狙われた美姉妹
狙われた美姉妹
 海外に駐留するエリート商社マンの両親と離れて、大学生の姉と暮らす女子高生恵利香。ある日薬物を盛られてトイレで自慰に耽ってしまった所をクラスメイトに盗撮され、脅迫されていかがわしいブルセラショップに連れ込まれてしまう。そこに待っていたのは、かつて母親の恋敵だったと言う鬼婆のような正代と級友陽子の醜い母娘と、化け物のようなゲイボーイ調教師3人組。こうして美しい姉妹を奈落の底に突き落とす、情け容赦ない性奴隷調教が始まった。悪夢のような性感責めにすすり泣く美姉妹が、地獄の果てに見たものは?(約86万字完結)
ⅩⅣー13.最後の調教、豆吊るし(2)(4104字)

 4回達してしまうと恐怖の豆吊るしを朝まで施されると脅されながら、乳首とクリトリスを吊るすに足るだけの大きさに膨らませる意図もある4種類の刺激を我慢せねばならない美姉妹に課せられた2番目の難題は、客の男たちの舌と唇による愛撫であった。初めの毛筆と同様繊細な感触の刺激は鋭敏な「豆」にピッタリの上、毛筆より芯があって弾力に富む舌と唇の舐めしゃぶりは、筆くすぐりで完全に性感の目覚めた3つの「豆」には凄まじい威力である。そのため美姉妹は、客たちが口唇をクリトリスと乳首に触れさせるなりたちまち本格的に体を燃え上がらせていき、途中で正代が止めなければ、毛筆よりも呆気なく到達してしまっていたことだろう。

 こうして第2段階の口唇愛撫でも、到達寸前まで押し上げられては休息を入れられる陰湿な焦らし責めが敢行され、予定通り15分タップリと寸止めを味わわされた挙句に訪れた絶頂では、2人の「豆」自体が汚辱でヒクヒクと言うおののきを客の口唇にしっかりと伝え、妖精のような美しい姉妹の生々しい性悦ぶりは大いに男たちを喜ばせてしまうのだった。

「それでは3度目です。今度は指で摘んでモミモミするだけです。一寸難しいですよ。うまくやらないと痛いだけになっちゃいますから、お客様の腕の見せどころです」

 陽子の説明を聞いた、次の出番の男たちは、いやあ難しいのが当たっちゃったな、と頭をかき、美姉妹もここで態勢を立て直そうと考えていた。

ーー慣れない人の指なら……きっと痛いだけよ……
ーー痛いのを我慢すればいいのよね……それなら……

 美姉妹の計算は普通なら十分通用するものだったであろう。とりわけ剥き出しの感覚の塊のようなクリトリスを男の無骨な指で触れること自体NGで、よほどテクニシャンの指でなければ歓びを与えることは難しいのだ。

 だが、性奴隷調教の完成を目前にした美姉妹の体はもう通常の状態ではなかった。完全にどMの性癖が全開に目覚めてしまった2人にとっては、性的な箇所に加えられる苦痛はそのまま快感に転化してしまうのである。そのため、ゲイボーイたちの、そ~っと、そ~っとよ~、などと言うアドバイスにも関わらず乳首とクリトリスをグリッと言う感じで強く摘んでしまった客の下手糞な指使いによって、美姉妹の体を突き刺すような痛と同時にどうしようもなくおぞましい強烈な快感が突き抜けて来たのであった。

「んん~っっ!!」
「んあ~っっ!!」
「あら、やっぱり痛いのかしら」
「もうちょっと優しく出来ない? お客さん」

 ゲイボーイたちや陽子は苦痛に美貌を歪めた美姉妹を見て心配したが、正代だけは真実を見抜いて怒鳴りつけた。

「バカ言ってんじゃないよ! コイツらは痛め付けられるのを歓ぶどMなんだ。心配いらないよ、お客さん! 好きなようにグリグリ指でしてやっておくれ!」

ーーああっ! 痛いよ!
ーー痛い! 痛いいっっ!!

