第56夜 女子能力開発研究所
女子能力開発研究所

 父子家庭で、引きこもりに陥った高校生の娘に邪な感情を抱き、下着や生理用品で自慰行為に耽っている変態な父親。同じような境遇の知人が、不良に走った娘を矯正させたと言う施設に自分の娘も預けるが、そこでは過激なSM行為によって少女の性的フラストレーションを解消する、とんでもない治療が行われていた。施設から希望してSMグッズを持ち帰ったと言う、完璧な美少女に戻った娘に父親はあらぬ期待を抱くのだが。(約4万9千字)

4.研究所の見学(2)(9839字)

「もうご質問がなければ見学に参ります。研修生を連れて来て下さい」

 俺たちは渡されたチェーンで、当てがわれた少女たちを犬のように引いて行くことになった。中学生の子は嵌口具のせいでしゃべれないようだが、ももこちゃんは四つ足で首輪を引かれる屈辱的な仕打ちにも関わらず、

「どうかよろしくお願いします」

 と実に丁寧に挨拶して頭を下げていた。

「この子たちは矯正期間は長いのですか?」
「小学生の子は22日目です。中学生の方はまだ18日目くらいですから、全然未熟でございます」

ーーこれでもまだ研修日が残っているのかよ……

 俺の目には従順なペットのようにふるまう少女たちは十分に「矯正」されているように見えるのだが。やはり聞きしに勝る徹底的な矯正教育が行われているようだ。

「こちらが第一研修室です。入所して5日間はこの部屋でさまざまな検査を受けながら、研究所の決まりなどをみっちり教え込んでいきます。ちょうど今2人心理検査を受けているところです」

 第一研修室は最初の部屋だから大したことはないのかと思いきや、とんでもなかった。これも所長の生体反応で開いたドアの向こうには一面ガラス張りの仕切りがあって、2人の女の子が何と全裸でこちらに向かって机に座り、パソコン画面を見ながらマウスらしきものを操作していた。

「こちらにお座りください」

 そしてガラスの仕切りからギリギリの至近距離に見学者用の椅子があったのだが、そこに座ると検査を受けている少女たちの股間がバッチリ見えてしまうのだ。

「これはマジックミラーではありませんから、研修生の方からも人に見られていることをしっかり意識することができます。これも研修の1つですから、どうか穴が開くほどしっかりこの子たちの体を眺めてやってください」

 温泉街でよくあるババアのストリップショーなど見たくもないが、学齢期の女子の秘め所を至近距離から拝めるとは。和田さんの、1万円払ってもおつりが来る、という言葉は本当だった。さらに、椅子に座った俺の股間にはももこちゃんが入り込んで上目使いで聞いて来る。

「ご奉仕させて頂いてもよろしいですか?」

 小学生にしては立派過ぎる敬語を使いこなすももこちゃん。俺はもちろん許可をして、彼女の頭をよしよしと撫でてやりながら、ミラーの向こうの検査の猥褻さに息を飲んでいた。

「2人とも高校生です。田中さんの前は不良仲間に染まりシンナーを吸って退学させられた生徒です。和田さんの前の子は、重度の引きこもりでもう2年間部屋から一歩も出たことがありませんでした」

 俺の前の女子は髪を変な色に染めたままだったから、まだ入所したてなのだろう。和田さんの前の女子も髪の毛を伸ばし放題で、ホラー映画に出て来る呪われた少女みたいだった。

「髪の毛などはおいおい矯正して参ります。体も見苦しいのですが、入所したばかりですのでご容赦ください。退所までには必ずシェイプアップさせますので」

 シンナー中毒と引きこもりと言うだけあって、2人とも若さのかけらも感じられない不健康そうなたるんだ体付きだった。特に引きこもりだった子はブヨブヨの脂肪の塊みたいだ。その脂肪の塊が全身に大粒の汗を滴らせている姿はまさしくバケモノと言っても過言ではない。

ーー彩美も大差ないだろうな。あのまま放っておけば、いずれこんなバケモノに……

 俺はどうしても我が娘と比べてしまう。まだ引きこもり歴が少ないから、2年も引きこもっていた少女ほどバケモノ化はしていないと思うが。

「こちらの声などは一切向こうには聞こえませんが、彼女たちの声は増幅されてこちらに聞こえる仕組みになっています」

 確かに向こうの娘たちがマウスをカチカチと操作している音までしっかり聞こえて来る。が、何と言っても2人が妙に悩ましい鼻声を仕切りに洩らしているのが卑猥で、俺はももこちゃんの口内で肉塊をビクビクとおののかせた。

「乳首をご覧ください。電極を取り付けています」

ーー電極だって!?

