狙われた美姉妹

海外に駐留するエリート商社マンの両親と離れて、大学生の姉と暮らす女子高生恵利香。ある日薬物を盛られてトイレで自慰に耽ってしまった所をクラスメイトに盗撮され、脅迫されていかがわしいブルセラショップに連れ込まれてしまう。そこに待っていたのは、かつて母親の恋敵だったと言う鬼婆のような正代と級友陽子の醜い母娘と、化け物のようなゲイボーイ調教師3人組。こうして美しい姉妹を奈落の底に突き落とす、情け容赦ない性奴隷調教が始まった。悪夢のような性感責めにすすり泣く美姉妹が、地獄の果てに見たものは?(約86万字完結)

海外に駐留するエリート商社マンの両親と離れて、大学生の姉と暮らす女子高生恵利香。ある日薬物を盛られてトイレで自慰に耽ってしまった所をクラスメイトに盗撮され、脅迫されていかがわしいブルセラショップに連れ込まれてしまう。そこに待っていたのは、かつて母親の恋敵だったと言う鬼婆のような正代と級友陽子の醜い母娘と、化け物のようなゲイボーイ調教師3人組。こうして美しい姉妹を奈落の底に突き落とす、情け容赦ない性奴隷調教が始まった。悪夢のような性感責めにすすり泣く美姉妹が、地獄の果てに見たものは?(約86万字完結)
エピローグ 新たなる始まり(5129字)
地獄のような性奴隷契約を満了した大城香織と恵利香の美姉妹が、かつての母親の恋敵である久島正代と陽子と言う狂った母娘から解放されてほぼ1年近くが経ち、ブルセラショップ「パラダイス」の状況は激変していた。
「ねえママ、新しい女の子がパンツ売りに来てるよ」
「へっ。どうせお前みたいなブスだろ? カイらに任せときな」
「それがね、ママ。カイがもうこの店辞めたいって言ってるの」
「好きにしな」
「もう! そうなったらお店は大変だよ」
「うるさい!」
陽子やゲイボーイたちの予想を裏切り、美姉妹を何の後腐れもなくアッサリ解放してしまった正代は、彼女たちに対する精魂込めた濃厚な性調教の反動が現れたかのように、急速に店の経営に対するやる気を失っていた。まだ老け込む年齢でもないのに、日がな1日詰まらなそうにテレビを眺めて部屋に閉じこもり、隠居したも同然の生活を送るようになったのだ。
正代がそんな状態のため、跡継ぎの陽子とゲイボーイたちが店を取り仕切ることになったのだが、美姉妹の扮する看板スター「おまんこシスターズ」と言うドル箱を失った「パラダイス」の経営は悪化の一途をたどった。店の経営に本腰を入れるため美北高校も中退してしまった陽子は、今でも絶大な人気のあるそのセーラー服を着て、自ら「ブルセラショー」に出演したりもするのだが、何しろ絵に描いたような醜女なので流行らない。又、店の経営の柱であるパンツ売りの少女たちも、正代と言う怖いお目付け役がいなくなったため、皆態度が大きくて思うようには稼げず、「パラダイス」名物の破廉恥ブルセラショーに出演しようと言うのは、よほどのブスばかりだ。
又ゲイボーイたちも捕まえて拘束した女性をいたぶるのは天下一品だが、それ以外は全くのヘタレで使えないオカマだ。結局「パラダイス」の経営は、この小太りで不細工なメガネ少女の肩に重く圧し掛かっていたのである。
「恵利香ちゃんたちがいたらなあ……」
「もうあの子らのことを口にするんじゃないよ! アイツらは、こんな所に来ちゃいけない正真正銘のお嬢様で、アタシらとはハナから住む世界が違うのさ……」
正代は美姉妹と別れるときも、厳しく言い聞かせていた。いわく、もう二度とここに戻って来るんじゃないぞ! と。すると朝まで豆吊るしと言う恐ろしい暴虐を受けた直後とは思われない、清純なセーラー服美少女の姿に戻っていた2人は、正代に向かい深々と頭を下げてお礼を述べ、さっそうと帰って行ったのであった。
