第14夜 メールで不倫
メールで不倫

 2人の子供が小学校に上がり、ヒマを持て余してしまう専業主婦の主人公は、夫に内緒で男性とメールのやり取りをする「メールレディ」と言う内職を始める。が、夫との淡泊な性生活で欲求不満だった彼女は、親しくなった男性に誘われてメールで調教を受ける快楽に溺れていく。そして一週間のオナニー禁止命令を受けて悶々としていた主人公の元に届いたのは、本格的な男根型バイブレータ。これを使ってしまったら完璧に不倫だと思っても、疼き上がる熟れたカラダが我慢出来るわけもなく…… (16336字)


ーーえ? もう来ちゃった……

 愛と大樹を小学校へと送り出してホッと一息付き、テレビを付けたまま居間のフローリングにモップを掛けていた私は、いつになく早い時間に掛かって来たメールの呼び出しに驚き、ビクッとしていました。もちろん他の友達や親からかも知れません。ですが、朝8時台なんて時間にメールしてくるなんて非常識です。きっと、あの人からに違いありません。そう思って慄える手でケイタイを確認すると、やっぱりあの人、今や私のご主人様となったタクヤ様からのメールでした。

ーーアイコさん、今何をしておられますか?

 いつものようにタクヤ様の言葉はとても丁寧でした。とても「ご主人様」が「性奴隷」である私にメールをしているような言葉使いではありません。でも、それが曲者なんです。

ーーお家で部屋の掃除してます
ーー1人ですか?
ーーはい
ーーでは、今はいているパンツを見せて頂けませんか?

 ああ、さっそくえっちなご命令が来ました。口調こそ丁寧ですが、これはご命令なのです。タクヤ様の性奴隷になると約束した私には、それに逆らう事は許されません。私はその時はいていたラフなジーパンのチャックを開けてずり下ろすと、物凄くドキドキしながら薄いレースでスケスケのパンツを写メに撮ってタクヤ様に送信したのです。


 私が心臓が爆発しそうなくらいドキドキしてしまったのは、本人にお会いした事すらない「ご主人様」に、今はいているパンツの写真を送り届けるというえっちな行為のせいだけではありませんでした。

ーービチョビチョじゃないですか。アイコさんのキレイなアソコがバッチリ丸見えですよ

 タクヤ様からの返信の文字を見て、私は羞ずかしくて顔から火が噴き出そうでした。そうなんです。私のアソコはお洩らしでもしてしまったのかと言うくらいグショグショに潤っていて、薄いスケスケのパンツが完全に透明になってしまって、中の具がモロに見えてしまう状態でした。タクヤ様のご命令で陰毛をキレイサッパリ剃り落としてしまったので、自分で見ても羞ずかしくて死んでしまいたくなる程のえっちな外見なのです。

ーーどうしてそんなに濡れていらっしゃるのですか?

 ああ……その理由を正直に告白しなければならない私は、思わず唇を舐め羞ずかしい覚悟を決めねばなりませんでした。

ーーアソコがムズムズしてるからです
ーーどうしてですか? 言いたい事があるなら、遠慮なくおっしゃって下さい

 ああ、羞ずかしい……やっぱり言わなければいけないようです。今日こそは許して下さるでしょうか? 私はドキドキしながら、はしたない期待を胸に、あのえっちなお願いをメールしてしまいました。

ーーシタイんです。お願いです。オナニーさせて下さい

 私は慄える手で見ず知らずの「ご主人様」にそんな「おねだり」をメールしてしまう自分が、羞ずかしくてたまりませんでした。

 私はまだ20台前半の若い主婦です。なのに小学生の子供が2人もいる事からお察しの方もいらっしゃると思いますが、3つ年上の主人とはいわゆる「出来ちゃった結婚」でした。私が高校生の時にナンパされた彼と関係を持ってしまい、何と一発で命中。当時はまだ高校を卒業して定職にもつかず暴走族に入っていた彼と結婚する事に、親を初めとする周りの人達はもちろん大反対でしたが、駆け落ち同然に家出して強引に彼との結婚生活を始めたのです。でも私は後悔はしていません。

 彼は高校時代から暴走族の主力メンバーだった札付きの不良で、別にカッコ良くもなんともないんですけど、とても男っぽい所に私は凄く惹かれてしまいました。何より子供が出来たと打ち明けた時、予想していた「堕ろせ」などという事はおくびにも出さず、即答で「結婚しよう」と言ってくれた彼に私はホレ直してしまいました。もっとも言葉だけで結婚など出来ません。彼はこれを機に暴走行為から引退して就職し、まるで人が変わったみたいに真面目に働いてくれました。彼の言葉を借りれば、もう一通り悪い事はやってしまったから、不良は引退するのだとか。自慢するみたいで申し訳ないのですが、私は人並み以上の美人だと思いますので、私の存在が彼を更正させた、と誇らしく思いたい気持ちもあります。

