第75夜 狂逝実習
狂逝実習

 将来を誓った恋人正一と共に母校で教育実習を受ける事になった千寿は、担当教師町田の体臭のキツさとしつこさに辟易とするが原因不明の欲情に襲われて、まだ抱かれた事のない正一を想いながらオナニーに耽ってしまう。だがそれが、恋人と引き裂かれ町田の性奴隷に堕とされる千寿の転落の始まりだったのである。鬼畜に徹した、MC+BDSM+NTRもの。(約9万4千字)


7.解毒(5363字)

「めっきり色っぽくなって来たじゃねえか、千寿。お前の顔を見てるだけで、チンポがカチカチになって来たぜ」

 早朝訪れてしまう教員室で町田先生にそんなからかいを受けても納得でした。私自身朝身支度する時鏡の中の自分の顔を見て、四六時中股縄の快楽で悶々としている表情の嫌らしさに辟易としてしまったんですから。

「ケツが良くってたまんねえんだろ。正直に言え」
「はい、お尻がとても良くてたまりません……ああ、恥ずかしい」
「ケツで感じちまうと、女ってのは色っぽくなるもんだ。ホラ、しゃぶってくれ」

 町田先生は立っていましたが、ズボンの前を大きく膨らませているようでした。こんな忌まわしい男なのにと頭では嫌悪しても、命令されてその膨らみを目にした途端に胸がキュンとときめいてしまいます。股縄、特にアナルに埋まった結び目が擦れる快感にウットリと悶絶しながら先生に歩み寄った私は、しゃがみ込んで胸をドキドキと昂ぶらせながら股間のモノを取り出していきます。命令されて体が勝手に動いてるんですけど、こんなに胸をときめかせてしまうのでは、もう自分から進んでやってるのとあまり変わりありませんでした。

 そしてプルンッと弾力性のある大きな肉塊が飛び出して来た瞬間、あり得ない気持ちが浮かんでしまった私は動揺します。

ーー町田先生、私を見てこんなにオチンチンを硬くしちゃったんだ、嬉しい……ああ、こんな酷い男なのに、どうして、こんな気持ちに? でも、もう駄目。コレが欲しいの

 見つめる目がウルウルすると同時に、股間でもジュワッと噴出したラブジュースが股縄を濡らしていました。そして慄える手で悪魔の匂いを強烈に発散しているペニスを愛おしく握り締め、息苦しくなるくらい深く頬張ってしまうと、あまりの感激で私の理性は吹き飛んでしまいます。先生の両手が後頭部を抱え込んで、私の口を快楽の道具に使うかのように動かして来ましたが、そんな酷い扱いなのに理性を喪失した私は抗しがたい歓びを覚えていました。憎むべき先生の言葉にすら幸せを感じてしまう始末です。

「おお、最高だぞ、千寿。お前みたいなイイ女にくわえられてるだけで、俺は出ちまいそうだ。テクなんか関係ねえな。さあおケツを揺さぶって自家発電してくれよ。千寿がイクのと一緒に出してやりてえんだ」

ーーああ、嬉しい! 頑張ってオナニーしてみるわ。ああ、ああ、いいわあっ!

 ところがその時、文字通り「チンポの虜」に成り下がっていた私に冷水を浴びせるような言葉が掛けられました。その言葉の主はいつの間にか部屋に入っていた菜穂さんです。

「あーあ、朝っぱらから恥ずかしくないのかしら。教育実習って、こんな事やってるの? さいってえ」

 お互い頂点に向かってばく進していた先生と私はそんな言葉を聞いても止まらずに弾けてしまい、口の中にはドッサリと精液が放出されていました。もちろんゴクリと飲み下し後始末まで施すと、絶頂の余韻の中私は素晴らしく満ち足りた気持ちに包まれています。

「おい菜穂。解毒がすんだみてえだな」
「うん、仕方ないよ、町田せんせえの命令だったからね。だけど解毒の方法教えてくれて、ありがとね、せんせえ。目が覚めてビックリしたよ。何で町田せんせえなんか好きだったんだろう、って」
「コラ、そんな言い方はねえだろ。おまけに教師に向かってタメ口かよ」
「さんざんエッチな事して来たんだから、いいじゃん。セクハラで訴えてやるつもりだったけど、許してあげるよ。ま、得難い経験だったと言う事で」
「そりゃお子様にはわからねえ、大人のセックスをたんまり教えてやったからな。アナルセックスとかよ」
「もう! 恥ずかしいから言わないでよ」

