第58夜 ストーカーラブ
ストーカーラブ

 ポッチャリ型で勝ち気なヒロイン「舞ちん」は、無口で大人しく皆からシカトされているクラスメイトの男子からラブレターを貰ってしまう。ところが彼は、ボーイッシュだが女らしい性格の舞の親友に1年の時ストーカー行為を働いていたと言う。担任の男性教諭と良からぬ関係を持った場面を盗撮された舞は、それから悪夢のようなストーカー男の脅迫を受け、メールの指示で親友と共に耐え難い恥辱的な命令に従わされる羽目に陥るのだった。ところが、実は。(約5万1千字)

9.ご主人様の変態マゾ奴隷として完全服従(4202字)

「舞ちんは今日、正式にご主人様の奴隷にして頂くのよ」

 ノッコは私の考えを裏付けるような言葉を残すと、ビンタが怖くて何も言えなくなった私を残し出て行ってしまた。後に残された私は、もう凄まじいスリルと興奮で頭の中は完全にパニックである。ノッコはあんなことを言ったけど、誰かが不審に思ってドアを開けちゃったら? 中には裸の女の子が世にも羞ずかしい大股開きで拘束されているのだ。今度こそ本当に身の破滅ではないか。

 私は初め、パニクった頭で何とか逃げられないかともがいたんだけど、すぐにどうにもならないことが身に染みえてわかった。両手も両脚もガッチリ拘束されてて、逃げるどころか羞ずかしいオマンコ丸出しの格好を崩すことすら不可能なのだ。さらに頭を動かすとチェーンが張って首輪がキリキリと締め付けて、どうにもならない絶望感を煽った。そして手も使えずほとんど身動きが取れないのでは目隠しを外す術もなく、まもなく徒労感から私はじっとして時を過ごすよりない諦めの心境になった。

ーーうう、い、イヤ、オシリが……

 そしてパニックが少し治まって来ると、今度は唯一残されたアナルのローターがブイーンと刺激を加えて来るのが私を悩ませた。大したことのない一番弱いレベルの振動のはずなのに、いつの間にかとても無視出来ない嫌らしい快感がヒタヒタと背筋を這い上がって来るのだ。そしてハッと気付くと、チクビとクリちゃんはまるで全身のえっちな血が集まって来たかと錯覚を覚えるほど固く大きく膨らみ、ズキンズキンと脈動してるのがわかった。もしローターが貼られたままだったら、一たまりもなくハジけちゃったに違いない。

ーーああ、こ、こんなのって……ダメ、私、えっちしたがっちゃってる……

 どうしようもない絶望感と頭のおかしくなりそうな強烈な羞恥の中で、私はアナルのローターだけで軽く刺激を加えて放置されたやり方の嫌らしい意図がわかって慄然とした。私がメチャクチャに弱いオシリノアナから全身がトロトロになりそうな心地良い戦慄が込み上げて来るのだが、こんな軽い刺激では絶対にアクメに到達するなんて出来ない。これは正に生殺しだ。ズキズキと恐ろしく疼いているオッパイやアソコを弄られたら、どんなに気持ち良いだろう。「淫乱で変態でどM」だと、佐藤に繰り返しそうしつこく教育された言葉が真実であったことを今こそ悟った私は、ついにおぞましくて我慢出来ないはずの彼の手が触れてくれることを心待ちにする心境に陥ったのだ。

ーーご主人様! えっちな舞ちんのおっぱいをモミモミして下さい! クリちゃんをコロコロ弄って、アソコの入口をクチュクチュして、アナルだってもっとイジめて下さい! 私はもうあなたの性奴隷です……

 目隠しされて時の経過がわからず、永遠にも思われた長い時間が流れ、ついに個室のドアが開けられた。外気がわずかに感じられ、「ご主人様」らしき人の気配に私は一気に緊張したが、もうこの時には最後の覚悟が出来ていた。そう、私はこの人の「性奴隷」に堕とされるのだ。

