第52夜 狂った果実
狂った果実

 いじめられっ子の高校生男子が拳銃を持って教室に立てこもり、いじめグループの男女と担任の若い美人教師に制裁を加える。告白した女生徒からもひどい性的いじめを受けた彼の制裁は、生け贄になった5人の男女を拘束し、他の生徒達に輪姦させると言う狂ったもので、教室は狂気の乱交場に、と言う社会派の作品。(1万5千521字)


 その日翔太はやはり登校しなかった。

「ちょっと! やり過ぎなんじゃないの?」

 香奈子が、翔太の机の上にわざとらしく飾られた花を見て、俺に向かって口を尖らせる。

ーーよく言うわ、この女。オメエが一番翔太の包茎チンポをバカにして、最後はケリまで入れやがったくせに……

 翔太は香奈子にホレてたから、相当精神的ダメージが大きかったに違いない。だから、学校に来られなくなったんだ。それなのに……俺は、まるでクラスのいじめっ子男子をたしなめる、真面目で美形の学級委員みたいな彼女の猫かぶりを見て、女は怖い、と心に刻み付けていた。

「俺じゃねえよ」
「まっくんじゃなかったら、誰があんな悪ふざけをするのよ!」
「アイツアイツ」

 俺が教えてやると、香奈子はヘラヘラ笑いを浮かべている、お調子者のデブまで文句を言いに行った。

「よっち! ああ言うのはやめてよ!」
「いーじゃん、ピッタリだぜ」

 すると香奈子は一応ヒソヒソ話風によっちに言ってたけど、声がでかいので俺にも聞こえた。でも翔太がひどいいじめに遭っていることは、クラスでは公然の事実だから誰に聞かれたって、どうってことはないのだ。

「アッコTに知られたら、何かと面倒でしょ!」

 アッコT(ティー)と言うのは、クラス担任だ。新任の若い女の先生だから、皆結構ナメて掛かっている。翔太のいじめにも勘付いてるか知れないが、さすがに公然と刺激はしない方が懸命だろう。今のままなら、いくらでもいじめ放題に近い状態なのだから。

 この見た目は天使、中身は小悪魔と言うクラス一のカワイコちゃんにたしなめられたよっちは、しょーがねえな、と頭をかきながら花瓶を取り除いた。すると、俺たちのいじめを見て見ぬフリをしているその他大勢の連中にも、ホッと安堵の雰囲気が漂う。いじめが先生に発覚して面倒なことに巻き込まれるのはまっぴらごめん、という気分がアリアリで、俺は心の中で毒突いた。

ーーオメエらみたいなのが一番タチが悪いんだぞ……
 
 先頭に立って翔太をいじめている俺が言うのも気が引けるが、いじめに無関心な連中は加担しているのに等しい。俺たちいじめグループは男女ともごく普通の面々で、決して皆に恐がられる不良などではないのだ。あんなに露骨にいじめてるんだから、1人くらい翔太をかばって俺たちに注意の1つもすれば良いだろう。

ーー腐ってるよな、このクラス……

 翔太は昔から常にいじめの対象とされていたようで、小学校でも中学校でも長く休んでいたことがあると聞く。かわいそうだが、いじめられても仕方のない男だと思う。いつもむっつりと押し黙って、友達を作ろうと言う気がないようだ。背が低く肥満体で、動作はトロい。そのくせ頭は良くて、成績がトップクラスだと言うのも皆の不興を買う一因だ。が、何と言っても翔太がいじめの格好の標的になってしまうのは、コイツが何をされても決して抵抗せず、されるがままになっているからだ。これは致命傷だろう。

 何の抵抗もしない人間をいじめて面白いのか、って? そんなキレイ事を言うやつが俺は大嫌いだ。面白いに決まってるじゃないか。小さな頃虫を集めて羽をむしったり体を千切ったり、残虐な行為を加えて遊ばなかったか? 人間は無抵抗な生命を弄んでやりたいという、邪悪な本能を持っているのだと思う。だから翔太はいじめられるのだ。

「お早う」

 よっちが花を片付け終わった頃を見計らったかのように、その声が聞こえて俺は少しギョッとした。翔太だ! もちろん誰1人その挨拶に答えようという人間はいない。翔太に挨拶することで、いじめの火の粉が自分に降りかかって来ることを恐れているのか? そんなのは言い訳だ。俺たちはいじめられるべくしていじめられる翔太に手を出しているだけで、他の連中までいじめようなどとはちっとも思っていやしない。みんな心の奥底では翔太をシカトして楽しんでいるのに決まっている。 

 いつも判で押したように始業30分前に教室に現れ、皆にシカトされる針のむしろみたいな状況にも関わらず無表情で席についている翔太が、今日に限って遅刻ギリギリで現れたのだ。それにいつもと違って妙に大きな袋を持っていたが、そんなことを気にしている間もなく、朝のホームルームが始まりアッコTがやって来た。新任なのでまるで教育実習生みたいな黒いスーツを着ていてメガネを掛けているが、なかなかの美人で生徒には人気がある。