 よく見るとシンナー娘の両乳首には細いコードが延びており、何と針のような電極がブスリと乳首を貫通していた。

「鍼灸の専門知識のある教官が、麻酔を施してから処置しておりますので、体を傷つける心配はありません。電極はクリトリスにも刺しております」

 何と言うことだ。俺がまさかと思い乳首から視線を下にやると、確かに良く目をこらさねば見えないくらい細いコードに繋がった小さな電極が、いたいけな少女の股間の突起を刺し貫いているのがハッキリ確認出来るではないか。普通のSMクラブではまずお目に掛かることの出来ない残虐なピアッシングに、どんどん興奮が高まる俺はももこちゃんの口腔を怒張で突き上げていた。

「ふうんんっっ!!」
「んああ~っっ!!」

 その時ひどい苦痛を訴えるような呻きが聞こえて来て、はっと見ると2人の顔も恐ろしく歪んでいた。2人の口はボールギャグで塞がれていたが、それでも洩れ聞こえるくらい強烈な絶叫なのだろう。

「脚は出来るだけ開いて見学者に羞ずかしい箇所をよく見せるよう言っておいたのですが、あなたたちの視線を羞ずかしがり脚を閉じようとしましたのでセンサーが感知し、電極を通じて激しい苦痛が与えられたのです」
「うふうんっ!」
「あはあ~っ!」

 そんな恐ろしい所長の説明が終わった頃、今度は明らかに性的な喜悦を訴える呻きが聞こえた。苦痛に歪められていた2人の表情もだらしなく緩んでいる。

「ちゃんと脚を大きく開き直したので、今度は快感が与えられました。どうやら2人とも失禁したようですね。潮吹きかも知れませんが、いずれにしても娘たちが激しい感覚に襲われたことはおわかりでしょう。地獄の痛みの直後の快感はきっと天国のはず……」

 おわかりどころか、シンナー娘がハッキリと股間から水しぶきを吹き上げるのを目撃した俺も「激しい感覚」に襲われて、ももこちゃんの口の中で又も暴発してしまっていた。彼女はもちろん喜んで後始末に精を出してくれる。俺はハーレムの王様になったような気分だった。

「このようにして、決まりや命令に従わないと厳しい罰が与えられ、素直に従えば素晴らしいご褒美が与えられることを、5日間で体に叩き込むのです。どんなに素行の乱れた不良娘でも、半日もすれば羊のように大人しくなりますよ。引きこもり系の子だと、もっと効果はてきめんです」

 心理検査を受けている2人はもう苦痛に晒されることもなく、至福の表情を浮かべ素直に検査を受けているようだった。

「そしてこの5日間で、徹底的に身体と心を検査します。身体検査では体中くまなく性感帯の所在をチェックし、どのような刺激で快感を得る傾向があるのか調べ、今後の矯正メニューに反映されるのです。例えばアナルが感じ易い研修生は、浣腸やアナル開きなどが重点的に施されるわけです。そう言えば、失礼ながら奈津子さんはその典型でしたね」
「は、はあ、確かにそのようで……」

 突然娘の話を出された和田さんは頭をかいていたが、俺もあのサンドイッチファックを思い出して、そうだったのかと納得していた。奈津子さんは研究所で1か月間徹底的にアナルを開発されて、あんな素晴らしいセックスの女神のような体と心を手に入れたのだ。

「心理検査も徹底して行いますが、嘘を検知すると苦痛を与えるので、かなり真実味のある検査結果を得ることが出来ます。何度も引き合いに出して申し訳ございませんが、奈津子さんはこの段階で相当強いマゾ傾向があると判断され、それを伸ばすように矯正教育を施したのです」

ーーこんな検査をしていたら、どんな女の子もマゾになっちまうんじゃないのか?