「ご主人様」は全く無言のまま、しばらく時が流れる。きっと全てを晒け出した私の嫌らしい部分を見つめて下さっているのだろう。すでにウズウズと完全に発情状態だった箇所が、視線を感じてますます激しくドクドクと脈動し、体の芯からカーッと凄まじく熱いものが込み上げて来た。この人が「ご主人様」ではない、別の人だったら? という考えも頭の隅をかすめたが、そんなアブない考えすらも私の興奮を天井知らずに高めるスパイスになるばかりだった。

「アンッッ!!」

「ご主人様」とおぼしき人にソッとチクビを摘まれただけで、私の口からはイヤになるくらい色っぽい悲鳴が洩れていた。ハズカし過ぎる超ビンカンな反応だけど、もう自分の意思ではどうにもならなかった。まるで摘まれたチクビから、水道の蛇口みたいに体中に積もっていた欲情が流れ出していく気がして、私は不自由な全身をワナワナと慄わせた。さらに反対側のチクビも摘まれ、乳房を柔らかく手で包まれると、その慄えはどんどん大きくなる。そして両乳を揉まれながら、チクビをチューッと吸われた瞬間、私はイクウッ! と激しく気をやっていた。間髪を入れず反対側のチクビを吸われても同じ反応。いや快感のレベルはさらに上がり、私は体中がバラバラになりそうな強烈極まりない絶頂に見舞われていた。乳房を軽くイジられただけで、こんなに激しく2連続で極めてしまうなんて信じられない感じ易さで、私の体は壊れた機械みたいだった。

 続いてアッサリ乳房から手を離した「ご主人様」は、すでにひどい発情状態でえっちなオツユが内腿まで滴り落ちていたアソコを覗き込んで来た。その気配を感じただけで、異常に固まっていたクリちゃんはさらにググッとそそり勃ち、アソコの中からドクンと新たな果汁が溢れ出る。無言を貫いたまま手を伸ばして来た「ご主人様」は女の子の扱いに慣れているようで、上手にクリちゃんをイジり、唇で吸い、アソコの中まで軽く含ませた指でクチクチュとかきまぜてもらった私は、あっと言う間に何度も何度も極めてしまった。もう私はアンアンとよがり声も全開で、あまり歓び過ぎてドッと吐き出した液体を「ご主人様」に掛けてしまったと思う。 

 こうして性の歓びで全身をトロトロに蕩かされ、思考能力も桃色に霞む私の目隠しに手が掛けられた。いよいよ「ご主人様」との対面だ。

「ノッコ!?」

 佐藤の眼鏡ヅラを想像していた私は一瞬の驚きの後、全てを理解して深い喜びに包まれた。涙がドッと溢れ出して、泣き笑いで美形とは言い難い顔はぐしゃぐしゃになっていただろう。

「今日から舞ちんは、私のかわいい性奴隷になるのよ。佐藤なんか関係ないわ。さあ、ご主人様とお呼びなさい」
「ご主人、さま……」

 あの、おぞましいサイテー男佐藤に言わねばならないと悲壮な覚悟をしていた言葉を、目の前に立つ親友であり、長身で色白の美少女ノッコに対して口にする感激で、私の声はひどく慄えた。それから無言で唇を重ねて来た「ご主人様」の求めに応じて甘美な時間を味わった私。どのくらい愛を確かめ合っていただろうか。長々と熱烈な口づけを交わした後で「ご主人様」は確かめるようにおっしゃった。

「舞ちんは今からずっと私の奴隷だよ」
「はい、ご主人様」
「では私からプレゼントをあげるわ。飲めるかしら、私のオシッコ」

 これまでトイレの後始末を互いの口でし合ったことはあるけれど、もちろん飲んだことなど一度もない。でも私はためらいなくこう口にした。

「はい、飲ませて頂きます」
「口をお開けなさい」

 目を閉じ、上を向いてアーンと大きく開けた私の口の中に、「ご主人様」はジョーッと「聖水」を注いで下さった。それは口にたまるのが飲むより早くて溢れてしまい、辺り一面に狙いを外れた液体も飛び散って悲惨な状態になったけど、私は幸せに包まれていた。