ーーアッコT、いいケツしてるよな……

 そしてこの先生、ガードの堅い服装の上からでもわかるナイスバディーなのだ。高校1年生の男子には刺激が強く、間違いなくアッコTをおかずにせんずりに励んでいる生徒がかなりいるだろう。何を隠そう、この俺がそうだ。俺の本命は香奈子だが、体だけなら年長の先生に軍配が上がる。

「今日はちょっとみんなに聞いてみたいことがあります」

 いつものことだが、先生の美貌とナイスバディーに見とれていると、アッコTは妙なことを言い出した。

「このクラスにいじめがあるのではないか、と言う噂があるのですが」

 それまで私語をしていた連中も押し黙り、教室は水を打ったみたいに静まりかえった。皆顔を見合わせるのもはばかられるのか、黙って下を向いているようだ。俺は慎重に目を動かして2列ほど前の翔太の様子をうかがった。するといつもと変わらず、まるで自分には無関係だと言わんばかりの様子で微動だにせず座っている。

ーー昨日あんだけ痛めつけてやったのに、タフな野郎だ……

 小学校からいじめられることに慣れている翔太だが、さすがに応えて学校を休んだのかと思った矢先のことだ。俺はさらに香奈子や、よっち、しんご、それに文江と言ったいじめグループの様子もそれとなくうかがったが、誰1人特別な様子には見えなかった。

「先生はそんな噂は信じていません。みんな、人をいじめたりしない、いい子ばかりだと思っています」

ーー甘いんだよ、先生……

 新米だから仕方ないのだろうが、俺は翔太がどんな気持ちでアッコTの甘い言葉を聞いていることかと思うと、逆に哀れに思えてしまった。鉄仮面で感情の起伏に乏しい翔太だが、もちろん普通の人間としての感情を持ち合わせていることも、俺たちにはわかっている。こいつ、あろうことか香奈子にラブレターを書いて寄越したのだ。香奈子はいじめグループだったわけでなく無関心派だったのだが、いじめグループの紅一点である文江と仲が良く、彼女に打ち明けてしまったのが翔太にとっては運の尽きだった。

 いじめられっ子の分際で、クラスのアイドル的存在の香奈子を好きになること自体、許されないことだろう。彼女を狙っていた俺はもちろんのこと、皆激怒して翔太を手ひどくシメてやろうじゃないかと言う話になり、それとなく文江が持ち掛けると香奈子も仲間に入れてくれと言ったものだから、俺たちは驚いた。香奈子は、俺たちがいない時は翔太をシカトしたりせず、普通に挨拶を交わしていたらしく、だから翔太は勘違いしたのだろう。が、だからと言って仮にもラブレターをくれた男子のいじめに加担しようとは。

ーーマジで、女の子が信じられなくなったな……

 今もツンと澄ましている香奈子を見て、昨日のことを思い出した俺は、そう思わないではいられない。昨日の放課後、俺たちは学校の近所にあるしんごの家に翔太を連れ込んだ。1人っ子であるしんごの家は、親が遅くまで帰らないので、翔太をシメるのによく使っているのだ。そこで俺たちは、香奈子にラブレターを出したことを持ち出して責め、制裁を加えてやると言い手錠で人の字に拘束してやった。その状態で、当の香奈子までいじめ仲間として登場した時、いつも無表情な翔太が激しく狼狽し、手錠を引き千切ろうと暴れた様子が、俺たちのいじめ欲に火を注いだと言って良い。情け容赦なく翔太のズボンを下ろして下半身を露出させると、巨乳巨尻のエロ娘文江がシコシコせんずって勃起させ、皮被りを罵倒しながら何度も射精させ、股間を引っぱたいたりケリを入れたりした。さらに顔にションベンをぶっ掛けたり、陰毛を1本ずつブチブチと抜いてやったり、チンポをライターの火で炙ったり……そしてその一部始終は写メで撮影したのだが、ラブレターを出した相手の香奈子にそんないじめを受けた翔太のショックは相当のものであったはずだ。

「みんな目を閉じて。先生信じてますから、絶対目を開けないでね。このクラスにいじめがある、と言う人は静かに手を挙げて下さい」

ーーはっ! きょうび小学生でも、そんなバカ正直なやつはいねえよ……

 全くアッコTは甘い。だけどいい女だから許す。当然ながら俺は薄目でクラスの様子をうかがった。さすがに何人か挙手するやつがいるだろうか。

ーーやっぱ腐ったクラスだぜ……

 結局挙手したのは、翔太本人だけ。俺はホッとすると言うより、情けなくなってしまった。どんだけ薄情なんだ、コイツら……

「ありがとう、もう目を開けてもいいわ。やっぱり先生の信じた通り、このクラスにいじめはないことが……」

 アッコTがしゃべり終わる前だった。翔太が発狂したように大声で、うが~っっと吠えた。何事かと教室中の視線が集中する中、翔太はとんでもない物体を袋の中から取り出すと、アッコTに狙いを外して銃声を響かせた。

「キャ~ッッッ!!!」

 一体どうやって入手したのか、翔太の手にした拳銃が恐ろしい発砲音と共に黒板に穴を開け煙が立ちこめると、女子は黄色い悲鳴を上げ、皆入口に向かってパニック状態となった。その中で、今まで聞いたこともない大声で翔太が吠える。