 菜穂さんはまるで、別れてしまったけどまだ仲の良いボーイフレンドと話してるみたいでした。もう町田先生に身も心も操られて、大好き光線を発していた少女ではありません。

ーー解毒の話、本当だったんだ。良かった……

 「チンポの虜」に堕ちてしまった私はしかし、まだこの男に完全に屈してはいないんです。面と向かって命令されるとロボットみたいに服従するし、ペニスで陵辱されれば狂ったように歓んでしまう私ですが、頭の片隅ではずっと理性を保ち続けこの男に反逆する機会を伺っています。そして半信半疑だった「解毒」を実行した菜穂さんの変わりようを目の辺りにして、私は一筋の光明を見出していました。今度の日曜、私には正ちゃんと会って解毒して貰う救いの道が残されてるんです。若い女性を言いなりにして有頂天になってるのであろう町田先生に、私の計画を察知される事だけは避けねばなりません。そんな事はオクビにも出さず、この男の言いなりで心まで屈してしまったフリをしようと、改めて心で誓いました。

「解毒がすんだのに、何で又ここへ来た? もう俺なんか見たくもねえだろ」
「そりゃ今じゃ信じらんないけど、あんなに沢山仲良くされちゃったからさ。死ぬ程好きだった男の人を、いきなり大嫌いにはなれないよ」
「そりゃ光栄だね。じゃ又ヤルか?」
「調子に乗らないでよ。解毒しちゃったから、もう町田せんせえとなんて無理。だけど」

 中腰に疲れて床に脚を投げ出し、絶頂の余韻と精子を飲まされる歓びに浸っていた私の前に、菜穂さんがやって来たのでギクッとしました。

「千寿せんせえをイジめてあげたくて。調教手伝わせてよ、いいでしょ」
「好きにしなよ」
「そんな……」
「アレ、嫌なの? 千寿せんせえ」
「千寿っ! 菜穂に頭を下げて、イジメて下さいとお願いしろ」
「お願いします、菜穂さん。私をイジめて下さい」
「操られてるんだね、千寿せんせえ。かわいそ。だけど解毒しちゃえば大丈夫だから、きっともう少しの辛抱だよ」
「バカ言え! 千寿は逃がしゃしねえ」
「町田せんせえ、私にもそんな事言ってたじゃん。どうせ又飽きちゃうんじゃないの? ブサイクなくせに浮気症なんだから、もサイアクー」
「お前いい加減にしろ。怒るぞ」
「もう解毒しちゃったから、町田せんせえなんかちっとも怖くないんだもーん」

ーー町田先生は浮気症? そうよね、一生こんな事続くわけないもの、良かった……

 小柄で舌足らずな甘えんぼ口調の菜穂さんがひどい事を言っても生意気な小学生みたいで、町田先生も本気で怒ってるわけではありません。何だか仲の良い父娘の掛け合いみたいで、私は微笑ましさすら覚える一方で救われたような気分になっていました。絶対に逃げられない悪魔のような男だと思った町田先生は、本当はスキだらけで、必ずや解放される時が来るに違いありません。そう、早ければこの週末にも。

「だけど千寿せんせえって、ミスキャンパスに選ばれたんでしょ? 憧れちゃうな、すっごい美人。町田せんせえなんかにゃもったいなさ過ぎるよ」
「それは俺も認めるぜ。美女と野獣ってんだよな」
「おっぱいだって、こーんなおっきいし。触らせてよお」
「千寿、両手を頭の後ろに組んで、菜穂に触らせてやれ」
「エヘヘ、町田せんせえの言いなりなんだー」
「ヒイッ!」

 町田先生に命令された私の体はもう自分の意志では動かせず、菜穂さんに嫌らしくまさぐられるままになるよりありません。下着を着ける事も出来ない縄掛けされた胸元を露わにされ、大きくせり出された膨らみの先端で充血しっぱなしの乳頭を摘れると声が出てしまいました。

「すっごいコリコリだね。じゃあスカートの中はどうかな?……やっぱビショビショ、ヤーラシー」
「おい菜穂! 早く教室に戻れ、遅刻するぞ」
「ホントだ。ヤバイ!」

 大慌てで出て行く菜穂さんを見送りながら、私は困惑していました。ホンのわずかの玩弄でしたが、彼女の細指は魔法が掛かってるように心地良く私の性感を乱してしまい、又あの子にイジめられるんだと思うと、ゾクゾクと興奮が込み上げてしまうんです。同性同士ですがカワイイ教え子の菜穂さんに体を弄られるのは心理的にも抵抗が少なく、ハッキリ言って町田先生よりずっと素直に受け入れる事が出来る気がしました。今だって、もっと弄って欲しいかも、と一瞬思ってしまったくらい。菜穂さんにイジめられる事を嫌ってるんだか期待してるんだか、自分でもわからなくなって来ました。