 その後、私の両脚を自由にした「ご主人様」は全裸で手錠と首輪の嵌った私に季節外れの大きなコートを羽織らせると、首輪をチェーンで引いて個室の外へと私を誘った。校内にはもうほとんど誰もいないようだったけど、スリルと興奮と「ご主人様」に服従する歓びではち切れそうな私は、火照った体を彼女に預けるようにして寄り添い、廊下を歩いた。ふと窓の外を見ると小雨。歩きながら「ご主人様」は語り掛けて下さった。

「あの日もこんな雨だったわね」
「はい、ご主人様」
「アンタのブサネコの傘に入ってこうか」
「ありがとうございます」

 こうして相合傘で人通りもまばらな小雨の夜の通学路を寄り添って歩く2人の女子高生は、時折通りすがる人の目にはどう映っただろうか。1人は長身で制服をキチンと着こなした絵になる美少女だけど、一緒に歩いている小柄な女の子は大きなコートを羽織っただけで中は全裸と言う、とんでもない格好なのだ。一応隠してくれてたけど、よく見れば手錠や首輪だってバレちゃってたかも知れない。「ご主人様」ノッコは道すがら、全てを打ち明けてくれた。佐藤に関するストーカー話は全部彼女の作り話。私にただの女友達として以上の好意を抱いていたノッコは、私と先生とのいかがわしい関係に気付いて「ストーカー」を始めたのだ。そしてついに決定的な写真の盗撮に成功した彼女は、こんな大掛かりなお芝居を演出して、私を望み通りのレズ奴隷に仕上げてしまったのだ。

「ああっ!」

 そして例の公園の入口に差し掛かった時、堪えていたものが一気にハジけてしまった私は、「ご主人様」の足元にそう呻いてうずくまった。

「アナルでイッタのね」
「はい」
「ハズカシイ子」

「ご主人様」は、何事かと集まって来た人たちを、大丈夫です、と制して私を立たせ、人が散ってしまってから首輪を引いて、まばらな街灯だけで薄暗い公園の中へと入って行った。

「さ、誰も見てないわ。犬になるのよ、舞ちん」

 そんな言葉と同時に、バッと私を隠していたコートを奪ってしまった「ご主人様」。そして手錠を外された私は、雨でぬかるんだ地面を四つ足で歩くようにと押し倒された。

「お散歩よ、舞ちん」

ーー信じられない……ああ、でも、何これ!? 私、もう、もう……

 人目がないとは言え、公園をスッパダカの犬となって歩くと言う気の狂いそうな羞恥が私の胸をグッと締め付けるが、同時に覚えてしまったおぞましくも甘美な陶酔は、私の本格的な「どM」の目覚めだったのだろうか。まるで泥だらけの白豚みたいに汚れながら、ぬかるんだ地面を四つ足で歩く私は、自分がもう引き返せないアブない世界へと転げ落ちていく恐怖を味わいながら、絶対者となった「ご主人様」ノッコに首輪を引かれる歓びがそれを凌駕していく自分を諦観していた。アナルから再び突き上げて来た黒い歓びも、私を貶め正常な理性を破壊する。羞じらいも慎みも全てなくして「淫乱で変態でどM」な私へと変貌していくのは、まるで本当の自分に回帰していくような痛切な歓びに満ちていた。

「あなたが私からのラブレターを捨てたごみ箱よ。オシッコを引っ掛けなさい、舞ちん」 

「ご主人様」ノッコに片脚を持ち上げられて、犬のようにシャーッと小用を始めた私は、それが正常な世界との決別を象徴する行為であるかのように深い陶酔に包まれながら、いつまでもいつまでもごみ箱を汚し続けるのだった。

~おしまい~  


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