「動くなあ~っっ!!」
「ぎゃあ~っっっ!!!」
「動くな! 黙れえっっ!! 動くなあ~っっっ!!!」

 もう一発放たれた銃声と同時に、翔太と席の近いよっちがもんどりうって倒れた。足を撃たれたらしい。本物の拳銃の威力をまざまざと見せられて、俺たちは凍り付く。翔太の怒声とさらにもう一発の銃声に狙い撃たれたよっちが、足を抱えて横になり動かなくなった時、教室内に不気味な静寂が訪れていた。
 
 ふと教室内を見回すと、教壇の横付近で2発の銃弾に脚を撃たれ倒れたよっちに、翔太は拳銃を突き付けている。よっちは気絶しているが、死んではいない様子で体が時折微妙に動いていた。翔太から離れ後ろの入口めざして殺到した生徒たちは、俺も含めて銃撃の衝撃で足止めを食らい誰1人教室から出ることは出来なかったようだ。女子は皆ショックで泣きベソをかき、男子も皆顔面蒼白になってその場に凍り付いていた。

「内側から鍵を掛けろ! ドアも窓もだ、早く!」

 そう怒鳴った翔太がもう一発誰もいない空間に拳銃をぶっ放すと、仕方なく近くにいた者が鍵を掛けに動いた。と、鍵を掛けるのと同時に、外からドンドンとドアを叩く音が聞こえた。

「何をやってるんだ! 開けなさい!」

 この部屋の異変に気付いた先生たちがやって来たのだ。恐らく野次馬の生徒たちも大勢詰めかけているだろう。救いの神か、と皆がホッとしたのも束の間、翔太が信じられないような大声で怒鳴り返したのだ。

「絶対に開けるなあっっ!! 開けたら、1人ずつぶっ殺すぞ!」

 そんな恐ろしい怒号と同時にさらに一発銃声を響かせる翔太。そして女子たちの黄色い悲鳴の中にまじって、次の犠牲者となった無関係な男子の悲鳴が。

「ぎゃあ~っっ!!」

ーーコイツ、マジでヤバいぞ、狂ってる……

 翔太は何と無差別に生徒が群がっている所に発砲しやがったのだ!幸いやはり脚を撃たれたらしく命に別状はなさそうだったが、哀れな犠牲者となった男子が倒れて口からゲロを戻してピクピク痙攣しているのを見た俺たちは、今度こそ心底血も凍るような思いで微動だに出来なくなった。

「僕に逆らうなあっっ!! 騒いだり、抵抗するやつは遠慮なく撃つぞ!」

 ドアの外のドンドン叩く音も聞こえなくなった。手に負えなくなった先生たちは警察を呼んで来るに違いない。そしてその替わりに放送や先生たちの大声が、他の生徒に下校するよう指示しているのが聞こえた。こうして教室は誰1人拳銃を所持した翔太に逆らうことの出来ない、恐怖の空間と化したのだった。翔太はハアハアと息を乱しながら、相変わらずよっちに銃口を向け、その形相は今や悪鬼のように恐ろしく歪んでいた。女の子たちの泣き声はどんどんひどくなり、俺は全身にドッと冷や汗が吹き出すのを感じていた。

「今宮君、よく考えて。こんなことはやめなさい……」

 アッコTが勇気を出して、教室の後部に群がりへたり込んだ生徒たちの中から立ち上がると、前へ進み出てそう翔太に呼び掛けた。

ーー先生、恩に着るぜ・・・・・・

 この、若くて美人だけどちょっとトロくて頼りない新米の女先生に、俺は初めて素直に頼り甲斐を感じ、怯えて脚がガタガタ慄えているのに、生徒たちをかばうかのように前へ出た姿が眩しく見えた。さすがの翔太も予想外だったのか、じっとアッコTの言葉に耳を傾けているようだ。誰もが意外な担任の先生の勇気に心の中で拍手を送り、動きが止まったかのように見える翔太がまともに戻ってくれることを期待したことだろう。だがその期待は、次の瞬間翔太が無言でアッコTに向けて放った銃撃の前に雲散霧消した。外れはしたが頭の上を銃弾が通過した先生は、つんざくような悲鳴と共にへたり込み、他の女生徒たちと同じようにオンオン泣きじゃくるばかりとなる。教室中を恐怖が襲い、誰もしゃべれず翔太に逆らうことの出来ない状況に陥るには十分な衝撃だった。

「先生、このクラスにいじめなんかないって言いましたね。ウソだと言うことを証明してあげましょう」

 女の子たちの嗚咽があちこちで聞こえる教室内に他の物音は聞こえず、翔太がやけに落ち着いた口調で話す言葉に皆聞き入るよりなかった。

「このクラスにいじめがある、と思う人は手を挙げて」

 1人残らず手が挙がる。いや、ただ1人泣きじゃくりながらも顔を上げて翔太の言葉を聞いたアッコTだけが、手を挙げないという状態だった。

「自分はいじめていない、と言う人は手を挙げて」

 今度は誰1人手を挙げなかった。シカトするのはいじめているのと同じと言う認識を持っているのか、それとも怖くて人と違う行動を取ることが出来なかったのか。翔太の狂気の銃弾の犠牲になり掛かり、こうも残酷に自分の無力さを思い知らされたアッコTは、どんな思いでクラス全員が翔太をいじめていたと言う現実を受け止めていたのだろう。だが翔太は冷酷だった。

「今から僕は一番悪いやつ5人に、制裁を加える」

ーー5人だって!?