 俺はふとそんな疑問を抱いたが、黙って聞いていた。男にはわからない極めて鋭敏な性感帯であるクリトリスと、乳首をブスリと貫いた電極の刺激はいかばかりか凄まじいものだろう。俺は2発目の精液を抜いてくれクチュクチュと口を動かしていたももこちゃんに聞いてみた。

「ももこちゃんも、あんな針を大事なトコロに刺されたの?」
「うん。いい子にしてると、とっても気持ちいいんだよ。だけど言いつけを聞かない悪い子は、すっごく痛いの。だからももこはいい子にする」

 非常にわかり易く効果抜群の教育だ。俺はこんな小さいのにすっかり被虐の歓びに染まっているももこちゃんを見て、この研究所では「どM」の女性を教育しているのに違いないと勝手に判断していた。それはごく普通の性癖の男性にとっては歓迎すべきことだろう。俺も無論そうだ。

ーー彩美もどMの「いい子」になってくれるだろうか?

 俺はもう娘を預ける気になって、妄想を膨らませていた。今は見る影もなくなりつつある彩美がお人形さんのような美少女ぶりを取り戻し、「お父様」と俺を呼んで、小ぶりな口で「ご奉仕」してくれるのだ。そして夢にまで見た愛娘とのベッドイン。実の娘を孕ませるのはさすがにヤバいが、アナルなら……俺が望めば、研究所で鍛えられるであろうかわいいお尻をどMの彩美は差し出してくれるはずだ。

 こうして現実と妄想の双方で全身が打ち震えんばかりの興奮に包まれた俺は第一研修室を後にし、次の部屋へと向かった。第二研修室からはまるでSMクラブに置いてあるような拘束装置や性的拷問道具が何部屋にも渡って置かれ、誰もいない部屋も多かった。陰毛剃り取りや浣腸、拘束くすぐりや電動の快楽器具による責めなどオーソドックスなものから始まりさまざまな「研修」が用意されていたが、俺が意外に思ったのは、鞭打ちや蝋燭、三角木馬、と言ったおなじみのSMプレイ的研修は一切なかったことだ。所長によれば、研修生の体を傷つけたり痕跡を残す危険があるものは避けているそうだ。

 確かに苦痛ではなく娘たちの羞恥を煽り快楽を味わわせるような「研修」ばかりに思われた。第一研修室での5日間でコッテリ油を搾られてすっかり従順になった女の子たちの続く部屋で時折見かける姿は、羞ずかしい研修を唯々諾々と受け入れ、被虐の歓びに表情をだらしなく緩めているように見えた。見学者側に聞かせる声も、うら若い未成年の少女たちとは思われぬ、艶かしいアヘ声やアクメを告げる甘い悲鳴ばかりで、俺たちも飼い犬のように股間にじゃれて来るかわいい研修生に何度も精を抜かれてヘトヘトになった。

「第2クールの5日間では、1日何十回もの絶頂を経験させ、女の子たちの性への抑圧を徹底的に解放してやります」

 大真面目にそんなことを言う所長に、俺は冗談半分で聞いた。

「これではひどい淫乱になって、手が付けられなくなるのではありませんか?」
「それが彼女たちの本来持っている女子能力を目覚めさせるということなのです。しかし残りの20日間では肉体だけでなく精神面の教育もしっかり行いますので、決して誰かれ構わず男を求めて遊び回るようなふしだらな娘に育つことはありません。むしろ、これと決めた男性に一生操を捧げ貞淑にふるまう、理想的な女性に育つはずです」

 俺はたくさん精を抜かれて足元がフラついている和田さんを見て、所長の言葉に納得した。奈津子さんは確かにそんな女性に育ったのだ。そして心優しいばかりに不遇を囲っていた彼の人生を一変させバラ色に変えてくれたのである。

ーー俺も彩美と……

 血の繋がった親子である俺たちは和田さんのように結婚するわけにはいかないが、どうしてもそれを想像し期待してしまう。

 研修室はまだ倍以上あるみたいだが、二桁近い射精を果たした俺たちはリタイヤし、それ以上の見学は固辞して所長室へと戻った。

「ご希望ならば、この子たちの下着をお土産に差し上げます。よろしければご自分で脱がせてお持ち帰りください」

 所長に言われた俺は、四つ足で立っているももこちゃんのスカートの中をまさぐり、完全におもらし状態の子供っぽいアニメプリントのパンツを脱がせてありがたく頂戴した。和田さんはさほどフェティッシュな興味はないはずだが、やはり中学生の子の股間をチェックして楽しんでいるようだった。全くこれだけでも1万円出して惜しくない。素晴らしい見学だった。