 こうして始まった若い2人の不安いっぱいな結婚生活でしたが、私は無事にかわいい女の赤ちゃんを出産して「愛」と名付け、さらに2年後には弟の「大樹」をもうけました。彼は学歴はありませんが、体力と根性があるので肉体労働関係の職でバリバリと働き、経済的な心配はさほどありませんでした。そして2人目が生まれる頃にはお互いの親も2人の結婚を認めてくれて、今では2人の小学生と夫婦の幸せな家庭生活を送っているのです。主人は現在、造船所で船の補修の仕事をやっています。主には自衛艦が入港して来た時にあちこち補修したりペンキを塗り直したりする仕事で、忙しい時は何日も泊まり掛けで仕事がありますが、反対に何日も仕事がなく家でゴロゴロしている時もあると言う不規則な仕事です。お給料はとても良いみたいですが、ハッキリとはわかりません。と言うのは、主人は考え方の古い男性で、私に生活費だと言って毎月十分なお金を手渡してくれると、後は自分が使う、と言って一体いくら収入があるのやらわからないのです。ですが私は、主人のそういう昔気質の男っぽさに惹かれて結婚したのですから、仕方ありません。それに主人の年齢を考えれば、相当高額の生活費を入れてくれますので。

 主人はぶっきらぼうで、家ではほとんど私に口も聞いてくれないような男性ですが、意外にも子煩悩で休みの時はよく子供達をかわいがってくれます。休みが子供達と合わないのが悩みですが、2人の子供もパパが大好きで、これもこの人と結婚して良かった、と私に思わせてくれる事でした。

 このように不満のない結婚生活を送っている私ですが、下の子の「大樹」が小学校に入学した頃から少しだけ不満に思ってしまう事がありました。これは本当にぜいたくな不満だと思われるでしょうが、子供が2人とも学校に行ってしまうとヒマを持て余してしまうようになったのです。簡単なパートの仕事でもしようかと思いましたが、主人はいい顔をしてくれません。俺が稼いで来る金じゃ不満なのか?と言われると、そうではないのですから強くは言えません。もちろん掃除や洗濯や炊事など、やるべき家事はたくさんあります。でも時間が余ってしまうのです。学校のPTA活動やら地域のボランティアなどに積極的に関わるのも主人は嫌な顔をします。どうやら私にはなるべく家にいて欲しいらしいんです。

 そこで私はただTVやDVDを見て時間を潰すのも生産的でないと思い、インターネットで在宅で出来る副業に興味を持って調べてみました。すると主婦でも在宅で出来る仕事として、チャットレディーと言うのが人気らしい事が分かりました。これは男性の方のおしゃべりのお相手をする、と言う仕事でしたが、どうもアダルトな内容もあるらしいし、TV電話みたいに顔を出してやらなければいけないようなので、気が進みませんでした。容姿には今でも自信がありますが、万が一知った人に見られたら、と思うと顔を出すのは嫌でした。

 さらに調べてみると、そんな私でも出来そうな「メールレディー」と言うお仕事が見つかりました。これもやはり男性のメールのお相手をする似たような仕事でしたが、顔写真は不要という会社があり、これなら私にも出来るのではないかと思いました。一応名前や年齢などのデータは公開して男性の相手をするのですが、顔は隠した写真で良いらしいのです。そのかわりなるべくセクシーな衣装の写真を、と言われたのですが、これはちょっと困ってしまいました。と言うのは出来ちゃった結婚ですぐ出産と育児に追われ、同年代の友人達と遊びに出ると言う事がなかったので、色気のない普段着みたいな服しか持っていなかったからです。結局私は、この会社のサイトで他の方はどのような衣装で写真を公開しておられるのか調べ、ちょっと羞ずかしかったのですが高校時代のセーラー服を着て顔を隠した写真を自分で撮影し、送りました。もちろん本物の現役高校生に出来る仕事ではないのですが、皆さん高校時代の制服です、と言って堂々と使用しておられたのです。もうとうの昔に高校を卒業した女性の制服姿なのに、男性には大変人気があるのだそうです。さらに私はプロフィールとして、女子大生と偽って登録しようとしたのですが、会社の方から「主婦」が一番人気ですよ、と言われて正直に登録する事にしました。ただ年齢だけは3つほどサバを読んで、ものすごい若妻と言うプロフィールです。もちろん子持ちだなんて登録する必要はなく、名前も本名と全く違う「アイコ」と言う事にしました。これは主人の好きな歌手のアイコさんから取りました。私は主人を愛してますし、ついその名前が頭に浮かんだのです。

 さてただのヒマつぶしで始めた「メールレディー」の仕事でしたが、20歳そこそこの主婦、と言うプロフィールと、結構自信のあるセーラー服姿の写真がウケたのか、私は大人気でした。当然えっちな内容も覚悟していましたが、意外と普通の他愛のないメールをして来られる男性も多く、適当にお相手をしてあげると思った以上の収入がありました。そしてえっちな内容のメールにも、どうせ顔もわからないし、名前も年齢も適当なプロフィールだし、と言う気楽さで、私の方も実年齢相応にオトナの対応をしてあげて、実は自分も結構楽しんでいました。

