされた感触は最早この世のものとも思われぬ素晴らしさだ。

ーーこ、こんな……信じられない!

 暴漢に前後を串刺しにされて感じてはならない魔悦を覚えてしまった藍子は、歯をガチガチと噛み鳴らして大富豪の妻として最後の矜持を保とうとした。夫にも犯されたことのないアナルに見知らぬ男のペニスを挿入されて感じてしまうのはあり得ないことだったし、それだけ嫌悪感も抵抗感も強烈なのだ。だが、ここでも決して焦ることなく、彼女の反応を良く観察して色責めを遂行する巧と竜のテクニックは抜群だった。初めてアナルを犯された藍子に配慮して、無用な苦痛を与えぬようしばらく動かず彼女の体が順応するのを待ったのだ。

「ハハハ、おケツをヤられるのも満更じゃねえだろう、奥さん。だんだん慣れて、俺のをキュンキュン締め付けて来だしたぞ」
「こっちも、本気で食い千切られそうだ。奥さん、そのルックスで名器だなんて反則だな」
「もういいだろう、動きますよ」
「だ、ダメッ! あ~っっっ!!!」

 頃は良しと判断した巧がゆっくりと男根を引き上げ始めると、薄い粘膜を隔てて内部を満たしていた肉棒が擦れ合う超絶快感が弾けて、絶叫を迸らせた藍子は完全に堕ちた。男たちがあくまで慎重にゆっくりと、1人が怒張を引くともう1人が挿入を深めると言うコンビネーションを見せると、狂喜した藍子の方が徐々に激しく腰を使って歓びを貪り始め、次々にアクメに昇り詰めては快楽の咆吼を張り上げたのだ。こうして数え切れないほどの絶頂を味わった藍子は、いつしか白目を剥いて完全に失神してしまう。

 2人の男の性テクニックと常人離れした絶倫ぶりを目の当たりにした真は、すっかり興奮して桜園と話していたが、そこにはとんでもない内容が含まれていた。

「いやもう、お見事と言うよりありません。藍子も心ゆくまで楽しんだことでしょう」
「サンドイッチファックと言って、女性にとっては最高の感激らしいですそ。あの男たちはもっと沢山の若い娘らを毎日相手しておるのですから、奥様一人を満足させられぬようでは困りますからな」
「安心して美幸の調教をお任せしましょう。ただし」

 真はズボンの中に逸物をしまい込みやや小声で桜園に語ったが、その唾棄すべき内容は聞き耳を立てているタクには筒抜けだった。

「実の所私は今、藍子より美幸の方に性的な興味を覚えて仕方ないのです」
「ほほう、それは父親でありながら、実の娘さんとヤりたいと言う事ですかな」
「不道徳極まりない、けしからぬ父親だと、お思いでしょう。しかしZ国の王族では普通の事なのです。娘のバージンを破ってやるのは父親の務め。美幸のバージンを破るまでは私に同席させて頂き、そこだけは任せて頂きたいのです」
「それは又、大変なお願いですのう……」

 会話を盗み聞きしているタクも又怒張をしまい込むと、真の話に激怒していた。

ーー嘘を付け、このヒヒオヤジが! どこの世界にそんなバカなしきたりがあるもんか。Z国の名前を汚すんじゃねえよ!

「実は美幸には幼い頃より性教育を施して来ました。バージンとは何であるか、そしてそれを破ってあげるのはパパなんだよ、とね」
「ほほう、それは又何と用意のよろしい……奥様はご存知なのですかな?」
「もちろん藍子には明かしておりません。あれは日本人で私らの習慣は理解出来んでしょう」
「いや、しかし、それは……」

ーー困った男じゃ。さすがにわしも理解出来んぞ、そこまでやるか……

「日本人である桜園さんの前で失礼ですが、日本人は私たちをバカにしている。藍子も本当は私の事を嫌っていたのに、金に目がくらんで結婚しただけなのです。だから、性奴隷に調教するのもずいぶんと手間が掛かりました」
「考え過ぎじゃよ、立花君。藍子さんはちゃんと君に操を立てようとしたではないか」
「いえ、良いのです。そんな美しい日本人女性を屈服させることが、私にとっては大きな喜びだったのですから。嫌ってくれて、大いに結構」

 ずいぶん屈折した男だな、と思った桜園はもう口を挟もうとしなかった。日本社会で人種間差別は表向きタブーであるが、桜園を含めて心の底には確実に存在しているものだ。世間のタブーを犯し本能を解き放つ生き方を志向しているSM原理主義者の桜園は、真の心情を次第に理解して来たのである。

「ですが、美幸は純粋な日本人ではない。Z国の血も流れておるのです。私は彼女が惑わされぬよう努めて日本人たちとは離して教育し、Z国王族のしきたりを私自身が教え込んで来ました。Z国で美幸の年齢ならもう結婚していなければならない。実はすでに相手をいろいろと探しておるところですが、その前に社会勉強させるため、桜園さんの高校にお預けしました」
「性奴隷になるのも、社会勉強だとおっしゃられるのか」
「そういうことです。桜園さんの計画は、私にとっても好都合でした。ですがまずはバージンを破ってやらねばなりません。それは私の役目です」

 同じZ国人であるタクは、真の話が父娘姦を正当化するためのひどいフィクションであることを看破し、密かに美幸に想いを寄せているだけに腸が煮えくりかえるような怒りで慄えていた。

ーーただキレイなわが娘とヤリてえ、ってだけじゃねえか! いくら真様でもそれだけは許せねえぞ。俺は命を懸けて阻止してやる……美幸様の処女は俺がもらってやるよ!

 この時暗い情熱を秘めたタクは、本当に命懸けで危険な賭けに出ることを固く決意したのである。


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