「お客様、今日は本当にありがとうございました」

 度重なるフェラ抜きという過酷な任務を終えたももこちゃんは、ニッコリ笑って礼儀正しく頭を下げると、中学生と一緒に所長に連れられ部屋を出て行った。そして戻って来た所長は別の少女を連れて来たのだが、彼女は鎖に繋がれたり四つ足で歩いたりはせず、ごく普通でメガネを掛けた真面目そうな生徒に見えた。ただしブレザーの制服のスカートはかなり短い。奈津子さんの高校の制服かも知れない。所長が言った。

「最終段階に入った研修生です。最後に伸々塾で同学年の授業を何時間か受けさせ、真面目に出来ることを確認してから退所と言う運びになります」

 なるほど。珍しくまともな内容だなと思ったら、これにも裏があった。

「ただし研修の成果を最終確認するため処置を施してあります。せいらさん、スカートをめくってお客様にお見せしなさい」
「ああ……羞ずかしい……」

 あんな淫らな「研修」を1か月近く受けて来たと言うのに、羞恥心を磨耗させていないのも教育の成果なのだろうか。せいらと呼ばれた、一見ごく普通の真面目そうな女子高生は、羞じらいを満面に浮かべながらミニスカートを両手で持ち上げていった。するとせいらさんは、ムチムチした若さ溢れる太股の付け根にピッチリと喰い込む黒革のパンツをはいていたのである。所長は嫌らしい手付きで何だかモッコリと膨らんでいる黒革パンツの前部を撫でて言う。

「せいらさん、あなたのおまんこには今何が入っていますか?」
「男の人のおちんちんの形をしたお道具です……ああ、羞ずかしい……」
「あなたはおちんちんが好きですか?」
「はい、せいらはおちんちんが大好きです……ああ……」

ーーこんな真面目そうな子が!

 まるで大人しく生真面目な学級委員のように見えるせいらさんの羞じらいながらのふしだらな告白に、俺は心を動かされていた。すっかり精を搾りつくされたように感じていた股間が性懲りもなくムズムズするのを感じたくらいだ。そして所長の嫌らしい尋問はさらに続いた。

「後ろを向きなさい」

 俺たちに見せ付けるように、せいらさんの引き締まったお尻を撫で回しながら所長は続ける。

「ここには何が入っているのですか?」
「ああ……お、おちんちんです……」
「ほほう。前のとどちらが大きいのですか?」
「同じくらいです」
「どんな気持ちですか?」
「…… キモチイイです……」

 メガネ娘はどうしてこんなに劣情を煽るのだろう。俺は枯れ果てたはずの股間で、新たな生命の息吹がムクリと鎌首をもたげて来るのを感じていた。

「あなたは羞ずかしいお尻にまでおちんちんを受け入れて歓びを覚えてしまうのですね?」
「はい。せいらはおまんこにもオシリにもおちんちんを受け入れて歓んでしまう、とてもえっちな女の子です……」

 恐らくこんなわざとらしい口上も教育の成果なのだろうが、優等生っぽい端正なマスクを湯気が出そうなほど羞恥に染めて隠語を述べるせいらさんに、俺はすっかり当てられてしまい、股間がついに奇跡的な回復を始めていた。極めて冷静そうに見えた所長も矯正教育の成果が嬉しいようで、相好を崩しさらにもう一撫でせいらさんのお尻を撫でると言ったのである。

「よしよし、すっかり素直でいい子になりましたね。お浣腸されただけで、大泣きしていたせいらさんとは別人のようです。それではご褒美をあげましょう」
「ありがとうございます!」

 すると既にそうするようにしつけられているのか、嬉しそうに感謝の言葉を述べたせいらさんは、両手を首の後ろに組む姿勢をとった。

「前を向いてお客様によく見て頂きなさい」
「はい。お客様、どうかせいらのえっちなご褒美を見てください」

 ペコリと頭を下げるメガネ娘に向けて所長はリモコン装置を操作した。せいらさんすぐに、ああ~っ! と悩ましく鼻声を洩らして体をくねらせる。

「授業に出る研修生には、胸と股間に黒革の快楽装置を着けさせています。せいらさん、おっぱいは気持ちいいですか?」
「は、はい……もう、トロけてしまいそうです、ああんっ!」