 そしてやって来た放課後の調教。股縄が擦れてすぐに私を燃え上がらせてくれる尻振りダンスで極めさせられた私は、例の恥ずかし過ぎる大股開きの体勢にされて、縄の外された股間を菜穂さんの指で弄られます。今日はアナルをメインに責められると聞かされましたが、菜穂さんの魔法の指がクリを摘み、アソコに2本も埋められてしまったので、私の口からたちまち嫌らしい鼻声が洩れてしまいました。そしてそれを塞ぐように町田先生が勃起ペニスを突っ込み、両乳房に手を掛けて揉み始めると全身が慄える程の心地良いエクスタシーに包まれます。こうして準備万端整ってから、菜穂さんのもう片手がアナルを責めて来たんですから、もうたまったもんじゃありませんでした。まず細指でクニクニと尻穴の奥深くまで忌まわしい薬を塗り付けられる段階で、嫌らしく蠢く指の感触が素晴らしく絶頂を堪えるので精一杯。そして指と入れ替えで、そんな汚い場所なのに舌を挿入した菜穂さんが、スルスルと滑らかに出入りを始めるともう限界でした。初めて経験する異様な快感に貫かれた私はスパークして、ビュッと潮を吹き上げてしまったんです。

「オシリでイッチャったんだね、千寿せんせえ。気持ち良かった?」

 絶対に認めたくない恥ずかしい質問にも、町田先生のペニスをしゃぶる歓びで理性を崩壊させていた私は、コクリとうなずいてしまいます。

「千寿せんせえ、カワイーイ。今度は浣腸だよ。いろんな種類が楽しめるんだって。グリセリンに牛乳に、ゼリーとか、きっと病み付きになっちゃうから、しっかり楽しんでね」

 こうして菜穂さんは違う種類の液体をゆっくり尻穴に注入して嫌と言うほど私に恥辱の快感を味わわては振動プラグで塞ぎ、すぐに込み上げて来る便意を我慢する間にアソコを弄ると言うプレイを繰り返しました。

「ほらほら、クリちゃんがイイの? ヒクヒクしてるよお。エヘヘ、この辺りがGスポットかなあ……又潮吹いちゃった、千寿せんせえクジラみたいー」

 きっと町田先生とのプレイで覚えたんでしょう。菜穂さんの指に「Gスポット」を探られると頭の中が真っ白になるくらい強烈な快感に貫かれて、私は何度も極めながら体液を勢い良くまき散らしていきます。そしてアナルが限界を超えて振動プラグが抜け落ちるとブシャッと浣腸液を噴出してしまうんですけど、その瞬間弾けてしまう絶頂の素晴らしさと言ったら、最早この世のものとは思えないくらいでした。

 そしてまるで違う感触の浣腸液を味わわされる上、振動プラグは少しずつ太く大きい物に替えられて、恐ろしい事にアナルの歓びがどんどん深まっていくんです。おまけに超人的な絶倫を誇る先生のペニスは、私を狂わせるザーメンを何度も吐き出して来ました。口が塞がれていなければ、大声で快楽をわめき散らしていたでしょう。

「千寿せんせえ、お浣腸気に入ってくれたみたい」
「よし、そこのイボイボのやつに薬を塗ってケツの穴に埋めろ。バイブが始まったら吐き出さねえように、ガムテープで留めてやれ」
「うわ! こんなの入るかなあ?」
「それくらいでギブアップされちゃ、アナルセックスなんか出来ねえよ」

 体中の水分を吐き出したかのような凄まじい浣腸プレイの狂乱で精も根も尽き果てた思いの私は、菜穂さんと先生がそんな恐ろしい会話を交わすのを呆然と耳にしていました。そして菜穂さんがその道具を尻穴に当てがうと、緩み切っていたアナルは簡単に受け入れてしまいます。かなり太くてプラグでは経験出来なかった奥の方まで侵入して来るとイボイボが内壁に擦れるおぞましい感触に慄え上がってしまいましたが、同時にハッキリと奥深い快感を覚えてしまった私は、呻くような悲鳴を上げていました。

「ううっ! おああっ! もうやめて、おかしくなってしまいます」
「まだ半分以上残ってるからダーメ。千寿せんせえ、慌てちゃってカワイイ。そんなにオシリが良くなっちゃったんだね、ホラ、ホラあ~」

 口惜しいけど同性の菜穂さんには私が快楽に怯えてるのがお見通しのようで、まるで尻穴が女性器よりも優秀な第二の性感帯と化してしまったかのようでした。ゆっくりじょじょに内部を押し広げながら挿入を深められると、苦痛よりはるかに強烈な快感が発生して私を打ちのめします。とうとう根元までガッチリはまり込んだ棒状の道具がジーッと小刻みに慄え始めると、私は嫌になる程の大声で快感を訴えてしまいました。

「よし、抱いてやろう」
「千寿せんせえ、声デカ過ぎい~。こんなキモいオヤジにセックスされて歓んじゃうのよね。私、さっさと解毒してマジで正解だったわ」
 
 町田先生が無造作に挿入して来ると、凄まじい興奮と脳が焼けるような強烈な快感で、私はたちまち狂乱の渦に巻き込まれていきます。憎い筈の先生の体に両手を回して必死でしがみ付き、唇を求められると自然に応じてしまいます。去って行く菜穂さんの声は、最早遠い異世界から聞こえて来るようでした。

「頑張ってね、せんせえ達。私もこれから彼氏とエッチして来るの。彼ったら私の言いなりでとってもカワイイんだから」


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