聖奴(イヴ)の刻印―嬲獣シリーズ〈1〉 千草忠夫
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婦人科医の表川敏道とラブホテル経営者の田所壮吉。神宮外苑の早朝ジョギングで邂逅した。表川が手活けの花として育てた看護婦兼愛人・西野明子は剃毛され、ピアシングを秘唇に施されていた。その有りさまを眼にした田所は、明子の虜になった。田所の気持を察した表川は、堕胎患者の小西夕子を、様々な責め具を使って調教し、明子の代わりに田所に提供しようと…。長編官能ロマン全八巻。


☆「嬲獣シリーズ」は、私が学生時代に初めて出会った巨匠千草忠夫さんの作品で、その頃は新書で全8巻という大河エロロマン(笑)です。最新版は2冊が合冊になってるようですが、1冊約500ページの読み応え十分の作品です。表川と言うクールな外科医と、幼い頃から彼に従い男の夢を実現したような明子というエロ美女が全編の主役ですが、女盛りの人妻から女子高生まで豪華絢爛な美女たちが沢山登場し、母娘の同時責めなどインモラルな要素も満載で飽きることなく読むことが出来ます。学生時代でなけなしの金を注ぎ込んで全巻取り揃え貪るように読んだことを覚えています。このシリーズで知り大いに興味をそそられたのが、表川が外科医という設定を生かした肉体改造。と言ってもリアリティー溢れる千草忠夫さんの作品ですから荒唐無稽なものでなく、クリトリスの包皮を切除してリングを嵌めたり、ラビアにピアスを通してアクセサリーをぶら下げたり、と言った現実に可能な手術なので臨場感があって興奮させられます。リングを嵌められたクリトリスや乳首を筆でくすぐったり、バイブを押し当てたり、と言ったお約束の責めが何度も出て来ますが、何度読んでもヌケます。
 私にとっては不滅の色責めですね。(笑)


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