 こういうサイトにメールしてくる男性はやはり、そもそも引っ込み思案の方が多いようで、常連で仲良くなるに連れて内容がえっちな物に変わり、相当どぎつい内容をメールして来られる方もいらっしゃいました。お互い顔見せは厳禁と言う規則でしたが、えっちな写メを送ってくれ、と言うメールが増えました。もちろんあまりにえっちなメールや、しつこく写真を要求して来るお客さんは無視したり、次からお相手を拒否したりしましたが、そういう時私はいつの間にか興奮して、羞ずかしい事に股間を濡らしてしまっている事がありました。

 実はこの仕事を始めたきっかけはヒマつぶし、と言いましたが、もう1つ主人との性生活がほとんどなく、構ってもらえない欲求不満が知らず知らず私の中に溜まっていたようなのです。主人はもともと性的には淡泊な人でしたが、2人目の子供が生まれた頃からめっきり私を求めて来る事が少なくなり、ここ2年くらいはほとんどセックスレスと言って良い状態でした。主人はあの性格ですから、私の方から夜のお誘いなどを掛ければ怒り出すに違いありません。私の方も毎日の育児で忙しかったですし、別に欲求不満を感じたことはなかったのですが、子供が2人とも学校に上がり一段落着いてみると、ヒマな時にアソコが主人を欲しがっているのをはっきり自覚するようになりました。

 そこへ「メールレディー」による、男性からのえっちなメールは刺激的でした。いつの頃からか私は、ヒマな時日中からオナニーで欲求不満を解消するようになってしまい、見知らぬ男性からのえっちなメールや写メの要求にも、時々応じてしまうアブない行為がやめられなくなりました。そんな男性達の中で最も私の心を捉えたのが、「タクヤ」と名乗る男性からのメールだったのです。

「タクヤ」様は他の人と比べると大変丁寧で紳士的な言葉使いで、他愛のない会話を楽しんでいるうちに、私はすっかり彼に気を許してしまい、だんだんえっちな内容が加わって来ても自然に答えてしまって、まるで遠距離恋愛している恋人同士みたいな気分になってしまいました。「タクヤ」様は30台の商社に勤めるサラリーマンだそうで、仕事が忙しくて恋人を作るヒマもない、とおっしゃってられました。その割に昼間からメールをくれるのが変でしたが、彼によればちょっとした仕事の合間や休憩時間を利用して、私にメールをくれるのだ、という説明でした。もちろん彼の話をどこまで信頼出来るかわかりません。むしろほとんどウソかも知れません。でもそれはお互い様ですし、ぶっきらぼうで愛想のかけらもない主人と好対照の、礼儀正しいこのエリートサラリーマン?と名乗る「タクヤ」様に、私はどんどん惹かれてしまったのです。

 「タクヤ様」からのメールはどんどんえっちになっていき、私はそれに応えて羞ずかしいカラダの一部を写メで送ったり、彼に言われてオナニーし、その感想をメールしたりするようになりました。そしていつの間にか「タクヤ」様は「ご主人様」となり、私「アイコ」を性奴隷として、メールで調教して下さる事になったのです。

ーーシタイんです。お願いです。オナニーさせて下さい

 そうメールで送ってしまった私は、「タクヤ様」からのお許しが頂ける事を期待して、もうアソコをウズウズさせ、さっき写メで送ったスケスケパンツをますます淫汁で濡らしていました。彼の性奴隷になる約束をして以来、毎日見知らぬ「タクヤ様」の事を思いながら日に何度もオナニーしてしまっていた私ですが、そんな浅ましい私を戒めようと彼は「オナニー禁止命令」を下されたのです。今日はもう5日目でした。これは少し前ならどうという事もなかったと思いますが、すっかりオナニーがくせになってしまった今の私には、とても辛い命令でした。

 もう2日目くらいから1日中全身が気怠く火照っていて、アソコがウズウズして奥の方から強い欲情が込み上げて来るのを感じていました。3日目には一番感じ易いクリトリスと乳首がピーンと石のように固く勃起を続けていて、気を抜くと振動している洗濯機にアソコを擦り付けてしまいそうになっていました。もちろん命令に背いた所で、「タクヤ様」にバレる心配はないのですが、彼とのプレイですっかり「性奴隷」気分に染まっていた私には、どうしてもズルをする事は出来ませんでした。

 この「オナニー禁止」期間の間、私は毎晩入浴して上がった後に出来るだけ羞ずかしいデザインのパンツを身に着けて、翌日「タクヤ様」にそのパンツの状況を写メで送るように言われていました。

「アイコさんが、どこまでガマン出来るか知るためです。あなたは耐えられなくなったら、パンツをビショビショにしてしまうでしょう。アイコさんは、とってもシオフキですからね」

 初めて「オナニー禁止」の命令を下さった時の「タクヤ様」の言葉は、普通なら余りにもおぞましく猛烈な嫌悪を催してしまうようなものでしたが、「シオフキ」と言われた私は全身が慄えるばかりの興奮を覚えていました。オナニーをガマンする辛さと、それによってとめどなく潤ってパンツを濡らしてしまうに違いない自分のカラダ、そして禁止を解かれてからシテしまうオナニーがどれだけ気もちいい事だろう、という期待とが頭の中を渦巻くようだったのです。