 高性能のリモコンバイブの類なのだろう。所長が一々責める箇所を告げながらリモコンを操ると、せいらさんはその部分がどれだけ気持ち良いのか告白しては制服に包まれた体をガクガクと揺さぶって悶絶し、俺たちの目を大いに楽しませてくれた。

「では、あなたの一番好きなアナルですよ」
「お、おシリいいっっ!! ああ、せいらはオシリでイッテしまいます!……い、いぐうううっっっ!!!」

 アナルを責められると知ると、しつけよろしくサッと後ろを向いたせいらさんは、やや前かがみになり俺たちに見せ付けるようにミニスカに包まれたお尻を狂ったように激しく揺さぶり生々しい歓喜の声を張り上げながら絶頂を迎えていた。

ーー何てことだ、あり得ない……

 ももこちゃんに10発近く精をしゃぶり取られて、ザーメンの一滴も残っていないかと思われた俺の股間は、浅ましいことに何とも見事に勃起させてしまっていた。するとそれを見逃さず所長が言う。

「せいらさん、こちらのお客様はあなたがお尻でイクところを眺めて、たくましくさせておいでだ。ご挨拶して奉仕させてもらいなさい」

ーー待ってくれ!

 俺はさすがにヤバいのではないかと健康上の懸念を拭いされなかったが、真面目な学級委員タイプのせいらさんは、いそいそとやって来て股間にしゃがみ込み、上目使いで聞いて来た。

「せいらのオシリえっちで興奮して頂き、本当にありがとうございました、お客様。ご奉仕させて頂いてもよろしいでしょうか?」
 
 空砲っぽいが、俺の股間はもうどうにも治まりが付かないくらいガチガチに勃起しており、性懲りもなくせいらさんに「ご奉仕」の許可を出してしまった。

「お願いします」

ーーううっ! ももこちゃんと違う口の感触だ……

 すると別の女の子の口唇の感触は異常な酷使に遭っている俺のムスコには新鮮な刺激となって、枯れ果てたかと思われた欲情が新しく体奥からこみ上げて来るのである。俺はメガネ娘の「ご奉仕」から何とか気を紛らわそうと、所長に質問した。

「せいらさんは、なぜここに来たのですか?」
「引きこもりですよ。最近はとにかく多いのです。しかし、こんなに立派に矯正されて、恐らくもう大丈夫でしょう」

ーーああ、彩美……駄目だ、又出ちまう……

 逆効果だった。俺はほぼ同年齢でよく似たタイプのせいらさんに彩美の姿をダブらせてしまい、もう何発目だかあやふやなほど繰り返された射精で彼女の口腔をベットリと汚すと、下腹部に差し込むような痛みと猛烈な虚脱感に襲われながらメガネ娘の「お掃除フェラ」にも耐えねばならなかった。

「お客様は満足されたようですね、よく出来ましたよ、せいらさん。ご褒美に今日はあなたの大好きなアナルを多めにセットしてあげましょう」
「ああ……ありがとうございます」

 丁寧に俺のペニスの後始末を終えたせいらさんが満足気な笑顔を股間から上げると、所長がそんなことを言いさらに俺に向かって説明した。

「彼女の体に取り付けた快楽装置は、これまでのデータを基にランダムな刺激を与えて歓ばせる仕組みです。せいらさんは一般の生徒に混じり、誰にも悟られぬよう気をやりながらしっかり授業を受けねばなりません。この時間の講師には無論本当の事情は知らせていませんが、入塾希望者の体験テスト授業だと伝えています。そこでせいらさんが真面目に授業に付いていけたかどうか報告されますし、講師には必ず彼女を指名して皆の前で黒板の問題を解かせるようにと、伝えています……」

 まるで好色な男のよこしまな被虐欲をそのまま形にしたような所長の説明だ。だが今すでに、見知らぬ俺たちに快楽装置に敗れてアクメに昇り詰める様子を晒したせいらさんは、メガネを掛け大人しそうな表情をウットリと上気させ、従順に立ち尽くしているばかりであった。正に「どM」に矯正されてしまったらしき研修生の魅力的な姿である。

「では行きましょう、せいらさん」

 スーツを着込んだ所長とセーラー服のせいらさんは年恰好的にはちょうど父娘くらいだろうが、スカートの短いせいらさんが妙に親密な態度で所長に寄り添っていると、まるで援助交際の少女を買った中年男のように見える。

ーー俺と彩美もあんな風に見られるのだろうか?

