☆この小説は「レメの官能小説」のロスコーさんより投稿して頂いたものです。著作権はロスコーさんが持っておられます。

ロスコー作 夜のカッターナイフ

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 それまでクラス一番の美少女だった私。けれど教師の色目が気に入らなくて、やがてクラスで孤立してしまっていた。そんなところにやってきた孤高の美少女と夜汽車の旅に出る。











第七話



「なに笑ってんだ、お嬢ちゃんは?」
「テメェらが銃突きつけるから、怖くて頭が回んねぇんだろうが」
「おっと、そうだったか。悪ぃな、嬢ちゃん。
 素直にしてれば殺したりはしねぇからな」



 銃口を下げた男は、下心を隠さぬ手つきで私の髪を撫でた。
 勝手に言っていろ、どうせお前達には私の心は見透かせまい。
 嗤いを引っ込めた私は、とりあえず男達に従順なふりをした。



「ところで、三黑江……白奈ちゃんだったかなぁ?」



 醜悪の極みである蛙男は、ねっとりと三黑江白奈に絡みついた。
 それでも微動だにしようとしない三黑江白奈であったが、私を正面に連れてこられた時から、少しずつだが、何かが壊れかけてきていた。



「そんなに儂のこと嫌ってくれなくても、いいじゃねぇかぁ?」



 汚れ一つない無垢の少女である三黑江白奈が蛙男に触れられているだけで、私は背筋がゾクゾクした。



「ひひひ……白奈ちゃんがそういう態度をとるならなぁ……」



 蛙男は言葉尻に溜を作り、両手で三黑江白奈のウエストに、夜色のワンピースドレスの上から触れた。
 そして一気にワンピースドレスを引き下ろした。



「……っ!」



 私は肺が潰れるかと思うほど息が詰まった。
 ワンピースドレスを脱がされた三黑江白奈の神々しいばかりの裸体が、私の目の前に突如として降臨したのだから、当然のことだろう。



「…………ぁっ」



 それまで頑なだった三黑江白奈も大勢の前に女の肌を晒され、透き通る白い肌をした頬に赤みが差した。
 動揺を隠せぬ瞳がちらりと私を捉えた後、その瞳が急激に涙に滲むのがわかった。



「ひゅ~っ……
 すげぇな、これであと数年したらどんなになることか……」



 異論はないとばかりに夜行列車内は息が詰まるほどに空気が張り詰めていた。
 全員が全員、三黑江白奈の裸体に見入っていた。
 傷一つない白い肌。
 幼さ感じる体付きながらも、一つ一つの部位が高い完成度を誇り、それぞれが狂い一つなく調和しているのだから、見ているこちらは息が詰まる。
 乳房一つ取っても子供らしい大きさであるのに、それ以上大きくても、それより小さくてもいけないと厳命されているかのようだった。
 だから乳房のほとほと柔らかそうな膨らみが、夜行列車の揺れを受けて震えそうになると、もう見ている私の胃が痛くなってしまうのだった。
 どこかの糞野郎が三黑江白奈を硝子細工と言ったが、それは本当に正しかった。
 ほんのちょっと触れてしまえば壊れてしまいそうな硝子の彫刻芸術。
 もしくは、ほんの一瞬一秒でも溶けて形を失ってしまいそうな氷塊彫刻。
 蛙男は数年後の三黑江白奈を期待したかもしれないが、そんな悠長なことは言っていられない。
 三黑江白奈の圧倒的な美貌は、今一瞬にも溶けて消えてしまいそうなものなのに。
 どうにか今の三黑江白奈を永遠に我が物にできないだろうかと頭が狂いそうになる。



「下着も脱いでみせろ」



 蛙男が三黑江白奈の下着に手を掛け、それも一気に足下に下ろしてしまう。
 乙女の秘め所も晒された三黑江白奈は恥辱に震えたが、誰も彼もが、三黑江白奈の秘密の場所を凝視していた。
 未熟な骨盤が成形するウエストの流麗なライン。
 臍の窄まりから秘め所へと下っていく線も素晴らしければ、恥丘の逆三角も、細いながらに肉付きのある太ももも、膝、足首、そして足の指の細部に至るまでの造形美、そして色気。



「もう堪らねぇ!」



 蛙男がその脂ぎった顔を三黑江白奈の股間に埋めた。
 でっぷりと太った大きな身体をしている大人の男性が、少女の股間に夢中になって吸い付いている光景はいささか滑稽だったが、それを見た私は嫉妬に駆られて胸苦しさを味わっているのだから笑えない。



「や……ぁ、やめ、てっ」



 腰を引く三黑江白奈だったが、蛙男は両手で尻肉を鷲掴み、逃がさない。
 秘め所に力強く吸い付く音、焦る息遣い、若干の水音、蛙男が三黑江白奈の秘め所を舐め回す音がイヤらしく車内に響く。
 さすがに他の男達も三黑江白奈に触れようとするのだったが、蛙男がそれを許さない。
 大声を上げて威嚇すると、なお三黑江白奈を独り占めしようと股間の奥を攻めるのを見せつける。