 4日目のお昼過ぎ、私はやはり家の居間で1人ぼんやりとテレビを見ていましたが、頭の中にはテレビの内容は何一つ入らず、「オナニーしたい」と言う一心で頭が占められていました。パンツはもう気持ち悪いくらいグショグショに汚れて冷たく、これを写メで送れば「タクヤ様」はオナニーを許してくれるに違いない、そう思って待ち兼ねたメールの呼び出しがあった時、私は飛びつくようにケイタイを握り締め画面を開きました。はしたない事にフローリングの床に寝そべって、許されるならばすぐにもオナニーに入れるような体勢になって。そして、すぐにその時はいていたミニスカートの奥で失禁したような惨状のパンツの濡れ具合を送信し、今か今かと待った「タクヤ様」の返信は、非情にも「明日までがんばってガマンしましょう。」でした。私は期待を裏切られて、とうとうその場でシクシクと少女のように泣いてしまいました。上も下もビショビショになり、子供達が帰って来る前によく顔を洗って泣き顔を悟られないようにしなければなりませんでした。

 それから子供達が帰宅して、夕方には仕事が早く終わった主人も家に帰り、私は家族の夕食の世話などで忙しく、オナニーをしたいという欲求を忘れる事が出来ましたが、主人が入浴を一番に終え、上の子は1人で風呂を使い、下の大樹を一緒に風呂に入れてやった時、もう私は「オナニー絶ち」によって異常な状態でした。大樹のちっちゃなおちんちんが目に入るだけで、私のアソコはキュンとおののき、くすぐったくて嫌がる大樹のおちんちんを妙に丁寧にゴシゴシと洗っていました。自分の小1の息子のペニスに欲情してしまうなんて……私はあり得ないような事態に参ってしまいましたが、カラダの中でボウボウと燃え上がり、はけ口を求めて強烈に疼き上がる欲情の炎はもうどうにも消しようがありませんでした。そんな私の窮状など全く気付かない鈍感な主人は、さっさと自分だけの寝床に潜り込んでしまいましたが、お休みなさい、と主人に布団を掛けながら、何度ここで彼に襲いかかりペニスを頂こうと思ったかわかりません。でも、この平穏で幸福な生活に波風を起こすかも知れない、そんな淫らな行為はどうしても出来ませんでした。しばらく後、主人とは別室で子供達と一緒の寝床の中でも、一体何度指を使ってしまおうか、と思った事でしょう。ほとんど寝付けないままに、私は朝を迎え、気付くとベットリと寝汗を掻いていました。それだけではありません。汗ではない液体が既にスケスケパンツの生地をグッショリと濡らしていました。

 そしてそんな私の発狂寸前の状況をご承知だったかのように、朝早くメールを下さった「タクヤ様」にグショグショのパンツを撮影して送り、返答を待つ間、私は期待と不安でもう気もそぞろでした。お約束通りなら、今日オナニーが解禁されるはずですが、もちろんそれはわかりません。「タクヤ様」の気が変わってしまったら? そんな無責任な人ではないと知りつつも、私はそうなったら彼との約束を破りオナニーをしてしまう覚悟を決めていました。そうなったらもう「タクヤ様」の奴隷ではいられません。正体は知らない同士とは言え、いやだからこそお互いの信頼関係を元に成り立っている主従関係なのですから、全てをご破算にするしかありません。私は全てを打ち明けて「タクヤ様」との関係も断ち切ろう、とまで思っていました。

 ですが、それはもちろん杞憂でした。彼からの返信は私が夢にまで見た内容でした。

ーーいいですよ、アイコさん。気がすむまでたっぷりオナニーしてかまいません

 今度はあんまり嬉しくて涙が出ちゃいました。おかげで少しオナニーに取りかかるのが遅れ、その間隙に「タクヤ様」からメールの続きが届いていました。私は、その恐るべき内容まで読んでしまいました。

ーー命令を付け加えます。今度はいくらイッテもオナニーをやめてはなりません。休みなくオナニーして、イキ続けて下さい。次にメールした時に、何回アクメに達することが出来たか、報告して下さいね。ついでにアソコの様子も写メで送って下さい。では

 今の床の上に横座りになってそれを読んでいる間に、私はおこりに掛かったみたいに、全身を激しく慄わせていました。今度はずっとオナニー続けなくっちゃいけないんだ……それはこれ以上ないくらいえっちなご命令でしたが、この時私は待ちにまったオナニーが出来る嬉しさばかりで、メールを読み終えるや否や、バッと上半身の服を脱ぎ捨ておっぱいの先っちょで石みたいになってた乳首を摘みました。それが私なりのオナニーの始め方だったからです。

「うあああっっっ!!!」

 その途端私は恐ろしい程の快感の矢にズンと貫かれ、ビックリするような大声が出ちゃいました。カラダが自然と強烈に弓なりになり、ウッと閉じたまぶたの裏に火花が散ったような気がしました。そして私は無我夢中でもう片方の乳首もクリッと摘みました。再びえっちな声が迸り、のけ反りっ放しになった私は、それだけの事で物凄い快感がカラダを突き抜けて来るのが恐ろしくなりました。そのえっちな2つのトンガリからダイレクトに子宮まで強烈な心地良さがズンズンと響いて来るんです。まるでおっぱいの先端に2つのクリちゃんが出来ちゃったみたいでした。