 直接手を下したいじめグループは、香奈子を入れても5人だ。だがよっちは撃たれたショックで気絶し転がっている。アイツも数に入れるつもりか、それとも……

「今から名前を呼ぶ人間に背中で手錠を掛けて寝かせろ。机をどけてスペースを作るんだ」

 皆翔太の指示に従い、すぐさま教室の後部に5人くらい並べて寝かせることが出来そうな空間が出来ていた。

「中島文江を寝かせろ。担当は……」

 翔太はよほど周到に準備していたと見えて、手錠などのヤバい品物が入った大きな袋を投げて寄越し、制裁を加える人間を捕まえる担当者まで読み上げた。エロ娘文江ちゃんを担当するのは男ばかり5人。どうやら女子を担当するのは男子、という魂胆のようだ。文江も泣きじゃくっていたが、男5人に抱えられて大人しく床に横になり、背中で手錠を掛けられていた。

「大沢伸吾。担当は……」

 しんごの担当はやはり女子ばかりだった。

「佐藤香奈子……山岡正人……」

 当然ながら名前が呼ばれ、俺は観念して大人しく8人の女の子たちの手で床に寝かされる。そして自ら背中に回した両手にガチャリと本格的な鉄製の手錠が掛けられると、その冷たい感触に俺はこれが悪夢ではなく現実に起こっていることなのだと痛感させられる気分だった。

「戸田彰子。担当は……」

ーーゲッ! マジかよ……

 翔太が制裁を加える5人目の悪いやつは、何とアッコTだった。

「……ごめんね、ごめんね、今宮君……」

 俺の隣に寝かされた先生は、泣きじゃくりながら翔太への謝罪を口から洩らす。だが静寂の中耳に入るに違いない先生の懺悔にも、翔太が心を動かされることはないだろう。何を今さら、とでも思っているに違いない。翔太の手先と化した5人の男子生徒が先生の体を俺の隣に寝かせると、ガチャリ、と冷たい手錠の金属音を鳴らした。

「服を全部脱がせて裸にしろ。それから、アシを広げさせて人の字に縛り付けるんだ。机の足を使うといい」
「いや……」
「やめて……」

 文江と香奈子がそう口にすると、翔太は怒鳴りつけて天井に発砲した。

「うるさいっっ!! 余計なことをしゃべるなっっ!!」

 再び教室中に女子の悲鳴が響き渡り、どうしようもなくなった俺たちは、異性のクラスメイトの手で生まれたままの姿に衣服を剥ぎ取られてしまい、両肢を開いて机の足に手錠を掛けられたのだった。そこへ翔太が拳銃を手にのっそりとやって来る。皆で一斉に飛び掛かれば取り押さえられそうだったが、恐怖で竦み上がった俺たちにそんな蛮勇をふることが出来るはずもなかった。

 その時教室の外から拡声器の大きな声が、銃を捨てるようにと翔太に呼びかけて来た。

ーー警察だ! 

 だが、助かった、という安堵はヌカ喜びだった。翔太は銃を捨てるどころか、大胆にも声の掛かったドアに向けて発砲して答えたのだ。翔太が自身の将来も捨て犯罪行為に手を染めてまで、クラスのいじめに報復しようと強い覚悟を決めていることがわかり、教室内には崖っぷちに立たされたような絶望感がますます色濃く漂い始めた。

 その後も翔太は警察の呼び掛けに一歩も譲らず、人質にとった俺たちの殺傷をほのめかせながら、時折発砲して女生徒たちの恐怖の悲鳴を聞かせたが、人の字に拘束された俺は次第に絶望感に打ちひしがれながらこんなことを考えていた。

ーーこいつ、いつからこんなことを計画してやがったんだ……

 拳銃や大量の手錠、そしてあっと言う間にクラスを制圧し立てこもって、俺たち5人に「制裁」を加える準備を整えてしまった見事な手管。どれをとっても頭の切れる翔太が、時間を掛け万全の計画を練ってから実行に移したとしか考えられなかった。

 高校に入学して5月の連休明けくらいから、俺たちのいじめは始まっていた。慣れない人間関係や進学校のプレッシャーで、皆いわゆる「5月病」に掛かろうとしていた頃だ。そんな時、成績は良いが人付き合いが出来ず、おまけに気弱で何をされても無抵抗な翔太は、俺たちのストレスのはけ口として絶好の獲物だったのだ。何度でも言おう。実際に手を下したのは今床に転がされている俺たち数名のいじめグループだが、無関心を装いシカトを決め込んでいた連中だって、無意識に翔太をスケープゴートにしていじめを楽しんでいたに違いないのだ。だから全員同罪だ。

 それから夏休みを挟んで今は9月。休みの間も俺たちは時々翔太を呼び出して「制裁」と言う名のストレス発散に興じていたのだから、こいつが憎悪を膨らませて、俺たち、いやこの腐ったクラス全体に復讐を企てるには十分な時間があったのだ。

