☆この小説は「レメの官能小説」のロスコーさんより投稿して頂いたものです。著作権はロスコーさんが持っておられます。

ロスコー作 夜のカッターナイフ

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 それまでクラス一番の美少女だった私。けれど教師の色目が気に入らなくて、やがてクラスで孤立してしまっていた。そんなところにやってきた孤高の美少女と夜汽車の旅に出る。











第五話


 
 手マンでイカされた乗務員のお姉さんの足下には、愛液の雫が点々と跡を作っていた。
 男に腰を抱かれていなければ立っていられないほど、完全に膝が笑っている。
 そんなお姉さんを男達は抱え上げると、広いテーブルの上に横たえた。
 これから何が行われるのか、さすがに私にだって容易に想像が付く。
 私のことを助けてくれた乗務員のお姉さんは、まだ二十歳前後に見えた。
 スカートから伸びる両脚は細めながらも筋肉質で、年中、体育をサボっている私や三黑江白奈とは違った魅力があって羨ましく、長い髪を後ろで結い、ぴしっと着こなした制服姿は格好良かった。
その憧れのお姉さんはテーブルに寝かせられ、鼻息の荒い男達に取り囲まれている。
 絶頂の余韻によって身体をくねらせるお姉さんは、それとなく男を誘っているようにも見えた。



「姉ちゃんを抱くのは、これで何度目になるんだろうなぁ」
「何度抱いても抱き飽きねぇいい女だ。なぁ、俺たちの嫁になる話、まだ受けてもらえねぇのか?」
「どうせダメなんだろう?
 けどよ、その強情っぱりなところがまた良いんだよぉ」
「今夜も足腰立たなくなるまで犯してやるからなぁ」



 男達は口々に下卑た台詞を吐きながら、お姉さんに手を伸ばしていく。
 乱暴に制服が脱がされ、下着が引き剥がされる。
 間接照明で薄暗い夜行列車の中で、お姉さんの白い裸体が鈍く照っていた。
 そこへおおよそ黒いばかりの肌をした男達の手が絡みついていく。
 蛇に絡まれ捕食される子ウサギを思わせたが、お姉さんが暴れるのは捕食者から逃れるためではなく性感をくすぐられてのこと。
 乳房や性器を弄られるのはもちろんのこと、若肌の肌理を味わうように撫でる者もいれば、脇の下や股の付け根など、肌の薄い部分を執拗に舐める者、耳朶をしゃぶる者、接吻にばかり焦れる者、様々な男の劣情をぶつけられ、お姉さんの片足が天井を向いて引き攣った。
 夜行列車の中には列車の走行音を除けば、男達がお姉さんを咀嚼する音が粘っこく響いているばかりだった。
 時折、お姉さんの苦しそうな呼吸音が聞こえるが、それもだいぶ湿気っているようだった。



「姉ちゃんは手マンが好きだからなぁ」



 一通り全身を舐め回されたお姉さんの恥部に男の手が音もなく忍び込む。
 そしてまた小刻みで素早い刺激を打ち込まれ、お姉さんは海老反りになって打ち震えた。



「あっ、ぁっ、ぁぁっ! やめっ、やっ! や! ぁっ、あぁっ! っぅう゛っ!」



 歯を食いしばって耐えるお姉さんの股からは、量を増した水音と共に、透明な液体が弱々しく飛び散り始めていた。
 やがて腕の疲労が限界に達した男の代わりに、また別の男がお姉さんの恥部に手を差し込み、小刻みに動かしていく。



「やめでぇ、もぅ……いやっぁ、あ゛っ、ぅぅあぅ、ぅぅ……ぁぁぁっ」



 海老反りになっていたところを取り押さえられ、テーブルに伏せられる。
 手マンがしやすいように両脚も開かれて、三人目の男が手を入れる。
 この男は最初から器用な印象があって、いざ手マンをさせてみると手の動かし方が素早くて小気味よく、お姉さんの潮の出も良好だった。
 男の腕は筋肉が浮き上がり、血管も張っていた。
 あんなに力の限りに秘所を弄くり倒しても大丈夫なんだなと思うと、今まで自慰の際におそるおそる触っていた自分が馬鹿らしくなる。



「あぁ゛っ! いやぁぁっ…、まっ、た、またっ~~~っ」
「またイキそうなんだな、姉ちゃん。
 イッちまっていいんだぜ、イケよ、ほらイケ! ほぅら! おらぁっ!!」