「ぅ……っっ……やめ……」



 腰が震えてきた三黑江白奈を、蛙男は大事なフィアンセのように抱きかかえる。



「もう立っているのも辛いかな? そこに横になろう」



 そこ、とはテーブルの上のことだろう。
 蛙男はテーブルの上のコップやグラスをぞんざいに払い捨て、三黑江白奈を引き寄せる。
 嫌がる三黑江白奈の仕草が堪らず可愛いのか、醜悪な笑みを浮かべたまま、蛙男は口吻を迫った。



「んんっっ!」



 頑なに目を閉じ、口を閉じる三黑江白奈にも構わず、蛙男はその唇に吸い付き、唇を舐め味わう。
 端正な顎を舐め、鼻を吸い、まぶたにも舌を這わせていく。
 猛烈に嫌がる三黑江白奈を知って、なお嫌がらせるように脂ぎった顔で頬摺りしていくのだから、蛙男も自分の醜さを承知していて、それを武器にしているのだろう。
 三黑江白奈があまりの汚らわしさにきつく閉じた両目の上に、蛙男は唾液を滴らせていく。
 蛙男の嗜虐心に充ち満ちた顔の醜さはこの上ない。
 顔面そこかしこにキスの雨を降らせる蛙男に押し倒されるようにして、三黑江白奈はテーブルに寝かされた。
 寝かされた後も蛙男のキスは執拗であったが、やがては首筋を伝い、鎖骨から乳房へと蛙男の舌が這っていく。
 小さな乳房が両手に潰され、行き所を失った乳首が苦しそうに飛び出す。
 そこを蛙男が大口を開けて吸い付く。



「んぁっ……や、めって!」
「ぅぉおお、柔らかいのぅ。それでいてこの乳首っ、食べてしまいたいっ」
「痛いっ! 噛まないでっ! ああ゛っ、痛いっ!」



 細い腕で叩いたところで蛙男に通じるわけもなく、三黑江白奈の胸にはいくつもの歯形が刻まれていく。
 噛まれる度に三黑江白奈は悲鳴を上げるのだったが、それがなんとも色気があって、周囲の男達を惚けさせていた。
 私だって周囲の目さえなければ自慰行為をしたくて堪らないのに……!



 そう思って周囲を見回すと、噛まれる度にばたつく三黑江白奈を取り囲む男の数が増えていることに気付いた。
 夜行列車を占拠した男達ばかりでなく、彼らに端っこに追いやられていた男性客も、今や人だかりに加わってしまっていた。
 女性客の方はどうかと思って振り返ると、私の視線を受けて顔を背けるのが数人。
 私がカウンターの裏に隠れているのを告げ口した女が後ろめたくて顔を背けたというわけではないようだ。
 三黑江白奈という稀有な美少女の裸体と、彼女の犯される様とを見て、私と同じように熟れてしまっていたらしかった。
 そんな時に視線を当てられたのだから、誰だって恥ずかしさで顔を背ける。
 よく見れば女性客の集まりには、男達に銃を突きつけられた時のような悲壮感はなくなっているように見えた。
 彼女たちの周辺に漂っているのは、重く湿気った微熱のようなものだった。



「ぃい゛やぁぁぁつっっ!!!」



 よそ見をしていた私を平手打ちするように三黑江白奈の絶叫が轟いた。
 弾かれるように立ち上がった私は、群がる男達に混じって三黑江白奈を窺った。
 そこには満足げに舌舐めずりをする蛙男に組み伏せられた三黑江白奈、彼女の歯形だらけになってしまった乳房に、とりわけ刻みの深い歯形が一つ加えられていた。
 乳房を食べてしまいたいと吐いていた蛙男が、本当に噛みちぎるつもりで噛みついた痕跡がはっきりと残っていた。
 血がにじみ出した右の乳房、しかし三黑江白奈の乳首は先ほどまでと違って完全に勃起していたのも見逃せない。



 取り巻き達からもほのかな熱気が発せられているように感じた。
 見れば、どの男の股間も膨らんでいるではないか。
 もう汗まみれになってしまっている蛙男が、改めて三黑江白奈の秘め所を舐め始めた頃に、隣に立っていた男の手が私に触れた。



「……ぇ」



 そしてその手はスカートの上から私の秘め所に触れた。
 股間から脳天に抜けるほどの快楽が弾け、思わず声が出そうになった。
 声が出るのを我慢するのに精一杯で、男の手を払いのけることなどできそうになかった。
 いや、払いのけるつもりがあったろうか?
 男の手は私が抵抗する気がないと知るや、大胆にもスカートの中へ、素早く下着の中に潜り込み、じゅくじゅくと濡れる秘め所に触れた。



「ぁっ……」



 初めての男の手の感触に戸惑いつつ、その時になって周囲の男達が自分たちの性器をズボンから取り出し、自慰を始めていることに気付いた。



「やめっ、あぁっ、あっ! だめっ、ぁぅん、あっ、あぁっ」



 そして醜い蛙男に女の子の大事な場所を舐め回されている三黑江白奈もまた、嫌がっているようにしながら、自分から股を広げているではないか。
 その姿に裏切られたような、いや裏切ってしまったような、よくわからない感情を抱く私の中に、男の指がニュルゥッと入ってきて、悶絶するしかない快感を与えてくれるのだった。


続く→夜のカッターナイフ 第八話 醜男に犯される美少女の処女喪失

戻る→夜のカッターナイフ 第六話 少女の危機に、嗜虐心によるオナニーが止められない 

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