 そして思春期の俺たちの「制裁」は暴力的なものよりも、性的な辱めが中心だった。その過程で文江の進学校の女子高生とは思えないえっちな本性に驚かされ、さらには隣ですすり泣いている香奈子まで醜悪な性格の悪さを見せて、俺は密かに女性不信に陥っていたところだ。

ーーや、ヤバイ……一体、何を考えてるんだ、俺……

 そこまで考えた時、両隣でシクシクと泣きじゃくっている美女たちの声に刺激を受け、ついつい横目でそれぞれの魅力的な全裸をチラ見してしまっていた俺は、不謹慎な股間の反応を覚え困ってしまった。これでは恐らく性的な復讐を考えているであろう翔太の「制裁」の、格好の標的にされてしまう。だが、一度ムクムクと頭をもたげ始めた肉塊は、極限状況の中で異様な興奮に襲われていた俺にはもうどうにも鎮めることは出来なかった。

ーー香奈子……オメエが一番悪いんだぜ

 俺は自分のことは棚に上げ、隣で全裸の体を人の字に拘束されたクラス一のカワイコちゃんに恨み言を述べたい気持ちで視線をやった。翔太に気のありそうな素振りで勘違いさせラブレターを書かせた挙げ句、掌を返したようにいじめ側に回ってやつの純情を土足で踏みにじったのだ。しかもそのいじめは、下半身を露出させて男性器をなぶるという、男のプライドを粉々に打ち砕く残酷なもので、想い人に裏切られた翔太が地獄の底に突き落とされたような気分を味わったであろうことは想像するにあまりある。

ーー意外とデカいな、香奈子……

 かく言う俺も、クラスのアイドル的存在だった彼女を狙っていたクチだが、あの豹変ぶりを見せ付けられてはとても付き合おうなどと言う気は起こらない。だが、そうであるが故に今極限状態で異常な興奮に陥った俺は、ヤケになった気分で香奈子の惨めに拘束された白い裸身を堂々と見てやっていた。もしも彼女の本性を知る前ならば、翔太の狂気の犠牲者になった彼女の裸を見るなんてかわいそうなことは出来なかっただろう。だが、こうなれば香奈子も同じ穴のムジナだ。こんな冷酷な女に何を遠慮することがある?

 こうして倒錯した心理状態に陥った俺は、隣で泣きじゃくるばかりの香奈子の裸を見つめ、思ったより豊かな胸の膨らみや先端でツンと形良く尖った乳首の眺めに、どうしようもなく興奮した。彼女が身も世もあらずと言う感じで惨めに嗚咽する姿が不謹慎にも俺の性欲を刺激してやまず、ペニスがどんどん固く大きくそそり勃っていった。

 警察の説得は根気よく長々と続けられて、時間の経過を知る術のない俺は気が遠くなりそうだった。だが翔太の意志も頑強で、まるで折れるような気配はない。下半身の暴走が高まって、痛いほどの勃起になった俺は、今度は反対側ですすり上げているアッコTの方が気になって目線を移していた。

ーー先生……

 先生は最も哀れで同情すべき存在だった。察するに、翔太は一縷の望みを持って、頼りない担任の先生にいじめられていることを告発したのではないか。それが、先生のいじめに関する問い掛けに誰1人正直に告白しないと言う、あのていたらくだ。先生が「いじめはない」と言った時の、翔太の落胆ぶりはいかばかりのものだったろう。正に神も仏もあるものかと言う心境になったに違いない。そしてついに堪忍袋の緒が切れた翔太は、この恐怖の報復を実行に移したのだ。

ーー先生は良くやったぜ……

 この春俺たちと一緒に教師になったばかりの新米なのだ。彼女なりに一生懸命努力して、それでもクラスのいじめを見抜けなかったことを責めるのは酷ではないか。その上、翔太の銃弾に晒される危険を冒してまで説得しようと試みた、あの勇気に俺は素直に頭が下がる思いだ。だが暴走する翔太を抑えることは誰にも出来ないし、やつが先生に制裁を加えるのも無理からぬことではあるのだ。

ーーく、くそっ! 俺ってやつは……

 歳を重ねるに連れて性欲の高まる女性と違い、男性はハイティーンの頃に性欲のピークを迎えると、聞いたことがある。今こんな状態なのに俺の股間の張り切り具合は爆発しそうなくらいに強烈で、いつも想像して自慰に耽っていた美形でナイスバディーな先生の全裸が隣に晒されているのに、目線がどうしても行ってしまう。そしてやはり先生の体は意外に豊満と思った香奈子よりずっと迫力があり、その巨乳は先生が選ぶ職業を間違えたのではないかと思ってしまう見事な大きさと美しい形である。絞ったら先端の大きなピンクの実から乳が出てしまいそうだと思った俺も、股間に触れられたらいきなり出してしまいそうな勃起具合になっていた。

「うるさいいっっ!!」

 警察とのあてどない交渉に焦れたような翔太が一際大きくそう吠えると同時に銃撃を響かせると、それきり外からの呼びかけは聞かれなくなった。教室内には結局何の進展もなかったことに落胆ムードが漂う。俺は半年ばかり前に、外国で銃を持って人質をとり建物の中に立てこもる事件があったのを思い出していた。その事件は警官隊が犠牲者を覚悟で突入し、犯人は射殺されたが巻き添えを喰って何人もの死者が出るショッキングな結末を迎えたはずだ。