 私はもう完全にハアハアと吐息を荒げるえっちモードに突入し、覚悟を決めてさっき「タクヤ様」に写メを送ってしまったビチョビチョのパンツに、乳首を離した手を向かわせました。乳首だけでこんなに気持ちいいんですから、もっと感じちゃうクリちゃんを触ったらどうなってしまうんでしょう。普段からやっぱりクリちゃんはとても気持ち良い、私の最も感じちゃうポイントです。実は私、オナニーなんてした事がありませんでした。これは本当で、主人としちゃう前に経験した男の子達とのセックスも痛いばかりで、あんまり気持ち良くなった事がなかったんですけど、オナニーの快感すら知らなかったのがいけなかったと思います。若い男の子達は私のカラダに興奮して乱暴になったり、反対に臆病だったり、えっちの上手な人はいませんでしたしね。

 それは主人も例外じゃありませんでした。彼はえっちの時、まずキスしておっぱいを揉み、それからすぐに合体して、と言う全然淡泊なセックスしかしてくれないんです。私は主人が好きなのでガマンしたんですけど、あんまり濡れてないのでとても痛いです。でもそんなもんなんだろうと思ってましたし、回数を重ねるとキスとおっぱいの愛撫で気分を盛り上げるのがうまくなり、あまり痛みは感じじなくなってだんだん気持ちいい、と感じる事が出来るようになりました。それに始めの頃を主人を喜ばせるために演技で感じてるフリをしたもんですけど、夫婦生活が続いているうちに演技しないでもよいくらい気持ち良くなって来たんです。仲の良いお友達と話をしていてわかったんですけど、女性のオマンコはずっと同じ人のオチンチンとしてると慣れて来て、どんどん良くなっちゃうらしいですね。もちろん相手が好きな男性なら、ですけど。私はたぶんそういう幸せな状態でした。

 私のお友達にもいろんな女の子がいます。セックスがいいと思った事はない、と言い切る子もいるので安心してたんですけど、主人とのえっちの事を話すとみんな信じられない、と言うんです。おっぱいの先っちょをチューッと吸ってもらったらすごく気持ちいいのに、とか、アソコを舐めてもらわないの?とか。そうか。私はセックスってこんなものかと思ってたんですけど、みんなもっといろんな事を普通にしちゃってるんですね。主人は自分がする事に私が口出しする事をものすごく嫌う人なので、どうしても言い出せませんでしたが、私もお乳首をチュウチュウしてもらったり、アソコをペロペロしてもらいたくなりました。そうしてモヤモヤしてるうちに、1人えっちを覚えちゃったんです。

 主人との淡泊なセックスでもそれなりに満足してたくらいですから、私は自分がそんなにえっちな女性ではないと思ってましたが、それは全くの間違いでした。1人えっちを始めてみると、こんなに気持ちいいもんなんだ、とカルチャーショックを覚えるくらいでした。まず乳首を軽く摘んでクリクリと転がすと、それだけで頭がボウッとなり目がウルウルしちゃうくらい気持ち良くなって、私のえっちなスイッチが入っちゃいます。それからクリちゃんを探って触る快感と言ったらもう、これを知らずに20年以上生きて来たのが大きな損に思えるくらいでした。始めは着衣の上から刺激するだけでも十分でした。家の中の家具の角に擦り付けたり、振動する洗濯機をオマタで挟み付けてアソコを擦り付けながらイッチャウのがくせになった事もありました。あ、これは今でも大好きなお手軽オナニーメニューの1つです(笑)

 それから私はパンツの上から指でクリちゃんの付近をなぞる快感を覚え、さらにお風呂に入った時直に探ってみたんです。もちろんクリトリスというとてつもなく気持ち良い女性の急所がこの辺りにあるはずだという知識はあったんですけど、男の人のおちんちんと同じで、女の人にも「皮かむり」があるんだって事は、えっちなメールをくれる男性から初めて教えてもらった事でした。その人はあんまり嫌らしい事ばかりメールして来るので、あんまりまともには取り合わず自然と関係が消滅しちゃったんですけど、実は興味津々だった私はお風呂でドキドキしながら指でその辺りを探り、本当にあった皮をどけてからシャワーを当ててみたんです。その時の衝撃は一生忘れないと思ったほどでした。それまでのクリ弄りは全くの子供だましに過ぎず、シャワーの水流がムキ出しのクリちゃんに当たると強烈な快感が迸って頭の中が真っ白になったんです。

 その時私は悟りました。主人との淡泊なセックスでもある時物凄く気持ち良くなってしまった事があるのですが、それはどうやら私のクリちゃんが興奮して包皮から少しだけ敏感な露頭をハミ出させていたのを、たまたま主人のゴワゴワの陰毛がズリッと当たって擦ってくれたからだったんです。でももうその頃は主人とのセックスは数ヶ月に一度あるかないか、と言うほどに頻度が減ってしまっていました。そんな数少ないセックスの機会に、又あのラッキーな快感が味わえるとはとても思えません。せっかくクリちゃんの本当の気持ち良さを知る事が出来たのに、私をめったに求めてくれない主人が恨めしく、しかたなく1人えっちで寂しさを紛らわすよりありませんでした。クリちゃんをムキ出しにして触れるのは本当に強烈過ぎる刺激なので、ほとんどクライマックスに近付いておまんこがグジュグジュにとろけてから最後に直接触るんですが、それによってカラダがはじけアクメに達するのは、もう天にも昇る心地良さでした。