 なお激しく手を動かす男によって、お姉さんは口を大きく開けたまま声を失う。
 焦点のおかしくなった目がトロンとしたと次の瞬間、猛獣が暴れるかのように大きく震え上がってお姉さんは絶頂に達した。
 その勢いで男の手が外れる。
 股を開いたままのお姉さんの恥部からは、こぽこぽこぽっ……と愛液がわき水のように溢れたまま、テーブルに小さな水溜まりを作った。



「ようし、挿れさせてもらおうか」



 手マンに見とれていて気付かなかったが、他の男が全裸になって待機していた。
 さすがにお姉さんに休憩を与えるべきだと思ったが、男達にはそんな慈悲の念はないらしく、ぴちゃぴちゃ愛液を吹き続けているお姉さんの下半身を掴むと、勃起した男性器の先端を膣口にあてがった。
 そして己のタイミングだけで、挿入感を楽しむように男性器を沈めていく。



「あぁぁっ……ぁぁぁっぅ……ぅぅぅ゛っっ」
「なぁに惚けてんだよ、ほら、起きろ!」



 今にも泡を吹きそうなお姉さんの横っ面を平手打ちして、男は根元までの挿入を果たした。そしてもう一発、反対の頬を殴る。
 殴られるとまるでひっくり返った昆虫のように手脚を蠢かすお姉さんの姿に、私は背筋がゾクゾクするほど興奮しきっていた。
 もっと殴ればいいのに、やはり女に手を上げるのは抵抗があるのか、男はそれきり殴らず、腰を前後させ始めた。
 男の大きな男性器がぬらぬらと光りながら、お姉さんの恥部に出入りする。
 私は男女がセックスするのを見るのは初めてだったから、あんなに大きな男性器が、私とそう違わぬ女性器をしたお姉さんの中にスムーズに出入りするのを見て、ひどく感心していた。



「気持ぢぃの……! もっと、もっとぉ……も゛っと奥まで突゛いてぇ」



 完全に雌の顔になって快感に酔い痴れるお姉さん。
 呼応するように腰の動きを加速させる男。
 ぱんっ! ぱんっ! と肌のぶつかる音は、夜道を歩けばどこからも聞こえてくるものだったから聞き慣れていた。
 銃口を突きつけられ、脅される形での強姦だったはずなのに、今やお姉さんは男の身体に自ら抱きついて快感を貪っている。
 私はその淫乱な光景を見て興奮していたし、正直、濡れていたし、他の車両内の男性も女性も固唾を呑んで二人の性交を見つめていた。



「ぅぅおおおおっ、出すぞっ!」



 男が肺の底から空気を搾り出すようにして宣告し、その次の瞬間に強い叩きつけの挿入と共に硬直し、やがて弛緩した。
 あぁ……これが射精なんだなと思い眺めていると、男が男性器を抜き去った後のお姉さんの膣口から、白い液体が零れだしてきた。
 これが精液か……。
 私の脳が、今し方の映像を強く記憶しているのが自分でもわかった。



 まさか今夜、こんな光景を見せられるとは思ってもいなかった。
 私はカウンターの裏に戻り、その影に身を隠し、今目にした光景を反芻し、記憶に強くしていた。
 心臓が飛び出るほどに高鳴る。
 これがセックスなんだ……
 なんて自分はスケベなんだと自嘲もあったが、自分だけではなく皆がセックスに夢中になっていたではないか。
 なにも恥ずかしがることではないんだ。
 セックスに見とれている時の、あの間抜けな表情。
 皆がそうだったし、私もそうだったに違いない。



(あれ……?)



 私はふいに思いついた疑問に、また別の心臓の高鳴りを感じた。
 三黑江白奈はどうだったんだろう?
 あの汚れ一つない高潔の美少女・三黑江白絵も、お姉さんが野卑な男に犯される光景を阿呆な顔をして見つめていたのだろうか?
 格好良かった乗務員のお姉さんが見せた、まさかの狂態。
 あの淫乱な雌豚の様を見て、三黑江白奈はどんな表情をしていたのだろう……



 私はその手がかりを探るべく、カウンターの端っこから顔を覗かせて、三黑江白奈の様子を窺おうとした。



 だが……



「なんだよ、このお嬢ちゃんは……えらい可愛いじゃねぇか!
 ちょっと来いよ、お相手願おうじゃないか」



 私が目にしたのは、三黑江白奈が男達の目にとまり、痴態を晒したままのお姉さんの隣のテーブルに連れて行かれるところだった。


続く→夜のカッターナイフ 第六話 少女の危機に、嗜虐心によるオナニーが止められない 

戻る→夜のカッターナイフ 第四話 大勢の乗客の前で手マンされ潮吹き絶頂

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