 もうすっかり引きこもりの娘が立ち直り、自分と父娘の範を超えて親密になっている未来図を妄想した俺は、そんな気持ちでエレベーターの中に消えていく所長とメガネ娘を見送っていた。そして所長が戻って来るまでの間、俺は気になっていたことを和田さんに聞いてみた。

「奈津子さんは、よく施設に入ることに同意しましたね」
「いえ、同意などしていません。家にいる時研究所の人に来てもらい、無理矢理車に乗せて連れていってもらったのです」
「なるほど……」

 俺はちょっと口ごもってしまった。それではまるで拉致ではないか。だが、恐らく和田さんの言うことなどまるで聞かず、悪い仲間と遊び回って警察沙汰にまでなった娘を立ち直らせるためだったのだ。彼の気持ちが痛いほどわかる俺には、和田さんを責めようなどと言う気持ちはまるで起きなかった。

「奈津子はあのままでは駄目になるところでした。私にはもうあれ以上、あの子を放って置くことは出来なかったのです。いずれ鑑別所に送られるくらいなら、と思い、奈津子の意思など聞かず強制的に施設に引き取ってもらったのですが、それで大正解でした」
「和田さん! それで良かったんですよ。あなたは勇気のある立派な父親だ。私も」

 そこまで口にした所で戻って来たエレベーターが開き、所長がせいらさんと入れ替わりのように又別の少女を連れているのに、俺たちの注意は奪われた。見覚えのあるセーラー服。これは正しく彩美の通う学校の制服ではないか! 表ではそんなマネは絶対に出来なかったに違いない柳沢所長は、こちらに戻って好色な本性を表す下卑た笑いを浮かべ、やはり超ミニにしている彼女のお尻を触りながら、俺たちに言った。

「この子も引きこもりだったのですよ。あなた方の娘さんより3学年上ですが、卒業出来ず留年してしまったのです」

 そうか。ならば全く見覚えのない娘さんでも説明が付く。そしてハタチ前とあってすっかり大人びた風貌の娘は、やはり火が吹き出るような真っ赤な顔で、激しい運動直後のようにハアハアと息を荒げていた。だが俺たちの姿を見て、羞ずかしそうに所長の後ろに隠れようとしていた。

「ははは、まいかさんは羞ずかしがり屋ですね。でもちゃんとお客様の前で、自己申告しなさい。今日の授業中、あなたは何回、気をやりましたか?」
「ああ……わかりません、ごめんなさい……」
「では教えてあげましょう。あなたは今日の授業中、23回絶頂に達したんですよ。そうメインコンピュータに報告が入っています」

 どうやら研究所は思った以上にハイテクで、女の子たちの矯正教育をコンピュータで管理しているらしい。仮に少女が羞ずかしがって虚偽の申告をしようとしても無駄なのだ。そしてあえて見知らぬ俺たちの前で羞ずかしい絶頂の回数を報告させることによって、まいかさんは自分の中に芽生えた淫らな「女子能力」を再認識させられるのだ。

「どうしてそんなにたくさんイッちゃったのですか? 2、3分に1回と言うすごいペースですよ」
「だって……クリが凄くて……」
「やっぱり包皮を切除したのが良かったみたいですね。お望みなら、研究所を退所する前に記念のクリピアスを着けてあげましょうか?」
「……ぜひ、お願いします……ああ、所長さん、抱いてください……」
「お客さんの前でイケない子ですね……申し訳ありません、彼女は母子家庭でして……」

 すると人の良い和田さんが言い、俺も同意した。

「どうぞ所長さん。私たちは気にせず、まいかさんを抱いてやって下さい」
「遠慮なくどうぞ」
「では、失礼して……まいかさんは羞ずかしい所を見られたい、と言う露出願望も強く持った子です。申し訳ございませんが、そこで見ておいてやってくれませんか」

 意外な展開だったが、その後始まったビックリするくらい激しいセックスに突入する前に、俺は柳沢所長に言っておいた。

「終わった後、契約の話をさせて頂いてよろしいでしょうか? ぜひうちの娘も入所させたいと思いますので……」


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