 ああ、こんな風にえっちなお豆ちゃんをムキムキにして、主人にナメナメしてもらったらどんなに気持ち良いことでしょう。性的に淡泊な彼はアソコを舐めてくれた事はないのですが、舌の繊細な感触は敏感過ぎるクリちゃんにピッタリだろうと想像されるのです。女性のお友達とえっちな話をしても、ほとんどの子がクンニって言うんですか、男の人にアソコを舐めてもらうのが一番気持ち良い、と言ってましたから。でも主人はそれどころか、何ヶ月も私に触ってもくれないんです。こうして私は無意識に欲求不満を昂じさせて、ヒマつぶしで始めた「メールレディー」の、男性とのえっちなメールにどんどんはまってしまい、最も好意を抱いた「タクヤ様」のえっちなご命令を実行して報告する「性奴隷」に自ら身を持ち崩してしまったのでした。メールだけとは言え、「タクヤ様」と私は完全に不倫を働いていると思います。もう私のはしたないカラダは彼のえっちなご命令に弄ばれる事を心待ちにしていて、四六時中淫らな行為が頭に浮かんで離れてくれないんです。もし「タクヤ様」が現実に目の前に現れたなら、私はアソコをキュンとさせて彼に夢中で抱きつき、手もなく主人を裏切ってしまう事でしょう。

ーータクヤ様。アイコは今からご命令どおりオナニーをしまくっちゃいます……ああ、あなた、ごめんなさい……

 私はいよいよ股間のえっちな尖りに手を伸ばしながら、主人に心からわびていました。主人のいないこの時、正体も知らない「タクヤ様」のメールのご命令に従ってオナニーをしてしまうのは完全に主人に対する裏切り行為です。「タクヤ様」に抱かれるのと心情的には同じ事ですから。それも何度も何度もイッテしまい、狂ったようにオナニーを続けてしまわねばならないのです。こんな事をしてしまったら、もう主人をこれまでと同じように愛する事は出来ないでしょう。貞淑な妻であり良き母であるという仮面をかぶり、偽りの人生を歩んで行く事になるのです。

「あああーっっっ!!!」

 とうとう股間にやった指がパンツ越しに、オナニーに慣れてすっかり剥け易くなり勝手に剥けてしまったクリちゃんに触れると、私は全身をズウンと突き抜ける快感に絶叫しました。もう駄目です。後戻りは出来ません。だってこんなに気持ちいいんですもの。もうどうなっても構いません……私はビチョビチョのパンツをもどかしくずり下ろすと、本格的なオナニーに突入しました。指を2本アソコに突き入れてクチュクチュとかき混ぜながら親指の腹で邪魔な皮をどけ剥き身のクリちゃんをスリスリと擦るんです。あっと言う間に強烈な絶頂が訪れ、私は大声で、いくうううっっっ!!!と叫んでいました。おっぱいとアソコを指で弄り回しながらのたうち回り、狂ったようなよがり声を張り上げる私を見たら、おざなりな行儀の良いセックスしか知らない主人は、驚いて腰を抜かしてしまうかも知れません。

 と、1回目のアクメに襲われた時、私は玄関の呼び鈴が鳴っている事に気付きました。ハッとした私は慌ててインターホンに「はーい」と答えてしまい、しまったと思いました。

「宅配便です」

ーー居留守にしちゃえば良かったんだ……

 私は後悔しましたが、うっかり答えてしまったものは仕方ありません。それに休みなくオナニーしなさいと言う「タクヤ様」のご命令も、宅配便を受け取りに出る、と言う口実があれば休む事も許されるでしょう。私はこの邪魔をむしろ前向きにとらえようと思い、そそくさと服を着て熱く乱れる息とドクンドクンと脈動する胸を何とか鎮めながら、宅配便を受け取りに出たのでした。

ーーこんな時に、一体誰からだろう?

 心当たりがなかったので訝しみながら包みを受け取った私は、差出人の名前を見てドキッとしてしまいました。そこには「タクヤ」とだけ名前が書いてあったのです。私にオナニーの解禁を言い渡すのと時刻まで合わせて送って来られた、その宅配便は一体何でしょう?うすうす勘付いていた私は、玄関に再度しっかり鍵を掛け直すと、居間に持って入った包みをワクワクしながら開けたのです。

ーーこれは!!……

 それは真っ黒に黒光りする、男性のおちんちんの形をしたお道具でした。

ーー大きい……

 私は生唾をゴクリと飲み込んで、まじまじとその「おちんちん」を凝視しました。男性の形をしていますが、主人のモノより1回り大きくて凄い迫力でした。触って見ると本物ソックリの弾力のある触感でしたが、胴体にビッシリと小さな玉のような物が埋まって凸凹しており、これがアソコに入ったらさぞかし心地良いだろうと思っちゃいました。さらに胴体の根元付近から2本の大小の枝みたいな棒が付いていて、それがクリちゃんと羞ずかしいお尻の穴を刺激するための物である事もわかってしまいました。根元付近にスイッチがあり、押してみるとその全体がバイブしながらクネクネと首を振りグルグル胴体が回転しました。すると内部に埋まった無数の玉もグルグル回転しながら蠢き、2本の小枝は本体よりずっと激しく振動していました。