2週間の性奴隷契約はあってもなくても同じような口約束に過ぎなかったし、大量の羞恥写真やビデオなど脅迫のネタはいくらでもあった。あるいは恵利香に仕掛けた肉体改造も、中途半端に終わらせず一生逃げられないような悪辣な処置も出来たはずだった。
それなのに「パラダイス」にとって大きな資金源となる美姉妹をアッサリ解放しようとする正代を、陽子たちは大いにいぶかしんだ。しかし正代は、こんな小娘との約束を破るほど、アタシゃ落ちぶれちゃいないよ! と彼女らしい言い回しで、決して本心を語ることはなかったのである。
ーーアタシはね、あの子らに出会って、自分がいかに醜い、そして最低の人間であるか、よく思い知らされたんだよ……
「正代様、大変ですっ!」
その時正代が引きこもっている部屋まで息せき切ってやって来たのは、ゲイボーイ調教師たちのリーダー、カイであった。
「何だよ、カイ。お前もう店を辞めるんじゃなかったのか」
「それが……あの子たちが来てるんです!」
「何いっ!」
「あの子たち」だけですぐにピーンと来た正代は、隠居同然の生活になってから初めてと言ってよい大声を発した。
「まさか、恵利香ちゃんたち来てるの?」
「そ、その、まさかなんです、陽子様……」
急いで部屋を出て店舗に直行した正代と陽子はゲイボーイ3人組と共に、「パラダイス」の入り口をくぐった、こんないかがわしい店には全く場違いな2人の美少女を見て、わが目を疑っていた。恵利香はやはり美北高校のセーラー服姿で、香織はお嬢様らしい純白のワンピースドレスだったが、彼女たちがかつてこの店で恥辱にまみれて卑猥な性調教を受け、大勢の前でストリップなど足元にも及ばぬほど破廉恥極まりないショーに出演していたとは、当事者である面々でさえ信じられなかった。
ーー何しに来やがったんだ、コイツら。二度と来るなと言っただろうが!
唖然としている正代たちに先んじて姉の香織が口を開く。
「正代様、お久しぶりです」
「何の用だ。仕返しにでも来たのか、ええっ!」
正代は精一杯虚勢を張って声を荒げたが、実は不安を覚えていた。自分たちが美姉妹に加えた行き過ぎた調教は立派な犯罪行為であり、警察に告発でもされれば商売上がったりではないかと、この1年内心ビクビクしながら過ごしていたのだ。
ーーまさか、コイツらの後ろにサツでも隠れてるんじゃないだろうね……
法律スレスレの猥褻物件を扱って暮らしている正代にとって、警察は恐怖の存在である。若い悪徳警察官松本のように、誰もがこの商売を見逃してくれるわけではなく、実際に何度か危険な橋を渡って来ているのだ。もしこの2人が拉致監禁されたことを訴えでもしようものなら、一巻のおしまいではないか。
だが正代は、常識的には考えられない心の通じ合いを美姉妹に感じ、彼女たちが警察に告発などするわけがないと信じて解放したのだ。そしてその通り1年間は何もなく過ぎた。だが今、なぜか現れた美姉妹を見て、正代はそのまさかの疑念がどうしても頭に渦巻いてしまうのだった。
が、しかし。
美姉妹たちがやって来た理由を聞いて、正代たちは別の意味で大いに驚かされることになる。正代の猜疑心に満ちた応答を聞いた香織は言った。
「仕返しだなんて、とんでもありません」
仲の良いレズ友になろうね、と約束しながらその後学校を辞めたため分かれることになった恵利香に、今度は陽子が口を開く。
「恵利香ちゃん……」
「陽子さん、お久しぶりです。学校を辞められて、とても寂しかった……」
「えっ!?」
陽子も、「寂しかった」と言う意外な恵利香の言葉に困惑してしまう。そして何か意を決したかのごとく香織が言った。
「実は折り入ってご相談が……よろしければ地下の部屋でお話がしたいのですが」
ーー何で地下なんだよ! あそこは恐ろしい調教部屋だぞ……ウソだろう、そんな……