ーーそんなことはねえよな……

 さすがに日本でそんな手荒な解決は図られないだろうが、ではこれから一体どうなるのか?考えられるのは、翔太が疲れた頃を計算して再度説得に掛かり、それでも駄目なら、慎重に犠牲者を出さぬよう警官隊の突入だろうか。教室の中には食料も水もないのだから、それで恐らく翔太は御用となるのだろう。

 だが、翔太が疲れ果てるのはいつになるのか?俺たちに「制裁」を加えるのに十分な時間はあるだろう。もうどんなに考えても翔太の報復を免れるのは不可能なようだ。そこまで考えた俺は、思い出したように体に力を入れてもがいたが、本格的な金属製の手錠3つの拘束を外すなど無理だと再認識させられるばかりで、裸の全身は後から後から大量に発汗して滴り落ち、狂ったような股間の怒張はズキンズキンと爆ぜんばかりに脈動した。

「待たせたね」

 何事もなかったかのような落ち着いた口調で、拳銃を携えた翔太がやって来た。いよいよ「制裁」が始められるのだ。翔太は俺から一番遠い、男子5人に囲まれた文江の所にまず割って入った。すると文江がつんざくような悲鳴を上げる。横目で見ると、何と翔太の拳銃が彼女の割り裂かれた股間の中心部に向けられていた。

「君は処女か?……答えろ!」
「……違います……」
「誰に犯られたんだ?……正直に言えっ!」

 なかなか口を開こうとしない文江ちゃんに焦れたかのように、翔太の銃が誰もいない床に発砲すると、とても嘘で取り繕えるような心理状態だとは思われない彼女は、驚くべき告白を口にしていた。

「……お兄ちゃん」
「やめてくれえ!」

ーーしんご……

 そう呻くように絞り出したのは、隣に寝かされたしんごだ。しんごは文江が好きなのだ。だがそれは翔太の機嫌を損ねるだけだった。

「余計なことはしゃべるなと言っただろ!」

 しんごが、ぐわっと言う苦しげな呻きを洩らす。見ると翔太の拳銃はしんごの股間を強打していた。しんごは俺と違って萎えさせているペニスを、発砲したばかりで熱いであろう銃に叩かれて苦悶したのだ。

「君は童貞か?」
「はい……」
「僕をバカにしたくせに!」

 再び肉が打たれる音がしてしんごが呻く。昨日俺たちは、翔太のことを童貞だ、包茎だ、とさんざん罵っていじめたのである。続いて翔太は、俺の隣の香奈子の股間に拳銃を向けていた。

「香奈子さんは……処女ですか?」
「はい……」

ーーコイツ、マジでバカか……

 こんなひどい悪魔のような女なのに、惚れた弱みなのか翔太の言葉はバカ丁寧で、俺は複雑な思いになる。

「それなら良かった」

 翔太がどういうつもりでそんな言葉を掛けたのか、その時は分からなかった。俺はただ、こんな純情な男の心を弄んだ香奈子に、地獄に堕ちろ、と心の中で毒突くばかりだ。

ーーテメエが一番サイテーなんだよ。ホントにバージンなのか?

 間違いなく正直に答えていた文江やしんごと違い、香奈子ならこんな状況でもしゃあしゃあと嘘を付きそうではないか。だが、翔太は一途で純情だが愚かではなかった。そのことを後から俺は思い知らされることになる。

「君は童貞か?」
「はい……」
「はっ! おまけに君も包茎じゃないか、よくも僕のことをバカに出来たもんだね」
「グェーッ!」

 翔太の手の拳銃がコチコチに勃起して戻らない俺の股間の逸物を殴打すると、その焼けるような熱さと強烈な痛みで俺はそんな情けない呻き声を出していた。そして、いじめの首謀者の俺に対する翔太の制裁は執拗だった。

「皮を剥いてやるよ……うわ、くっせー! ションベンが溜まってるんじゃねえの?」

 それは、昨日俺たちが翔太に行った辱めそのままの報復だ。

「それに、どうしてこんなにしてるんだい? いじめられて歓ぶヘンタイなんだろう、はははは……」

 翔太はさらに二度三度と拳銃で勃起ペニスを強打し、俺はその激痛で不覚にも涙がこぼれてしまうほどだった。

「先生は処女ですか?」
「……そうよ……」
「それなら良かった」

 翔太は最後にアッコTへの尋問を終えると、回りに群がった「担当」の生徒たちにとんでもない命令を下した。

「みんな順番に1人5分ずつ、こいつらのアソコを舐めるんだ! 空いてる者は体をイジり回して、男なら3発ザーメンを搾り取り、女なら3回潮を吹かせろっ! 僕がいいと言うまでやめられないぞ……」

 完全に常軌を逸した翔太の命令だったが、今や拳銃を振りかざす暴君と貸したやつに刃向かうことの出来る者はいない。俺の担当の8人の女子たちも泣きながらじゃんけんを始め、一番負けた子から股間にしゃがむと羞ずかしいばかりに固く勃起したシンボルを辛そうに口に含んだ。

ーーううっ!