 私はこんな「大人のおもちゃ」を見るのも始めてだったのですが、「タクヤ様」からオナニー解禁に合わせて送られたこのお道具を、もちろん使ってみる事にしました。すぐに又服を脱ぎ一旦動きを止めたソレを各所にセットして行きます。

ーーうああ、す、凄い……な、何コレえ!?……

 まず胴体をゆっくりとおまんこの中に挿入していくと、入口からメリメリと抉られるような鋭い快感がわき起こりどんどん挿入が深まるに連れて、その太さと凸凹した触感のもたらす充溢感に、私は腹の底から深い息を洩らして感じ入っていました。太さもさる事ながら内蔵された玉が羞ずかしいアソコの粘膜をズリッズリッと擦り上げる感触が、おぞましいんですけどとても気持ち良くてたまりません。それから小さく丸っこい枝をクリちゃん付近に押し付け、最後に細長い小枝をゆっくりとアナルに沈めて行くと、全身がワナワナと慄えるような感激が込み上げて来ました。羞ずかしいのですが、私は「タクヤ様」のご指導で、お尻の穴に潜んでいた強烈な性感帯も目覚めさせられていたんです。もっとも指以外の物を入れちゃったのは始めてですけれど。
 
 そしてスイッチを入れると、クリちゃんのブルブルがとてつもなく強烈過ぎてすぐにイッテしまい、加減が必要だとわかりました。強弱の調整も出来ましたから、ゆっくりとレバーを上げるようにしてすぐにイッテしまわないように、心ゆくまで素晴らしいバイブの快感を味わいました。おまんこの中をズリズリと回転する玉が擦り上げ、クリちゃんは痺れるような振動に冒され、そしてアナルにはズンズンと淫らな悦楽の矢が打ち込まれるんです。上手に加減しながらバイブを味わい訪れた絶頂は、それは素晴らしい物でした。いつの間にか私のおまんこが自然ときつくバイブに絡み付いて締め上げ、ますます心地良い戦慄がカラダを突き上げて来ます。

 こうして私は3回、4回と、どんどんアクメを極めていきました。「タクヤ様」に報告しなくてはなりませんから数を数えていましたが、5回目を数えるともう頭がドロドロになって他に何も考えられなくなりました。それでもやめる事は出来ません。ご命令もありましたが、私のカラダが欲しい欲しい、ととめどなく快感を欲しがって、バイブを離す事も出来なかったんです。

 6回、7回、8回……もう私は今どこで何をしているのかさえ、ぼんやりとしか認識出来なくなっていました。ただただ、気持ちいい……それだけでした。おまんこ、クリちゃん、そしてアナル。もう気持ち良くって、全てが溶け出して、自分が人間でない別の生物に生まれ変わっていくような錯覚を覚えていました。

 9回、10回……私はあり得ない領域に足を踏み入れてしまったようです。もう一心に数を数えるだけになって、意識がフッと遠のくと軽く失神していました。

 でも10回目のアクメの後で気を失っていたのはそんなに長時間じゃありませんでした。ハッと目を覚まして時刻を確認するとまだ11時過ぎでしたから。スッパダカで床の上に転がり寝ていた私は汗みずくが気持ち悪いくらいでしたが、すぐそばにカラダを外れて落ちていた黒いバイブはまだ全然元気に動いているではありませんか。「タクヤ様」は休みなくオナニーをしてイッタ回数を報告しなさいと、私にご命令されたのです。これ以上やってしまったら本当にどうにかなってしまいそうで怖かったですけど、ご命令に背く事は出来ません。私は再びワナワナと慄える手でバイブを取り、ちょうど良い強さで振動している大きな「おちんちん」をおまんこに当てがっていきました。

 あ~っっっ……メリメリと私のアソコを押し広げながら入って来たソレがグルグル回転する刺激玉で中を擦り上げてくれる気持ち良さはやっぱり素晴らしく、私のえっちな本気モードにすぐにスイッチが入りました。もう意識的にキュウッとアソコを締め付けちゃうとどんどんやる気が復活して来て、死ぬ程気持ち良い小刻みに振動するクリバイブを押し付け、前より良くなってしまったアナルバイブまでお尻の穴にズブズブと打ち込むと、天にも昇る心地良さに包まれた私は全開で強烈なオナニーを再開しました。

 私って、こんなえっちで、どうしようもないふしだらな女だったんだ……11回目の絶頂へとばく進しながら、私は自分が完全に主人を裏切り、「タクヤ様」に身も心も捧げてしまった事を確信しました。そんな心の迷いを吹っ切り、羞じらいや慎みなどとっくに喪失していた私は、再開前よりさらに凄いペースでイキ続けます。「タクヤ様」からのメールはいつ届くんでしょうか?3時を過ぎたら子供達が帰って来るんですけど、それまでに頭がおかしくなりカラダが壊れちゃうかも知れません。でも、もうどうなったっていいんです。「メール不倫」に堕ちてしまった、こんな淫らな私にまともな生活を送る権利などありませんから。それにしても何て気持ちいいんでしょう。アソコも、クリちゃんも、そして羞ずかしいアナルさえもが際限なく強烈な快楽を産み続け、私はあり得ないアクメの数を数えていました。