正代の心の中で、あり得ない可能性が急速に形作られていく。
そして。
「お願いします! 私たちを又、正代様と陽子様の性奴隷にして下さい!」
「私からも、ぜひお願いします!」
「な、何でだよ……」
地下室に入るなり衝撃的な告白をした美姉妹に一同は唖然とし、正代がそう口にするのがやっとだった。そして香織と恵利香は口々に自分たちの現況を語る。
「私、大学を卒業して雅彦さんと結婚しました」
「私は3年生になって、姉と同じ大学に進めるよう勉学に励んでいます」
「新婚ホヤホヤじゃねえか。気でも狂ったか?」
「恵利香ちゃん、大事な受験生なのに」
あまりに常識外れな美姉妹の申し出に対し、正代と陽子は常識的な応答しか出来なかった。
「だけど、こんな私は本当の私じゃないんです」
「あなたたちの奴隷として過ごしたのが本当の私たちだったんだと、今になって気付いたんです」
「あの後、私たちひどくえっちになってしまって、トイレに行くたびにオナニーしないではいられませんでした」
「学校の授業中でも我慢出来なくて指を使っちゃうんです。気を抜くと机の角にアソコを擦り付けてたりして」
「雅彦さんに会うのが待ち切れなくて……会ったら何度もえっちをおねだりしたいのに、羞ずかしいのでいつも欲求不満です。結婚しても、どうしても満足出来なくて、頭が変になりそうなんです!」
「私もセックスフレンドが欲しい……でも、出来なくて。ああ、どうしたらいいんですか、もうたまりません……」
あり得ないような淫らな告発を口にする美少女たちを、信じられないと言う目でただ見つめる正代たちの前で、美姉妹はとうとう驚くべき行動に出た。
「ああ、もう我慢出来なくなりました! 皆さんの前で恥知らずな香織は、オナニーをします! どうか、さげすみの目で見てやって下さい!」
「私もです! ど変態で淫乱な恵利香は、今からオナニーしまくっちゃいます! ああ、見て! 見てえっ!」
ーーな、何だ、コイツら!……悪い物にでも取り憑かれちまったのか?
1年前薬物などの卑劣な手段で自分たちが強要した淫語オナニーを、自らの意思で始めてしまった美姉妹を、正代たちは狐に摘まれたような気分で見ていた。床に手脚を投げ出して体育座りのような姿勢になった2人は、スカートとワンピースの裾を大胆にたくし上げ、はいていた妙に幼い感じの白木綿パンツの中に手を入れると、まるで淫魔にでも憑かれたような激しさで手淫行為に耽り始めたのだ。片手はパンツの前から秘部をイジっていたが、もう片手は後ろから羞恥の尻穴を刺激しているようで、とても若くて性経験の乏しい娘が見せるような初々しいオナニーではない。白パンツの中の手指は激しく蠢き、狂ったように慎みもなく張り上げる淫声もあまりにはしたなかった。そして共に3度立て続けに気をやってアクメを絶叫した美姉妹は、見る間に汚してしまったパンツを脱ぐと恭しく差し出して言う。
「ああ……これは私たちのはしたないえっち汁で汚したパンツでございます。性奴隷にして頂くための貢物としてお受け取り下さい」
「陽子さん、私あんまり気持ち良くておしっこまでしちゃいました。恵利香のベチョベチョパンツ、受け取って頂けますか?」
まるで水から上がったばかりのような凄まじい濡れようの白パンツを受け取った正代は言う。それはもう美姉妹を性奴隷にしてやることを承諾したかのような口ぶりだった。
「お姉ちゃん、結婚はどうするつもりだい?」
「性奴隷にして頂けるものなら……別れます」
「バカ野郎っ! 性奴隷の分際で勝手なマネをするんじゃねえよ! 旦那と別れることは許さないぞ!」
「ど、どうしてですか?」
ーーアタしゃもう先は長くないんだよ、お前らを一生幸せにしてやる自信はない……
が、もちろん正代はそんな弱気は隠して、妙な理屈を付けるのだった。