 美姉妹は予測通りの苦痛を覚えて、それに耐える覚悟を決めたが、恐ろしいことにそれと同時に背筋をおぞましい快楽の戦慄が這い上がって来るのには気付いていなかった。

 実際に取り立ててテクニックを持っているわけでもない一般客が敏感すぎる局部を指で摘んで揉むことによって、女性に性的快感を与え絶頂まで押し上げるのは不可能だったろう。とりわけ通常最も隠れた秘部であるクリトリスは、まともな性生活を送っているだけでは指で摘むことなど経験することのまずない行為だ。だが、あえてデリケートに扱うべき箇所を乱暴に男たちに弄らせる正代にはそれなりの目算があったのだ。

「まあお客さん、遠慮しないで、豆を潰すくらいのつもりでグリグリしてやって。この子ら痛いのを歓んで燃えてしまう、嫌らしいどMなんですから……」

 そう言われた客は一斉に強く「豆」を揉み始める。すると恐ろしい苦悶の呻きを洩らした美姉妹は、あまりの痛さで号泣し始めていた。こうなると、男たちの方がむしろ怖気づいてしまった。サデイズムの嗜好を持った男なら、局所をひねり潰したり、針で突き刺したり、熱ロウを垂らしたりする残虐なプレイを好むだろうが、若い女性の下着を購入するような大人しいブルセラショップの客層にそんな男はいない。

「いや、ちょっとそこまでは……」
「マジで、すっげえ痛がってるように見えるんですけど……」

 実際美姉妹はあまりの痛みに大粒の涙をボロボロこぼして号泣していた。だが、痛め付けられてもそれを歓びに転化させてしまうのがマゾヒストの真骨頂である。

ーーううん、痛くてもいいの。も、もっと、グリグリして……
ーーああ、もっともっとイジめて……香織を痛め付けて!

「いやあお客さんたちはお優しい! お前ら、こんな優しい人たちで良かったな、感謝しろよ!」

 現実に美姉妹をイカせなければ次に進めない正代は方向転換を図ったのだが、苦痛で泣きじゃくりながら、本気で痛みを歓迎してしまっていた2人は慄然とする。この程度比較にならない程の激痛を伴う「豆吊るし」が待っているのだ。もし自分たちがどんなに痛め付けられてもそれを歓びに変えてしまう真性のマゾヒストに変えられていたとすれば、朝まで「豆吊るし」を施されても嬉々として受け入れ、幸せな狂気の世界に足を踏み入れてしまうのではないか? それは考えたくもない悪夢であった。

「仕方ありません、お客様に免じてやり方を変えましょう。皆さん、ゴム手袋を嵌めて頂けますか?」

 豆弄り用に準備していた生ゴムの手袋を陽子とゲイボーイたちが手渡すと、客の男たちは強い弾力のある手袋をムチムチベリベリと言う感じで片手に嵌めていった。

「どMの子は大抵ゴムの感触が大好きで、ひどく興奮してしまうものです。それではそのゴムの指で、そうっとオマメちゃんを摘んでみて下さい」
「んんんっ!」
「ぬお~っ!」
「アハハ、歓び過ぎだぞ、お前ら!」

 激痛に晒された直後でフルフルと慄えおののいている感覚の塊は、生ゴムの感触の指が触れただけで全身に快美の電流が迸り、美姉妹はガクンと背中を弓なりに反らす強烈な反応を見せていた。

「しばらく動かさないで。この子らがえっちな気分になってきたら、ゆっくりモミモミしてあげて下さい。今度はきっと大歓びですよ……」

ーーああ、ゴムの感触が……うふうんっ! た、たまらない……
ーー私たちやっぱりどMなんだ……あん! いいの! 気持ちいいっっ!!