「アイコさん、何回イッテしまわれたのですか?」

 えっ!? とうとう私は気が狂っちゃったみたいです。メールでなく生身の男性の声で「タクヤ様」の問い掛けが聞こえました。真っ昼間から家のリビングで全裸になり色きちがいのようにバイブを使ってイキ続けていた私は、なぜだか猛烈な羞恥に襲われながらうっすらと目を開け、その生々しい幻聴に答えていました。

「に、にじゅうよんかいですわ、タクヤさま……」

 私の年齢と同じだわと下らない事を考えながら、人間業とは思われないアクメの回数を報告した私は、幻覚ではない本物の「タクヤ様」が優しく見つめていらっしゃるのを見てワッと泣き出してしまいました。

 それは鍵の掛かった家に入って来る事の出来る唯一の人、「タクヤ様」こと、私の最愛の主人だったのです。メールの時の、普段聞いた事もない丁寧な口調で。でもその格好はエリートサラリーマンではなく、むさ苦しい作業着の、いつもの仕事帰りの主人でした。

「あなた、ごめんなさい!」

 泣きじゃくりながら必死で抱きついた私を、主人は何も言わずすぐに抱いてくれました。25回目の、始めて生身のおちんちんによるセックスは、サイズではかないませんでしたが、幸福感に満ち足りた、比較するのもおかしいくらい最高に気持ちの良いものでした。

「あなたあっっ!! いい、いい、気持ちいいのおっっ!! いっちゃう! いちゃうううっっっ!!!」

 私はこれまで主人には見せた事のなかった、初めての素直な歓びを表しながらの絶頂を迎えると、もう離さないわ、とばかりに愛しいおちんちんを強く締め付けて、もっと、もっとお!とはしたなくおねだりしていました。するとこれまで性的には淡泊だとばかり思っていた主人も逞しいペニスの力を発揮して、私を愛し続けてくれました。

「そろそろ子供達が帰って来るから……」

 そんな事を呟いた主人が、何度も私をイカせてくれたおちんちんから、ぶしゃあっ!と私の中にザーメンをぶちまけてくれた時、私は30回目で最大の歓びに満ちたアクメに昇り詰めて、固く主人の背中に回した手でしがみつくと熱烈なディープキスを交わし、子供達の帰りを待つ支度をするため主人から離れる前に、こうつぶやいたのです。

「ね、ね、今晩また、えっちしよ」

 私の初めてのえっちなお誘いでしたが、主人はニッコリ笑ってくれました。

「え~ん、姉ちゃんが叩いた~」
「大樹! 男の子のくせにメソメソするんじゃありません! アンタも、もうすぐお兄ちゃんになるんだから……」

 他愛もない姉弟のケンカでベソをかいてしまった泣き虫の大樹を叱りながら、私は乱暴者のお姉ちゃんをとっつかまえ、お尻をペンペンと叩いてお仕置きします。

「愛も、お姉ちゃんなんだから、叩いたりしないの!」
「だって、大ちゃんが悪いんだもん……」

 小学校から帰って来てさっそくケンカを始めた2人を、ヤレヤレと思いながらも幸せを感じていた私でしたが、次の瞬間、ウッとお腹を押さえてしゃがみ込んでいました。

「ママ!」
「大丈夫よ。ホラ、触ってごらん。赤ちゃんが足をバタバタさせたのよ」
「ホントだ……」

 妊婦である私を気遣う愛に大きなお腹を触らせ、私は大ウソを付いていました。赤ちゃんが原因ではないんです。主人に着けられた前後バイブ付きT字ベルト形貞操帯の、アナルバイブが主人の持つ強力なリモコンで激しく振動して来ちゃったんです。あの日私達はお互いのすれ違いの性生活についてしっかり話し合いました。私は彼に嫌われないように、大人しく言われた通りのセックスしかしなかったんですけど、実は彼も同じだったんです。外見と大違いで実は小心者の主人も、私に嫌われるのではないかと恐れて、通りいっぺんのセックスしか出来ず、でも本当はSMプレイに興味があって試してみたかったらしいんですね。

「ああっ!」
「ママ……」
「元気な赤ちゃんだわ……」 

 今私のお尻の中で暴れているバイブは前と同じ太さのある、何と主人のおちんちんで型取りしたモノなんです。コレは主人からの、今夜えっちしようよ、というお誘いなんです。アナルセックスは久しぶりかも……でも、前でするのも、この大きなお腹じゃためらわれますもんね。私は、この子が女の子だったらすっごい「どM」に生まれちゃうんじゃないかしら、と思いながら、アナルの刺激が嬉しくって禁止されているのに、子供達の見つめる前でイッテしまいました。今夜は主人に打ち明けてタップリお仕置きしてもらおうと思います。

~おしまい~


プチSM千夜一夜ものがたり 第1期 目次