「お前はな、人妻の仮面をかぶった性奴隷になるんだ。普段は良き妻として貞淑に振る舞い、亭主に尽くして子供も作れ。いいか、オナニーは絶対に許さんぞ。我慢出来なくなったら、ここに来るが良い。アタシらがグウの根も出ないほどいたぶり尽くして、店でショーにも出させてやるよ。そうして一生夫を裏切り続ける罪悪感に苦しむが良い。どうだ、嬉しくてゾクゾクして来ただろう?」
「はいっ! ありがとうございます、正代様」
続いて陽子が、恵利香に性奴隷になる条件を提示した。
「恵利香ちゃんには、これから調教下着を着けて鍵を掛けたげる。お家でも学校でも、調教モードでイヤと言うほどイカせてあげるよ。スカートはもちろんミニで、みんなに白いパンツを見せてサービスすること。だけど勉強だってちゃんとやらなきゃ、お仕置ね。ウンコしたくなったらここに来るといいよ、わかった?」
「はいっ! ああ、陽子さん、嬉しい……」
「あれ、ママ、どうしたの?」
ふと一同が気付くと、鬼婆正代は目を真っ赤にして泣いていた。彼女が涙を見せるのは半世紀ぶりだったかもしれない。
「目にゴミが入ったんだよ!」
美姉妹たちの性奴隷復帰をゲイボーイたちも歓迎して言った。
「おほほほ~、お帰りなさい、恵利香ちゃん、お姉様あ~」
「アタシのおチンポ、もうビンビンよお~」
「アタシは又、あなたたちのおケツをタップリかわいがってあげるう~」
そして涙を拭いた正代は、又あのダミ声を張り上げて怒鳴った。
「おい陽子っ! お前今メンスだろ?」
「そうだけど……」
「恵利香に血を飲ませてやりな! アタシゃ干上がってるからね、お姉ちゃんにションベンでも飲ませてやるよ!
これがお前らを一生アタシらの性奴隷にしてやる儀式みたいなもんだ。いいな、お前らっ!」
「はいっ!」
「ありがごうございますっ!」
「オラオラあ~っ! そうと決まったら、サッサと口を開けるんだよ、恥知らずなお姉ちゃんっ!」
「恵利香ちゃんも、口を開けて待っててね~」
こうして嬉しそうに目を閉じ口を開けた妖精のように美しい姉妹の顔面に、見るもおぞましい醜悪な母娘が下半身を露出させ穢れた股間を押し当てると、口中に小水と経血を流し込む。
「アハハハハ……」
感極まった正代のダミ声が泣き笑いで慄えながら「パラダイス」地下の調教部屋の中に響き渡る。
こうして、真の性奴隷としての美姉妹の新しい生活が、ここに幕を上げたのであった。
~おしまい~
戻る→狙われた美姉妹 ⅩⅣー14.最後の調教、豆吊るし(3)
狙われた美姉妹 目次
☆あとがき
ついに完結しました。あとがきと言う形で、ここまで読んで下さった皆様にお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
「狙われた美姉妹」は「美少女調教ー悪魔の1週間」に続く、私の第2長編です。「美少女~」は約50万字でしたが、約1.5倍以上の85万字を超える大長編となりました。
この作品は、10年くらい前に前半部分と後半の章立てやあらすじは出来ており、それをweb上に再現しつつ書き足したり修正しながら、この長い話になったものです。基本的に私自身のズリネタとして書いた実用小説なので、どこを読んでも「抜ける」と言うのがセールスポイントです。もちろん趣味嗜好が合えば、と言う条件付きですが。「美少女~」も同じコンセプトなので、続編として受け取られたこともありました。全く別の話なのですが、それが私の限界なのだろうと思います。
恵利香に肉体改造を施した辺りが非常に読者の反応が良く、このままダークな展開に持ち込めば良さそうでしたが、あえてそれを裏切りました。もちろん予めあらすじが出来ていた、と言うのもありますが、まだ真の鬼畜展開を書くには、私自身の覚悟がありませんでした。例えば恵利香や香織に悪魔的肉体改造を施して、一生正代たちの家畜奴隷に堕としてしまう方向もあったと思います。一番典型的なやり方は、2人の四肢を切断してギリギリの生命維持と、男たちの慰みものになるだけの存在として終わらせる。