 どMの刻印を押されるようなものだと思っても、正代の見立て通り生ゴムの艶かしい感触は着々と美姉妹を狂わせ、いつしか2人ははしたなく胸と股間を突き出し、客の指に「豆」を擦り付けるような発情ぶりを見せていた。乱暴に痛め付けられた直後の過敏な感覚の塊に、被虐の歓びをフェティッシュに煽る生ゴムの感触……これではとても耐えられるわけはなかった。

 正代は初め、美姉妹が生ゴムの感触に馴染み溺れ始めた頃を見計らって、男たちにゆっくり揉み解させるつもりだったのだが、お嬢様としての羞じらいも慎みもかなぐり捨てた2人が、自分から「豆」を突き出し快感を貪ろうとするのを見て考えを変えた。

ーーこりゃ揉んでやったら人たまりもないね。それじゃあ、詰まらない……

「アハハ、とうとうどスケベの本性を現して、豆弄りをせがんでるようですね、おまんこシスターズは! でもこの子らは本当にお嬢様なんですから、そんなことではいけません、親が泣きます。 しばらく指を離して下さい」

ーーアン、いっちゃイヤ!
ーーもっと! もっと欲しいのおっ!

 ついに本心から快楽を望む淫女に成り下がった美姉妹を諌めるように正代は怒鳴りつける。

「おいお前らっ! イッチまったら朝まで豆を吊るされるんだぞ! 本当に気が触れて廃人になっちまうかも知れないってのに、そのザマは何だ! お前らのキレイな母ちゃんを思い出して反省しろっ!」

 正代はこの美しい姉妹の性奴隷調教を手掛ける発端となった、かつての恋敵である2人の母親を思い出し、娘2人をトチ狂わせていることに大きな喜びを覚えていた。

ーーどうだい、アンタのかわいい娘2人は、えっちをせがんで、見知らぬ男たちに乳とマンコを突き出しておねだりしてるぞ、ザマアミロ! お前はそんなことも知らないで、遠い所で何不自由ない贅沢な女王様みたいな暮らしをしてるんだろう? アハハ、こうなったらもう容赦はしないよ、マジで朝まで娘らの「豆」を吊って徹底的にいたぶってやるよ! セックスすることしか頭にない、立派な色きちがいになった娘を返してやろう、あははは……

 直接指タッチによる乱暴から一転した生ゴム指の嫌らしい感触に完全に狂った美姉妹が、局部を突き出して生ゴムタッチを欲しがる痴態を存分に楽しんだ正代が、最後に指を離させずにいると、2人は自らきつく「豆」を擦り付けることによって激しく極め、クリタッチの男の手袋をベトベトに汚していた。

「さあ、いよいよ楽しい豆吊るしの時間が近付いて来ました。最後のハードルは皆さんよくご存知でしょう。ピンクローターの登場です!」
「ねえママ、最後に一番きついのが来ちゃったね」
「何、吸盤バイブよりゃマシさ」

 正代は「豆」を膨らませるに最適と思われる吸盤バイブ「ラブサッカー」の使用も考えたのだが、刺激が強烈過ぎてアクメを我慢するどころではなくなるのが目に見えていたので、振動をチョンチョン当てたり外したり出来るローターを選んだのだ。もっとも今の美姉妹には、振動を軽く触れさせただけでも致命傷になりそうだったが……

「おほほほ~、あなたたちの大好きなブルブルが来るわよ~」
「お客さん、ちょっと当てたらすぐ離したげてね~ でないと、すぐイッチャウわよ、この子たち……」

ーーうわ、スゲエなこの子たち。乳とマンコをグイグイ突き出しておねだりしてるみたいだ……
ーーローターってマジでヤバいんじゃねえの?

 ゲイボーイたちがからかい、渡されて動かしてみたローターの意外なくらい激しい振動で手を痺れさせた客が、辺りに充満する淫ら女のフェロモンにゴクリと唾を飲み込む中、美姉妹はまるで早くイカせて豆を吊ってちょうだい、とでも言わんばかりに、ストリッパーも顔負けの卑猥な体の動きを見せていた。

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