 今まで口を利いたこともなく、従って女性として意識したこともない、大柄で男みたいなその子は嫌悪感も露わに、目に涙を浮かべて仕方なくくわえただけだ。当然出来るだけ口に当たらないようにホンの先端を軽く口に入れているだけだったが、それでも異様な興奮状態にあった俺にはたまらない刺激だ。

「ちゃんと喉の奥まで入れてクチュクチュしゃぶるんだっ! 男は指でワレメを開きクリトリスをナメるつもりで合わせ目をペロペロしろ! 全員しっかり取りかかるまでカウントしないぞっ!」

ーーや、やめてくれ……

 いやいやながらノドの奥まで口に含んでしまったクラスメイトが、翔太の指示通りクチュクチュとゆっくり口を動かし始めると、俺は予想外の快感にうろたえ尻穴に精一杯力を入れてこらえねば暴発してしまいそうだった。好きでないどころかほとんど関心すらなかった、いやがる女子の口の中にザーメンを出してしまうのは、俺には耐え難いことだった。

「ほら、もっと優しくおっぱいを揉むんだ。君は乳首をちゅうちゅう吸ってやれ。君はアソコとオシリの穴に指を入れろ。処女じゃないんだから、遠慮なんかいらないさ……」

 翔太は一番端の文江に群がった男子5人に細かく愛撫の指示を出しているようだった。かわいらしい童顔だけどぽっちゃりした巨乳巨尻の持ち主で、えっちなことが三度のメシより好きだとほざいている文江が、こんな状況とは言え5人掛かりで体を弄り回し舐めまくられては、とてもたまるまい。すぐにアンアンと悩ましいよがり声を洩らし始めていた。当然他の4人も余計に刺激を受けてしまう。

「よし5分たったぞ。交替しろ」

ーー助かった……

 1人目の子でいきなり出してしまいそうになっていた俺は、ホッと一息付いたが現実は甘くなかった。次に普段から割と良くしゃべる麻衣子と言うメガネを掛けた子が怯えて泣きながらたどたどしく奥までくわえて来ると、違う子の口の感触はあまりにも刺激的で、俺はあっと言う間に彼女の口の中に出してしまったのだ。するとしんごの所で、女の子たちに何やら指示を出していた翔太は目敏くそれに気付き、麻衣子に冷酷な言葉を掛ける。

「口を離すな! 一滴残らず舐め取ってゴックンするんだ!……ほら、コイツのチンコも大きくなって来ただろ、もっとしっかりくわえて!……君は首筋、君は脇の下を舐めて……君はオシリの穴を指でほじってナメナメだ……」

 麻衣子にングングと後始末をされるのも極めて刺激的で何とか気を反らそうと試みた俺が横目でうかがうと、しんごも又遠目にもはっきりわかるほど大きく勃起させてしまって担当の子にくわえ込まれてしまい、文江は最初に絶頂に達してしまったことを告げていた。

「よし、交替」

 こうしてこの狂気じみた異性のクラスメイトによる代わる代わるの股間舐めは続けられ、最も淫乱と思われる兄に処女を破られた文江は、もう我を忘れて派手によがり狂い、何度も極めて潮もタップリ吹いてしまったようだ。そして香奈子やアッコTは処女だけあって最初こそ反応をこらえていたようだが、次第にエロい声を洩らし始めて文江に負けない乱れぶりを見せるようになり、しまいには3人の美女が競い合うように盛大なよがり声を張り上げて、翔太の設定した3回潮吹きのノルマを易々とクリアしたようだった。担当の男たちも初めは翔太の指示でしぶしぶだったかも知れないが、人並み以上のカワイコちゃんとあこがれの美人先生が相手なのだ。途中から夢中で女の体にむしゃぶり付いて存分に楽しんだのに違いない。でなければ、3人の女があんなにも露骨によがり声を聞かせ狂ったようにイキまくったりはしなかっただろう。

 男の方のノルマである3発の射精はきついのではないかと思われたが、とんでもなかった。悩ましくよがり狂う女の子たちに触発されることもあるし、何より次々に交替する違う女子の口にしゃぶられる感触がたまらない。その上翔太の差し金でおしゃぶりする子以外の7人のクラスメイトが体中を舐め回して来るのだ。女の子よりずっと鈍感な筈なのに、首筋だの乳首だの脇の下だのを舐められるとゾクゾクする興奮が次々に込み上げて来て、性欲の高みから下りられない気分に陥ってしまう。とりわけ強烈だったのはアナル舐め。ペニスをくわえた子と違う女の子が尻たぼを両手の指で開いて、ヌルンと柔らかい舌を這わせて来ると異次元のアブない快感に突き上げられて、射精し萎える筈のペニスがすぐさまムクリと勢いを取り戻すようだった。

 こうして翔太がストップを掛けてくれるまでに、女たちは10回近くものアクメを告げ、俺は何と5発ものザーメンをクラスメイトの女子に搾り取られていた。8人の女子は一巡して、麻衣子の口には2度目の精液を放出していたから、時間にして約1時間だっただろうか。