私はそう言う方向はどうしても取れませんでした。地上に下りた天使のような美姉妹に、作者自身が惚れてしまった、などと言うことはありませんが、途中から正代や陽子の方がおかしくなって、美姉妹に惚れてしまったのです。ラストに近付くに連れて、話が妙な方向に捻じ曲がりましたが、作中人物の暴走だと思ってご容赦下さい。
地獄のような性奴隷契約を満了した大城香織と恵利香の美姉妹が、かつての母親の恋敵である久島正代と陽子と言う狂った母娘から解放されてほぼ1年近くが経ち、ブルセラショップ「パラダイス」の状況は激変していた。
「ねえママ、新しい女の子がパンツ売りに来てるよ」
「へっ。どうせお前みたいなブスだろ? カイらに任せときな」
「それがね、ママ。カイがもうこの店辞めたいって言ってるの」
「好きにしな」
「もう! そうなったらお店は大変だよ」
「うるさい!」
陽子やゲイボーイたちの予想を裏切り、美姉妹を何の後腐れもなくアッサリ解放してしまった正代は、彼女たちに対する精魂込めた濃厚な性調教の反動が現れたかのように、急速に店の経営に対するやる気を失っていた。まだ老け込む年齢でもないのに、日がな1日詰まらなそうにテレビを眺めて部屋に閉じこもり、隠居したも同然の生活を送るようになったのだ。
正代がそんな状態のため、跡継ぎの陽子とゲイボーイたちが店を取り仕切ることになったのだが、美姉妹の扮する看板スター「おまんこシスターズ」と言うドル箱を失った「パラダイス」の経営は悪化の一途をたどった。店の経営に本腰を入れるため美北高校も中退してしまった陽子は、今でも絶大な人気のあるそのセーラー服を着て、自ら「ブルセラショー」に出演したりもするのだが、何しろ絵に描いたような醜女なので流行らない。又、店の経営の柱であるパンツ売りの少女たちも、正代と言う怖いお目付け役がいなくなったため、皆態度が大きくて思うようには稼げず、「パラダイス」名物の破廉恥ブルセラショーに出演しようと言うのは、よほどのブスばかりだ。
又ゲイボーイたちも捕まえて拘束した女性をいたぶるのは天下一品だが、それ以外は全くのヘタレで使えないオカマだ。結局「パラダイス」の経営は、この小太りで不細工なメガネ少女の肩に重く圧し掛かっていたのである。
「恵利香ちゃんたちがいたらなあ……」
「もうあの子らのことを口にするんじゃないよ! アイツらは、こんな所に来ちゃいけない正真正銘のお嬢様で、アタシらとはハナから住む世界が違うのさ……」
正代は美姉妹と別れるときも、厳しく言い聞かせていた。いわく、もう二度とここに戻って来るんじゃないぞ! と。すると朝まで豆吊るしと言う恐ろしい暴虐を受けた直後とは思われない、清純なセーラー服美少女の姿に戻っていた2人は、正代に向かい深々と頭を下げてお礼を述べ、さっそうと帰って行ったのであった。
2週間の性奴隷契約はあってもなくても同じような口約束に過ぎなかったし、大量の羞恥写真やビデオなど脅迫のネタはいくらでもあった。あるいは恵利香に仕掛けた肉体改造も、中途半端に終わらせず一生逃げられないような悪辣な処置も出来たはずだった。
それなのに「パラダイス」にとって大きな資金源となる美姉妹をアッサリ解放しようとする正代を、陽子たちは大いにいぶかしんだ。しかし正代は、こんな小娘との約束を破るほど、アタシゃ落ちぶれちゃいないよ! と彼女らしい言い回しで、決して本心を語ることはなかったのである。
ーーアタシはね、あの子らに出会って、自分がいかに醜い、そして最低の人間であるか、よく思い知らされたんだよ……
「正代様、大変ですっ!」
その時正代が引きこもっている部屋まで息せき切ってやって来たのは、ゲイボーイ調教師たちのリーダー、カイであった。
「何だよ、カイ。お前もう店を辞めるんじゃなかったのか」
「それが……あの子たちが来てるんです!」
「何いっ!」
「あの子たち」だけですぐにピーンと来た正代は、隠居同然の生活になってから初めてと言ってよい大声を発した。
「まさか、恵利香ちゃんたち来てるの?」
「そ、その、まさかなんです、陽子様……」
急いで部屋を出て店舗に直行した正代と陽子はゲイボーイ3人組と共に、「パラダイス」の入り口をくぐった、こんないかがわしい店には全く場違いな2人の美少女を見て、わが目を疑っていた。恵利香はやはり美北高校のセーラー服姿で、香織はお嬢様らしい純白のワンピースドレスだったが、彼女たちがかつてこの店で恥辱にまみれて卑猥な性調教を受け、大勢の前でストリップなど足元にも及ばぬほど破廉恥極まりないショーに出演していたとは、当事者である面々でさえ信じられなかった。
ーー何しに来やがったんだ、コイツら。二度と来るなと言っただろうが!
唖然としている正代たちに先んじて姉の香織が口を開く。
「正代様、お久しぶりです」
「何の用だ。仕返しにでも来たのか、ええっ!」
正代は精一杯虚勢を張って声を荒げたが、実は不安を覚えていた。自分たちが美姉妹に加えた行き過ぎた調教は立派な犯罪行為であり、警察に告発でもされれば商売上がったりではないかと、この1年内心ビクビクしながら過ごしていたのだ。
ーーまさか、コイツらの後ろにサツでも隠れてるんじゃないだろうね……
法律スレスレの猥褻物件を扱って暮らしている正代にとって、警察は恐怖の存在である。若い悪徳警察官松本のように、誰もがこの商売を見逃してくれるわけではなく、実際に何度か危険な橋を渡って来ているのだ。もしこの2人が拉致監禁されたことを訴えでもしようものなら、一巻のおしまいではないか。
だが正代は、常識的には考えられない心の通じ合いを美姉妹に感じ、彼女たちが警察に告発などするわけがないと信じて解放したのだ。そしてその通り1年間は何もなく過ぎた。だが今、なぜか現れた美姉妹を見て、正代はそのまさかの疑念がどうしても頭に渦巻いてしまうのだった。
が、しかし。
美姉妹たちがやって来た理由を聞いて、正代たちは別の意味で大いに驚かされることになる。正代の猜疑心に満ちた応答を聞いた香織は言った。
「仕返しだなんて、とんでもありません」
仲の良いレズ友になろうね、と約束しながらその後学校を辞めたため分かれることになった恵利香に、今度は陽子が口を開く。
「恵利香ちゃん……」
「陽子さん、お久しぶりです。学校を辞められて、とても寂しかった……」
「えっ!?」
陽子も、「寂しかった」と言う意外な恵利香の言葉に困惑してしまう。そして何か意を決したかのごとく香織が言った。
「実は折り入ってご相談が……よろしければ地下の部屋でお話がしたいのですが」
ーー何で地下なんだよ! あそこは恐ろしい調教部屋だぞ……ウソだろう、そんな……
正代の心の中で、あり得ない可能性が急速に形作られていく。
そして。
「お願いします! 私たちを又、正代様と陽子様の性奴隷にして下さい!」
「私からも、ぜひお願いします!」
「な、何でだよ……」
地下室に入るなり衝撃的な告白をした美姉妹に一同は唖然とし、正代がそう口にするのがやっとだった。そして香織と恵利香は口々に自分たちの現況を語る。
「私、大学を卒業して雅彦さんと結婚しました」
「私は3年生になって、姉と同じ大学に進めるよう勉学に励んでいます」
「新婚ホヤホヤじゃねえか。気でも狂ったか?」
「恵利香ちゃん、大事な受験生なのに」