「よし離れろ!」

 拳銃を片手に翔太がそう言うと、クラスメイトたちはようやく離れてくれたが、俺はもう精も根も尽き果てた気分で頭がボウッとしてうまく回らず、ただ下腹部を猛烈な虚脱感に襲われていた。

ーー俺の体、一体どうしちまったんだ……

 すぐにでも眠りこけてしまいたいような疲労困憊の状態にも関わらず、5連発と言う常識的には無謀な連続射精をこなした俺のペニスは、狂ったように強烈な勃起が治まらなかった。ひどい空腹状態だと、なぜか猛烈に性欲が高まってしまうものだが、そういう体のメカニズムなのかも知れない。

「今から、男をたぶらかす淫乱な女どもに制裁を加える」

 そんな、無口ないじめられっ子だったとは信じられない、ひどい言葉を言い放った翔太は、衆目の中拳銃を片手に文江の股間に入り込み、再び銃口を女性器に向けた。

ーーこ、こいつ、何てかわいそうなことをしやがるんだ……

 俺は自分たちが翔太に行った非道な行為は棚に上げ、やつの手にした銃口が何と文江のワレメの中にズブズブと侵入していく信じられない光景を横目で眺めていた。5人の男の愛撫によがり狂い体を燃え上がらせていた文江は、肉体的な苦痛こそ感じないようだったが、まかり間違えれば命取りになる危険でアブノーマルな行為に、童顔を引きつらせていた。

「遠慮せず、ピストルに感じればいい。ほうら、こんなイヤらしい音がするよ。べちょべちょに潮を吹きまくってるから、えらくスムーズだ……」

 翔太は銃口を男性器代わりに文江のアソコに出し入れし、ぴちゃぴちゃと卑猥な水音をさせていた。

「さあみんな、さっきのおさらいだ。ど淫乱な中島さんが拳銃で気をやれるように、ナメナメしてやってくれ」

 すると文江担当の5人が彼女の巨乳と銃口を埋められた股間に口を付けていったのだからたまらない。文江は再び性の歓びに溺れてよがり泣き、ピストルをぐちゅぐちゅとストロークされながら、とうとう感極まって絶頂を張り上げていたのだった。

「お待たせしました。今度は香奈子さんの番ですよ。みんな準備して」
「お、お願い、やめて……」

ーーこいつ、マジでやるつもりか?

 文江の股間から銃を引き抜いた翔太が、想いを寄せて無惨に裏切られたクラスのアイドルに、妙に丁重な口調で近付いていく。クラス全員を恐怖のどん底に突き落としている忌まわしい拳銃で処女を破ろうと言う翔太のやり口に、さすがの俺も戦慄を覚え、香奈子も堪え切れず無駄とわかっても必死で懇願していた。

「私のこと好きだったんでしょ、今宮君! お願いだから、そんなひどいことしないで……せめて……あなたのでして……」
「その言葉をもっと早く聞きたかったです。昨日僕がやめてくれと言ったら、あなたはやめてくれましたか、香奈子さん……ゲラゲラ笑いながら僕にオシッコを掛けて、シモの毛をぶちぶち引っこ抜いて、薄汚い包茎チンポにケリを入れてくれたじゃないですか……」

 翔太はこれまでの思いを全てぶつけるかのように、途中から泣き声になっていた。

「制裁を加えさせてもらいます」

 静かにそう言った翔太は容赦のない銃口で香奈子の股間を抉り処女の鮮血を散らすと、5人のクラスメイトの淫靡な協力で、堕ちたアイドルに屈辱のアクメを味わわせていた。続いてアッコTのバージンも拳銃で奪ってしまった翔太の目には完全に狂気の色が宿り、続いて下した命令は、妙におかしな機械のごとき感情に乏しい口調だった。

「今度は1人ずつ順番に犯すこと。男はありったけの精液をまんこの中に注ぎ込むこと。女は、男が枯れ果てるまでありったけの精液を搾り取ること」

 翔太の命令を聞いたクラスメイトたちはまるで操り人形のようにわらわらと俺たちを取り囲み、非現実的な悪夢のごとき性の狂宴が始まった。俺の所に来た名前すら思い出せない大人しそうな女の子も、きっぱりとスカートの下の下穿きを脱ぎ捨てると、セーラー服のままどうにも戻らない勃起しっ放しの俺のペニスの上に腰を下ろして、繋がって来た。

「い、痛い……」

 どうやら処女だったらしいその子はしかし、すっかり興奮していたのか出血したアソコをジュクジュクに潤わせており、そのまま繋がって腰を上下させ歓びを貪るのに支障がないようだった。

ーー狂ってる。俺も、この腐れ切ったクラスのやつらも……

 1人目の子がアクメに到達して離れるとすぐさま新たなバージンのまんこがやって来て、さらに3人目のまんこが上から繋がり積極的に蠢き始めた頃、俺の意識は朦朧としてわけがわからなくなって来た。

「ばーっか!」

 最後に俺の意識に残ったのは、狂ったように乱交に励むクラスメイトたちに小便をぶっかけた翔太が、見たこともない明るい笑顔で一言そう言い残すと拳銃を放り投げて寄越し、警察に投降するため自ら教室を出て行く姿だった。

~おしまい~


プチSM千夜一夜ものがたり 第3期 目次