あまりに常識外れな美姉妹の申し出に対し、正代と陽子は常識的な応答しか出来なかった。
「だけど、こんな私は本当の私じゃないんです」
「あなたたちの奴隷として過ごしたのが本当の私たちだったんだと、今になって気付いたんです」
「あの後、私たちひどくえっちになってしまって、トイレに行くたびにオナニーしないではいられませんでした」
「学校の授業中でも我慢出来なくて指を使っちゃうんです。気を抜くと机の角にアソコを擦り付けてたりして」
「雅彦さんに会うのが待ち切れなくて……会ったら何度もえっちをおねだりしたいのに、羞ずかしいのでいつも欲求不満です。結婚しても、どうしても満足出来なくて、頭が変になりそうなんです!」
「私もセックスフレンドが欲しい……でも、出来なくて。ああ、どうしたらいいんですか、もうたまりません……」
あり得ないような淫らな告発を口にする美少女たちを、信じられないと言う目でただ見つめる正代たちの前で、美姉妹はとうとう驚くべき行動に出た。
「ああ、もう我慢出来なくなりました! 皆さんの前で恥知らずな香織は、オナニーをします! どうか、さげすみの目で見てやって下さい!」
「私もです! ど変態で淫乱な恵利香は、今からオナニーしまくっちゃいます! ああ、見て! 見てえっ!」
ーーな、何だ、コイツら!……悪い物にでも取り憑かれちまったのか?
1年前薬物などの卑劣な手段で自分たちが強要した淫語オナニーを、自らの意思で始めてしまった美姉妹を、正代たちは狐に摘まれたような気分で見ていた。床に手脚を投げ出して体育座りのような姿勢になった2人は、スカートとワンピースの裾を大胆にたくし上げ、はいていた妙に幼い感じの白木綿パンツの中に手を入れると、まるで淫魔にでも憑かれたような激しさで手淫行為に耽り始めたのだ。片手はパンツの前から秘部をイジっていたが、もう片手は後ろから羞恥の尻穴を刺激しているようで、とても若くて性経験の乏しい娘が見せるような初々しいオナニーではない。白パンツの中の手指は激しく蠢き、狂ったように慎みもなく張り上げる淫声もあまりにはしたなかった。そして共に3度立て続けに気をやってアクメを絶叫した美姉妹は、見る間に汚してしまったパンツを脱ぐと恭しく差し出して言う。
「ああ……これは私たちのはしたないえっち汁で汚したパンツでございます。性奴隷にして頂くための貢物としてお受け取り下さい」
「陽子さん、私あんまり気持ち良くておしっこまでしちゃいました。恵利香のベチョベチョパンツ、受け取って頂けますか?」
まるで水から上がったばかりのような凄まじい濡れようの白パンツを受け取った正代は言う。それはもう美姉妹を性奴隷にしてやることを承諾したかのような口ぶりだった。
「お姉ちゃん、結婚はどうするつもりだい?」
「性奴隷にして頂けるものなら……別れます」
「バカ野郎っ! 性奴隷の分際で勝手なマネをするんじゃねえよ! 旦那と別れることは許さないぞ!」
「ど、どうしてですか?」
ーーアタしゃもう先は長くないんだよ、お前らを一生幸せにしてやる自信はない……
が、もちろん正代はそんな弱気は隠して、妙な理屈を付けるのだった。
「お前はな、人妻の仮面をかぶった性奴隷になるんだ。普段は良き妻として貞淑に振る舞い、亭主に尽くして子供も作れ。いいか、オナニーは絶対に許さんぞ。我慢出来なくなったら、ここに来るが良い。アタシらがグウの根も出ないほどいたぶり尽くして、店でショーにも出させてやるよ。そうして一生夫を裏切り続ける罪悪感に苦しむが良い。どうだ、嬉しくてゾクゾクして来ただろう?」
「はいっ! ありがとうございます、正代様」
続いて陽子が、恵利香に性奴隷になる条件を提示した。
「恵利香ちゃんには、これから調教下着を着けて鍵を掛けたげる。お家でも学校でも、調教モードでイヤと言うほどイカせてあげるよ。スカートはもちろんミニで、みんなに白いパンツを見せてサービスすること。だけど勉強だってちゃんとやらなきゃ、お仕置ね。ウンコしたくなったらここに来るといいよ、わかった?」
「はいっ! ああ、陽子さん、嬉しい……」
「あれ、ママ、どうしたの?」
ふと一同が気付くと、鬼婆正代は目を真っ赤にして泣いていた。彼女が涙を見せるのは半世紀ぶりだったかもしれない。
「目にゴミが入ったんだよ!」
美姉妹たちの性奴隷復帰をゲイボーイたちも歓迎して言った。
「おほほほ~、お帰りなさい、恵利香ちゃん、お姉様あ~」
「アタシのおチンポ、もうビンビンよお~」
「アタシは又、あなたたちのおケツをタップリかわいがってあげるう~」
そして涙を拭いた正代は、又あのダミ声を張り上げて怒鳴った。
「おい陽子っ! お前今メンスだろ?」
「そうだけど……」
「恵利香に血を飲ませてやりな! アタシゃ干上がってるからね、お姉ちゃんにションベンでも飲ませてやるよ!
これがお前らを一生アタシらの性奴隷にしてやる儀式みたいなもんだ。いいな、お前らっ!」
「はいっ!」
「ありがごうございますっ!」
「オラオラあ~っ! そうと決まったら、サッサと口を開けるんだよ、恥知らずなお姉ちゃんっ!」
「恵利香ちゃんも、口を開けて待っててね~」
こうして嬉しそうに目を閉じ口を開けた妖精のように美しい姉妹の顔面に、見るもおぞましい醜悪な母娘が下半身を露出させ穢れた股間を押し当てると、口中に小水と経血を流し込む。
「アハハハハ……」
感極まった正代のダミ声が泣き笑いで慄えながら「パラダイス」地下の調教部屋の中に響き渡る。
こうして、真の性奴隷としての美姉妹の新しい生活が、ここに幕を上げたのであった。
~おしまい~
戻る→狙われた美姉妹 ⅩⅣー14.最後の調教、豆吊るし(3)
狙われた美姉妹 目次
☆あとがき
ついに完結しました。あとがきと言う形で、ここまで読んで下さった皆様にお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
「狙われた美姉妹」は「美少女調教ー悪魔の1週間」に続く、私の第2長編です。「美少女~」は約50万字でしたが、約1.5倍以上の85万字を超える大長編となりました。
この作品は、10年くらい前に前半部分と後半の章立てやあらすじは出来ており、それをweb上に再現しつつ書き足したり修正しながら、この長い話になったものです。基本的に私自身のズリネタとして書いた実用小説なので、どこを読んでも「抜ける」と言うのがセールスポイントです。もちろん趣味嗜好が合えば、と言う条件付きですが。「美少女~」も同じコンセプトなので、続編として受け取られたこともありました。全く別の話なのですが、それが私の限界なのだろうと思います。
恵利香に肉体改造を施した辺りが非常に読者の反応が良く、このままダークな展開に持ち込めば良さそうでしたが、あえてそれを裏切りました。もちろん予めあらすじが出来ていた、と言うのもありますが、まだ真の鬼畜展開を書くには、私自身の覚悟がありませんでした。例えば恵利香や香織に悪魔的肉体改造を施して、一生正代たちの家畜奴隷に堕としてしまう方向もあったと思います。一番典型的なやり方は、2人の四肢を切断してギリギリの生命維持と、男たちの慰みものになるだけの存在として終わらせる。
私はそう言う方向はどうしても取れませんでした。地上に下りた天使のような美姉妹に、作者自身が惚れてしまった、などと言うことはありませんが、途中から正代や陽子の方がおかしくなって、美姉妹に惚れてしまったのです。ラストに近付くに連れて、話が妙な方向に捻じ曲がりましたが、作中人物の暴走だと思ってご容赦下さい。
コメント